私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

主人公は僕だった

2007-05-30 21:55:58 | 映画鑑賞
国税庁に勤める主人公。
時間通りに起き、同じように歯を磨き、同じようにネクタイを結び、毎日同じバスに乗って職場に向かう主人公。そんな彼に変化が起こる。ありえない変化だ。「彼は○○を何回した・・・・そして・・いつもと変わりなく○○に向かって・・・・」彼の頭の中に聞こえてくる、彼の行動をなぞったなぞの言葉。
その言葉のおかげで彼の判を押したように同じだった毎日が少しずつ違ってくる。

筋だけは奇抜だが、心地悪さはなく、思わず笑みが出てしまう話。

聞こえてくる言葉が悲劇を呼ぶのか、喜劇をもたらすのか?映画はゆっくりと進んでいくのだが、そのゆっくりした話の進み具合が心地いい。ありえない展開でもこのくらいゆっくりなペースだとこちらも心の準備が出来るというもの。

どこにでもいそうな主人公。大学教授のダスティン・ホフマンと、俳優たちの印象がややマイルドなのに比べて、パン屋の女主人公(マギー・ギレンホール)作家の助っ人、そして作家を演じるエマ・トンプソンと女優陣は皆印象が強烈だ。


ありえない話の展開に、よくこんなストーリーを思いつくものだと感心。
ただ始まりと途中が思いかけない展開だったので、最後の展開がやや物足りないかもしれない。そうだからといって、他の展開は思いつかないのだが・・・

私ならどうするだろう?何をすれば運命が開けるのだろう。何も出来ずに結局同じような日々を過ごしてしまいそうな気もする。