トランプが大統領選挙に敗北(事実上失脚)した時も、ロシア大統領が自らが同一民族言い続けるウクライナに侵略を開始しても、絶大な信頼関係にあったはずの安倍晋三は黙したままである。又お腹が痛くなってしまったではあるまいが。
トランプに世界で最も信頼できる指導者と言われまんざらでもなかったはずである。今回のプーチンのご乱行に、「ウラジーミル」と呼び「シンゾー」と返された仲ではないか。今こそG7でNATOに加入していな国家の忠告が出来るはず、するべき時である。
政権内やマスコミにが忖度してくれて人間として、、政治家として、最低レベルであることに気が付かないまま来た結果がこの体たらくである。
特に現在プーチンがウクライナを侵略する根拠になっているのが、プーチンの改正した憲法である。その憲法は現在自国である領土について交渉することが禁止されている。つまり日本の主張する北方領土問題は、交渉することが憲法違反なのである。本ブログでは何度も言い続けているが、もう北方領土問題は存在しないのである。
その根拠こそがプーチンが思う存分愛国心を吹聴している、2020年改正された憲法である。安倍晋三の北方領土のしたふり交渉が、プーチンを勢いづかせた感もある。日本との交渉を終わらせたばかりか、3千億円もの金までせしめたのであるから。
プーチンは旧ソビエトのKGB出身者であるが、その前には東ドイツの秘密警察シダージ(東独の国家保安省)に証明書を発行してもらう、いわばスパイの立場で、裏工作をして権力者を守る立場にいて、市民を徹底監視する立場にいた。この時の身分証が上記のもので33才であった。
政権の座に就いてからプーチンの反対勢力への弾圧、迫害、殺人はこの時代の経験が大いに役立っている。
反対勢力や評論家やテロ事件は悉く、圧倒的な強権で対応して乗り切っている。
側近にイエスマンだけを従わせたプーチンは、ウクライナ侵略を単独で決めたようである。極めて短き間で終わらし、ゼレンスキー政権を倒しヤヌコウビッチ大統領に据え置こうと考えていたようである。戦闘は長引き、他国には裏工作やフェイクニュースが浸透しない。ボンボンやっているかに見えるが、効果ががっていない。
軍隊の一部幹部を解任させるなどに踏み切った、KGBの流れを汲むFSB(ロシア安全保障局)が、流石に見かねてプーチンに忠告をしたようである。
どうも1万人を越える戦死者が出ているようである。兵士は50万人もいらない。出口戦略が曖昧であるなど言ったことのようである。クリミアと全く異なっている。
消耗戦のドグマに出口はないが、両軍にとって死者は増えるばかりとなる。侵略するロシアの被害者は軍人であるが、侵略されるウクライナ側は圧倒的に非戦闘員である。侵略が成功しても、プーチンは民意を平定などできないし、どこで終えようとプーチンに利はない。
裏工作から身を起こし地位を築いてきたプーチンには、国民の側に立つという政治家としての才覚が欠如しているのである。満面の笑みを見たことがない陰湿な男が決断できなければ、取り巻きがやるしかないのである。。