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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法科高校の劣等生 第28巻 追跡編〈上〉 感想

2019-04-24 19:19:58 | さすおに
あー、なるほど、
帯にある「リーナによく似た謎の美少女」って〈彼女〉だったんですねw

しかし、もう28巻かぁ。
そろそろさすがに終わらせなきゃね。

ということで、まずはスペース、空けときます。















































で、この表紙の〈彼女〉は、リーナの「仮装行列(パレード)」を書けられた深雪だったというわけで。。。

で、読み終わってみれば、この一発芸で終わった、と感じの、なんとも物足りない話だった。

てか、作者、以前にもまして、ストーリーテリングがお粗末な感じで、さらにいえば、文章そのものも下手になった感じがしてきたのだけど。

大丈夫なのか?

しかし、ホント、三年生編は、期待ハズレも期待ハズレで、もう、どうしましょう???、という感じだね。

いつまで光宣のパラサイト話、続けるのだろう。

さすがに、そろそろ決着がつくかと思ったら、今回も次巻に繰り越し。
まぁ、次巻とあわせて上下巻だから仕方ないといえば仕方ないのだけど。

でも、あとがきによれば、この〈追跡編〉のあとは、〈奪還編〉、〈未来編〉で本編は終わりで、その後は短編の〈卒業編〉が続くそうだから、なんか締まらないまま終わりそう。

しかし、〈奪還編〉となると、何?誰?を奪還するんだろう?、深雪くらいにならないともう驚かないぞと思うけどねー。

とりあえず、今回の話の肝は、達也がアークトゥルス戦を通じて、霊子と想子の関係に気づき始めた、ということで、このことが、多分、〈未来編〉とかに関わることになるんだろうな。

達也のことだから、パラサイトの除去方法を経て、下手をすると、パラサイトとの共生の道を見つけたりしそうで怖いw

その過程で、真夜の真意に行き着くとかね。

あるいは、霊体?魂?の真夜に出会ってしまうとか。

まぁ、もう何でもありだし、そもそも、この物語は、設定の妙でもっているようなものだから、とにかく、フィナーレに向けて、ぶっ飛んだ「世界設定」のオチを差し出してくれないことには、もはや納得がいかないレベル。

それくらい、本編の物語自体は退屈極まりない。

まさか、いまさらルゥガンフゥとか出てくるとは思わなかったし、しかも、ほとんど出オチのように千葉修次に負けてるしw
なんなんだよ、全く。
ただの頁稼ぎでしかないじゃん。
しかも今回も実質260頁しかないのに。。。

はっきりいって、日本海側の話、一条とか小松基地の話とかいらないよね。
そんな詳細な戦記なんて本編にいらないと思うのだけど。
話が飛ぶだけだし。
しかも、あいかわらずの吉祥寺の「空気よまなさ」加減で、達也の名前も堕してしまうし。
まぁ、それが引き金になって、リーナが深雪の護衛wとして一校に編入することになるのだけど。

にしても、迂遠だよなぁ。。。

実際問題として、ひとり達也の凄さばかりが際立ちすぎて、もはや軍の出る幕はないし、いつの間にか四葉も達也の舎弟みたいになってしまったので、正直なところ、達也に対する危機といっても、なんの緊張感もなくなってしまって。

ホント、繰り返しになるけど、〈来訪者編〉がピークだったな、と思う。
あとは坂道を転げ落ちるように、つまらなくなるだけの話。

てか、電撃になって書いている二年生編以降が、どう考えても、ただの引き延ばしにしかなってないのは、残念だね。

そういう意味では、劇場版の映画の出来だけが及第点、という感じで。

三年生編になったら面白くなるに違いない、と思ってここまで読んできたけど、もはや禁書目録と同レベルの、どうでもいい話。

まぁ、禁書が、作者の趣味全開のどうでもいいディテールだけからなる無意味な量の多さであるのに対して、お兄様の方は、とにかく魔法理論の説明だけが狙い、あとは読者に愛国心や軍人の思考方法を植え付けようとするだけの内容におちてしまったわけど。

結局のところ、司波達也の本当のライバルとか敵が現れなくて、彼の存在を脅かすものがどこにもいないのがいけないんだろうな。

話がどこに向かっているのか、もはや不明だし。

以前は、まだ四葉家のみなさん!が達也のことを忌み嫌う存在として、作中に陰鬱な重さを加えていたのだけど、二年生編のいわゆる分家紹介シリーズから、すっかり誰も彼もが、達也の軍門に下ってしまった、という感じで。

ホント、緊張感のかけらもない。

確かに、敵という点では、周公瑾が不気味な存在だったわけだけど、あっさりやられてしまって、それでも生き延びたと思ったら光宣と同化してしまって終わりとか、なんだよ、それ?って感じだよ。

他国の戦略級魔法師というのも、どれもこれも退屈な小物しかいないし。

フリズスキャルヴにしても、なんか謎めいた存在だったのが、クラーク父子という小物の登場で、ただのエシュロン改!くらいのものになってしまったし。

ホント、どれだけ物語世界をちっちゃいものにすれば気が済むんだろう、作者は。
あと、キャラの数は多いけど、どいつもこいつも小物ばかりで。

てかさ、やっぱり、一条は戦略ではなく戦術級魔法師として一級品という扱いのほうが良かったでしょ。今回の修次の動きを見ると。

まぁ、それはエリカの役回りになってしまうのかもしれないけれど。

いたずらに戦略級魔法師というトンデモ兵器の魔法師ばかりの世界にしてしまって、ホント、物語の動きがなくなってしまった。

そういう意味では、終わりも見えてきたようだから、ここでもう切ってもいいのかもしれないなぁ。

まぁ、次回はどうやら、ほのかがUSNAの兵士に拉致られるようだけど。
でも、それもきっと、エリカやレオ、幹比古たちの活躍であっさり一蹴されるのだろうけどね。

あー、エリカとレオのドイツ絡みの魔法師の話が、本編に絡んでくると思ってたんだけどなー。

期待外れ。


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五等分の花嫁 第83話 『シスターズウォー 六回戦』 感想

