日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

小泉首相が一国民として靖国参拝

2005-10-18 07:09:43 | 社会問題
「一国民として靖国参拝するのを誰に妨害されることもないはず」
もっともです。
でも、その論理が昨今の現状で近隣諸国にも通用するとお考えなら推察力不足ですし、反発を承知で実行なさるとしたら、自国民に対する配慮に欠けるような気がします。
どれだけの人が中国や韓国で働いているのでしょうか。何万人という人が彼の地を仕事場として働いているのではないでしょうか(先日も青島で日本人学校開校のニュースを見たばかりです)。
その人たち自身、そして日本にいる家族や友人たちは、「首相の参拝」を聞いた途端、トラブルがないだろうか、安全だろうかと心配することになる、このことをご存知でしょうか。
近隣諸国と友好的に暮らす行き来が頻繁になってきているところに、水をさすような行動を首相という立場にいるときになさるのはいかがかと思います。首相という職は8時間勤務ではないのですから。
この国を命を賭して支えたかつての戦士に哀悼の意をとのお気持ちとのこと。
靖国に祭られている人々が神になっているならば、こんな状況下で、首相の年に一度参拝を強要しないと思います。
今の状況と自らの立場を伝え、神社に参拝しない方法で哀悼の意を尽くされていても、なんら神様はお怒りにならないと思います。
近隣諸国はA級戦犯合祀の靖国に侵略戦争の残像を思うのだと察せられます。
不戦を誓い、近隣諸国の気持ちを伝え、立場上参内できないことを伝えれば、きっと神様は理解してくれると思うのですが。
行かないと感謝の意も、哀悼の意も伝わらないというだったら、それ本当の神様ですか。
昨日、今日、中国韓国の家族との電話で、首相の行動と赴任家族の安全を気遣う会話が行き来することでしょう。
首相は何で自国民にもこんなに心配の種をまかれるのでしょう。
そう、私の家族の一人も来週上海です。
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政府系金融機関っていっぱいあるのですね。その中のひとつの話

2005-10-16 10:39:30 | 社会問題
近頃改革関連でよく耳にする言葉。
その中のひとつ、国民生活金融公庫について。
今日の朝のNHK日曜討論で
共産党の市川書記局長が「国民生活金融公庫は担保なしの融資ですよね」と発言し、だぁーれも反論なしの聞き流し。
皆さんご存知ないのですよね。
実際借り入れしている人たちの現状。
国民生活金融公庫は「年金担保」を認めています。不動産や他の財産を担保提供することができなくなった債務者が最後の切り札として、生活費の補給源である年金までを担保として借りている現実。
ちょくちょく見かけます。
データとしてどれだけの年金担保がなされているのでしょう。
のどから手が出るほど融資OKの返事が欲しいとき、この金融機関に限って(実はほかにもありますが)、法律で認めている(債権執行ですら、金額の制限枠があるのに)、1年2年分の年金受給権を担保として借り入れし、生活費が枯渇してしまうケース。
いくら小企業を助けるためだといっても、最低月額に関しては担保不可としないと、判断力が朧になるほど資金難になっている人たちの暮らしはボロボロになっているのが実態です。
年金を担保にしている国民金融公庫の借入割合どれぐらいなのでしょう。
政治家も知らない、資金難を経験した小企業以外の殆どの人が知らないところで、困り果てている人たちがいるのに…。
仕組みが大きくなると、わからないのでしょうね。
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憲法改正・・・9条も話題になっていますね。

2005-10-16 08:38:42 | 社会問題
先日爆笑問題というお笑いコンビが司会をしているテレビ番組(途中から見たことでもあり番組名はわかりません)で、若手の国会議員さんたちが10人ほど議論しておられました。
憲法改正と9条改正について、賛否を問うたところ、共産党議員、社民党議員の二人を除いて全員賛成のカードを揚げられました。
余りにも揃ったので、司会者側に「おっ」という雰囲気が生まれ、ほんの一瞬間があったような(もちろん、すっと話をつながれましたが)。
今も印象に残っているのは、原口議員の
「9条の1項については、今よりももっとしっかりと縛りをかけないといけない」
という言葉。
自分の国を守るのは当然だけれども、「絶対に戦争をしない」ということについては、将来にわたって守っていかなければならないという意志が、これも全員に通じていました。

