イチロースターバックスカード

「限定品です。小銭も貯まらなくて便利です」そんな言葉につられ、朝いつも立ち寄るスターバックスのレジ脇に置いてあった＠限定イチロースターバックスカードを何の気なしに購入してしまった。

登録名を本名からイチローに変更したのは確か１９９４年のシーズンからだったと思う。
「イチローなんて名前つけられて本人も困っていると思うよ。いくら平凡な名前だからって・・・イチローはないよな。きっと鈴木なんて平凡な苗字と一郎なんて平凡な名前恨んでいると思うよ。」
その頃は仕事が忙しかったので、毎週のように土曜日は休日出勤し、仕事をしながらラジオの野球放送を聴いていたものだった。電卓を叩きながら、同僚がこんな風に言っていたのを良く覚えている。
十年一昔というけれど、あの頃イチローがこんな風になるなんて誰が想像出来ただろう。
あの頃は負け犬などという言葉もなかったし、私も十年前、今の自分の姿など想像も出来なかった。
私はイチローのような劇的な出来事もなく、普通の会社員として過ごしているが、まぁそれも＠私の生きる道だ。
次の十年もぼーっとしているとあっという間に過ぎてしまうことだろう。なるべくぼーーとせず、しかし普通に過ごしたいと思う。

東京では今日から韓国ドラマ＠ガラスの華の放送が始まる。十年前に韓流ブームなど誰が想像しただろう。それに僅か２年前はドンゴンといえば、チャン・ドンゴンしか知らなかったのが、今は「イ・ドンゴンとチャン・ドンゴン　どっちのドンゴン？」と確認までしてしまうほどだ。わずかではあっても自分がハングルを読めるようになるなんて、想像もしなかった。ぼーーと過ごしてしまっているように思ったが、私にもそれなりに変化があったようだ。