そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原発再稼働を目論む野田

2012-04-06 | 政治と金

大飯原発を巡って野田首相は、関係閣僚と話し合って暫定基準を作成し、これを以後の指針のようなものにしたいらしい。Photo関係閣僚とは、枝野経産相相、細野原発相、藤枝官房長官である。

その後の記者会見で、当然法令化されると、官房長官が見解を述べている。

これに先立つ、原子力安全・保安院の的桁安全対策の暫定基準案を、枝野は了承した。枝野はこれまで、原発の稼働については純粋に科学的に判断する。政治判断はしないと明言していた。

その舌の根も乾かないうちに、政治判断をしさらには新たな基準を策定するというのである。

しかしいくら彼らが新たな基準を作成したところで、再稼働をどうやって認めるかを、画策しているに過ぎない。

菅首相が、脱原発を宣言したはずである。同じ政党の内閣であるにもかかわらず、原発そのものの評価は口にしない。

野田は、反対者を抱える問題については、極めて狡猾に立ち回る。そして自説を曲げない。TPPも消費税増税も同じである。さらに原発も変わらぬ手法を用いている。

論議を重ねると言いながら、反対意見に耳を貸すことはない。野田の主張する「慎重な論議」とは、単なる時間稼ぎのことでしかない。

脱原発を主張するわけでもなく、廃炉計画の工程を作るわけでもない。原発の評価、今後の対応などを打ち出すこともない。

さらには最も重要な、高レベルの放射性廃棄物の処理については、自民党時代から何も決めずに来たが、これからも決めずに行くのかも不明である。もちろん今回の安全基準には入っていない。

野田の頭には、財界の思惑を代弁した、原発の再稼働しかない。安価な電源、安全な電源、経済を支える電源としての原発神話に取りつかれているだけである。

電源喪失防止策や冷却工程の確認や地震や津波対策などと、新たな暫定基準を設けたように装っているものの、再稼働へのアリバイ工作でしかない。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

普天間修理して固定化へ

2012-04-05 | 政治と金

アメリカが、所費税のドタバタで国会がもめている最中に、あるいは北朝鮮からミサイルが来るぞと脅かしで、PAC3の配備でPhoto_2大騒ぎの最中に、普天間基地の修理を頼みますと言ってきた。

8年間で250億円かかります、よろしくというのである。この小さな飛行場に、年間30億円以上の修理代を頼みますというのである。

アメリカは普天間は辺野古に移転するしかないと、決めつけている。沖縄の辺野古の環境調査は、404もの移転できない理由をつけて国に返されている。

その一方で、普天間基地の固定化は、ありえないと誰もが言っている。国も沖縄もアメリカも言っている。

グアム移転に関するパッケージから、普天間は外されたが、こんな法外な修理代を請求されて、いったい田中のお婿さんはどうするのだろう。

認めると固定化を追認することになる。認めないとアメリカにメンツが立たなくなる。

こんな場合は、きっと誰も気が付かない時に、そっと認めてしまうのであろう。北朝鮮のミサイルが来るとお騒ぎの今が絶好にチャンスである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何を言っているのかさっぱり解らない野田首相

2012-04-04 | 政治と金

今日(4日)NHKのクローズアップ現代を見た。多少期待を込めて見たのであるが、期待までした自分が恥ずかしい気がした。

彼は、松下政経塾出身者である。他の出身者もそうであるが、
Photoどうも議論好きこの上ない。自らの言葉に酔っているのか判らないが、見事な言葉を並べるものの、中身がまるでない。

キャスターの国谷女史の質問に答えているようで、実はほとんど答えていない。政治家同士のやり取りは、いわば特殊な言語で内容を交わすのであろう。一般人の質問内容は理解できないようである。

キャスターの質問に「消費税増税は年金と財政の再建に待ったなしだ」という、”言葉”を繰り返すだけである。内容がないのである。多元的に取り組むだのしっかりやるなどという、言葉を重ねるだけである。

法案の成立についても、野党はもちろんのこと与党内の反対についても、具体的な対策或いは対応すら話すことができなかった。

既成政党が、政権交代が起きても変わらない政治について、問われているのではないかという質問にも、一つ一つしっかりと取り組むことで、そうしたことに答えたいと回答した。ようである。

