「自由に生きる」-フランスを揺るがすムスリムの女たち-(ルーブナ・メリアンヌ著)を読んでいる。
著者はモロッコ移民2世、自分の暮らす街区社会(モロッコ移民らのイスラム社会)、その社会の外側のゴーロワ(フランス白人)社会が、モロッコ系フランス人女性であることで当然のごとく制約される現実を打ち砕こうと解放を求めて高校生(リセアン)運動を起こしていく過程が書かれている。
遠い国の話である。
ほんの数日しか歩いたことはないけれど、パリの街には「人種の坩堝」ってこういうことを言うのだなという印象が残っている。
地下鉄で合席になったりすると、アジア人の顔をした自分はどう見えているのだろうと最初は緊張したり。「そうなんだ、世界の都会ってのはこういう風に、人を受け容れるのだ」と、翌日からはさも常連のように地下鉄の改札を通ったり(無理しちゃって、笑い)。
通りすがりの観光客には何にも判らないけれど、白人の国に暮らす有色人種は大変なんだろうなと、さらにフランスで生まれた2世3世は…。
目の前の座席では若者が分厚いマンデラ大統領の本を黙々と読んでいた(勿論中味はフランス語で判らないけど、表紙の写真とマンデラの文字だけは読めた)。
アラブ系、アフリカ系、アジア系もゴーロワと混在して暮らす社会。
遠い国の話。
そんな街もあると
旅をすることで肌で少しわかる。
そして本を読むと少し知ることができる。
偶然NHKの世界遺産を尋ねる旅でモロッコの特集があった。
年頃になると男性と道を歩いては噂になる。立ち話をしても「売女」とののしられる、ただ忍従を求められるとメリアンヌが書くイスラムは映像には出てこない。
歴史的世界遺産の取材は負の遺産の取材まで映像化困難なのだろう。
著者はモロッコ移民2世、自分の暮らす街区社会(モロッコ移民らのイスラム社会)、その社会の外側のゴーロワ(フランス白人)社会が、モロッコ系フランス人女性であることで当然のごとく制約される現実を打ち砕こうと解放を求めて高校生(リセアン)運動を起こしていく過程が書かれている。
遠い国の話である。
ほんの数日しか歩いたことはないけれど、パリの街には「人種の坩堝」ってこういうことを言うのだなという印象が残っている。
地下鉄で合席になったりすると、アジア人の顔をした自分はどう見えているのだろうと最初は緊張したり。「そうなんだ、世界の都会ってのはこういう風に、人を受け容れるのだ」と、翌日からはさも常連のように地下鉄の改札を通ったり(無理しちゃって、笑い)。
通りすがりの観光客には何にも判らないけれど、白人の国に暮らす有色人種は大変なんだろうなと、さらにフランスで生まれた2世3世は…。
目の前の座席では若者が分厚いマンデラ大統領の本を黙々と読んでいた(勿論中味はフランス語で判らないけど、表紙の写真とマンデラの文字だけは読めた)。
アラブ系、アフリカ系、アジア系もゴーロワと混在して暮らす社会。
遠い国の話。
そんな街もあると
旅をすることで肌で少しわかる。
そして本を読むと少し知ることができる。
偶然NHKの世界遺産を尋ねる旅でモロッコの特集があった。
年頃になると男性と道を歩いては噂になる。立ち話をしても「売女」とののしられる、ただ忍従を求められるとメリアンヌが書くイスラムは映像には出てこない。
歴史的世界遺産の取材は負の遺産の取材まで映像化困難なのだろう。