BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第6話 「君が選んだこの世界」

2018-11-11 01:09:41 | 青ブタ
あー、なるほど。
これ、要するに、『ハルヒ』の設定で『化物語』をやってるのね。
加えて、10年前の設定では、さすがに古くなってるところを今風に変えてきてもいる。

いや、単純に、久しぶりに、おお普通に面白い、と思ってたものだから、
その理由が気になっていたのだけど、今回ので確信。

ちなみに、原作は未読。
これは、手を出したくなるところだけど、
しかし、一方で、これは映像の美味さのような気もするので、どうするかなぁ、ってところ

にしても、いいねー。

『化物語』の阿良々木くんが、要は咲太で、
戦場ヶ原にあたるのが、麻衣先輩で
神原が、朋絵ってことね。
もちろん、朋絵の気持ちは、咲太の方を向いているから、神原とは違うのだけど、咲太を「親友」として全幅の信頼を寄せる点では、同じだよね。
どうやら、シスコンは、今後、麻衣先輩の妹がでてくるみたいだから、機能的役割は、若干、シャッフルしているということで。

あとは、咲太の胸の傷の話が、どう考えても前日譚としてあって、それが阿良々木くんにおける『傷物語』だったのと同じなんだろうな。
そのあたりは今後の楽しみだけど。

あ、あとは、双葉が羽川ポジションか。
彼女によって、思春期症候群の概要が毎回、語られる。

要は、怪異にあたるのが思春期症候群で、
その思春期症候群のネタが、ハルヒ的「人間原理」的な物理的説明としてある。

そういう意味では、最初は6月まで、まさに振り出しに戻るのか?と思ったけど、これってループ設定ではなくて、双葉が言ってたとおり、「ラプラスの悪魔」のように、朋絵が、様々な未来をシミュレートさせていて、そのシミュレーションの筋書きに沿って咲太たちが振る舞っていた、ということだよね。

だから、最後の6月27日だっけ?、から始まるものだけが、一応「現実」で、それまでの、朋絵が盛大に失恋してしまうところまで、すべてシミュレーションを見せられていた、ということだよね。

ただし、咲太たちは、神ポジションを占める「ラプラスの悪魔」たる朋絵の「サイコロの振り方」には一切干渉はできない。その意味で、彼らが自由にできる余地はない。

もちろん、双葉のように、悪魔=神の采配が関与している、と推測することはできるけど。

でも、それを証明することはできない。

このあたりは、一見すると、エンドレスエイトみたいなループものに見えるけれど、それとは違う、ということだよね。

エンドレスエイトの場合は、神様は別にいて、単にハルヒがハルヒの力で時間を何度もループさせていただけど、青ブタの場合は、朋絵がまさに神であって、彼女が全ての未来シナリオを書いてしまう。だから、リセット、というか、リブートの日時は、最初の6月27日になる。
(この場合、「戻る」という表現は妥当でないわけで)。

一応、最後にちゃんと、双葉が、朋絵のもった未来シミュレート力について、念を押すようにふれていたしね。

ともあれ、こういうところが、今風。
もちろん、咲太がイケメンなのも。

てか、咲太に限らず、この作品は、CVがいずれもぴったりだと思うところがあって、それが理由で原作に手を出せないのもある。

多分、映像が与える、全体の物語的色気を感じることができないだろうなぁ、と。

あ、そういう意味では、ハルヒにしても、化物語にしても、CVの人たちがやはり10年前の人達だから、もはやベテラン過ぎて、面白みにかけるわけで、そのあたりの、演技のリアル若返り感も大事だと思っている。

いや、そう思うのは、『禁書目録』の3期が、あまりにイタイからで。もちろん、多くは尺の関係もあるわけだけど、さすがに8年前のキャストを踏襲されても、それだけど、もう学芸会というか同窓会というか、そういうセルフコピーにしか見えないよね。

その意味でも、CVも今の布陣で行ってるのは大事。

一応、ここまでの6話で、咲太、麻衣先輩、朋絵、双葉、かえで、翔子、とキャラをちゃんと配置してきたのうまいし、咲太が、基本ぼっちだけど、だからといって、社会に対して背を向けているわけではないところもいい。

そのあたりは、多分、原作として、ハルヒ的なオタク臭は外して、化物語的なイタさ、たとえば、阿良々木くんの「人間強度が下がるから」なんてスカした表現を使ったりしていないところがいいんだろうな。

ともあれ、1クールだけど13話まであるから、残り7話が楽しみだな。
その後に映画も続くようだけど、でも、そこまで力を入れるなら、2クールやってくれればよかったのになぁ、と思ったりもする。

いやー、しかし、久しぶりに、続きが楽しみな物語だ。
すばらしい!

