田中直紀防衛大臣を見ていると、まるで藤山寛美をほうふつとさせるものがある。いやはやご立派のひとことである。かつての大臣は、皆この手合いであった。
上げ奉られて、官僚に反論することなく、露払いをやってもらうのである。この田中さんのお婿さんも見事である。
上から目線で追及されると、よく判らないのでオロオロするばかりである。極めて脆く見えるが、奉られると存在感を発揮する。沖縄に行っても、ほかの大臣や高官に比べて失言などない。とてもいい人柄のよういお見受けされる。
田中直紀の真骨頂が今日見事に発揮された。
なんと、アメリカ軍のグアム移転にかかわり、建設費用をこれまで20億ドルも出すとしていたのが、突如40億ドル(3000億円超)にアメリカの要求を受け入れたのである。
時あたかも、消費税増税で国会も民主党も混乱のさなかにある。絶好のタイミングである。誰も報道などしない。
地元沖縄側も、早く出て行ってくれるのならと、大きな反論も何もない。野党自民党はこれまでの経緯もあって追及もない。
まるで、大阪新喜劇のアホボンがドタバタの結果、見事に大向こうをうならせる、ほろ苦い結末に酷似する。
田中さんのお婿さん、お見事である。
こんなアホ政治でいいのか!