日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

引用文を書いておきたい気分です。

2016-05-30 20:43:27 | 
川口マーン恵美著「ヨーロッパから民主主義が消える」―難民・テロ・甦る国境―  (PHP新書)


のエピローグ「おわりに」の中の文章の一部を、自分用にも、書き留めたくて記します。



 ヨーロッパ人の搾取の歴史は長い。その建前がキリスト教の布教から民主主義の布教に変わっているとはいえ、彼らが一方的にアラブとアフリカの既存の秩序を壊し続けている事実は今も変わらない。イスラム過激派の台頭は明らかにその結果だ。ヨーロッパ人が、キリスト教徒の名のもとで犯してきた罪と偽善に気づかない限り、イスラム問題は永久に解決しないように思う。イスラム過激派はヨーロッパが育てたというと、言い過ぎだろうか。


中略


 日本はたまたま、アフリカにもアラブにも植民地をもたなかった。しかも、キリスト教ともイスラム教とも確執がない。だから私たちは、十八世紀より行われ続けてきた彼の地での搾取を正当化する必要のない、世界で唯一の先進国の住人なのである。つまり、いまアラブやアフリカで起こっていることを公正に判断しうるのは日本人以外にいない。その事実をしっかり自覚し、世界の平和に貢献するための、私たちは欧米人とは違った独自の視点をもっと活用すべきではないだろうか。




 2015年11月 もやもやとした不安に包まれているシュトゥットガルトにて

(※)川口マーン恵美さんは、ドイツ南部のシュトゥットガルト在住。ドイツ人と結婚し、大学生ほどにも成長した3人の子供を持つ日本人です。

最近読んだ一冊です。
今日は仕事で街中に行っていたのだけれど、帰ったら、↑ を書き写そう、そう思っていました。

オバマ大統領の、「我々は」という主語がその時々によって幾通りにも変化したような演説文に消化不良を起こしていたのかもしれません


これも、最近読んだことですが、司馬さんの本(※)に、これまでの日本という国は、今のヨーロッパの存在にもアメリカの存在にもなにも影響を及ぼしては来なかった。しかし、これからの日本は、それらの国々に有意義な影響を及ぼす存在となっていかねばならない、というようなこれからの日本人に対してエールを送っている文章がありました。

(※)司馬さんは今年が没後20年ですから、それ以上前に書かれた文章です。

明治以降の教育からでしょうか、欧米礼賛の気風がどこか漂っていて、同調することでよし、とするところがあります。でも、違うということが、大切な役目ができることもあります。そこのところを小心ながらも、ひとさまの書いたものをお借りして、自分の中で反芻したい気分でした。


コメント (6)
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ひと雨ほしいと願い、雨音を聴きながら目覚めました。

2016-05-30 07:04:32 | 庭 5月
鉢物には毎日散水していますが、地植えのバラもそろそろ水が、、、と思われ、雨待ちのワタシでした。

昨夕は雨前の低気圧が近寄っているためか、風がありました。
五月の風は肌には心地よいのですが、私の視線はバラの枝葉のしなり具合に向かってしまいます。苦笑
幾本が支柱を立てたり、ワイヤーで誘引したりしていました。
でも、何度目かに庭に出ると、シューラネージュの幹の3本のうちの2本が横たわっています。ようやく成長軌道に乗りかけて、今度こそと思って膨らむ蕾に期待していたのに、です。

なんで?
と根元を覗くと、地表10㎝足らずのところでポキッと折れていました。
ええっ!
ショボーン、というわけにはいきません。
実は、先日、同時期に購入した4本組の1本であるハープシコードを剪定ミスで3分の2のほうを切ってしまったのです。※
またまた災難が、、、とも思ったのですが、そこは経験者、ビニールテープでテーピング処理をしました。
今朝は雨ということもあり、葉っぱがしおれていることもありません。ぜひ復活してほしいものです。





2年前だったか、ルージュピエールドロンサールのシュートが台風で折れてテーピングした2本です。骨折したところが太く盛り上がっています。






※ 頑張って蕾を付けていたのに、花木に申し訳ない気持ちでいっぱい。気長に待とうと思っています。

雨の中のコンパッションがきれいでした。


マリリンモンローの一枝についていた蕾が一斉に開花し始め。


そして、1輪をアップ


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