BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ワンピース-ONE PIECE- 第1118話 『自由になる』 感想: 自由の象徴ニカ、二人に! そしてニカ・ダイスキーの鉄巨人、海上へ! 大混戦必至の次回、どうなる?

2024-06-24 23:30:32 | ワンピ
前回の最後で、ベカパンクの死後放送が停止させられて、じゃあ、あとはとにかくルフィたちが巨人たちと逃げるだけ!となった今回。

前回の最後で、ベカパンクの死後放送が停止させられて、じゃあ、あとはとにかくルフィたちが巨人たちと逃げるだけ!となった今回。

実際、ほとんどが逃走シーンだったわけだけど。

その中で改めて焦点が当たったのが鉄巨人!(やっと!)

ベガパンク放送を停めるために五老星に倒され、いったんは海中に沈んだ鉄巨人だったけど、巨人海賊船で飯を補給してニカにもどったルフィと、そのルフィを見てニカになる未来をみることできるようになったボニーもニカに変身!

で、その二人のニカの存在に再反応して、鉄巨人が再浮上してきそうな勢い。。。

なにしろ、ニカは「自由」の象徴だから!


ということで、次回は、

二人のニカ(=ニカルフィ+ニカボニー) vs 五老星・2体

の逃走バトルが始まりそうなのだけど、その横でどのタイミングで鉄巨人が登場するかが重要になりそう。

いい加減、鉄巨人が今ここにいる意味を問わないとね。

あとは、残ったサテライト・ベガパンクのうち、五老星を結託したヨークが、リリスとアトラスの消滅を狙ってるけど、どちらか1体は生き残るとして、どちらか?

で、少なくとも、バンク・レコーズはこのあとも成長し続けるらしい。

でもそのアクセス権を持つのはヨークだけ、というのはやっぱり物語的にも面白くないので、リリスかアトラスのどちらかはルフィたちに同行するのだろうな。

あるいは、リリスとアトラスのやられたほうが、後日、他の新世代海賊とか、もしかしたら「麦わらの子分」の海賊船に救われるのかもしれない。

とにかく、バンク・レコーズのアクセス権の確保は、今後不可欠な手段だからなんとしても確保してほしいところ。

ていうか、そうでないと軍拡競争的に均衡が保てなくなる。

ホントは、フランキーあたりが自主的にアクセス権を確立してほしいところだけど。

もしかしたら、サンジの父のジャックあたりに、ベガパンクは、アクセス権を譲ってたりするかもしれないけれどw

ていうか、あのベガパンクの遺産は、人類の遺産にしないとダメでしょ?

世界遺産だよw

ということで、じゃ、リリスとアトラスのもとには誰が助っ人に出向くのだろう?

だって相手は五老星でしょ?

なんなら、ここで黒ひげの一味が登場する?

巨人海賊団に続いて、第4の勢力の介入もちょっと期待したいところだなぁ。

ともあれ、まだまだエッグヘッドからの逃走劇は続きそうだな。

むしろ、いつ、どんな形でエッグヘッド編には決着がつくのだろう?

オチはなんだ一体何になるんだ?

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想3: もしかしてユーフォ3期は、1期から無条件に続いていた「滝イズム」からの久美子の解放が目的?

2024-06-24 14:39:07 | 京アニ
感想1感想2、からの続き)
感想4感想5感想6感想7もあります)

冷静に考えると、やっぱり、麗奈の滝イズムへの入れ込み方って異常だよね。

「愛」って言っておけばとりあえず看過できるような類いのものじゃないよね?

で、そうした、なんとなく1期から漠然とそういうもんか?と当たり前のように思ってきた、とにかく何が何でも「全国金を目指す!」という滝イズムが、学校教育から考えてもおかしい、異常だった、ってことを示して「正す」のが、もしかして3期のテーマだったのかね?

その意味では、カルト宗教「滝イズム」から久美子の目を覚まさせるのが目的。

そのための当て馬が、転校生の真由だった、というオチ。

だって、真由はまさにそうした「吹奏楽部・全国常連校」の、ガンバリズムや勝利ゼッタイのファシズムが嫌だったから、「みんなで楽しく・・・」を信条にしたわけでしょ?

つまり、真由の目から見たら、久美子たちのほうが異常一歩前のヤバい集団だったわけで。

でもさ、実際、よくよく考えてみたら、この「滝イズム」も、もともと滝自身の詐欺みたいなやり取りから始まったわけだし。

1期が始まってそうそうの「なんですか、これは?」という失望の表明がそれだし。

そもそも、いきなり「楽しくやるか? それとも(厳しくやって)全国を目指すか?」って二択をせまるあたり、軽くカルト宗教の勧誘めいた発言だものね。

そこで二択にするところが、実は「詐欺」なわけで。

久美子からすれば、いきなり、はぁ???って疑問に思って当然だったはずなのに、それを、傍らにいた麗奈の言葉でさらにだまされて、あっさり「滝イズム」への入会が確定してしまった。