「自衛隊は軍隊ではないから日本は軍隊を持たない」という論理は、どこで通じるのでしょう。世界で何番目かの国家予算を使って維持している自衛隊を持ちながら、軍隊が無いと思っているのは、これも日本独特の言い回しです。
この理不尽をいつまでも放置しているのは不自然であるから、だから憲法についても見直す必要が出てきているという考え方、実は納得します。
憲法9条をいじるのは、戦争肯定と短絡的に持っていこうとする政党もあるのでしょうか。
絶対、「戦争をしない」という縛りをつけて、自国の意見をしっかりと言える国になってほしいと、そう考えるのです。
ガンジーは無抵抗主義。たとえ侵略されても、武力は絶対行使しないという考え方だったそうです。
そこまで徹底する考え方もあるかもしれません。
でも主権も剥奪されてもと国が舵を取る方を選んでほしいという選択までにはならないのです。
もちろん、9条堅持を主張する政党があっても当然です。
だけれども、その政党が、あの拉致事件について、朝鮮総連が「拉致は無い」と否定したことを了解し、私たちに主張していたという事実。この国の人たちの思いよりも、他国の人たちの回答を優先したように思います。
その政党党首が首相になったときは歓迎の接待を受けたことを連想もします。
だから今の党首が熱く語られてもさめた目で見てしまうのです。
主権がなくなるということは…、それでも無抵抗主義で行くか。
そのことと、「戦争は絶対しない」という縛りを強くかけて、主権国であろうとするか、
憲法9条の問題を考えるとき、二つの場合の選択に行き着くような気がします。

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あんな絵、こんな絵

2005-10-15 17:20:29 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
私はユーモアにかけるのですが、今日くすっと笑わせてもらった話、おすそ分けします。

絵画教室で、
日曜画家Aのつぶやき
「あーあ、マチスだったらこれで終わりにするのに、僕はマチスでないから、まだまだ描かないといけない」

日曜画家Bのつぶやき
「ゴッホだって、生涯1枚しか絵が売れなかったのだから、ゴッホだと思って描きつづけていれば…」

とある町の平均年齢が毎年1歳上がる絵画教室からもれ聞こえてきた声です。
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妙なはずなのに、きっとよくある現実

2005-10-15 17:11:59 | 私の雑感あれこれ
秋晴れに槌の音。
ご近所で新築工事です。
槌の音は暮らしの勢いを感じるから、余所さまのことなのにワクワク感がして、さぞうれしいだろうなーと、聞いていました。
そして、今朝犬の散歩で、工事現場あたりも回ってきました。
屋根の上に突き出たものは煙突なのだろうか。
でも…、形は煙突様でも、…木製です。
住宅展示場にあるような素敵な家ができるのでしょうが、「あっ」です。
日本建築の煙突は木製なんだ(出来上がりは外側にレンガ様のタイルが張られ不自然ではなくなると思います)。
多分サンタクロースさん用(?)。
西洋風の建物でも玄関で靴を脱ぐ日本式だし、日本人って、そこのところ器用ですよね。
木の煙突だって、デザインとして素敵だからOK、無問題。
きっと、西洋の人が木の煙突を拵える日本人を妙に思うかもしれないけれど、これが日本人の欧風文化の取り入れ方の一面を表してもいるのでしょうね。




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次の改革のひとつ、議員年金のこと

2005-10-15 09:24:13 | 社会問題
優勢民営化法案が参院通過し、次々と改革も目白押しらしい。
議員年金の縮小、廃止の方向への議論を耳にします。
共済年金、厚生年金、国民年金と様々ある中で、もっとも税金での負担率が高いのが議員年金だとのこと。ひとまず共済年金に組み入れ、年金の一本化(共済と厚生)の方向へというのが自民党案だったでしょうか。
自分の受けている特典を減じることを、自ずから改革の対象として出でくることを評価します。
そんな特典を放棄しても、まだまだ恩恵は享受しているのだとか、その後の増税案を出さねばならないから、批判をかわすためだとか、憶測、推測もあるかもしれないけれど、ひとまず自分たちの特典を減じようとの提案には、心地よさを感じ、被選挙人の見識かと理解したいものです。
自分の立場に不利な提案を避けたがる習性を自分の中にも感じてしまうものですから。

