BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

カンピオーネ! 第11話 『太刀の媛巫女』

2012-09-19 19:10:01 | カンピオーネ
恵那、いいね!

OPに出ている人でまだ出てこない人がいるなと思っていたのだけど、ようやく登場。

で、こういうキャラはいいね。
なんて言うか、エリカとちゃんとマッチアップできる存在で。
これなら、リリアナの回を一回分切り上げる形でさらっと終わらせて、もう少し恵那のでる回を増やした方が良かったように思える。

何がいいかって、物語をかき回すだけの意志があるように思えるから。
残念ながら、祐理やリリアナだと、文字通り端女としてかしづく感じになってしまうから。
でも、それだと、日頃優柔不断な護堂をかき回すことができない。
というか、いくら王だとはいえ、あるいは、魔王として動く時は神並に何でもありのチートな存在だとはいえ、あの優柔不断な男にかしづいたら、物語が進むはずがない。

カンピオーネは、第1話で、おお!なんかすげぇー!って思って、これは期待できるかも!と思ったのに、2話以降の日常回というか、学校回になって、途端にしょぼく見えてきたのは、結局、護堂のもつ、ジキルとハイドみたいな二重性のせいなんだよね。

日常では徹底的に受動的で、まぁ、いい奴なのが、戦闘になると、軽くパーサカーが入ってくる。まさに、神話の時代の神々みたいな気まぐれさと豪胆さを発揮するわけだけど。

ずっと、このハイド的な、ヒャッハーな護堂であれば、祐理やリリアナがかしずくのもわかるのだけどね。

だから、日常回になると、自由奔放なエリカばかりが突出して目立ってしまう。祐理やリリアナは最初から主導権を握られてるし。

その点で、エリカとタイマンをはれそうな恵那の登場はイイ。

ということで、残り2話だけど、恵那の活躍に期待w

どうでもいいけど、護堂については、あのイノシシの権能を使うところが、やっぱりバカバカしくてイイ。だって、イノシシを投げ飛ばしてそのままの勢いで目の前にあるものを徹底的に破壊し蹂躙するんだからw 台風一過的なすごさがあるわけで。

せっかく神殺しなんだから、神たちともっとバカバカしい破天荒な戦い(名所破壊)をガンガンやってくれたほうがいいな。

なんていうか、そこだけは、気分は、ウルトラマンシリーズの特撮や、その影響を一身に受けているエヴァンゲリオンと共通するノリだと思うから。

ヴォバンとかドニのような、カンピオーネどうしの小競り合いなんてどうでもいいから、ガンガン、神様を出してガツンガツンやって欲しいw 
それこそ、ギリシア神話の世界のように。

その意味では、学生設定とか、中途半端な萌え要素とか要らない。
そんな要素は外してくれるともっと面白いのに、と思っている。

その点でも、恵那の参入は面白いと思うんだよねw

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氷菓 第22話 『遠回りする雛』

2012-09-19 18:37:45 | 京アニ
あれ、22話で本当に最終回だったんだ。
それは残念。

とにかく、この『氷菓』は、京アニ魂が炸裂したものとして記憶すべきなんだろうな。

今までも何度か触れたけど、とにかく、あの米澤穂信の地味な小説がこんなに晴れやかな映像になるとは思っていなかった。

『ハルヒ』の時もそうだったけど、これはもう京アニの神通力で別物に変えられたといっても過言ではない(うん!)。

主役の四人のCVの配役を聞いた時は、いまいちだなぁ、というのが正直な所。
特に、千反田とフクちゃん。
でも、この二人はうまかったね。

原作を読んだ時は、この『遠ざかる雛』のところで、今一つ、バレンタインの話との繋がり、特にフクちゃんの話との繋がりがあまりイメージできなかったのだけど、まさに21話のいわば男同士の小競り合いがあったからこそ、今回の話が生きてきた、という感じ。

実際、入須先輩を除けば、基本的に、奉太郎と千反田の二人芝居のような回だったわけだから。

あー、いや、もちろん、ベテランCV・・・というか声優さんたちによる村の男衆の演技は素晴らしかったけどね。やっぱり、永井一郎爺は凄いなぁ、と。
あの声で「バカモン!!!」と喝を入れられたら、そりゃ、おっさんたちでもいそいそと動きまわるしかないw

ともあれ、その村人たちのものすごい配役を除けば、基本的には、奉太郎と千反田の世界。とりわけ、最後の夕日に映えた、狂い咲きの桜から起こった桜吹雪は、もう、これは、反則ワザとした思えない演出で・・・w

とにかく、映像が凄かった。

で、こうなると、ハルヒにせよ、氷菓にせよ、京アニに依頼して全く別物の物語世界を作り上げてしまった角川書店って、やっぱり、今のラノベ、というか、カルチャー全般で頭一つ抜け出ているように思える。こういうこと、集英社や小学館じゃできないもんね。あるいはTBSやフジテレビでもできない。

もちろん、米澤穂信の原作がラノベか?という疑問はついて回るわけだけど、今回の氷菓の結果を見れば、どんなものであれ、ラノベ/アニメ的な叙情で映像にすることはできる、ということだよね。

折しも、岩井俊二に再度注目が集まっているようだけど、そういう映像における叙情性が視聴者の心を射抜くズルさ、チートさについては、なんか、ちゃんと考えてみてもいいかもなぁ、と思った。

ともあれ、最終回。

シリーズ通じての神回はやっぱりカンヤ祭中の「お料理対決」の回だと思うけど、アレに限らず、とにかく、なんかつまらないなぁと基本的には思わながら、要所要所でグイグイ物語に引っ張りこんだ京アニの演出に脱帽。

米澤穂信は、ホント、京アニに思い切り感謝すべきだと思うなぁ。

原作のストックがないし、せっかくこんな綺麗な終わり方をしたのだから、第二期を作ろうなんてヤマっけはださずにいてくれた方がいいいかな。

決して傑作ではないけど、良作の小品だった。

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