アラブ首長国連邦でCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)が開催されているが、12月2日アメリカが先導して2050年までに原発による発電容 量を世界で3倍にするという宣言を発表した。21カ国が賛同を示している。アメリカの従属国日本も賛成に回っている。
寄りによって、世界が自然再生エネルギーを推進するCOPの場で、原発推進を提案するとは驚きである。COP28には118ヶ国が参加し、2030年までに自然再生エネルギー設備容量を3倍、エネル ギー効率改善率を現在の2%から4%にするという誓約も発表されている。
原発は計画から建設、稼働までは最低でも10年かかる。原発推進は今急がれているカーボンゼロには全く無関係である。しかし原発がCO2を出さないというのは、建設過程や安全対策など膨大な経費と対策が求められる。何より戦時下極めて重要な攻撃目標になることを、ウクライナの戦争で学んだはずである。
そして、国際環境NGOが温暖化対策に後ろ向きな国に贈る「化石賞」に日本は4回連続で今年も日本を選んだが、西村経済産業相は「日本の新しい技術を理解されていない方々が言っているのではないか」と述べて反論した。
新しい技術があればそれを輸出すればいいものを、経産大臣が居直る。
裏金作りで忙しかったか。なんでこんな国に成り下がったのか。