カン局長がミン局長達を欺くことが出来たのは、チキン店がキーワードだったのだ。
ヘリとダルゴンと行動を共にしなかったキチーム長は、ダイナミックシステム社のエドワードからカン局長の命が狙われていることを聞き、チキン店を介して情報をやり取りし、カン局長を国家情報院の外に脱出させることに成功するのだ。
ミン局長は自分の職場である国家情報院のメンバーを24時間監視することで何も行動出来ないようにコントロールするのだが、チキン店のDM内に暗号を入れるという方法で情報をやり取りするカン局長達。
暗号読解はトイレの個室で行われ、解読の情報が書かれたトイレットペーパーは流してしまえば証拠も残らない。
「チキンを食べている姿など見たことがない・・・」とミン局長は疑うが、もう少しチキン店には頑張ってもらわないと仕方ない。
ただ、ミン局長も只者ではない。
映像の中でヘリが身に着けていた腕時計の時間から、時差を換算・・・彼女たちが何時ころ韓国に到着するのかあたりをつけるのだから・・・(国家情報院のメンバーなら当然か・・・)
携帯メールの内容までチェックしたり、携帯電話を全部盗聴したり・・・国家情報院のメンバー同士が騙しあうのだ。
なんとか副機長を裁判に出廷させたいカン局長チームと、大統領の補佐官から「確保でなく殺害だ」と指示を受けるミン局長チーム。
安全でない状態を作りあげ、『国民の安全のために』と大義名分を振りかざして国防にお金をつぎ込む・・・金と権力に憶えれた政治家たちが好む手法が、どこまで通用するんだろうか・・・このまま通用していくのを見るのもやや腹立たしい。
ミン局長を欺き、コンテナでインチョンに到着し、副機長を裁判の場に送り届けようとするヘリとダルゴンだが、結局ミン局長達の襲撃に遭うことになってしまう。
迎えに来たキチーム長も更には射撃の腕前はヒットマン並みのカン局長の援護があっても、ミン局長達は「殺害」という大きな命令の元動いているのだ。統領、総理、大統領の秘書官そして武器ブローカーのジェシカ・・彼らが計画の成功を疑わず、裁判の前であるにも関わらず祝杯を上げている間、ダルドンとヘリが乗り込んでいたコンテナの分厚い鉄板は拳銃で穴だらけだ。
そして元スタントマンのダルゴンのドライビングテクニックにより彼らは着々と裁判所に向かう。
彼らが裁判所に向かっているのを知り、ぬか喜び中だった大統領達は大騒ぎだ。ジェシカが早々と彼らに支払った一時金を受け取っていないことにしようとし、首席秘書官は、副機長が裁判所に向かうのを警察と国家情報院のメンバー総出で止めようとしている様子を放送局が生中継するのをを全力で止めようとする。(放送局の社長の女性スキャンダルをネタにして報道を止めようとしているのが、なんだか情けない。。。)
裁判の証人となる副機長の出廷を警察が止めようとしているなんて、にわかには信じがたいし、報道されていなければ尚更だ。しかしエドワードは彼らが出廷することを信じて裁判の再開を30分遅らせようとするし、裁判長も圧力をかけられてもそれに答える。更にはチキン店の天才ハッカーはカーチェイスの様子をネットに上げて、ニュース報道されずとも、皆に状況を知らせようとする。更には遺族たちが人間の壁を作って、副機長を出廷させようとするのだ。
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情報捏造と、大統領への忖度具合がえげつない・・・・