正確には、麗奈が面白いから、麗奈がベタ惚れしている滝を悪く言わないでおこう、って感じ。

でも、今思うと、きっとそんな久美子を見ながら、あすな先輩あたりは、「心底どうでもいい、滝(先生)なんて」とか思ってたんだろうな。

だって、あすな先輩の音楽の心の師は、幼い日に別れた実父なわけだから、そこに小僧の滝が入る余地なんかなかっただろうから。

そういう意味で、ほんとに冷静に久美子のことを見ていたんだろうな、あすな先輩は。

だから、彼女が、自分が送った絵葉書を頼りに自分のところを訪ねてくるのは、麗奈と喧嘩した時、というのは、本気でそう思ってたのだろうな。

裏返すと、麗奈と上手くやっている限り、久美子の目は曇ったままだと。

で、多分、そんなあすな先輩と同様に、久美子がちょっと麗奈の影響でカルトしてることに疑問を持っていたのが、幼馴染で、麗奈に感化される前の久美子を知る秀一だっただな、と改めて気付いた。

なので、マジで、詐欺師滝の手から久美子を解放するのに、秀一が一肌脱いてほしいところ。

まぁ、とにかく、冷静に考えれば、この久美子を巡る惨状を生み出した根本原因は、滝の根拠希薄な滝イズムなのだから。

正確には、その滝イズムへの久美子の洗脳を、「私は特別になりたい」と言って、そのためには「滝先生が一番」といって成し遂げた麗奈が最悪なのだけど。

でもまぁ、こうやって、1期からのこのかたの、久美子を中心においた北宇治のドタバタの原因に、麗奈が「推した」滝イズムがあったと考えるなら、そりゃ、そんな魔手から久美子を救ってやりたいと、制作陣が考えても仕方なかったのかもしれない。

まぁ、何にしても、物語を支える大きな世界観の転換が、3期を始まる前にあったのだろうと思わずにはいられず。

そう思うと微妙にNHKの影響もあるような軌道修正なのかもしれない。

とにかく公平が一番、正しいことを正しく行うことが一番、というあたり。

ただのガンバリズムは、生徒の中から落伍者をだしていけない、とか。

そう考えると、ガンバリズムの世界から逃げてきたのに、結局、滝イズムというがなリズムの餌食となった真由とか、目も当てられないのかもね。


とまれ、ここまで改変したのだから、最終話も、北宇治が全国金を取る、なんてハッピーエンドにならないことに期待する。

あんな痴話喧嘩ばかりしている北宇治が、あんな体たらくで全国金なんてとっちゃいけない。

それはダメなロールモデルにしかならないよ。


感想4へ)

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想2: 結局、ユーフォ3期は、滝ファシストの麗奈が、親友の久美子を滝ファシズムの盲信に準じて公開処刑しただけの話だった。

2024-06-24 14:09:33 | 京アニ
感想1感想3感想4感想5感想6感想7もあります)。

何が凄いか、って、12話の結末って、誰一人、ハッピーにならない展開だってこと。

久美子は、おそらくは3年間思い描いてきたであろう、最後のステージで麗奈とソリを吹きあう、という願いを儚くも失ったこと。

麗奈は、自分のわがままに付き合いここまで献身的に尽くしてきた親友の久美子を、よりにもよって、部員の面前で、ソリ落ちを宣言したこと。しかも、全国大会金賞という自らの欲望を優先した結果。

真由は、最後の最後まで、自分がおじゃま虫でしかないことをアピールし続けながら、最後に我を通して演奏した結果、自分が最も望まない「みんなで楽しく演奏する」機会を奪われたこと。

結局、起こったことといえば、麗奈が1年のときのトランペット・ソロの最終選考の意趣返し。

あの時、麗奈が香織から奪ったものを、今回は麗奈が奪い返された、ということ。

しかも自分の意志で。

にしたって、こんな意趣返し、この最終局面でほんとに必要なドラマか?

その結果、「久美子擁護」の発言を繰り返してた奏まで、香織擁護に奔走したリボンちゃんの再演にしか見えなくて、不憫この上ない。

まぁ、奏が久美子に寄り添うのも、所詮は劇場版の1シーンの出来事でしかない、って解釈なのだろうけど。

よくもまぁ、そこまで薄っぺらくしたものだよな。

ていうか、あすか先輩から受け継いだ「響け!ユーフォニアム」は何だったわけ?最終局面で、久美子の初心を振り返させるきっかけとなるような神アイテムではなかったの?とか、もう、ガッカリだよ。


結局、3期で描かれたこととは、滝ファシズムの専横がもたらした「正しさの惨劇」でしかなくて、この結末、いったい、誰得なんだよ?

「正しさ」を追究するだけの純粋主義者で、亡き妻の亡霊を追いかけ続けるガキの滝と、その子ども大人への盲目的シンパのゲシュタポ麗奈が滝への憧憬から、それまでの親友を部員の面前で公開処刑する、というだけの話。

おまけに、久美子の代わりにソリになった真由は、自分の信条に反して、これ以上ないくらい部の空気のすべてをぶち壊して全国大会でパフォーマンスしなくちゃならなくなった。

さすがに、この先、何を久美子が檄として言ったところで、その言葉を額面通りに受け取るような、空気の読めないアホな部員はいないよね?