ようであるというのは、具体的な内容がないから、聞いていてもよく判らないのである。思い出せないのである。一方でキャスターの苛立ちは十分伝わった。

野田の頭は多分、次のように思っているの違いない。

「解散権は自分が持っている。チルドレンを擁する小沢グループは選挙をすると壊滅するので脅しになる。小選挙区制の下では党議拘束は決定的な力がある。谷垣は次期総裁選には出られない。自民党は選挙での勝算の確信は持っていない。短命首相を回避したい世論がある。」

だから、内容のない答弁を繰り返しながらも、持論を曲げないのである。こう着した政治情勢が続くばかりである。短命首相にはそれなりの理由があり、それは野田にも当てはまる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田中直紀さんお見事

2012-04-02 | 政治と金

田中直紀防衛大臣を見ていると、まるで藤山寛美をほうふつとさせるものがある。いやはやご立派のひとことである。かつて01の大臣は、皆この手合いであった。

上げ奉られて、官僚に反論することなく、露払いをやってもらうのである。この田中さんのお婿さんも見事である。

上から目線で追及されると、よく判らないのでオロオロするば02かりである。極めて脆く見えるが、奉られると存在感を発揮する。沖縄に行っても、ほかの大臣や高官に比べて失言などない。とてもいい人柄のよういお見受けされる。

田中直紀の真骨頂が今日見事に発揮された。

なんと、アメリカ軍のグアム移転にかかわり、建設費用をこれまで20億ドルも出すとしていたのが、突如40億ドル(3000億円超)にアメリカの要求を受け入れたのである。

Photo時あたかも、消費税増税で国会も民主党も混乱のさなかにある。絶好のタイミングである。誰も報道などしない。

地元沖縄側も、早く出て行ってくれるのならと、大きな反論も何もない。野党自民党はこれまでの経緯もあって追及もない。

まるで、大阪新喜劇のアホボンがドタバタの結果、見事に大向こうをうならせる、ほろ苦い結末に酷似する。

田中さんのお婿さん、お見事である。

こんなアホ政治でいいのか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北朝鮮の思うツボである

2012-04-01 | 朝鮮半島

北朝鮮が人工衛星を打ち上げると言い出して、周辺諸国が大騒ぎである。ご先祖様を敬うために設けられた、お祭りの日程
The_young_generals_old_tricks_2を考えると、米朝会談の思惑も日程も理解できる。

自分たちの失政で飢えさせている国民に、アメリカから核を餌食におこぼれをもらうことになった。核の威力は、武器として政治交渉に使えるところにある。だから、北朝鮮は今後も手放すことはない。

彼らはイベントのために、ミサイルの打ち上げをやるタイミングを見計らっていた。何の経歴もない金正恩が計画したとは思えない。取り巻きが(多分軍の)、計画したことである。

彼らの交渉を、瀬戸際外交と呼ぶのは勝手であるが、一喜一憂するようだと、彼らの思うツボである。中身のない「強盛大国」を演出する下地を手助けするだけである。Photo

またこのお祭りに合わせて、最高人民会議が召集される。どうやらそこで金正恩坊ちゃまを、国防委員長に選出すPhoto_2るようである。

さらに北朝鮮労働党代表者会議の開催も予定されており、ここでも坊ちゃまは、総書記に選出される見込みであるといわれている。

金日成の生誕100年に当たる、4月15日の「太陽節」には金正日広場で、強盛大国宣言をするとみられている。韓国情報当局によると、北朝鮮は「太陽節」に合わせ、年間予算の半分近くを投じるとされている。

自由アジア放送によれば、北朝鮮の地下資源は昨年は前年度の倍の、18億ドルにもなったそうである。国民生活とは無縁のセレモニーのため、金が必要だったのだろう。

すべてが後継者を、金メッキで飾り立てるためのセレモニーである。ミサイル発射にマスコミを通じて、大騒ぎしてネガティブキャンペーンを張るのは、北朝鮮の思惑通りである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港