私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

インファナル・アフェアⅢ

2005-04-11 23:50:50 | 香港(香港映画&中華明星)
無間道Ⅲ(終極無間)
「女も惚れる本物の男のドラマ」との宣伝文句で2003年秋日本でも公開された@インファナル・アフェアのパートⅢ

もし最初から三部作として同じものが創られており、それを鑑賞したなら全く違う感想を持ったであろう。
しかし残念ながら大ヒットを受けての製作ということは周知の事実だし、もしという言葉はここではなんの意味もない。
Ⅰの前の時代を描いたⅡに比べ、Ⅰとオーバーラップさせた時を描く作品になっているため、前半やや説明口調になるのはいたし方の無いこと。Ⅰ、Ⅱの大ヒットを受けた三作目であるにも関わらず良くぞ此処までというのが本当に正直な感想である。

「低体温の二人。黎明(レオン・ライ)と陳道明」
アンディ・ラウと梁朝偉(トニー・レオン)が高体温を思わせる男を演じているのとは対照的な二人である。自己コントロール力に長けている人間を、より沸点を低く描くことで前者二人との対比をより強調させたかったに違いない。二人とも映画のなかではかなり印象的である。
ただ陳道明演じる沈澄に比べ、黎明(レオン・ライ)が演じる楊は役柄そのものの広がりが少ないので見せ場は少ないが、佇まいはとても印象的である。公開前はまるでモデルのように立っているだけと評されていた黎明(レオン・ライ)であったが、彼の演技そのものが問題なのではなく、そのように描かれるべくしてある役だし、要求されたことを忠実にやっているという感じであった。

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2003年の冬に香港でこの映画を観た時はこんな感想を書いている。
英語字幕で観たこと、ファンであるレオン・ライを贔屓目で見てはいけないとの思いから、随分落ち着いて書こうとしていることに、自分で書いておきながらびっくりする。
今日新宿ミラノ座で主演のアンディ・ラウをゲストに迎えたスーパー・プレミアでこの映画を改めて観て、レオン・ライと陳道明のことをもっと熱く語ってもよかったのだと改めて確認する。

亡き友を偲び屋上で二人が語り合う場面の二人の立ち姿の美しさは、又観たい場面のひとつだ。

もちろん この映画での主役はトニー・レオンとアンディ・ラウであることに違いないが、このパートⅢの成功はこの二人なくしては有り得なかっただろう。
今週末(4/16)の日本公開を控え、メディアではトニー・レオンとアンディ・ラウの競演のことが数多く取り上げられることだろう。
トニー・レオンとアンディ・ラウのことは公のメディアにまかせ、一香港映画ファンとしてはレオン・ライと陳道明のことをもっと語りたいと思う。

インファナル・アフェアⅢ 終極無間