いや、3期は意図的に、空気の読めない後輩ばかり配したようにも思うけど。

でもまぁ、普通に考えれば、頭のいい子ほど忖度して当たり障りのないことしかいわないし、基本的に口をつぐむだろう。

こういう状況下で喋るのは、基本おバカ属性の葉月やつばめのような、音楽「弱者」の連中くらいでしょ?

実際、葉月は、2番目の演奏が久美子のものだと気づいていなかったみたいだし、ひたすら、自分がオーディションに残ったことを「実力がついた」と考えるしかない、視野の狭いやつだから。

さすがは元テニス部の脳筋だけのことはある。

頑張れば成果が出る、と無邪気に信じられるのがアホな体育会系。

にしても、葉月はマジで株を落としたな。

ともあれ、そうやって久美子を公開処刑したことで、誰も逆らえない、麗奈によるファシスト体制が完成した。


要するに、滝ファシストの麗奈が、自らの信念で親友を殺す物語であり、葉月のような音楽「弱者」が、努力を実力と勘違いし続けるだけの「エセ実力主義」の世界。

それもこれも、まぁ、滝が自分の判断を放り投げて、みんなの投票制なんかに剃りの決定を丸投げしたからせいでしょ?

どんだけヘタレなんだよ、滝って、

教育者としての「責任」をまるっと放棄しただけじゃん。

さすがは、ゆとり教育、なのか?

アスカ先輩が、卒業したらいきなり「滝さんはさ・・・」とか言ってたけど、それが正解だったってことだよね。

音楽しかできないただの変人、それが滝。


でもさ、部員の間に「音楽の耳」に差があることなんて、1期の頃からわかっていたことじゃん。

だから、そこに「平等な一票」なんてものはあるはずもなく、あると信じるなら、それはただの幻想でしかない。

まさに悪平等の極みでしょ?

なんのために専門教育を受けた教師がそこにいるんだよ?

だいたいさ、音楽の質について、たとえば葉月とサファイアの会話とか、全く成立してなかったじゃない?

その点で、結局、良識があるのは、サファイアだけだった、というオチ。

音楽の才能もありながら、アンサンブルするためには、集団の協調というロマンも必要だとわかっていた。

でもそんな好人物はサファイアくらいで、代わりに来たのが烏合の衆の一年生。

そんな一年が大量に入部したっていうのだから、基本的に、ほぼ素人の一年生たちが、気分で真由を選んだから、あの均衡した票の結果でしょ?

こんなのただのアホを動員するポピュリズムと変わらないじゃない。

どこをとっても、ろくなことはない。

ていうか、事実上の「好み」の投票でしかない。

その結論を読めない、滝って、ホント、ただの音楽バカ。


しかしさぁ、こうなったらさぁ、もう全国大会の直前に、真由が退部届け出すしかないじゃん。

でも、あれだけ久美子にまとわりついてきてたのだから、それくらいは、ぜひ、やってほしいけどね。

久美子が自分の信念を貫いたように、真由は真由でその信念を貫いて、一度は決まったソリを、自らの意志で辞退すべきでしょ。

あそこまで久美子に食って掛かっていたのなら。

でなければ、むしろ、真由って、原作以上にただのヘイトを集めるだけのヴィランでしかないじゃん。

ていうか、今回ので、今まで曖昧だったけど、ヴィラン、確定だよ。

ただのビッチ! まぁ、とっても戸松の担当キャラっぽいんだけどねw


で、真由がそういう行動を取らないのなら、秀一たちが集団で、全国大会直前に退部届を出して、麗奈がパニックして終わり、ってことくらいやってみせろよ。

だって、麗奈が久美子を公開処刑したのだから、もはや麗奈と久美子の関係は以前のようには戻れないでしょ?

なによりチキンハートの麗奈が無理なはず。

だったら、そこで、秀一が、麗奈をバッサリ捨てて久美子を取る、位のことをしてみせろよ。

だって、結局のところ、このユーフォの3期は、滝ファシストの麗奈のわがままな吹奏楽部支配の物語、政治ゲームになってしまったのだから、それならそのための暴動を、秀一が示して、麗奈との格の違いを見せつけるしかないじゃん。

そうして、3期の北宇治の諸悪の根源が、麗奈であることを秀一がちゃんと糾弾すべきなんだよ、だってこれは、もうただの「推し」を巡る政治ゲームになってしまったのだから。

花田十輝の失敗は、ユーフォを、ラブライブとかああいうアイドルオーディションものと勘違いしちゃったところでしょ?

だから、この最終局面において、演奏の話を一切飛ばして、ただの吹奏楽部内のグダグダした人間関係に堕してしまった。

いやー、1期や2期、劇場場の積み重ねはなんだったのさ?

あれもアイドルものに見えたのかね?


