そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ロシアの北方領土の敵国の上陸を仮定する軍事訓練は台湾問題に酷似する

2023-04-19 | 北方領土

択捉島でロシア軍が、敵国の上陸作戦に向けてのだ大々的な訓練をした。歴史的経過も現状も異なるが、外形的にこれは台湾問題と酷似する。
実効支配するロシアから見れば、自国領土と主張する隣国の武力行使に対する備えである。日本政府は自国領土での軍事訓練に抗議をする、お決まりのパターンである。
ロシアがウクライナのクリミア半島を武力で制圧し、この成功を背景に今度はウクライナ全土を視野に侵略し、中国が香港を事実上一国二制度を廃止し自治権を奪った。
こうし世界情勢を背景に、中国が武力侵攻した場合どうなるのかと、俄かに台湾問題が大きく浮上してきた。中国の世界進出に政治的な対立を露わにするアメリカは、台湾を中国の一部と認めながらも、積極的に台湾政府を支持する。
ロシアはロシア自身が引き起こした世界情勢の変化を、千島列島に置き換えたロシアの軍事訓練である。台湾の軍事訓練を当然として支援すらするアメリカやEU諸国は、ロシアの千島での軍事訓練をどう評価するのであろうか。
千島列島を故郷と主張してみても、ロシアが実効支配してからも77年も経過している。彼らの領土感や祖国感を、感情的な視点から唱えるには、日本では一世の人が消えてゆく中、ほとんど意味がなくなってきている。
北方領土は安倍晋三が、3千億円のノシ付けてプーチンに献上している。安倍晋三が何度も口にしたように、我々の世代で決着している。日本の報道は疎く決着した事実を伝えない。日本には千島列島に口出す権利を失っている。
こうしたことを背景に、日本は既に実効支配しる国がその地を守る軍事訓練に対して、抗議する法的基盤も社会的背景も失ってしまっているのである。中国の台湾侵攻を認めないなら、千島への発言を控えるべきである。

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