「死人に口なし」という実力行使なんだろうか・・・人気のない空き地で覆面の男たち複数名に襲われ、ナイフで刺された上に車で轢かれるテジュン。傍らにはやっとの思いでつかんだはずの金バッチが泥に汚れて落ちているのだ。
権力を手に入れ、自分が信じる世界を作ろうといたテジュンが力尽きたと思われる場面から始まる第二章・・・・
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自分の暴走に苦言を呈してくれたコ補佐官の墓前に手を合わせるテジュン。
彼の死から50日ほどが経ち、検察が単純な自殺として処理したことにソニョンが不信感を表す中、ソン議員の秘書からテジュンの補佐官になったヘウォンとともにソン議員たちへの復讐を開始するテジュン。
コ補佐官の死が過労による自殺と処理されたことに異議も唱えずにいるテジュンの態度に不満をぶつけるソニョンに真実を告げずに行動に移す様子に「ソニョンに真実を伝えたほうがいいのでは・・・」と心配するヘウォンだが、「誰かをだますには一人で行動を起こす方がいい」とだけ口にするテジュン。ヘウォンの想像通り、ソニョンの身に危険が迫るのを回避するためなのだが、ソニョンはそんなテジュンの態度に不信感を募らせるばかりだ。
信じていたテジュンの裏切りにショックを受けているのは、彼に憧れて政界に足を踏み入れたインターン生も一緒だ。テジュンの元を離れソニョンの秘書として新しい一歩を踏み出した彼は、コ補佐官の代わりにソニョンの元に戻って来た補佐官に仕事のイロハをきっちり教え込まることになるのだ。
自分の前で跪いたテジュンを信じ、右腕のように可愛がるソン法務長官(!)の行動を苦々しく思っているのは永遠のライバル、チョ議員だけではない。
テジュンはソン法務長官が推すイ議員のトラブルをリーク。その資料はソニョンの手元渡り、党のイメージを一新するために辞任を要求する記者会見が開かれるのだ。
彼女を利用したチョ議員にアドバンテージになるかと思いきや、今度は彼が賄賂を受け取っている場面を撮影した写真を使いチョ議員をも脅すテジュン。
勿論簡単に脅すだけではない。党の危機管理について見直す会の長に彼が就任するように仕向け、ソン法務長官を挑発する行為に出るのだ。
そんな中、ソニョンの新しい補佐官が、検察からコ補佐官の捜査資料を手に入れる。コ補佐官が最後にあった人物がテジュンだと知り、彼の裏切りを確認するソニョン・・・
「何故最後にコ補佐官と一緒にいたのが自分だったと言わなかったのか?」と詰問するソニョンに「君がそういう目をして自分を信じないのが分かっていたからだ」と答えるテジュン。
映像が流出してしまえば、テジュンに危険が及ぶことを察知したヘウォンは、テジュンに秘密で、議員の賄賂情報をソニョンの手に渡るようにしたのはテジュンだと告げる。ソニョンの補佐官は映像を開示することを彼女に提案しているのだ。テジュンのやろうとしていることの全貌が追々分かるにしても、取り合えず彼女だけには事情を知ってもらい追求の手を緩めて貰う必要がある。
ソニョンが追求するのは、ソン議員がこっそり作っていた裏金の証拠になる香港企業の書類のありかだ。「あの書類が日の目を見れば危険が及ぶ誰かが闇に葬ったのだろう」というテジュンだが、テジュンもあの書類が無くなったからこそ議員になることが出来たのだ。
まだまだ彼自身の疑惑が晴れたわけはないのだ・・・
ソン法務長官への追及のこっそりと行うテジュンは、あの工場のオーナーでもある議員のスキャンダルを補佐官を通じて新聞社に流し、更には自分自身で直接警察に情報が流れるように仕向ける。7年前の工場の事故に関して、ソン法務長官と工場のオーナーでもある議員の中に何か秘密があると気づいたテジュン達。ソニョンの元で秘書官をするあの元インターン生の一言から、同じ事故が現在も続いていることを確信するテジュンとソニョン・・
狙ったかのように次々のソン法務長官の外堀が埋められていくのを気づいたのは、テジュンを目の敵にしているソン法務長官の補佐官だ。(汚い事に手を染めてきた彼の事。同じように危ない香りがする事には、鼻が効くらしい。。。)
もう自分はソン法務長官の補佐官でないと言い切り、満を持してソン法務長官に宣戦布告をするテジュンだが・・・・