とにかく、ここまでぐちゃぐちゃのめちゃめちゃにしたのだったら、真由なり秀一なりが退部届をだして、彼らなりの矜持を示させることで、麗奈がいかに愚かな人間だったか、公に思い知らせるくらいのことはしてくれないとつまらない。

それくらいまでやったうえで、結局、滝の教師としての指導力に問題があった、って責任問題にまで発展させたほうがいいよ。

そこまでやるならこの脚本でも認めなくはない。

要するに、滝イズムへの攻撃であり、滝ファシストである麗奈にトラウマを植え付けさせる展開。

そうでないと、久美子がただの殉職だからね。

多分、奏の言動が最も正しくて、最もここまでシーズンを通じて見てきた視聴者を代弁している。

あれをただの不満で終わらせるなら、ただの茶番でしかない。

久美子の主観で、久美子が泣き寝入りして終わり、みたいな終わり方だけは嫌だ。

あと、どうやら原作では久美子は、音楽教師の道を歩みみたいだけど、この状況でそうなるなら、単に滝イズムのファシスト2号になるだけだから、ぜひとも、あすか先輩あたりに久美子を思いとどまらせて、少なくとも、一度は音楽とは縁のない世界に久美子を導いて、久美子の洗脳を解いてやってほしい。

そういう意味で、麗奈が間違っていて、真由は正しかった、というのなら、このめちゃくちゃな改変も、意味があったものとして理解できる。

とにかく、「正しいことをするのが正しい」みたいな、ダメなポリコレの肯定で終わることだけはやめてほしい。

麗奈は特別だから、をマジックワードとして使える夢は、儚くも冷めちゃったんだよ、今回。


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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第23話 『帰ろう』 感想: なるほど、ロキシーのことがあるから、物語展開上、ルーデウスは左腕を失わなくちゃならなかったのか。

2024-06-24 11:54:30 | 無職転生
なるほどね、ロキシーに「帰路のあいだは、私がルディの左腕の代わりになる」という決意の言い訳が必要だったわけね。

それはちょっとわかる。

パウロが亡くなったのは事実としてあるけれど、彼はすでに荼毘に付されているわけだし。

目に見えるヒュドラ戦の爪痕といえば、やはりルディの左腕損失、ってことになるわけで。

そこにつけ込んでいるという自覚もあれば、それを口にするのも、さすがは師匠、年の功、ってことなのだろうな。

しかも、子どもの頃のルディの姿まで思い浮かべてしまうことで、もう完全に、年上の愛人ポジションで構わないという位置づけ。

でもまさか、そのロキシーの気持ちを代弁して、ルーデウスにロキシーとの結婚を迫るのがエリナリーゼになるとは思ってなかった。

こちらはこちらで、さすがはエルフ、年の功どころではない、人生に対する深い理解からの言葉。

まぁ、でも、ここにシルフィの祖母でもあるエリナリーゼが、ルーデウスの戦友として、そして亡き父パウロの知己として傍らにいたのは、偶然のこととはいえ、幸せなことだったのだろうな。

ルーデウスにとっても、ロキシーにとっても。

重婚の問題など、些末なことだ、というエリナリーゼの態度が具体的にあるからこその展開だし、なにより、パウロ自身がそんなやつで、実際にそうして二人の妹が事実として存在していることも、ルーデウスの思考を柔軟にしたのだろうな。

本来なら一筋縄ではいかないところを、エリナリーゼのお陰で、うまくすり抜けることができたような気がするw

とまれ、次回、帰還。

しかし、この状況、ルーデウス、いきなりマジで甲斐性を問われる事態だな。

まぁ、なんとかなるのだろうけどw

でも、マジな話、エリナリーゼがいるといないとじゃ、シルフィの説得はぜんぜん違うだろうからw

その点で、ルーデウスは、エリナリーゼに頭が上がらなくなるのだろうなw

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想: これは最悪の改変、全く擁護の余地がない、制作者は「正しいは残酷」を描きたいだけなの? だったら本気で性根が腐ってる。

2024-06-24 00:41:19 | 京アニ
感想2感想3感想4感想5感想6感想7もあります)

なぜ久美子がソリ、取れないんだよ、これこそ逆張り狙いだけの改悪でしかないだろ?

いやー、これはささすがにないだろ?

なんで、久美子が最後に、公開処刑されなくちゃいけないんだよ?

これが平等な教育なの?

それも死刑宣告が麗奈の口から、って。

脚本家、アホなんじゃないの?

脳味噌、膿んでるだろ、さすがにこれ?

あー、バカバカしい。

何が楽しくて、ここまで来て、こんな結果、見せられるんだよ?

しかも、原作改変なんだろ?

アホらしくて、もうどうでもよくなった。

これこそ、茶番じゃん。

王道の結末は結末で大事なのに、何、こんなところでちゃぶ台、ひっくり返して、悦に入ってるんだよ?

あー、マジでバカバカしい、何、自己満足、浸ってるんだよ、制作陣?


もちろん、久美子にせよ、麗奈にせよ、彼女らの心情をフォローすることは可能だし、そこに意味ある解釈を与えることできるけど。

でもね、物語には大きな流れがあるんだよ。

そこにはカタルシスが必要なんだよ。

そんな基本もわかってないなんてどうかしてる。

解釈とか、評価とか、以前の問題だよ、これ。

物語への期待を丸ごと、裏切ったんだから。

バカバカしい。。。

まぁ、でも、こんな破綻したシナリオで、感動した、最初か最後まで涙が止まらなかった、なんていって満足しているアホな視聴者ばかりじゃ仕方ないのか。

あのさ、ただ感動できればいいのか? 感涙できればスッキリするのか?

