ホテルのロビーで夫を問い詰めるジョンソン。
「事故にあったようなものなんだ・・・」という夫の言い訳(?)は心の叫びなのか・・・
夫に書斎で寝るようにというジョンソンだが、二人の住まいは子どももおらず、一つも生活感の無い空間だ。それが更に寒々しい雰囲気を作りだす。
何事もなかったかのように同じ職場で仕事をする二人。
「相手は君の知らない人だ。僕にやり直すチャンスを与えて欲しい」という夫に「何もなかったかのように許すから、あなたもその秘密を死ぬまで守って」という彼女だが、
同僚の女性全員の一挙手一投足に気を配り、何か怪しい点がないか、探し出そうとするのだ。
子どもの世話がありながらも、なんとか仕事で結果を残そうとする同僚、経済的に苦しい状況を隠しながらも、仕事ではセンスのあるところを見せる同僚。そして職場では新人らしい振る舞いを見せる同僚。誰もが怪しい行動を見せるも、一番怪しいのは夫が不倫をしているという事にショックを受けているジョンソンの様子だ。
携帯メールの着信音、妙にクールなBGM、そして時々混乱する様子を見せる彼女。
夫である外商部のチーム長は、社外で誰かと会い、金を渡して何かを受け取っているようだが、そんな場面を見ても、一番怪しく思えるのは、夫に不倫されているはずのジョンソンなのだ。
彼女の不安は止まらない。
職場では、彼女たちの部署を中心に、トップインスタグラマーを迎えて新しい戦略を打ち出すことプロジェクトが立ち上がるものの、その準備をしながらもジョンソンの疑心暗鬼は止まらない。
しかし不審な動きをするのは彼女だけではない。
夫が別部署に勤務する同僚は、仕事と子育て、更には自分のキャリアアップを目指すために不安になり、夫が止めるのも聞かずに家を飛びだす。
クールなキャリアウーマンと思われていた課長は、母の金銭問題から自分も窮地に追い込まれている。
そして枕営業をしてチャンスを掴んだと噂されている新人は、それでも掴んだチャンスは逃がさないと、決意している。
程々の幸せでいいと思う人がいない職場なのか・・・・
そんな中、ジョンソンは、自分に送られてきたメールの発信者を調べるが、会社のPCから送られたそのメールの発信者が自分(?!)だったことを知るのだ。
益々展開が心理ミステリーになって来た。