身体が入れ替わってしまうドラマはかなり沢山ある。
このドラマも身体が入れ替わり、元に戻れないと分かると「ヒョンビンとハ・ジウォンはどんな風にしても戻ろうとした?」などとヒットした入れ替わりドラマを次々と上げて、何とか自分達だけで元に戻ろうと努力するのだ。
元女優で今は国会議員の妻。夫の世話と高校生の娘の世話だけが生きがいで、平日昼間は夫の選挙のための内助の功の活動で忙しいイ・ボム。
孤児院で育ち、自分の本当の誕生日も知らないキム・ボミ。勤務する放送局でもなんとか記者からアンカーウーマンになるべく、涙ぐましい努力をする彼女。
そんな二人がピンクランニングというチャリティ風のランニング大会中に身体が入れ替わってしまったのだ。
ボミの孤児院仲間の男性は、記者であるボミの気を引こうと、同じ孤児院仲間から手に入れた@老化薬を彼女に飲ませ、困った彼女を助けることで気を引こうとしたのだが、その薬は、身体が入れ替わるという怪しい薬だったのだ。
飲ませる方も知らなければ、飲む方もなにも知らず、一緒に飲んでしまった彼女達二人は、激しいかゆみとくしゃみとともに身体が入れ替わってしまうのだ。
やっと手に入れたアンカーウーマンの座を手放したくないボミは、無理やりボムにニュースを任せるも、可愛そうなおばあさんのニュースにぼろぼろ涙をこぼし、ニュース番組を台無しにしてしまう。
身体を元に戻すことを諦めた二人は、お互いが相手のフリをするのだが、当然馬鹿みたいに面白いことが次々起こる。
ただ、ずっと身体が入れ替わったままではなく、突然元に戻り、また再び入れ替わるという、むず痒さとくしゃみとともに身体が何度も入れ替わるという大騒ぎが続く。
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妹のように可愛がっている夫の秘書が夫と不倫をしているとも知らずに、少女のような笑顔を見せるボムと、のし上がるためなら何でもやる記者のボミ。入れ替わって自分自身を見つめ直すドラマなんだろうが、湿っぽい感じは一つもなく、どこまでも軽やか。