なに、心情操作されてるんだよ?

それじゃ、ただのイヌと変わらないだろ?

そんなん奴らばっかりだから、こんなただ泣ければいい、なんて馬鹿げた話がまかり通ることになる。


そういう意味では、

北宇治の連中も、麗奈も、全部まるっと嫌いになるよ、これじゃ。

まんま、幼児の、小学生の残酷さそのものだから。

アレで高校生なのは、さすがにおかしい。あいつら、頭、おかしいよ、全員。

これでも、全国金には届かない、という結末ならまだわかるけど。

しかし、だとすれば、若者には夢なんて見させるな、ってことになるし、

久美子みたいに、麗奈と違って「特別」になる気が最初からないやつは、部長みたいな縁の下の力持ちだけやらせておけばいい、ってことににしかならないだろ?

なんだか、真由が不憫だったから、この結果もわかる、とか、バカみたいな喧嘩両成敗的な感想を漏らしているバカもたくさんいるみたいだけどさ。

いや、それ違うだろ?

キャラに平等に機会を与えなくちゃいけない、なんて誰が決めた?

そんなの「悪平等」でしかないだろ?

いいじゃん、黒江真由はただの当て馬のモブで。

少なくとも、今回、多少なりとも心情吐露できたんだから、それで十分じゃん。

そういう意味では、今回、一番怖かったのは、滝先生が言った「正しくありたい」という言葉。

あれって、「正しければすべて許される」という、ただの正義マンしかないし、そんな杓子定規な教師なんて信じられない。

実際、最後は、久美子の公開処刑をもたらすのだから。

滝が、久美子か真由か、決めれば済んだことで、それを生徒に丸投げするから、あんな残酷なことを平気でやれてしまう。

まあ、麗奈は、あれでもまだ滝シンパであるなら、もう自分から久美子とはやっていけないと、久美子との関係を切らないと失礼だよね。

どいつもこいつも人格破綻者で、それでも芸術家だから許されるというのは、傲慢極まりないだろ?

いやー、クリエイターってそういうものなんですよ、て、作中で自分の人格の異常さをキャラの言動で正当化してんじゃないよ、制作陣。

あー、マジで最悪だよ。


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魔法科高校の劣等生 第3シーズン 第12話『古都内乱編IV』 感想:なんか紙芝居みたいなシーン転換にちょっと笑ったw

2024-06-23 19:13:12 | さすおに
周公瑾戦の前座のような、古式魔法のモブ忍者?たちとの戦いって感じで、全く盛り上がらないw

あとは、光宣の看病をする水波が、主そっちのけでガチ恋勢に加わろうとする勢いだしw

改めてみると、結構ヒドイ構成だなw

その上、空気を読まずに登場する、一応JDとなった七草真由美w

まぁ、七草や十文字といった卒業生の扱いに作者が苦悶したのがよく分かる流れ。

本来関わりが薄くなったはずのOGが加わるのって、結構無理があるよな。

しかも、真由美が達也と京都で待ち合わせた場所には、一条もいたのだけど、あれ、スルーでいいの?

一条も、十師族でしょ?

十文字に相談するのがだめなら、一条が加わってるのもダメなんじゃないの?

・・・とかね。

なんか、いろいろと粗が目立ったプロットだったw

まぁ、とりあえず次回かな。

ていうか、次回でとりあえず最終回なんだよね?

いまいち盛り上がりに欠ける3期だなぁ。。。

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第170話『パンケーキ買ってこい』 感想: ギザルムがとうとうロイドのパシリになった件w

2024-06-23 13:19:48 | 第七王子
前回の最後で、ギザルムを絞め上げにやってきたロイド様w

にしても、うーん、なんかもういろいろ超次元過ぎて、マジで感無量の嵐w

ほんとにロイドが助けに来てくれた事実に、バビロン、感無量w

ロイドに、「パンケーキ買ってこい!」とパシリを命じられ、ああぁ?? と一時はヤンキーな返しをしたギザルムに感無量w

影狼、使えない、ってロイドの発言に、ヨッシャ勝った!と一瞬でも勝利を実感した愚かなギザルムに感無量w

脳内幻想で、ギザルムを宇宙の塵に変えて一気にビビらせたロイドの野蛮さに感無量w

あの剣は、ウロボロ博士のNo.1の「完全平和」が使ってた魔剣の一つだよね?

「君が見たあらゆる絶望」 魔剣 ダーククロニクル ってやつ (132話)

その名の通り、あらゆる絶望を相手に見せる幻想系統魔術。

その「絶望」をあっさりギザルムに見せて精神的に締め上げたロイド様だったw


で、最後は、、え、おじさん、なんで大陸門に戻ってるの?と思い切り突っ込ま内ではいられないほど、超方向音痴なギダンに感無量w

そのくせ、SS級に遭遇してドヤ顔を示すギタンもまた感無量w

感無量! 感無量! 感無量!・・・・・


アハハ、とにかくもう、なんかどれもスケールがバカでかくって、エモさのレベルもギガな限界突破で呆れるしかないw

しかし、やっぱり、ギザルム、哀れだなぁ。

殊勝にも、オレ、今度は魔術とかちゃんと勉強しているから、きっとロイドにも勝てるはず!・・・なんて思ってたら、

なんてことはない、ただの魔力量の圧倒的総量差で、勝敗が決するという酷さw

そして、結局、イキったギザルムには、圧倒的な敗北感だけが心に刻まれたw

この先、なにかロイドにしようとしても恐怖のほうが先立ってしまうという大不幸w

ギザルム、がんばれー。

マジで不憫に思えてきたぞ。

で、ほんとにパンケーキ、勝ってくるのか?

