日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

そろえたい人生のスタートライン

2006-02-10 13:05:58 | 私の雑感あれこれ
朝日新聞18年2月10日朝刊
【日本は「格差社会」か】の特集で、大竹文雄さん(大阪大学教授)の文章の中から、
次の小見出しがついた記事の締めの部分をそのまま引用します。

-拡大の主要因は高齢化-
-そろえたい人生の起点-

 これからの低成長・少子高齢化の時代は、親からの移転を受ける遺産が子供の所得に占める割合が高まってくる。だからこそ、税や社会保障を通じた所得の再配分政策が重要になってくる。
 まず、スタート地点が違う人が多いことを私たちが認識するとともに、政府は相続税率の引き上げをはじめ、スタート地点をそろえる努力が必要ではないか。
 同時に親の所得に関係なく、高い生涯所得を獲得できる機会が得られる環境を整える公教育の充実が重要になる。一度社会に出てうまくいかない人をどうやって再教育するかも大切だろう。

納得、納得と思って読み進めた記事。一部ですが、そのまま転記です。



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日展を観にいく。

2006-02-09 08:19:21 | 私の雑感あれこれ
展覧会には大きな絵が並ぶ。
週日の夕刻には少し早い時間なのに、結構人は多い。
年配の人と時間の自由になる主婦たち。たまに見かける若い人は大学生か。

あっ、この色彩感覚。すごいな。大きな画面に、ただひとつというか一匹。
あの皮膚の色の中に、ここまでの色を感じているのだ。
確かに確かに、こんな風に色を置いて表すと、大きな身体のあの図体にも退屈しないし、美しさを感じる。
「おい、おまえ、美術館で寝そべってどういう気分?」
確かに動物園で見かける彼ではあるけれど、ここにいる彼は山のような図体を私の好きな色調をまとって、見る者に心地よい。
彼の皮膚の色は、美しく配置され納得させる。
目は確かに生きている証として濡れていた。
彼は150号もあろうかという画面に描かれた1匹のカバ。

だけれども、この絵、展覧会が終わるとどこ行くんだろう。
彼が似合いの場所って…。

すべての絵に対してではないけれど、好きな絵の前では、それぞれの絵と対話しながら、壁に掲げられた絵をめぐる。

久しぶりの美術館。
豊かな日本の都会では展覧会が目白押しだけど、ここ半年ぐらいは、ずーっと足を運ぶことなく過ごしてきた。
久しぶりに観たりすると、私の目が喜ぶ。
こんな贅沢がすぐ傍にある。





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「天下り先の調査・・・」前原代表の質問から

2006-02-07 07:55:40 | 社会問題
昨日の衆議院予算委員会で民主党の前原代表が「天下り先を各省庁すべてにおいて明らかにして欲しい」との発言があったとのニュースをみました。
小泉首相も天下りと談合の関係は一連のものであることを否定されませんでした。

民間への天下りを2年間禁止したら、その2年間をすごすための組織(100人中70人超えが天下りとのこと)を作って、待機しているなんて見上げたものです。防衛施設庁から、その組織に発注し、更に民間天下り先に注文するということ。
流れているお金は税金です。ましてや天下りさんに支払っている給料に応じて注文を受注できるなんて、なんと分かりやすい。その年に約束分の受注ができないと、翌年に持ち越しまでできる! 
この仕組みを作っていること事態に後ろめたさは微塵も感じられません。
天下りさんと関係する受注会社等に公平であれば、文句が出ないと思っておられたのでしょうね。
流れているお金は税金なのに。

この国は、そう言う垂れ流し支出でやってきたのかと思うと、呆れてものも言えません。
そこで、当初の前原さんと首相の応答です。
自民党であっても、政権が変わって民主党であってもどちらでも結構です。
この国の組織の実態(天下りの経路等)を情報公開して欲しいものです。
インターネットの時代です。
各省庁の元にどのような組織が連なって存在し、身分は公か民か、国家予算や特別会計との関係の公表を早急に実施して欲しいものです。
小泉さんが先鞭をつけて、その後総裁選レースの目玉になればいいと思うのですが、いかがでしょうか。
エイズ問題のときは、当時の厚生省が資料がないといって提出を拒んでいたものが、政権が変わって、菅直人さんが厚生大臣になって、資料発見されたといういきさつがあります。自民党政権では無理なのでしょうか。公明党さんがんばってください。

情報公開は早いほうがいい。
小泉首相だったら実現できるか。
9月以降の顔ぶれだと、微妙と思えてしまうのが残念。
だから、天下り・談合の一掃を総裁を狙う人たちの目玉にして欲しいものです。
この問題の整理が、税金の支出を格段に減らすことにつながるでしょうから。
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今朝の天声人語から

