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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

やりきれない事件がおきました。

2006-06-23 08:11:17 | 社会問題
奈良の放火、母子3名死亡事件。
長男が身柄確保されたと今朝の新聞で。
父親、親族から、個人的な事柄なので、マスコミ取材は遠慮して欲しいと声明が出されたとか。
私が、ここで話題にするものをはばかられるのですが、ぼんやりと伝わっている事柄から、少し、そして一度だけ書きます。

長男は奈良県でも有名な中高一貫の私立進学校の高校1年だったにとのこと。
高校1年に差し掛かって、自分の背中の重圧に耐え切れなくなっていてのでしょうか。

我が家は、どのこも公立学校だったので、私立の雰囲気は知らないのですが、高校の入学式の時の、先生の話が耳に残っています。

お母様がたへ、言っておきたいことがあります。
本日入学してきた子供達は、中学ではみんな優等生だったでしょう。クラスで1番、学年で何番という、素晴らしい成績の子供達ばかりです。
だけれど、この学校ではそんな子供達が、今までとったこともない順位の成績になるのです。3桁の順位にもなるのです。
それは、本人にとってはとてもショックなことです。
お母様がたは、自分の子供に「勉強をしなさい」と言う必要がありません。言わなくても勉強をします。
だけれど、思うように行かなくて落ち込んでいるとき、その時は、心をかけてやってください。心を病むことがないように。
お母様がたは、弁当を持たせることと、朝晩「行ってらっしゃい」「おかえり」と声をかけてやってください。

子育て中に出会った先生からのメッセージ。
先生はやっぱりプロですね。

そして、初めての試験結果、きっと今ごろの季節だったのでしょうね。
案の定、はかばかしくなかったような記憶が…。
勉強したのだけれどな、と本人。
担任の先生曰く。
授業で教えるレベルの問題はテストに出ないのです。そのレベルではみんな満点になってしまうから、もっと難度の高いものを出さないと…。
中学からずっと、塾に行ったこともないから、本人は授業で教わったことをマスターするのが勉強だと理解。
でも、その考えは、甘かったのです。
はじめての経験。ズシンときたでしょうね。
本人はすっかり忘れているだろうけれど、懐かしい思い出です。

どこかの誰かが、よく似た体験をしているかも知れません。
ひとり一人同じじゃないけれど、でも自分だけじゃないのだと、そうおもってほしいものです。

先日、国家予算削減で、公立学校の教師の給料を減額するとありました。
あぁ、方向間違っているようにおもいます。
教師は人を育てる人です。子供達は多くの出会いを持つのです。
そんなところ、節約するの!です。
既に公立学校の教育の質に期待していないのでしょうか。
力のある人に先生になって欲しいのに。
ますます敬遠されるのではないですか。


コメント (3)
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