もっとも、次回はきっと、ギタンのVS魔海峡バミューとの戦いが始まるんだろうなw

て、これゼッタイ「バミューダ海域」だよね? 魔の三角海域の。

それが、地底三角州、か。

一体、何しでかしてくるんだ?

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その着せ替え人形は恋をする 第104話 感想: この五条くんとまりんの間に立ち込める「暗雲」は、やっぱり「ハニエル」の呪いなのだろうか???

2024-06-23 09:40:45 | ビスク・ドール
五条くんに、雛人形を男の子が気に入っていて「気持ち悪い!」って言って消えた「のんちゃん」。

本名はどうやら、「青柳のばら(野薔薇?)」というらしい。

のんちゃんにしても、まりんにしても、五条くんの夢をないがしろにしている、という事実に苛まされることになってしまった。

のんちゃんは子どものときに、あの発言を五条くんに向けて言ったときから。

まりんは、五条くんにコスプレ衣装をつくってくれ、とねだったときから。

うーん、これは、回り回って、まりんとのんちゃんの接近、友人化もあり得る流れ?

単純に、幼馴染vs彼女、みたいな、陳腐な対決構図に収まりそうにない。

収まるにはともに、五条くんに仕向けた負債が大きすぎる、という認識だから。

のんちゃんはたんに「ぱぐもぐ」(なんかアニメ?)を通じて、両親をなくした五条くんをなんとか慰めたかっただけだったのだけど、そんな自分の想いがずっと届かないまま、いつのまにか、自分よりもお雛様に「恋した」五条くんにイラッときて、「気持ち悪い!」なんて言ってしまって、そのうえ「大嫌い」宣言までしてしまった。

そりゃ、子どものころからずっと自己嫌悪でも仕方ないよね、のんちゃん。

一方、まりんはまりんで、自分が、五条くんの夢を奪っていた、という事実に気づいてしまった。

雛人形の「頭師(かしらし)」になるには、最低でも、一日3時間の修業が必要なことを知ってしまったから。

まりんが、五条くんの夢を奪っていた、という事実が明らかになっちゃったんだね。

じいちゃんが元気なうちに、雛人形を作れるようになりたい、という五条くんの夢を遠ざけていた。

もちろん、以前の五条くんなら、コスプレ衣装作りも、雛人形づくりの修行の一環になるから平気です、と軽く返事をして終わりだったはずなのだけど。

今の五条くんは、例の「ハニエル」のコスプレ会場での一件以来、まりんとのコミュニケーションがうまくいっていないから、多分このまま平行線をたどって、まりんとの関係も悪循環を辿るはずで。

うーん、これ、どんな罰ゲーム?・・・的な悪路入りなのだけど。。。

問題は、五条くんがおかしくなってしまった理由なのだけど。

単純に、まりんの背中を押しすぎて遠い存在にしてしまったことを悔いているのか?

それとも、それとは別に、自分の雛人形づくりの問題点、なにか「邪なことをしている」みたいな自責の念に囚われてしまったからなのか?

いずれにせよ、五条くんの本心がわからないことにはどうにも前に進まないわけだが。

その本心を問いただすのは、誰になるのか?

まりんも、のんちゃんも、どちらが聞いても、さらに傷口を広げるだけのように思えるけど。

なんか、八方塞がりだなぁ。

その間にも、世間では、ハニエルのコスプレイヤーは誰か、あの衣装を作ったのは誰か、という捜査?が進むだろうから。

遠からず、まりんだけでなく、五条くんのもとにも「追っ手?」の手が届くだろうしなぁ。。。


ということで、事態はドンドン暗い方に転がり込んでいくのだけど。

これ一体どこから、雪解けが始まって、事態を収める方に向かうのだろう?

てか、ちゃんと「好転」するんだよね?

なんか、どんどん、「ハニエル」の呪いのように思えてきたよ。

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怪獣8号 第12話 『捕らわれた怪獣8号』 感想: 怪獣8号はやはり怪獣ではなく、むしろ怪獣討伐を古来担ってきた「鬼神」か何かなのか?