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UQ HOLDER! 第154話 『魔王誕生の軌跡』

2018-11-11 00:02:18 | UQH/ネギま!
前回の最後で、火星の魔法世界に乗り出したエヴァ、夏凛、ジンベエ、の三人。
さて、その守備やいかに・・・、という話。

で、火星を回りながら、地球侵略の指揮をとっていた元老議員をつきとめ、その爺さんを討ちにいったところで、前回、エヴァが手ひどくやられた吸血鬼の真祖バアルと交戦。

作り物の真祖エヴァvs真性の真祖バアル、との戦いは、互いに頭を吹き飛ばしても、不死身ゆえ即座に再生してしまう、というエグさ。

いや、実際、無駄に頭を吹き飛ばしたところは軽くグロくて、いやー、ネギまやUQHの絵柄で、それはいらないかなー、と思いつつ。

肉弾戦だと埒が明かないなーと思ったのか、あっさり魔獣召喚を行い、こちらもまた、物量対決になったところで、夏凛が、なんだかもう、あなた(Fateの)ギルガメッシュですか?、という感じで、光り輝く剣を雨あられのようにバアルに降らせる始末。

いやー、これ、さすがにパクリが過ぎない?と思ったのだけど、そんななんちゃってギルガメッシュ作戦を業腹に感じた真祖バウルは、これもまたよくある「時空の狭間」に閉じ込め系の技を使って、夏凛を無効化しようとしたところで、エヴァが、懐かしの「太陰道」を使って、逆にバウル様を封じて、とりあえず、その間は決着。

でも、それは仮初の勝利もどきでしかなかったから、その後もエヴァたち三人の火星の侵略者成敗の旅は続いて、で、最後はなんとかやっつけて終わり。

ここで、確かに刀太が言う通り、さすがにエヴァ、強すぎね?という感じだったのだけど、まぁ、ネギくんも最後はあれくらいやってたから、師匠のエヴァならあれくらいできて当然だったのだろうなぁ、と。

もっとも、エヴァって、そういう正面突破で敵を破るような「戦士」だったっけ?という疑問は残って、なんかキャラ、違くね?と思ったりもして。

ともあれ、そうして、火星の侵略者を成敗したところで、今回のタイトル回収で、晴れてエヴァは「魔王」の称号を得ましたとさ、という話。

ただし、その後は、結局、エヴァたちはお尋ね者扱いされ、逃亡劇を120年繰り返したところで、今回のエピソードが終わり。

で、あれ、そもそも、なんでこんな「エヴァの冒険・火星制圧編」みたいなことやっていたんだっけ?というのを思い出させるような、夏凛による「魔法使いの主従契約」の話が出てきて、次回へ続く。

いやー、正直、この最後の「主従契約」の話がなかったら、マジで、なんでこんな話してたんだっけ、という感じだった。

だって、結局、今回の話って、思いっきりダイジェスト版の話でしかなかったから。
盛り上がりらしきものといえば、エヴァvsバウルのところだけど、そもそも、なんでこの二人、こんなにガチでやり合わないといけないの?という感じだったからね。

一応、バウルによって、エヴァの村が火星の魔法世界人に襲われて、そのゴタゴタの中で、どうやらエヴァが人工真祖になってしまったみたいなことは言っていたけど、これって、なんか今後、本編に関係してくるのかな?

要するに、多分、エヴァを吸血鬼にした、始まりの魔法使いであるヨルダが、何らかのかたちでバウルとの間に確執を抱えていた、ってことなのだろうけど、その確執が、魔法世界誕生の話と絡んでくるのだろうか?

たしか、魔法世界そのものはヨルダが作ったんだったんだよね?
となると、真祖バウルからすると、もともと真祖たちのテリトリーとしてあった火星に、地球からヨルダが侵略してきたってことになるのかね?

しかし、真祖というからには、生きていくために「人間の血」が必要なはずで、そうすると、ガチで「火星人」がいたってことなのかな?

・・・ってな具合に、益体のないことを、あれこれ考え始めてしまったりするのだが。

しかし、問題は、そうした、真祖バウルvs始まりの魔法使いヨルダ、みたいなネタが、今後のUQHの展開に関わるのか?ということで。

裏返すと、今回のエピソード、なんか意味あるの?という疑問しか生じない。
てか、いらないんじゃね、むしろ。

いやー、同じ雑誌に『進撃の巨人』も載っていて、そちらがなんか最終章っぽい感じで、あれこれ、きちんと謀略を描こうとしているのを横目で見ていると、なんか、UQH、さすがに展開が行き当たりばったり過ぎないか?と言いたくもなってくる。

単純に、作者の作劇のテンポが、月刊誌にあわないだけなのかもしれないけれど。

にしてもなぁ。
もう少し、この先、何をしようとしているのか、示してほしいなぁ。
ゴールが見えない。
いや、ゴールがネギくんの救出なのは間違いないのだろうけど、それにしても先がみえないにも程がある。

単純に、次回が全然、気にならないんだよね。

さてさて、どうしたものか。

なんかもう、お話の「タガが外れた」って感じなんだよね。
なんでもありすぎて。
しかも、平行世界とか、時間遡行とかまでやっちゃってるから、ホント、後付けで物語の辻褄も簡単に合わせちゃえるので。
なので、まともに考察とかする気も、実は起こらなくて。

はーあ。
やっぱり、人気作の続編ってのは、やってはいけない「悪手」なんだなぁ。

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