BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ストライク・ザ・ブラッド 第15巻 『真祖大戦』 感想

2016-07-18 19:48:19 | ストブラ
ようやく読めた。
前巻で予告されていた、第一部最終巻。

ということで、いまさらだけど、一応、スペース、空けときます。
















































で、まず言いたいのは、
これ、タイトル詐欺じゃない?
全然、真祖大戦、じゃないじゃない。
予想通りのバトラーとの戦闘。
で、勝敗は一応、古城の勝ち、だったみたいだけど、その後、バトラーは従者の二人と異世界!(笑)へとトンヅラ。

えー、何だよ、それー、って感じw

で、第一部、すなわち「聖殲」編完、ってことなんだけど、
これは、随分、無難にまとめたなぁ、って印象でしかない。
一応の最終決戦なのに、なんの盛り上がりもない。

400頁超えてるのに、この内容のなさはなんだんだ?
って思わざるをえない。

ということで、これ、作者的には第二部を書きたい気持ちはあるんだろうけど、どちらかというと、編集からは、実質的に、打ち切り宣告されてるんじゃないかな。

それくらい、尻窄み。

てかさ、前巻でもそうだけど、結局、「カインの巫女」たる浅葱の使い方が全然ダメだった。これ、雪菜に紙幅を割きすぎたからかもしれないけれど、全編通じて、浅葱が便利に、作者に使われすぎたね。それで、完全に失速した。

だって、浅葱が古城を救いたいから、古城を裏切ってグレンダを拉致して彼女から聖殲のコードを聞き出す、って一体何それ?って感じ。

しかも、結瞳まで使って。
でもさ、暁の帝国を宣言した時点で、浅葱はともかく、結瞳が浅葱側に残って古城に引き続き喧嘩を売る、って彼女の立ち位置からしたらありえないでしょ。
だって彼女の目標は古城の嫁になることなんだから、古城の帝国ができたら問題無いじゃん。しかも本人も魔族(サキュバス)なんだから。

なんか、そういうところがスゲー適当。

なので、結局、古城vsバトラー、の対決に至るまでは、いつもの見知った中での仲間割れみたいな感じになっていてワロタ。

あとは、凪沙とアヴローラを救うために、6番目が登場して、自分の身体をアヴローラに提供して自らは消滅する、というところは、いくらなんでも無理やりだし、ご都合主義的すぎるでしょ。

6番目がこれまでに古城たちの状況に関わっていれば、まだわからなくはないけれど。でも、いきなり出てきて、アヴローラだけが生きたいと思ったから、っていって、自分の身体を投げ出すのと、意味分かんないよ。
アヴローラの気持ちを理解できたのなら、その時点で、6番目も生きたいと思ってもいいでしょ。

なんか、とにかくそういう本編の難問の決着の付け方があまりにも無茶苦茶。

で、こういうところが、これ、打ち切りだったんだろうな、と思うところ。

もちろん、アヴローラの復活や、バトラーの逃走、あとは、三人の真祖や王子様が出てきたりと、物語世界は続きそうな感じになってはいるけど。

でも、それはどちらかというと、作者の未練でしかないよね。

そもそも、いまや、難聴ハーレム主人公は時代遅れだからね。

ということで、とにかく終わった。

なんか、締まらない終わり方だったけど。

設定やキャラは途中までは良かったから、眷獣が出揃ったらどうするか、という話を事前に仕込んでおけば、この先もなんとかなったんだろうけどね。

ともあれ、一昔前のラノベテンプレートが賞味期限を迎えた。
そんな感じだった。

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Re:ゼロから始める異世界生活 第16話 『豚の欲望』

2016-07-18 16:14:18 | リゼロ
あー、これは確かに豚だわ。

それにしても、ドン底を経験させてからの逆転劇というメインディッシュが、あとあと期待できるからといっても、確かにこのスバルのクズっぷりは、萎えるなぁ。

いや、ここが底って思えるから、まぁ、そこから学んで成長すればいい、って事にはなるのだけど、今日び、ここまで落とさないと「成長」って理解できないんだとしたら、なんか、いろいろと病んでるよなぁ。

しかし、最初のエミリア徽章編や次のレム編では、スバルってここまでバカではなかったと思うのだけど、いきなり社会全部が相手になったら、マジでニートのコミ障が完全に前面に出ちゃった、ってことなのかなぁ。

いや、前回の心神喪失は理解できるけど、今回の、だって魔女経のやつら鬼畜じゃん、だから、あんな奴ら全滅して当然だろ!って、熱弁振るったところで、そりゃあ、援軍になってはくれないだろ。

って、読んでる側に幾ばくかの優越感を与えるのが、この展開の目的なのかなぁ。

となると、読者は大分、舐められたものだけど。

それにしても、スバルのクズっぷり、というか、無能っぷりがあからさま過ぎて困る。

まぁ、他力本願じゃダメでしょ、自分でなんとかしなきゃ。
で、今の自分で無理なら助勢を頼むしか無いけど、それにもそれなりの手管が必要だよね・・・、ってことなんだろうけど。
ものすごいあからさまに教育的w で笑える。
ていうか、ここでも読者、バカにされてるよね。

なんだかなぁ。
流石にクズっぷりが重なりすぎて、ちょっと呆れてきたw

ともあれ、加勢を頼んだ、クルシュ、プリシラ、アナスタシア、のいずれもが、三者三様の、食わせ物の、王様候補っぷりで、笑えた。

これ、そもそもエミリアが同じ土俵に乗るには役不足じゃない?って感じないではいられない。

・・・というか、これ、結構CVのキャリアと平行してしまうところが笑える。

新人のスバル+エミリアが、ベテランCVにいじめ抜かれる、というイメージが浮かんできてしまうので、それだけで、これ、ダメだわ―、と思えてくる。

うーん、ぼちぼち盛り返してくれないと、さすがに、ちょっと厳しいかなぁ。
いや、続きは見ちゃうんだけどね、ここまで来たらきっと。

とはいえ、何がしんどいかって、結局、スバルが「成長する」方向性がどちら向きなのか、未だによくわからないところなんだよなぁ。

よくスバルは、ドラゴンクエストのポップなんだ、って説明を聞くんだけど、でも、ポップの場合は、魔法使いとしての成長というのは最初から決まっていたでしょ。

でも、スバルの場合は、それすらまだ無いんだよねぇ。

もしかしたら、これから決まるのかもしれないけれど。

でも、さすがに主人公が常に第三者の助力だけで窮地を切り抜ける、というのはしんどいと思うんだよね。

まぁ、すでに、レムは常に、自分の意向にそって動いてくれる従者みたいなものにはなってるのだけれど。

このあたり、スバル組みたいなパーティができるのかどうかにかかってると思うのだが、しかし、それも、できてもギリギリこのクールで終わりそうな気がしていて。

別にこれは、リゼロに限らないけど、ホント、いい加減、ちゃんと終わる物語を作るようになった方がいいと思うけどなぁ。


もっとも、終わりがあるからといって、カバネリみたいな紋切り型しかないんだもんな。それなら、永遠に終わらない物語のほうが、商売的にもいい、ってことにはなるよね。

まぁ、ともあれ、あと数話、この状態が続くのかぁ。

しかし、白鯨だもんなぁ。
メルヴィルかよw

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