日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

しばしコブシと向き合う。

2012-08-03 07:36:44 | 庭 8月
ガーデニングの構想を練り始めた頃は、早春のコブシの季節だったので、
わが家も、「あのコブシの家」というイメージになれば、という勝手な妄想(苦笑)で、春に桃花姫コブシの苗木を購入していた。
鉢植えにして八朔の木の根元当たりで,整地されるのを待っていたのだけれど、諸事情から、待機期間が延びていた。
で、1ヶ月ほど前、殆どの葉先が、2割から8割ほど茶色くなっているのに気づいた。
慌てて、日当たりの良いところに移動した。
幸い根元付近から、元気な新葉が出ては来たが、本来の幹についている葉っぱは、茶色部分がカリカリに乾いていくばかりだった。

なにしろ、今年が我が家のガーデニング元年で、それなりに広いこともあり、水と肥料やり程度でイッパイだった。
昨晩は、多少のオシメリがあったので、朝の水遣りはナシ。
そこで、コブシの横にじっくり腰を下ろして、我流ながら、壊死している部分をすべて丁寧にカットした。痛んでいる葉っぱをとってしまうと丸坊主状態になるので、あくまで茶色の部分のみのカットです。
じっくり観ると、縮こまって大きくならない葉の陰に芽がいくつもついている。
なにも語らないけれど、命をはぐくんでいた、のです。
大丈夫でしょう。嬉しい、です。

コブシの花は知っていても、葉だけの木でコブシだとは判らない、そんなレベルの人でした。そんなワタシが、早朝の庭で剪定ばさみを手に、「オャ!」と感動できる、ありがたいことです。

ワタシには、ブログという落書帳があるから、ひとりごとも書き留められますが、そうしていない、世の中の多くの「育てることにかかわっている人たち」も、こんな思いを味わっていらっしゃるのでしょうね。

今、病院でベットの上の人になっている母も、そんな喜びをイッパイ味わって95歳になったのだと、言の葉にせずとも思っています。
いいこと沢山味わったのだねー、と。
コメント
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