Netflixで
「ベルサイユ」第2シーズンの10回分を立て続けに。
またまた、次のシーズンが配信されるまで、待ちタイムです。苦笑
5歳で王位について、1715年に没すした太陽王とたたえられたルイ14世の時代の物語です。
ベルサイユに集められた貴族たちは、華美な生活のなかで、いかに自分が覚えよく引き立ててもらえるか、魂胆をめぐらす。
オランダとの戦中でもあり、どこと手をつなかが重要課題。結婚は当然政略のためになされるものであり、駆け引きが常に渦巻いています。権力の象徴として建設を進めてきた宮殿ベルサイユでは次々に毒殺事件がおこり、犯人捜しを進めていくと、魔術師(占い師)が薬品(媚薬、毒薬)の供給元ということが発覚。魔術師に弱みを握られた、薬品の買い主だち(貴族連中)はお金を要求されて、借金まみれ。
なんとまぁ、な「ベルサイユ」宮殿を描いています。
ドラマは丁寧な時代考証もなされた作品であり、世界に配信されているわけですから、誇張はあるとしても史実を大きく逸脱していることはないでしょう。
これが日本の江戸中期ころのフランスだったのかと、改めての仕入れです。
そういえば、1500年前後のローマ、バチカンを描いたドラマも見たけれど、あちらも衝撃的でした。
日本の観光旅行のパンフレットでは、絢爛豪華な中世建築めぐりを案内していますが、その中で繰り広げられていた生活というのが、こんなのだったのかと、今の時代のほうがよほどいい、と思いながらのドラマ鑑賞です。
貴族と司祭は徴税を免れていて、貴族たちの贅沢な暮らし費用、隣国との戦争費用、これらは領民からの税金で賄っていたのですから、やり切れたものではありません。
日本の江戸期の武士階級もお上が農民から取り上げた税(米)を、石高、扶持米として下賜してもらい、生活していたところは似ていなくもない。
そういう、税金を納めない人がえばっていた時代より、国民全員が納税者となり(一定水準以下は課税ゼロもある)、累進課税制度で徴収されている現行のほうがよほど納得がいきます。
こんな絶対王政の時代がのちに啓蒙思想家を生んだという流れ、人は捨てたものじゃない、というところに行きつきます。