2006-02-06 08:07:15 | 私の雑感あれこれ
かつての駐日大使、マイク・マンスフィールドさんは、生前自ら来客をコーヒーでもてなすことで有名だった、と。
77年に日本では、日本女性のお茶くみの習慣への意味があったと、著書に書いていらっしゃるとか。
さて、私の話。
それより前の72年の東京都下のある学校の職員室。
よく気がつく新米教師のSさんが、お茶を入れてくださった。
そしたら、年配のN先生がにこやかに明るく
「Sさん、いいんですよ。自分でやりますから」
Sさん
「いいえ、苦にならないから気にしないでください」
N先生
「いえ、あなたが入れると、次からは誰かが入れてくれるものだと期待するようになるから、入れないほうがいいのです」
Sさん
「そうですか。だったら、私二つの手があるから、お隣さんの分だけにするわ」
二人の会話さわやかでした。

いつの季節だったかは忘れました。ストーブにあたりながらだったかもしれません。
ホンの一こまの会話なのに、私の職場スタートのはじめにそんなやりとりを耳にしています。

だから、自分より上の世代の方々が、大学時代までは不満なく育ったのに、「社会に出で大ショック」と語られるのを見聞きすると、こんな環境でのスタートもあったと、つい伝えたくなってしまうのです。

但し、だからどうってことはありません。
「艱難汝を玉にす」ということもありますから。
ちょっと、マンスフィールドさんのエピソードが載っていたものですから、書いてみました。


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制限時速60キロのところを67,8キロで走っていいかと・・・

2006-02-04 09:58:15 | 私の雑感あれこれ
まったく、的を得た言い方があるものだと思いました。
きっと東横インの西田社長はアフターファイブは楽しい人だったのではないかと想像できます。
それにしても、制限速度オーバーが目白押しです。
防衛施設庁の一連の談合は、高値の工事受注、税金の垂れ流しへとつながる仕組みが露見。
数年前にも防衛庁が同様の問題を起こして改善されたはずが、改善なく脈々と続いていたのだということです。
天下りを受け入れている企業が、天下りの元官僚に支払っている給料に比例して工事の受注額が決まっていたとは、これもなんと律儀な!とあきれてしまいます。
そして、残念に思うことは、水面下でまだまだ同様の事例がはびこっているのではと思えることです。
幹部が並んで「申し訳ございません」と最敬礼する姿がニュースで流れても、またかと私たち(私かな)は思うようになっている。

昔、彼女は言っていた。
「うちのお父さん、追突ばっかりされるの。制限時速で走っているから…」
彼女の夫は大蔵省キャリアから裁判官になった人でした。
官僚は向かなかったのでしょうね。

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楽しみにしている映画「ミュンヘン」が明日封切です。

2006-02-03 22:40:35 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
「楽しみ」というと御幣があるかもしれませんね。
あの1972年のミュンヘンオリンピックで起きたテロがテーマなのですから。
あのスティーブン・スピルバーグ監督だということ。
彼は今何歳なのかは知らないけれど、ミュンヘンオリンピックのテロで何人かの死者が出たというニュースの記憶がしっかりとあります。
教職についた年でした。
下宿先にはテレビがなかったので、情報は新聞とラジオから。
ラジオから流れるベートーベン作曲の英雄第2楽章、死者を悼む音楽が流れてきたときの感慨は忘れられません。
競技場の楽隊が奏でているのであろうそのメロディーに、ヨーロッパ人の文化の篤さを感じました。
重く引きずるような旋律が心に染み渡り、葬送曲としてこんな曲を持っている国の深さに感動を覚えました。
以前もブログに書きましたけれど、私は音楽通ではありません。
ナポレオンの死の葬送曲だと知ったのは、その後だったかもしれません。
数少ない心に残っている曲のひとつです。
あの時以来、FMからベートーベン作曲の英雄第2楽章が流れると東京の6畳間でラジオを聞いていた頃と重なります。

テロの情報の詳細までは不知ですけれど、「シンドラーのリスト」のスピルバーグ監督だから、映画館に是非いきたいと思っています。
あの時競技場で流れた楽隊のシーンもあるでしょうか。



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2月です。

2006-02-02 08:19:26 | 私の雑感あれこれ
月が替わって、テンプレート変えてみました。いつまでもコタツで昼寝している猫にミカンではいけないと思って…。
さあ、春です。

いつも利用する地下鉄ターミナルの階段を上がった傍にあるスーパーにヒヤシンスが並んでいます。
やがて鮮やかに花開くであろう花房も、まだ土色をしているけれど、よーく見ると、幾分ふくらみが増してきているようで、「買おうかな」と、にらめっこして、昨日で3日目ぐらいです(笑い)。

私的には季節としては冬至の頃が一番どんよりした感があります。
初春には光の春を感じるし、この2月は「立春」という背中を押してくれる暦上の名前がついているから、実はまだ寒いのだけれど、気持ちのどこかに嬉しいところがあります。

そういえば犬の散歩がなくなった(12月に老犬昇天)ので、霜の降りた土手の枯れ草の中に、霜をかぶった緑色の草が日一日と葉を大きくしていく様を観ることがないのです。

小さな青紫のイヌフグリの花を見つけるのも、いつもモモの散歩のときでしたから。
月見草が咲いている。ムラサキツユクサが咲くのはいつもあの側溝の辺り…とか、もう葛の花が咲く季節とか、モモと歩いた道で覚えたものです。



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