さて地方議員にも年金がありますよね。
県や市町村の場合こっちのほうはどうなっているのでしょうか。
財政が苦しいときの見直し、無駄が無いか、不合理な支出が無いか…。
なんか家計と似ています。
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「自民憲法改憲案」原案骨格明らかに

2005-10-09 18:14:11 | 社会問題
国民が「国民の統合の象徴」である天皇とともに歴史を歩んできたとの趣旨も盛り込む方向だ。
-10月7日朝日新聞夕刊 自民改憲案の記事の前書きで-
どうして?
天皇が象徴となったのは60年足らず前でしょう。自民党の新憲法起草委員会(委員長森首相)のいう歴史は、ずっと長く連なっている天皇家を想定なさっているのではないのかしら。
だとしたら、一貫していないのでは?
60年のその前は、象徴ではなく「神」と教え、その前は…、不知です。
明治以前は、中央集権がそれほど庶民に徹底していたとは思えません。
藩を越えての行き来が制限されていたこともあり、藩の殿様が行政を仕切っていたと思っていた程度ではないでしょうか(教育制度も現在と格段の差だったでしょうし…)。
そんな実態をぼやかしたままで、「国民の統合の象徴」である天皇とともに歴史を歩んできたと明文化されるのであれば、なんか実態と違うなーと、感じてしまいます。
天皇には天皇の歴史があり、個々人には個々人の歴史があります。
それを「天皇とともに」とされたのでは、またいつのまにか「天皇の赤子」になりかねないような気がして、そんな連想がされて、違和感を感じた次第です。
政治家の論戦が以前より建設的になったような気がしていたのに、国の指針である憲法起草委員会のメンバーに森喜朗前首相、中曽根康弘元首相の名前が並び、現在の政治化諸氏のずいぶん先輩です。これでは憲法ははたして新しくなるのでしょうか。
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「本日は晴天なり」…実は雨模様

2005-10-08 09:06:13 | 私の雑感あれこれ
おはようございます。ブログに記事を書いて、投稿をクリックすると、それで立ち消え、「あぁー」という意気消沈の気分を三連続味わってしまい、そこで今日はタイトルのとおり「本日も晴天なり」のテスト記事です。
先ほど犬の散歩から帰ってきました。平成一年生まれの老犬で、散歩コースを最短にしていたのですが、今日はちょっとコースを延ばして見ました。
すると、今年初めての金木犀の香りを嗅ぐことができました。
私にとっては「金木犀の香り」は「運動会」そして「連日の応援団の練習思い出」と連想が働きます。
競技では活躍の記憶が殆ど無いのですが、毎年応援団の手拍子やら振り付けやら、衣装やらそんなことばかり考えていた記憶です。
そう、東京オリンピックの年に五色の輪を作って、振付けてやっていましたっけ。中学3年生でした。
何でこんな役回りにと、ぼやく心も抱えながら。

