日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

連続4回のシュミレーション番組を見る。

2019-12-07 09:29:11 | 映画・テレビドラマ・音楽
NHK制作の、パラレル東京という、想定都市に震度7クラスの地震が襲ったら、という展開。
30年以内に70%の確率で発生するという実は現実的で身近な問題として作られていました。

CGを使い、データを駆使して作られているので、臨場感はたっぷり。
数多くの人がご覧になったことでしょう。

で、思ったこと。
どれだけ危険が迫っているのが見えていても、民間人であるテレビ局が避難指示を出せない、ということ。
そうなんですね~。

私は、東北地震の際の津波が押し寄せる場面を、リアルタイムでテレビ画像で見ていました。
きっとヘリコプターで取材しながらLIVEで放送しているのだろうと。

高いところから見て、津波が押し寄せてくるのが判っているのに、漁港に人影があったり、トラックが逃げる体制でなかったり、、、、。
なんで逃げてください、とアナウンスしないのか、逃げろ! と、伝える術がないのかしら、と忸怩たる気持ちになっていました。

停電で、テレビは映らないから、はわかります。

ヘリコプターは音がうるさくて、そこからの音声は伝わらない、ダメだ。

そういわれて、そういうものかと自分を納得させていました。

私たち(テレビを見ているもの)は、早く逃げて! と思っていても、かなう術はなかったのだ、と。

ところが、今回の番組では、テレビ局は、所轄の官庁から指示が出ていない場合は、独断で「危険だから避難して」と伝えないものなのだと知りました。
だから、あの時のヘリコプターは撮影取材のみ、だったのです。

で、もう一つ。

大変な災害になるところで番組は終わりました。
超巨大都市ですから、さもありなん、です。

災害対策費を増やして、対応できる限度をはるか超えたものになるでしょう。

ふと、思いました。

この東京という巨大都市は、日本のさまざまな機能が集中しています。
そこが震災でダウンすると、日本が立ち行かなくなります。

で、分散という方法を考えるのはどうでしょう。

かつて首都移転が決まり、移転に関する法案も成立していたように記憶しています。
それがいつの間にか、実現を見ないままに、消え去っていきました。

機能の分散は、IT時代ですから、以前よりもやりやすくなっていると思います。
拠点が分散することで、住民の一極集中が和らぎます。

きっと、民間企業は物流とうの遮断が困ったりするので、何らかの対応をしているでしょうね。

省庁も検討したらどうだろう、と思うのですが、

「お花見会」議論にこれほどまでに熱心な議員さんたちでは、そんなことに思考が行くはずもないでしょうね。

地震のこれほど頻発している国で、首都周辺にこれほどの人口を抱えて、こんなテレビ番組が流される現実。


リニア新幹線も現実化する時代。もっと、リーズナブルな発想が必要な気がします。


コメント
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