2024-06-23 09:04:33 | 怪獣8号
前回、怪獣8号の力を用いて、防衛隊基地を余獣爆弾から守ったカフカ。

もちろん、怪獣だから身柄を拘束され、そのまま防衛隊本部に移送され、処分の決定を待つことになった。

身体をくまなく調査されはっきりしたことは、すでにカフカの心臓は、怪獣の核にすり替えられており、これじゃ、生物分類上、人間、を名乗るは厳しい。

で、じゃあ、どうするか?というところで登場したのが、キコル父の四宮防衛隊長官。

彼は、かつて討伐された怪獣2号の力を兵器化した「兵装」を身に着け、怪獣の力を使いながら、カフカ=怪獣8号の「処分」に向かうのだが。。。


いやー、今回、やっぱり情報量が多いね。

単純に、カフカがもはや人外の領域に達してしまっていること。

だから、今更、怪獣ではなく人間だ、というのは無理なこと。

でも、その怪獣8号を見極めるが如く、四宮長官が本気バトルを挑んでくる。

で、ポイントは、怪獣との戦いにおいて実は「怪獣の力は有用だ」ということで、実際、四宮長官は、怪獣2号の力を使いこなしている。

だとすれば、カフカがすべきは、自分は人間だ、の証明ではなく、自分は、怪獣の力を100%引き出せる元人間で、その点で、怪獣の兵装を纏う長官と大差ない、と証明することなんだろうな。

つまり、人間であるかどうかは関係なく、とにかく防衛隊の戦力として有用か否か、ということ。

まぁ、このあたりの判断は、まんま『進撃の巨人』のエレンと同じなんだけどね。

『進撃』のときは、裁判にかけられたエレンをリヴァイ兵長が引き取り、こいつが勝手に巨人化してやばくなったらオレがその場で殺す、といって納得させた。

で、そのリヴァイに相当するのが、四宮長官である、ということ。

で、エレンに求められたのは、エレン自身の意志で巨人の力を制御することだった。

多分、同じ「意志の力」をカフカも求められる。


ただ、今回、改めて、え?そうなの?と思ったのは、カフカがひたすら四宮長官を傷つけたくないと舐めプしているうちに、ほぼ四肢切断にまで至ったところで、多分、カフカを怪獣8号に変えた「ミツケタ」くんが、カフカの意志を則って、怪獣8号の力を完全に乗っ取ってしまったこと。

重要なのはその際、ミツケタくんが、「殺す、殺す、怪獣、殺す」と、「ゼッタイ怪獣殺すマン」になっていたこと。

このミツケタくんの発言は結構重要!

ひとつには、ミツケタくんが全面に出てきたのは、相手が四宮長官ではなく「怪獣2号」だと判断した結果のようであること。

つまり、ミツケタくんにとって怪獣は敵で、討伐対象であること。

カフカが変身した姿が「怪獣8号」と呼ばれるのは、あくまでも怪獣8号の力が怪獣に匹敵するくらい大きいからで、とどのつまり、防衛隊の都合で怪獣と呼んでいるだけのこと。

だとすれば、怪獣8号の正体は、実は怪獣ではなく、怪獣に敵対してきたなにか、たとえば「鬼神」のような存在なのかもしれない。

だったら、あの鬼面ヅラも理解できるし、そもそも鬼面が割れるとカフカの地の目がでてくるということは、あの怪獣の姿って、実は一種の「兵装」のようにも思えてくる。

なので、実は、四宮長官が付けている怪獣2号の兵装と大差ないのかもしれない。

もっともこの点は原作でもまだ不明だから、今後、明らかになっていく「怪獣8号の秘密」ってことかもしれないけれどw

むしろ、ミツケタくんが自らの能力を発揮するためには宿主としての人間が必要で、そのために、カフカを見つけた!ってことなのかもね。

まぁ、この点では完全に『寄生獣』のミギーと同類ってことになるw


ともあれ、今回のVS四宮隊長戦は、怪獣8号の正体を探っていく上でもいろいろとヒントになる情報が明かされていたことになる。

まぁ、だから、少なくとも怪獣8号は、今後、防衛隊の戦力として活用していくってことになるのだろうな(というか、まぁ原作的にはなる)。

で、そんなふうにカフカがヤバメの怪獣イニシエーションを受けているあいだに、第3部隊の面々はというと、カフカを仲間として心配する一方で、他部隊に一時的に配属されて、各自そこで育ってこい、ということになった。

要は、各自、武者修業してこいや!ってことで。

で、これは、要するに、カフカが戻ってきたときに、カフカとともに戦えるように戦力増強を図る流れだよねw

特にレノのやる気が違う。

このあたりは、『進撃』のときの、エレンを含む104期生の特権的成長に近い。

つまり、キコルやレノだけでなく、第3部隊に配属されていた新人たちの多くが、レベルアップのフェーズに入ったということ。


・・・という具合に、今回は、『東京グール』、『進撃の巨人』、『寄生獣』のプロットがそこかしこに散りばめられたもので、かつそれを支えるだけの情報量を抱えていた。

次にカフカがすべきは、ミツケタくんの暴走を抑えて怪獣8号の力の制御を身につけていくこと。

それができない限り、彼は防衛隊にとっては、ただの怪獣に過ぎなくなる。

カフカにとっては正念場だねw

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狼と羊皮紙 第10巻 感想: このシリーズのダメなところばかりが目立った「月を狩る熊」を騙る詐欺回w

2024-06-22 18:28:17 | 狼と香辛料/羊皮紙
うーん、今回はダメ、正直、つまらなかった。

まぁ、作者が、あとがき書くのに苦労するくらいだから、作者本人も本巻のできが良くないにとは気づいているんだろうけどね。

にしても、ひどかった。

特に序盤で「月を狩る熊」を出してそれで引っ張っておきながら、完全な肩透かしだったのは問答無用にNG。

あと、今回、最後まで読んでも、今回の事件は実はちゃんと解決していないという、ダメな終わり方。

一応、次巻の冒頭で全部丸く収めて終わり、ってことにするのだろうけど、だったら、今回、あと50ページくらい書き足して、本巻で完結させたほうがよかったんじゃないの?

