去年社会人になったばかりの娘と勤め先の建物をぐるりと一回りしてから、葉桜の官庁街を抜け皇居のお堀を歩いたのは丁度今ごろだった。
4月中旬春爛漫、お堀端には小さな花が咲き誇り見事な景観が目の前に広がっていた。
2月にパリロンドンの母娘旅をしたばかりだったこともあり、娘は「皇居は宮殿でしょ。日本の宮殿もすごいね。ベルサイユやバッキンガムとは違った風格だね。すごーい」と言いながら、沢山の人が行き交う皇居前広場まで歩いた。
今日の新聞に皇居にお住まいの紀宮さまの誕生日を伝える記事があった。
結婚を控えて皇女としての最後の誕生日と言うこともあってか、例年より紙面が広い。
宮様の回答文書の中は、母親を気遣う思い出溢れている。
「皇后さまは耐えがたいお疲れとお悲しみの中で…
誰を責めることなくご自分の弱さを省みられながら、ひたすら生きておられた…
皇后さまが経てこられた道には沢山の悲しみがあり、誰に頼ることなくご自身で癒されるしかないものであったと思いますし…」と。
なんと切々と母親を語られるのだろう。暖かい家庭と伝えながら、(皇后さまは)未だに癒えない痛みも持っておられるのではないかと察する娘心。
皇后さまの言葉として「誰もが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている。そうした姿をお互い認め合いながら、懐かしみあい、励ましあっていくことができれば…」と引用なさっている。
お堀の向こうの松の林に囲まれた宮殿から発せられた母を思う女宮様のメッセージが新聞に載った。
古来宮殿からのメッセージがどんなものなのかは知らないが、日本の女宮様のメッセージは心にしみる。
4月中旬春爛漫、お堀端には小さな花が咲き誇り見事な景観が目の前に広がっていた。
2月にパリロンドンの母娘旅をしたばかりだったこともあり、娘は「皇居は宮殿でしょ。日本の宮殿もすごいね。ベルサイユやバッキンガムとは違った風格だね。すごーい」と言いながら、沢山の人が行き交う皇居前広場まで歩いた。
今日の新聞に皇居にお住まいの紀宮さまの誕生日を伝える記事があった。
結婚を控えて皇女としての最後の誕生日と言うこともあってか、例年より紙面が広い。
宮様の回答文書の中は、母親を気遣う思い出溢れている。
「皇后さまは耐えがたいお疲れとお悲しみの中で…
誰を責めることなくご自分の弱さを省みられながら、ひたすら生きておられた…
皇后さまが経てこられた道には沢山の悲しみがあり、誰に頼ることなくご自身で癒されるしかないものであったと思いますし…」と。
なんと切々と母親を語られるのだろう。暖かい家庭と伝えながら、(皇后さまは)未だに癒えない痛みも持っておられるのではないかと察する娘心。
皇后さまの言葉として「誰もが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている。そうした姿をお互い認め合いながら、懐かしみあい、励ましあっていくことができれば…」と引用なさっている。
お堀の向こうの松の林に囲まれた宮殿から発せられた母を思う女宮様のメッセージが新聞に載った。
古来宮殿からのメッセージがどんなものなのかは知らないが、日本の女宮様のメッセージは心にしみる。