私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

プリンセス トヨトミ

2011-05-29 19:35:50 | 映画鑑賞
大阪が400年の間隠し持ってきた秘密を、図らずも解明することになってしまう会計検査院の三人の調査員。

笑いもせず、なぜかアイスを好んで食す中年男性、仕事ができるとは思えない普段の言動とは違ってなぜかいつもヒットを飛ばす隠れエースの若い女性、そしてクールな風貌と言動で何を考えているのかやや理解に苦しむ青年。
仕事という共通項がなければ決して一緒に行動することなどない3人が大阪に出張し探し出した秘密は、大阪が400年もの間隠し持っていた秘密だった。

ありえない秘密は結構大がかりなものなのだが、秘密の最大のポイントはもっと身近なところに潜んでいた。それをどんな風にとらえるかが、この映画をどんな風に感じるのかという最大のポイントだと思うのだが、私は秘密が大がかりの割には、案外ほのぼのとしたところに解決を求めたなと、ちょっとだけ拍子抜けしてしまった。
ここで感動しない私は、情が薄いんだろうか。

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以前大阪が母体の会社に勤務していた時、いろいろビジネスシーンでも計り知れない常識の違いがあって非常に苦労した思い出がある。
いわゆる経営陣や、プロジェクトのリーダーは全員大阪出身者だったのだが、東京に住んで長い人でも誰も住民票を東京の住所に動かしていなかった。
入社したばかりで何も知らない私はそれを指摘してしまったために、上司である大阪人に目を付けられてしまった。
「そんなに東京で住民税を払いたくないんだろうか?」そんな風に思った私の心を見透かしたのかもしれないが、いつでもなんでも大阪と東京を比較し、大阪方式を優先することを強要された。ちょっと辟易しながら「大阪国に合わせないと仕方ない・・・違う国だと思えば頑張れる」と思いながら働いて言いたことを、この映画を見ながら思い出した。

プリンセス・トヨトミ
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文藝春秋