BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

UQ HOLDER! 第143話 『人間以上の力をもって』 感想

2017-12-11 19:42:00 | UQH/ネギま!
うーん、話の流れ的には、つなぎ回。
前回の最後で唐突に出てきた、宇宙ステーションの爆発テロの阻止に、刀太たちUQHが乗り出すというもの。
当然、キリヱのセーブポイントを使って、テロの防止前まで時間遡行し、爆破テロを阻止することになるのだけど・・・

えーと、ここに来て、まさにUQHという、便利設定に対して、無理やり制約をつけようとする小理屈が続いて、ワロタw

というか、今回は、そういう設定の「ツメ」の説明で実は終わった、という感じがする。

まず、キリヱの能力による時間遡行だけど、セーブポイントが一日一回?なので、そこまで戻ってもテロ防止までに32分しかない、という、無茶ぶりの設定。
使い出悪いなぁーw

それから、これはこの手の時間遡行もの、しかも平行世界ものにありがちな疑問だけど、仮に事件をなんとか防げたとしても、刀太たちが戻ってしまった後の世界では、引き続き1万人の被害者が出たままの世界が続くのではないか?という疑問。

このもっともな疑問には、これもまたそこに都合よく居合せたダーマ師匠によって、いや、それ、同じ世界線の中での出来事で、キリヱの能力は「上書き系」だから、過去に戻って阻止すれば、この世界では、みんな大丈夫!というお墨付きが得られた。

もはやダーマがこの世界のマジもんの「神様」になってて・・・
いやー、便利だなーと。
だって、ダーマが大丈夫っていえば、まぁ、大丈夫なんでしょ、ってみんなが思ってるわけで。
しかも、ダーマ師匠、人界の出来事には干渉しない、って、まさに自ら神認定しているようなもので、オイオイ!って感じ。

そうした理屈がついた上で、最後に、リゼロ的過去遡行、すなわちやり直しの無限トライを阻止するべく、これもまた都合よくw、前回源五郎にだっけ?切り落とされたカトラスの左腕が、戻った過去におけるキリヱのセーブポイントをチャラにして、一回しか阻止のチャンスがない、という状況を作り出そうとしている。

いやー、こんな「条件の絞りこみ」に一話を使うくらいなら、もう不死者とか平行世界とかいう設定、やめちゃえよ、って心底思う。

だって、要するにそこまで条件を絞り込まないと、あー、刀太たちが、どうせ、もう一回トライすればいいんでしょ?と安易に思ってしまえるわけで。

今回だって、みんな、キリヱが「自殺」して過去に戻ること、もはや完全にスルーだもんね。

いや、だって、キリヱがやってることは、要は「死に戻り」だから、リゼロのスバルとやってることは同じでしょ。

つまり、キリヱだって痛いわけだし、苦しいわけでしょ。
それが完全スルーだからなぁ。
てか、だから、作劇上は、キリヱ自身が言い出す形にしているわけだけど、それ、UQHのみなさん、ズルくね?と感じるよね。

なんか、このあたりの、死ぬこととに何の感情ももたない、あるいはもたなくていい、という設定、やっぱり物語的には大失敗なんじゃないかと思う。

逆に、リゼロのスバルがウケたのは、そこで、彼が七転八倒するからでしょ。
死ぬことに必ず痛みが伴うからでしょ。
その部分を、ライトにごまかしてしまったUQHの設定は、やっぱ、失敗だよ。
何のカタルシスもないもの。

この点では、まだネギま!の時のネギのほうが、遥かにリスクを背負ってたよね。
闇の魔法を取得した結果、人外に堕ちるところでは、ちゃんと逡巡があったし、その逡巡をなんとか押さえ込むところで、ネギとエヴァの、人外通しでしか持ち得ない繋がりが生じたわけで。

