今回の、イスラム国による邦人二名殺害事件で、日本はどのように交渉したのか明らかにされていない。菅官房長官は、「イスラム国と全く接触がなかった」と、空々しく記者の質問に答えている。
後藤氏の奥さんは、昨年から何度もメールの交換をやっている。政府は今頃になって、昨年二人がそれぞれ拘束された時期から、情報収集などを継続していたと発言するようになった。この間にも、後藤夫人は金額の請求を受けている。それなのに日本は全く交渉していないというのか?
これらのことを総合的に考えると、政府は、人命尊重という表の言葉とは裏腹に、交渉を拒否するか金額を値切っていたように思われる。多分前者であろうが、米英に追従した形である。
何よりも、ここで問題が大きくなれば、海外の武力行使への道が開く口実が出来る。かなり強引な理屈であるが、憲法を勝手に解釈する男ならこのくらいのことは何ということない。
安倍首相の、テロリストには償いをさせるとか、法の裁きを受けさせるとか、およそ一国の首相の言葉とは思えない低レベルの発言である。この言葉の裏には、報復してやるという、幼い感情的な意思だけしか見えてこない。イラクに攻め入ったブッシュのようである。
償いなら誰がどのようにやるのか、法の裁きならどこの国の法で誰がやっるのかもない。そのブッシュがイラクに侵攻して、拘束した反米人間たちの中に、イスラム国の”建国宣言”をしたしたバクダディがいた。彼は二度も拘束されたが、その度にイスラムの純化をし、刑務所内に同志を増やしていった。
当初アルカイダの分派であった集団は、イラク第二の都市モスールを、わずか数百人で制圧しその戦闘能力の高さと、残忍性が周辺諸国を圧倒していくことになる。
バグダディは自らをカリフと称し、昨年6月イスラム国の建国を宣言した。僅か8か月前のことである。
フセイン政権下では、負の相互関係がバランスを保って何も起きなかったが、ブッシュがそれらを根底から破壊してしまった。因みに、パパブッシュはクエートからイラクに侵攻することをためらったのは、こうしたことを見て取ったからである。
結果として、イラクをはじめとする中東の歴史的な力のバランスを、アメリカは破壊して今日の混乱を産んでしまったのである。イスラム国もそうした経過で生まれた、極度の暴力恐怖集団である。
アメリカは、イスラム国を壊滅させることを宣言している。無理である。暴力的に壊滅させても、世界中にテロが拡散するだけである。人や殺し武器を取り上げても、世界中に散らばるだけである。テロの本質は、彼らの頭の中にあるからである。
「テロにはくっしない」という言葉も、アメリカの行為そのものがテロ行為である以上、彼らを暴力的に対抗するという意味しか持つことはない。後藤さんのお母さんも奥さんも、彼を支えた多くの友人やジャーナリストたちも、今回のことが暴力の連鎖に繋がらないように訴えている。それは、安倍政権に向けられた言葉でもあるが、日本の軍事化を目指す安倍首相には見えてはいない。
後藤氏の奥さんは、昨年から何度もメールの交換をやっている。政府は今頃になって、昨年二人がそれぞれ拘束された時期から、情報収集などを継続していたと発言するようになった。この間にも、後藤夫人は金額の請求を受けている。それなのに日本は全く交渉していないというのか?