あ、試し投稿でした。やってみます。
いつも、弊ブログを尋ねてくださりありがとうございます。

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「ハルとナツ」から

2005-10-04 07:45:31 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
NHKの5日連続ドラマ「ハルとナツ」を見ている。
北海道の貧農の次男夫婦と子供らが三男夫婦とともに、ブラジルのコーヒー園での暮らしに希望を抱いて移民船に乗る。
知らない土地、言葉も通じない、食べ物も風習も異なるだろう、だけど希望がある、可能性があると信じる、北海道の暮らしには先の夢が無いから。
物語は眼病がきっかけで、日本に残された妹と70年分の再開で、届かなかった手紙をやっと手にして、その文面からかつてを回想するという形で進行していっている。
戦後生まれも60歳になろうとしている今、昭和9年ごろの日本、そしてブラジル移民の暮らし(もちろんすべてではないだろうけれど)、の一こまをドラマを通して教えてもらっているようです。
ブラジルに渡っても手持ち金が無いのに報酬は年に一度のコーヒーの収穫後に支配人がその売上金を確保した後。そこで日常の生活費はすべて後払いで買うことからはじめている。そしてそのお店の価格は決して安くは無い。
そして現代。私たちの地域は労働力不足なのでしょうか。北海道や九州に人材募集員が出かけていき、現地採用して、交通費、宿舎、その他諸々を採用側が面倒を見る。研修を受けて働き始める。給料明細を手にして、アパート代、布団代その他諸々が控除され、手に残るのはわずかとなってしったという話を聞く。
どこか共通点があるような気もした。北海道や九州からきている彼らも、疲れて寝に帰ってくるだけのアパート代がしっかりした値段だったり、貸し布団代まである。すべてコンビ二や外食の生活だからどれも割高。
でも、言葉も通じるし、支払いは月給、労働者保護制度も昔よりは高レベルだろうし(労働基準監督局の基準も同じだから)、やっぱりずいぶん異なるハズなのでしょう。電話連絡も取れるだろうし…。
そう先日ブログに書いた、東山魁夷の話で彼のベルリン留学が昭和8年、そしてこのドラマの設定が昭和9年です。
そんなことをあれこれ思い浮かべながら、ドラマを追いかけている。
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二つ目の違憲判決から

2005-10-01 11:25:56 | 社会問題
大阪高裁で小泉首相の靖国参拝の違憲判決(但し、傍論で)。
福岡地裁に次ぐ2回目。
昨夜のニュースでは靖国参拝の訴訟提起がずいぶんなされており、上記2件以外は、合憲との流れらしいけれど、一国の首相の立場にある人が、こんなに国民から訴訟の対象になっているのだと、そのことを思いました。
もう10年ほど前になるでしょうか、アジア人大学院生を日本の裁判所見学に誘ったとき、「この国では、人々は国をも訴えることができるのですよ」と、話題にしたことを思い出します。
そして2つのことを思います。
その1
この国の憲法は、国は宗教を持たないこと、個人の信教の自由であることをうたっています。
だから国の代表としての「靖国神社参拝は」否。
しかし小泉純一郎氏個人の信教の自由を奪うものではない。
これらは明白なことなのに、裁判所がどこまで踏み込むかの問題で曲折が出てきるのだろうとおもわれます。
その2
中国の新華社通信も報道したとのこと。
この国に生まれ育ったから、当たり前のように感じているけれど、例えばアジアで、ルールに沿わないからと、国主を訴えることができる国はいくつあるだろう。
「国」と同じ言葉で表現しても、そのありようは様々。自分の国で産出した石油の利益をほんの一握りの一族の間で分配して来た国もあるとききます。
社会福祉に不熱心な(そこまで行き届かない、困ったことは国連にという発想の国もあるとも聞きました)国もあるでしょう。
様々な国がある中で、首相小泉純一郎氏の靖国参拝はどのように、報道され、それぞれの国の人たちに理解されているのでしょうか。
私は新華社通信のその国にとっての位置付けを知らないけれど、たくさんの首相の靖国参拝反対の訴訟が提起されていることも、合わせて伝えてもらいたいものです。
そして、この国には、個人の信教の自由もあることも。
自分の国に都合のいい情報のみを取り入れて、他国をあおることは容易だけれど、真実から遠いところでなされていると、この情報化の時代長続きはしないのでは無いでしょうか。
「靖国参拝問題」が、この国の中でも、こんなにも議論され、その是非が裁判で審議されていることも知ってほしいものです。

それとも、かの国々が靖国問題を持ち出すのは、自国民を統率したいため、それらも了解の上での政治手法なんでしょうか。
とすると、小泉さんの一国のトップとしての外交政策に対する意識と個人の信教の自由の優先順位の問題…なのですね。
「総理大臣殿、小泉丸には1億2000万人あまりの乗員がいます。航海の安全方よろしく」と、願いたいものです。
あー、今日は国勢調査の日でした。
人口がそろそろピークでしたよね。





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