このあたりは、化物語における、阿良々木くんと忍との関係に近いよね。
阿良々木くんとガハラさんとの恋人関係とは、別次元の深い繋がりが想像されるところ。

同じように、ネギま!においても、ネギくんとエヴァの師弟関係は、他の同級生たちとの恋愛関係とは別次元の、位相の異なる関係を築くことができたわけでしょ。

まぁ、その関係まで、UQHでは、エヴァに「ネギを愛していた」と言わせてしまうのだから、しらけさせるのも大概にせいや・・・、といいたくなっちゃうわけだけど。

ともかく、不死者と平行世界という便利設定が、物語上はむしろ足かせになってきているのだから、ここらで早々に、リセットしてしまったほうがいいんじゃないかな。

それこそ、女神ダーマによって、あー、もう、この世界でお前らみんな不死者の能力なくしたから!って、宣言しておしまいでもいいからさw

でないと、全てのエピソードがやり直しありの、その意味で消化試合のように見えてしまうからねー。


とまれ、そういうあれこれいじって「今回一回限りね」の制約を(作者が裏で)つけたところで、よくわからないけど、とりあえず、テロの阻止の要は刀太になるらしい。

何で理由はまだ説明されていないので、それは次回かな?

問題は、そのミサイル?の上に乗っている術者が誰かにかかっているように思えるけど。
ここでまた、ユエやのどかクラスの誰かが乗っているのかね?
そういえば、ネギま!の最後で、確か星間移動も可能になった・・・とか書いてあった気がするから、ミサイルに乗っているのは、楓かもしれないねぇw

そうやって、かつてのネギくんの生徒のうち、人外要素があった人がネギ側についていて、ちょくちょく登場するようになる、というのが、タイトルに「ネギま!2」とつけたことの真意だったりして。

あー、そう言ってたら、ホントに楓が乗ってる気がしてきた。
次回が楽しみw

で、ともあれ、宇宙エレベーターが32分の内に上り切るというのがミッションになって、そこで、瞬動を連発することになるわけだけど・・・

それはまぁ、それでいいとして。
三太、こっちだと活躍してるなー、アニメで出さないのはマジ改悪だー、と思ったのと、
あー、ゲンゴロ先輩は、刀太にとってのフェイト役になるのね、ってことかな。
身近なところで、到達すべき目標となるのがゲンゴロ先輩なんだろうねぇ。

となると、ネギとフェイトの関係みたいに、刀太と源五郎の間でも、なんらかのガチのしょうとつがあると燃えるかなぁ。

なにしろ、源五郎は直接、エヴァに心酔しているわけでなく、あくまでも彼が尊敬する甚兵衛がエヴァの下にいるから、という理由だけのUQHなので、もしかしたらこの先、袂を分かつこともあるのかも。

あ、そうか、甚兵衛が今回のミッションでマジで死んでしまえばいいんだ。
で、甚兵衛が命を落とす理由が刀太だった。
となると、簡単に源五郎はUQHを離れられるよね。
てか、刀太に敵対できるよね。

なるほどー、そういう展開が待っているのか。。。
そのための宇宙ミッションかぁ。

そう思うと確かに、今回の甚兵衛、妙に保護者っぽかったしね。
刀太へのアドバイスとか、三太のおんぶとか。
なるほど、甚兵衛はラカンポジかぁ。

となると、次回、甚兵衛は消えるね。
それで、リセットしようと思ったら、実はカトラスのせいでリセットが不可能なことがわかって、けれども、リセットのほかに甚兵衛を救出する手がある、ないしは生き返らせる方法があるとかなんとかいって、カトラスが源五郎をスカウトするとか。

あー、ありそうだぁw

まぁ、そういうポジションチェンジ的な展開がないと、わざわざカトラスをUQHの本部に潜入させて、源五郎たちとバトルさせた意味もないしねぇ。

そもそも、甚兵衛のイレカエ、実は相当チートな能力だしね。
あれは、たしかに早めに封じないと、刀太や九郎丸が努力する余地がなくなるからなぁ。

となると、もしかして次回は、結構、要となる回か?

よし、刮目して待つことにしようw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする