我が家にも、東村さんと同世代で、漫画家になりたい~、と思っていた子がいたから。
漫画家用のペンやインクをそろえたのが小学生時代。
高校に入ったころは、漫画家志望も沈静化していたのだけれど、一浪して大学進学してから、漫画熱が再燃。
親に反対されるのを嫌って、自室で夜通し描いたようです。
日中は両親は仕事に行っているので、彼女が大学に行っているのかさぼっているのだか、とんとわからない状態でした。
案の定、留年。
どうするのかと詰問した夜のことがよみがえってきます。
東村さんの漫画では美大時代は遊びほうけ、との描写でも留年はなかったようですが(東村さんは大学時代には漫画は描いていない)、娘は理科系の最終的には国家試験が待っている大学だったので、単位取得は厳しかったのでしょう。
ワタシ、くさりました。
わたしから見て、小さい時からおりこうさんのハズだったのに、なんで?なんで?の疑問符の洪水でした。
まったく余裕のない親の典型でした。
「漫画家になる」と言い張る娘。
「食べていけないでしょう」と親は詰問。
すると、彼女、ほら、原稿料も振り込まれている、と自分の通帳を出して見せました。
東村さんの漫画の中でも、通帳に原稿料が入金されている画面が何度かありました。
ああ、あのとき、我が家でも、とつい思い出します。
「食べていけるのなら、家をでて自立しなさいよ」と、いったような気もします。
なんだか、自分の嫌な面丸出しで、娘にあたっていました。
彼女の言い分では、2足のわらじをはこうとしても、どうしても漫画のほうは今じゃないとダメ、19歳の今しか描けなことがある、というのです。
そんなに描きたのならと、大学を休学して、進路を考えてみることにしました。
おかしなもので、そのころは新聞や雑誌の筆者らの若いころに大学中退した経歴が気になったものです。
浪人、留学、休学なんて自分に関係ない世界だと思っていたのに、降りかかってみると、世の中にはいろんな経験をしている人がいるんだ、と見えてきたりもしました。
休学後に娘が選択したのは復学でした。
無駄に結構な費用をかけることになります。幸いというのでしょうが、漫画で得た収入をきちんとプールしている子だったので、学費は自分で払うから、とのことになりました。
その数年後に、3年間の大学院進学もしたのですが、その費用も漫画時代の収入で賄ってやり遂げました。
今はもう遠い昔の話です。
うちの娘が夢中になっていたころの後(大学卒業後)から、羽ばたいた人が、もうこんなヒットメーカーになっているのだと、ちょっと懐かしくもあり、というエピソードを思い出してくれました。
ファンレターがどっさり届いていた(郵便局留めにしていて、自宅には届かない)なんて経験もしたのですから不思議。
そんな特殊状況だったので、最近まで最寄り郵便局の局長さんが、「娘さんはどうしている?」とあいさつ代わりに一声あったりします。苦笑
どこの家にも、それぞれのエピソードがあると思うのですが、すんなりいかなかったことも、今は懐かし、です。
漫画家用のペンやインクをそろえたのが小学生時代。
高校に入ったころは、漫画家志望も沈静化していたのだけれど、一浪して大学進学してから、漫画熱が再燃。
親に反対されるのを嫌って、自室で夜通し描いたようです。
日中は両親は仕事に行っているので、彼女が大学に行っているのかさぼっているのだか、とんとわからない状態でした。
案の定、留年。
どうするのかと詰問した夜のことがよみがえってきます。
東村さんの漫画では美大時代は遊びほうけ、との描写でも留年はなかったようですが(東村さんは大学時代には漫画は描いていない)、娘は理科系の最終的には国家試験が待っている大学だったので、単位取得は厳しかったのでしょう。
ワタシ、くさりました。
わたしから見て、小さい時からおりこうさんのハズだったのに、なんで?なんで?の疑問符の洪水でした。
まったく余裕のない親の典型でした。
「漫画家になる」と言い張る娘。
「食べていけないでしょう」と親は詰問。
すると、彼女、ほら、原稿料も振り込まれている、と自分の通帳を出して見せました。
東村さんの漫画の中でも、通帳に原稿料が入金されている画面が何度かありました。
ああ、あのとき、我が家でも、とつい思い出します。
「食べていけるのなら、家をでて自立しなさいよ」と、いったような気もします。
なんだか、自分の嫌な面丸出しで、娘にあたっていました。
彼女の言い分では、2足のわらじをはこうとしても、どうしても漫画のほうは今じゃないとダメ、19歳の今しか描けなことがある、というのです。
そんなに描きたのならと、大学を休学して、進路を考えてみることにしました。
おかしなもので、そのころは新聞や雑誌の筆者らの若いころに大学中退した経歴が気になったものです。
浪人、留学、休学なんて自分に関係ない世界だと思っていたのに、降りかかってみると、世の中にはいろんな経験をしている人がいるんだ、と見えてきたりもしました。
休学後に娘が選択したのは復学でした。
無駄に結構な費用をかけることになります。幸いというのでしょうが、漫画で得た収入をきちんとプールしている子だったので、学費は自分で払うから、とのことになりました。
その数年後に、3年間の大学院進学もしたのですが、その費用も漫画時代の収入で賄ってやり遂げました。
今はもう遠い昔の話です。
うちの娘が夢中になっていたころの後(大学卒業後)から、羽ばたいた人が、もうこんなヒットメーカーになっているのだと、ちょっと懐かしくもあり、というエピソードを思い出してくれました。
ファンレターがどっさり届いていた(郵便局留めにしていて、自宅には届かない)なんて経験もしたのですから不思議。
そんな特殊状況だったので、最近まで最寄り郵便局の局長さんが、「娘さんはどうしている?」とあいさつ代わりに一声あったりします。苦笑
どこの家にも、それぞれのエピソードがあると思うのですが、すんなりいかなかったことも、今は懐かし、です。