国会で法案を通すために、ソン法務長官に追随している議員たちを懐柔すべく策を練るテジュン。ソンが手をまわした協力金受領問題で、表立って手伝うことが出来ずにいるものの、4年間もソンの元で補佐官を務めてきたのだ。彼直伝の方法はお手の物だ。・・・
汚い仕事を一手に引き受けている補佐官が出国中なのだ。彼が出来ることはせいぜい誰も来ない宴席のちゃぶ台をひっくり返す事位だ。(しかし飼い犬に手を噛まれ、更に怒りが増しているとも思われる。次なる反撃が怖い)
科学工場の健康被害の件は時間との闘いだ。証拠隠滅の恐れもある。精力的に活動するソニョンの事務所の動きを快く思わない化学工場の代表は口撃するだけでは飽き足らずに、ソニョンの補佐官への直接攻撃に出る。
(ヘルメットを手にしてバイクに乗り、補佐官の頭を後ろから殴るというあまりにも直接的な狙い方・・・)
それだけでも驚きなのに、補佐官が海外から戻り勢いづいたソン法務長官は、永遠のライバルであるチョ議員周辺の金銭スキャンダルで反撃だ。
テジュンは彼のマネースキャンダルを法案を通過させるために利用したが、ソン法務長官は、その手を使ってテジュンとチョ議員を一度につぶすために利用したらしい。
法務長官とは思えないその汚いやり口に驚く。こんな人がいつかはと@大統領府に食指を伸ばしているのかと思うと、尽きる事のないその権力欲に驚く。
チョ議員の周りで金銭問題を起こし、動けないようにして自分の思うようにコントロールしようとするソン法務長官。彼のやり方と熟知しているテジュンとチョ議員は次の手を考えるしかない。
しかし、ソン法務長官は検事総長を動かし、新しい検察長官が好きに動けないようにコントロールするのだ。
テジュンが警察の先輩から不法に手に入れた書類を手に「いくら世界を変えたいからといって、不法に手に入れた書類を使ったら君も同じ穴の狢だ。。」と語る検察長官に「それなら流れを変えればいい。」というテジュン。なんとしても平等な世界を作りたいと思い、今の場所に上りつけたテジュンにとって、こんなことで諦めるわけには行かないのだ。手を引こうとする彼に「状況を変えて見せる」というテジュン。
科学工場の調査を進めることで、代表から脅されるソニョンだが、ひるむわけにはいかない。
情報が洩れていることを分かりつつ調査を進めるのは厳しい。更に調査が検察から更に上の検察庁に移ってしまえば、すべてはソン法務長官の手の中だ。なんの手出しも出来なくなってしまう。
ソン法務長官が裏金を作るのに海外の会社を使っていると目星をつけたテジュン達は、それを一つずつ確認し、税務上の問題があったら国税庁を動かすことを考える。膨大な資料故、内部のスパイを考えながら自分たちだけで動くには時間が足りない。逆に資料を二人の事務所のスタッフ全部に開示することで、ソン法務長官と化学工場の代表がどんな風に動くかで裏金のありかを判断することにするのだ。
工場の代表はその罠にかかり身柄を拘束されるのだが、調査がこれからというときになんと自殺してしまうのだ。ここでも死人に口なしだ・・・