私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

スノーピアサー

2014-02-22 20:56:19 | 映画鑑賞
温暖化を防ごうと散布した薬剤が多すぎて、雪と氷に閉ざされた世界になってしまった地球。
生き残る唯一の道は永遠に走り続ける列車に乗り込むことだけ。

必要以上に長い列車は、現実社会をコンパクトにしたもの。
列車を永遠に走らせることができるエンジンがある先頭にはこの社会を取り仕切る男がおり、その後ろには高いチケットを購入した乗客とその乗客が過ごす上流社会があり、水と食料をつくる中央部分の後ろは汚いカプセルホテルのような寝床がずっと続いているのだ。

過去何度か反乱が起こったものの、走り続ける列車だったが、とうとう後ろにいる者が前に進もうとする話なのだが、まぁ最初の1時間程は真っ暗な中で非常に苦しい画面が続く。脱走防止のための点呼、何が固められているのか分からないゼリー状の食糧。「物事には秩序が必要です。」という上流社会生活者の論理。
本気なのかふざけているのかさっぱり分からない映画である。

後ろにいる者たちが前に進むためには、各所のロックを外す必要があるということで、列車内の監獄から連れ出さる韓国人。英語を話せないということで、翻訳機が登場。しかし実際は娘が通訳出来るので、翻訳機など全然必要ないのである。(しかし翻訳機ネタは、韓国語が分かる人にはかなり面白い場面になっていると思う。とにかく汚い言葉をぼそぼそと喋るのだ。それを機械でわざわざ翻訳させるナンセンスさ。ここは演じるソン・ガンホに今後の主導権を握らせる大事な場面になっているのだが、それと同時に韓国人に対しての一種のサービスととれなくもない。まぁこれをユーモアととるかどうかは、その人の判断にゆだねられると思うが・・・・)

子どもの身体検査、片腕や片足の男達、ゼリー状の妙な食べ物、雪の結晶、そして燃料。。。。
とにかく伏線らしいものが沢山出てくるのだが、その伏線はとにかく力技でなんとも全部最後につなげていくのだ。
そして最期の最期で明かされる列車の秘密。

秘密を知った上で、それでももう一度言いたい。本気なのか、ふざけているのか・・・・・さっぱりわからない映画だ。

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グエムル-漢江の怪物で親子だったソン・ガンホとコ・アソンが再び親子役だ。そういう意味では、あの映画では決してみることのできなかった二人のその後が別の形で見られるということ。





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