「格差」=「不平等」と決め付けないで、できれば最後まで読んでください。
― 引用 ― (これまでと今後について)
今後のわが国の経済発展を考える時、真に公正で自由な競争社会を実現する他に道はないという認識をまず人々が共有することが出発点ではないか。
わが国経済は約半世紀に驚異的に成長を遂げ、今や世界のトップランナーに踊り出ている。われわれはその間、全員参加で力を合わせ勤勉と努力によって一億総中流といわれる社会を築き上げてきた。それは紛れもない事実だが、現在中国等の激しい追い上げに直面し、今後引き続き経済活力を維持していくためには、経済革新や技術革新により新しい商品やサービスを生み出し、同時に高い生産性を実現していくことに懸けなければならないことは明らかであろう。
この新たなパラダイムにおいては、未知の領域に果敢にリスクを取って挑戦する人々のリーダーシップが決定的である。ましてや少子高齢化の事態を考えると競争社会で考えられた経済活動の担い手が多数輩出し、そうしたトップランナーをサポートする社会全体の心意気や制度整備が何にも増して重要である。
(以下「良い格差」と「悪い格差」について)
競争社会は必然的に格差を生み出す。そうだとすれば格差の存在そのものが悪いということにはならない。本質的論点は格差のよってくる原因やその質である。
「良い格差」とは公正で自由な競争に基ずく努力の結果として生じ、逆に公正で自由な競争の結果、努力次第によってはいつでも逆転可能かどうかということであろう。
それでは「悪い格差」とは何か。その大半は、保護された既得権益が固定化し、そのことによって生じている格差だ。また、地道な努力や技術の裏づけなしに、法の網目をくぐって巨利を得る、あるいはそれに加担するなど許されるはずもない。
更に、格差是正にかかる人為的措置が往々にして新たな格差を生み出すことも指摘しておかねばならない。こうした「悪い格差」は枚挙にいとまがない。その意味で、公正で自由な競争社会実現に向けた改革は緒に就いたばかりである。
― そして、昨今の話題を配慮してか、次のように結んである。
最後に、リーダーは決して金銭の亡者であってはならないと思う。自由主義社会を究極において支えるリーダーは何よりも他からの「信頼」を基礎に社会に新たな価値を生み出していくということではないだろうか。 (猩々)
勝手に噛み砕くよりも、そのままが一番適切なので、ほとんど引用文になってしまいました。
昨今「格差社会」というテーマがあちこちで取り上げら、話題にも上ったりしますが、目の前の現象だけ捉えて、発言されると、似て非なる分析、と思うことがしばしばでした。今日であったこのコラムの分析が的を得ていると、そう思いましたので、この文章をお借りいたしました。
ここまで、読んでくださったとしたら、ありがとうございます。
― 引用 ― (これまでと今後について)
今後のわが国の経済発展を考える時、真に公正で自由な競争社会を実現する他に道はないという認識をまず人々が共有することが出発点ではないか。
わが国経済は約半世紀に驚異的に成長を遂げ、今や世界のトップランナーに踊り出ている。われわれはその間、全員参加で力を合わせ勤勉と努力によって一億総中流といわれる社会を築き上げてきた。それは紛れもない事実だが、現在中国等の激しい追い上げに直面し、今後引き続き経済活力を維持していくためには、経済革新や技術革新により新しい商品やサービスを生み出し、同時に高い生産性を実現していくことに懸けなければならないことは明らかであろう。
この新たなパラダイムにおいては、未知の領域に果敢にリスクを取って挑戦する人々のリーダーシップが決定的である。ましてや少子高齢化の事態を考えると競争社会で考えられた経済活動の担い手が多数輩出し、そうしたトップランナーをサポートする社会全体の心意気や制度整備が何にも増して重要である。
(以下「良い格差」と「悪い格差」について)
競争社会は必然的に格差を生み出す。そうだとすれば格差の存在そのものが悪いということにはならない。本質的論点は格差のよってくる原因やその質である。
「良い格差」とは公正で自由な競争に基ずく努力の結果として生じ、逆に公正で自由な競争の結果、努力次第によってはいつでも逆転可能かどうかということであろう。
それでは「悪い格差」とは何か。その大半は、保護された既得権益が固定化し、そのことによって生じている格差だ。また、地道な努力や技術の裏づけなしに、法の網目をくぐって巨利を得る、あるいはそれに加担するなど許されるはずもない。
更に、格差是正にかかる人為的措置が往々にして新たな格差を生み出すことも指摘しておかねばならない。こうした「悪い格差」は枚挙にいとまがない。その意味で、公正で自由な競争社会実現に向けた改革は緒に就いたばかりである。
― そして、昨今の話題を配慮してか、次のように結んである。
最後に、リーダーは決して金銭の亡者であってはならないと思う。自由主義社会を究極において支えるリーダーは何よりも他からの「信頼」を基礎に社会に新たな価値を生み出していくということではないだろうか。 (猩々)
勝手に噛み砕くよりも、そのままが一番適切なので、ほとんど引用文になってしまいました。
昨今「格差社会」というテーマがあちこちで取り上げら、話題にも上ったりしますが、目の前の現象だけ捉えて、発言されると、似て非なる分析、と思うことがしばしばでした。今日であったこのコラムの分析が的を得ていると、そう思いましたので、この文章をお借りいたしました。
ここまで、読んでくださったとしたら、ありがとうございます。