私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

汚れた舌

2005-04-14 21:19:03 | なんということはない日常
ダイアナ・ロスの歌う「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー 」にあわせて繰り広げられる姉妹間での略奪愛は、今考えても衝撃的だったと思う。今井美樹と石田純一主演の「想い出に変わるまで」(姉今井美樹から石田純一を奪う妹の役を松下由樹が演じていた)が放送されていたのは1990年。今から15年も前のことだ。

友人と飲みに行こうと思っても「今日は想い出に変わるまでを観るからだめ」と断られたこともあったし、会社の飲み会で男性の同僚に「姉妹で男を取り合うのって、どう?」(あきらかに「取り合う」という返事を期待しているタダの酔っ払いの戯言だ)などと馬鹿みたいな質問をされたこともあった。J-WAVEのナビゲーター@ジョン・カビラが朝の番組の中で「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー 」を流しながら「るり子~」と絶叫していたのも思い出す。(多分このドラマにはまっていたのだろう。)姉妹で男性を取り合うという設定がかなり話題だったことは間違いないはずだ。
私は石田純一を取り合うという設定もさることながら、今井美樹が結婚もしたいけどでもやりたいこともあると結婚を躊躇する気持ちが、分かるような分からないようなもどかしい気持ちで見ていたことを思い出す。
せっかく結婚しようといってくれているんだから、結婚してからゆっくりやりたいことやればいいのに。暢気にどうしよう?などと言っているから妹に取られるんだ。と結構醒めたことを考え、かといって松下由樹演じる妹のように、ハートマーク入りのお弁当を作るその気持ちもちっとも分からなかった。要するに毎週イライラしながらドラマを観ていたのである。

好きな女性は、結婚に乗り気でないし、妹は自分にこんなにも尽くしてくれるのだ。それはどうしていいか悩むよな~。そんな程度だったけれど、女二人の気持ちより、優柔不断な石田純一演じる男性に同情しながら見ていたこともあったような気がする。

今晩午後10時TBSでは「汚れた舌」が始まるという。
内館牧子脚本というだけで、かなり沢山の人がチャンネルを合わせることだろう。
しかし10年以上が過ぎても、描こうとしている内容はそんなに違いはないようだ。
唯一違いを見つけようとするなら、以前は「想い出に変わるまで」という優しいタイトルだったのが、「汚れた舌」という救いようのないタイトルになっていることだろうか。
私も初回ぐらいは観てみようと思っている。