まぁ、裏返すと、今回はそんな半端なところで終わるくらい、プロットがいい加減だったってことなのだけど。

そもそも、コルたちがデュラン選帝侯の依頼で捜索に出たアマレットに行き着くところがご都合主義的すぎて、ちょっとね。

で、今回、何がヒドイか、っていえば、作中でも言い訳をコルの口から何度もしていたけど、とにかくすべてが「人ならざるもの」の超常的な力頼みだったことw

一番ひどいときなんて、コルの他には、狼(=ミューリ)、羊(=イレニア)、鼠(=ヴァダン)、鷲(=シャノン)といった人外しかいないのだもの。

おいおい、ブレーメンの音楽隊かよ?とか思っちゃうくらい。

で、基本、コルは彼らに頼みっぱなしなのだもの。

まぁ、こうなるのは、コルの協力者の人間が、エーブ以外は「人ならざるもの」の存在を明かされていないからなのだけど。

しかしさぁ、これから宗教改革を推進しようとする「薄明の枢機卿」の周りが人外だらけ、ってのはさすがに無理がないか?と思えてくる。


まぁ、それもこれも、コルが基本的に頭脳労働担当だからやむを得ないところがあるのだけど。

にしても、ローレンスだって、こんなに人外頼みじゃなかったろ?


そういう意味では、シリーズ最大のネックは、ミューリがいつまでもコルべったりの女の子をしていて、いつまで経ってもまともに成長する素振りを見せないこと。

いや、これ、結構、マジでヤバイと思うよ。

もともと、兄妹の切り離せない関係にしているから、本気で、無限の信頼関係の下での共依存の関係から抜け出せない。

これ、後ろから追いかけてきている、ホロとローレンスの二人に無理やり一度ミューリを引き取ってもらってでもして、賢狼ホロによるスパルタ教育でもしないと、ダメでしょ?

あるいは、ミューリが自分の判断で、一度、騎士団にでも入隊して、真面目に自らの騎士道を極めようとする孤独な時間をもつとか。

とにかく、コルは妹(=ミューリ)離れを、ミューリは兄(=コル)離れを、一度敢行しないと、どうにも物語が先に進まないという気がしてきた。

割と次巻くらいでそういう英断を下さないと、ほんとにこの物語は腐りそう。

まぁ、それは今『狼と香辛料』のリメイクがやっているからでもあるのだけど。

ホロとローレンスの関係は、当初は、やっぱり「契約関係」から始まっているんだよね。

だから、基本的にドライな関係なのだけど、そのドライな部分にどんどんウェットな部分が付け加わっていく形で、ホロもローレンスも成長し、歩み寄り、良好な関係が築かれていく。

むしろ、上手くいきすぎて、距離を再度、取ろうとするようなことまでする。

そうした「関係性の機微」が、残念ながらコルとミューリのあいだには皆無なんだよね。

なので、端的につまらない。

多分、それはミューリ以上にコルの方で問題で。

ここから先、薄明の枢機卿として活躍していくなら、人ならざるものとも関係ももっとドライなものとして作り上げていかなくちゃいけない。

それこそ、対価ありきの契約関係として。

そうした関係性が、「月を狩る熊」話による「新大陸発見」という、宗教改革と同時代に起きた、もう一つの世界史的大事件をちらつかせることで、ごまかしちゃってるんだよね。

それがどうにもズルい。

特に今回のように、「月を狩る熊」を「星を狩る熊」と読み替え、「流星事件」に変換してアマレットの動機にするとか、ズルすぎる。

おおー、天文学、これは、ガリレオか、ケプラーか、ニュートンか? ・・・てな具合に期待させておいて、あのアマレットの最後の振る舞いはない。

これでアマレットが、実は彼女も「人ならざるもの」で・・・とかいうならまだ愛嬌もあるのだけど、さすがに、ミューリ、イレニア、ヴァダンに囲まれて、彼らが気が付かないっことはないから、あくまでもアマレットはただの人だよね。

だとすると、ほんとに肩透かしなキャラだった。


・・・ということで、とにかく、本巻は、このシリーズのダメなところがことごとく目立った感じで、マジでだらしない一冊だった。

願わくは、次巻で、だいぶリカバーされることを。

とにかく、コルとミューリは、一回離れ離れにして、それぞれの旅に向かわせないとダメ。

でないと、いつまで経っても、おままごとが続くだけの関係に終始してしまう。

まぁ、せめて、ミューリがもっと自発的に大人の女になることを目指してくれればいんのだけど。

いまのままだと、基本、ただのくいしんぼキャラの、愛玩動物枠でしかない。

それじゃ、物語は進まない。

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