これらのことを総合的に考えると、政府は、人命尊重という表の言葉とは裏腹に、交渉を拒否するか金額を値切っていたように思われる。多分前者であろうが、米英に追従した形である。
何よりも、ここで問題が大きくなれば、海外の武力行使への道が開く口実が出来る。かなり強引な理屈であるが、憲法を勝手に解釈する男ならこのくらいのことは何ということない。
安倍首相の、テロリストには償いをさせるとか、法の裁きを受けさせるとか、およそ一国の首相の言葉とは思えない低レベルの発言である。この言葉の裏には、報復してやるという、幼い感情的な意思だけしか見えてこない。イラクに攻め入ったブッシュのようである。
償いなら誰がどのようにやるのか、法の裁きならどこの国の法で誰がやっるのかもない。そのブッシュがイラクに侵攻して、拘束した反米人間たちの中に、イスラム国の”建国宣言”をしたしたバクダディがいた。彼は二度も拘束されたが、その度にイスラムの純化をし、刑務所内に同志を増やしていった。
当初アルカイダの分派であった集団は、イラク第二の都市モスールを、わずか数百人で制圧しその戦闘能力の高さと、残忍性が周辺諸国を圧倒していくことになる。
バグダディは自らをカリフと称し、昨年6月イスラム国の建国を宣言した。僅か8か月前のことである。
フセイン政権下では、負の相互関係がバランスを保って何も起きなかったが、ブッシュがそれらを根底から破壊してしまった。因みに、パパブッシュはクエートからイラクに侵攻することをためらったのは、こうしたことを見て取ったからである。
結果として、イラクをはじめとする中東の歴史的な力のバランスを、アメリカは破壊して今日の混乱を産んでしまったのである。イスラム国もそうした経過で生まれた、極度の暴力恐怖集団である。
アメリカは、イスラム国を壊滅させることを宣言している。無理である。暴力的に壊滅させても、世界中にテロが拡散するだけである。人や殺し武器を取り上げても、世界中に散らばるだけである。テロの本質は、彼らの頭の中にあるからである。
「テロにはくっしない」という言葉も、アメリカの行為そのものがテロ行為である以上、彼らを暴力的に対抗するという意味しか持つことはない。後藤さんのお母さんも奥さんも、彼を支えた多くの友人やジャーナリストたちも、今回のことが暴力の連鎖に繋がらないように訴えている。それは、安倍政権に向けられた言葉でもあるが、日本の軍事化を目指す安倍首相には見えてはいない。
私は集団的自衛権発動には真っ向反対です。賛成論者の発言に注目し反芻し反論します。
「論文も書けない読解力」とはご立派な意見です。戦争賛成論者でしたら、その根拠を説明してください。
安倍首相は旧約聖書 の「目には目、歯には歯」程度の安っぽい倫理観しかないように思えてなりません。
私は無神論者ですが、イエスは新約聖書で「左の頬を打たれたら、右の頬も差し出しなさい」と、復讐を戒めています。
中国漁船による赤サンゴ被害、
そして今回の人質殺害と、
外国との困難な問題は、
何ら解決出来なかった。
日本の外交交渉能力は、
全く使い物にならない。
削除された乱暴なコメントにも一理あると思います。
国を守るとは、相手があるのです。
左の頬を打たれて(犠牲者が出てから)からでは防衛にはなりません。
ましてや右の頬まで打たれてから、法整備をしていたら息の根を絶たれます。
それでもテロリストや、中韓と話し合いますか?
沖縄に米軍基地があっても平気で領海侵犯や、ロックオンをしている中国の現実をどう考えますか?
事実、実態をみましょう。
でもこの事件をきっかけに「国家機密法」の適用がされる日(拡大解釈)も近いかも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%AE%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
このニュースを聞いて「あァー、これで日本も標的になる」と思いましたね・・・。今度の東京オリンピック開催、どうか無事に終わることが出来ますように。
ワタシとしては「スイス」のような国に住みたいのですが・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9
中韓とは話し合わなければなりません。当然のことです。私たちに多くの文化や文明技術を提供してくれた国家です。
中国と韓国に距離を置き、むしろ敵愾心を煽ることで、安倍晋三は動きやすくなります。尖閣に対する姿勢と同じことを、イスラム国に対して感じています。
現在のような緊張関係が、軍国化への道を模索する安倍には必要なのでしょう。
中国や韓国がロックオンしている→武力で対抗ではなく、普段から対話で関係を構築し相手国が抱えてる背景も理解し立てるところは立てる、反論するところは反論する。それが外交だし安全保障の根本だと思います。
獣医さんのおっしゃることは充分理解します。
中国、朝鮮半島は隣人ですので、出来うる限り衝突は避けなければなりません。
しかし、中国を例に揚げればこの国家はかつて日本に文化、文明を伝えた国ではなく、歴史的に王朝が代わる度に全てを五羽破産にする国家なのです。
つい40年前の毛沢東は孔子の教えを全否定し(破壊し)、胡錦濤に至っては180°方向転換し、習近平に至っては孔子の文化を破壊したのは小日本だと言っています。中国4000年の歴史が聞いて呆れます(日本が戦争をしたのは中国ではなく『清』です)。
『中華人民共和国』は、『共産党王朝』になってかの僅か40年弱の全く性質の異なる国家との認識が必要と、私は考えます。
朝鮮半島に至っては問題外です。相手にせず放置するのが国策と考えます。