部長が戻って来たチョンイル電子だが、起死回生の方法はなかなか見つからない。
部長が顔の広さで掃除機の注文を取ったり、広告も打っていないのに、機能の良さから口コミで注文は入るものの大ヒットとはいかない。
なんとか方法を考えろ!と檄を飛ばす部長だが「認知度のない中小メーカーが生き残るのは難しい」という固定概念から抜け出すことの出来ない社員たち・・・
更にパクチーム長がメンバー達に示す再建策は、TM電子に息のかかったライバルメーカーとの合併案だ。全員が合併先に移れるわけでもない。結局のところ吸収合併なのだ。何かあったらよそ者の自分達が首を切られるに決まっている。
社長として呼び出されたミス・リーは、その会社で役職についているジナから、そもそも自分が株を買いたいって言ったんでしょ?自分が儲けたいから株を買ったくせに他人のせいにするの?などと罵られてきたのだ・・・
長は義理の兄であるTM電子の常務が入社のおぜん立てをしてくれたにも関わらず、その会社への入社を断ったのだが、それだって先方が移籍を望んでいたわけでもない。
結局合併話に明るい話題などあるわけもない。。。。
明るい話があるとするなら、元社長の息子である研究室長のフィリップが、部長に復帰を頼んだことと、新製品の試作がうまく行きそうなことだろうか・・・・
自分を訪ねてきたミス・リーことソンシムに「私の事を誤解するのは分かるが、そもそもあなたが儲け心をだしたからこんなことになったんだ」と再び自分の行動を正当化し、保身に走るジナだが「今日は自分の話をしに来た。」というミス・リーは「人は親しい人に裏切られたら傷つく。私にとってはあなたがそんな存在だったのに・・・でも人を信じてはいけないということを私に教えてくれて感謝している」」とジナに決別を宣言だ。
決別を宣言するものの問題は山積みだ。現状の商品を売りつつ、フィリップが赤いスポーツカーを売って作ったお金を開発費に充てた新しい商品を売るために、無料で試供品を貸し出しすることにするチョンイル電子。
CM代を捻出出来ないため、口コミにかける作戦に出たのだ。
製造チームの班長は夫とも姑ともうまく行かず、タクシー運転手の夫が弟に資金援助をするために商売道具である車を売ってしまったことが許せないし、ミス・リーは家の補償金を工面できない姉夫婦を手伝うことも出来ない自分が情けなくてしかたない。
離婚した課長は別れた妻に生活費を渡せないため、娘が祖父母の家に一人預けられそうになることに心を痛める。
更にチョンイル電子の命運を握っているはずのTM電子の常務も家電部門の売り上げが上がらず苦境に立たされている。
皆、そんな風にプライベートの悩みを抱えつつ、なんとか中小企業の心意気を見せるべく、起死回生の道を探そうとするのだ。
「自分が勤務する会社が業務を引き継げば、看板が変わるだけで仕事も継続できるし、ソンシムが持っているチョンイル電子の株も紙切れにならない」と何度も甘い誘いをかけてくるジナに、社長として堂々と対峙するミス・リー・・・