2019-04-24 13:02:22 | 五等分の花嫁
あちゃー、一花、そうきたかー、って感じの今回。
裏返すと、一花の修羅道はまだまだ続くわけだけど。。。

とりあえず、あれだよね、
最後の「コース別体験学習」のEコースで、フータローと出会った三玖って、性懲りもなくまた化けた一花だよね?
多分、Dコースがいかにも歴女の三玖が好みそうなコースだとわかった上で。
で、Dコースに一花が出向いたふりをしながら、Eに化けて行った、と。。。

もしくは、これからEコースの三玖になりすますのか?
いや、でも、やっぱり最後の三玖は、一花の変装なんだろうなぁ。

まぁ、コース別体験学習が「五等分」のごとく5つのコースからなる、というのは、良くできすぎていてご愛嬌だけどね。

ということで、次回以降も、まだまだ一花の攻めは続くと。

で、今回の内容を振り返っておくと、
予想通り、フータローは一花の変装を見破ったわけで、その理由もまた予想通り、例の五つ子がもつお守りだった。
零奈=五月のもつお守りは、フータローに手渡されていて、それは以前、フータローが川に落ちた時に誤って川に流してしまっていからで。

あのシーンは、要は、溺れかけていた二乃を救うのを優先したからだったわけで、しかもここでフータローに助けられたことが、二乃がフータローに陥落したw最大のイベントでもあったわけだから、意外と、あのシーンは、物語の分かれ目だった、ということだよね。

しかし、あのお守りの中には、何が書かれていたのだろう。あるいは、何が入っていたのだろう。フータローがもつ写真とは別のものがはいっていたりするのだろうか?

今回、冒頭で、三玖=一花とやり取りする中、5年前の零奈と過ごした時の出来事が少しだけ明らかにされたのだけれど、この5年前の回想の全貌が明らかにされるのが、この「シスターズウォー編」の狙いなんだろうな、きっと。

というか、フータローにそれを思い出させるのが、五月の狙いだよね。
なにしろ、彼女は「楔を打った」と言っていたのだから。
となると、単純にフータローに当時のことを思い出させるだけではなく、その上で、その時はフータローが誤解した、あるいは気付いていなかった「新しい事実」に気づかせることが狙いなんだろうな。

そして、五月としては、その上で、フータローに、彼女が渡した「お守り」の中身を見て欲しい、と思っているのだろうけど。

けれども、その肝心なクライマックスで、フータローがお守りを失ったことを告げて、再び五月と決裂?するんだろうな。

きっと、フータローの誤解をとるような「なにか」が、例の「お守り」の中に書かれているのだろうけど、その、五月にとってとっても大事な「お守り」をなくしてしまったことに、五月は憤慨する。

しかも、五月が本当に伝えたかったメッセージもフータローに届かない。

あと、フータローは口下手だから、二乃とお守りの二択になった結果、二乃を助けるのを優先した、ってこともいわないのだろうな。

いや、逆か。
その二択の事実を五月に伝えることで、五月のほうが自分の中の「腹立たしい感情」を、正面切ってフータローに吐露することができず、その結果、いつもの五月らしく、自分の中でぐるぐる周りの考えに至ってしまうというところか。

しかし、そうなると、あの川に流れた「お守り」、重要だなぁ。

そして、ここまで考えると、あのお守り、ほんとに流れたままだったのか?という気もしてくる。

あの場面は、五つ子が全員、フータローを救おうと川に飛び込んでいるから、あの時に、フータローの目が向かっていた二乃と一花以外の三人が、あのお守りをちゃんと回収している可能性もあるよね。

残った三人は、三玖、四葉、五月だけど、あの「溺れるかもしれない」ような状況でそんな事ができるのは、身体能力の点では、多分、四葉、ということになると思うのだけど。

そして、四葉の性格を考えたら、お守りの中身を勝手に見たりはしないよね。となると、四葉が自分のものと合わせて2つ、お守りを持っている、ってことになるのかな?

あるいは、五月がもしかして、拾ったのかな?

そうであれば、「楔を打った」というのも、「上杉くん、お守り、なくしたでしょ?」というのを思い出させるためのメッセージだったということになるのだけど。

いずれにしても、五月の意図が例の「お守り」とその中にあったなんらかの「メッセージ」であったことは間違いないだろうから、5年前の「お守り」話は、修学旅行編の鍵になるんだろうな。

そして、このエピソードをもって、五月が本格的にフータローを意識するようになる、ということなのかな。

そのうえで、五月の性格からすると、一花による三玖を貶める展開は、二乃以上に、姉妹断絶の危機を再びもたらすようにも思えるのだけれど。

さて、どうなることやら。

だって、多分、5つのコース選択を一花が話を持っていったのも、その時点で、すでに彼女の手のひらの上、という感じがしてならない。

多分、「誰がどのコースを選ぶか」まで一花はお見通しだろうから。なにしろ、長女として、姉妹の性格をずっと観察してきていたから。

このあたりの「状況把握の正確さ」は、猪突猛進型の二乃からすれば、過去になんどもやり込められた経験がきっとあって、だからなにかといえば「女狐」と一花をなじるのだろうなぁ、と思えてくる。

その点で、一花のゲーマス感は消えないんだよなぁ。

一花は戦略家、二乃は一騎当千の武士、という感じで。

そうなると、今回、三玖と一花が宿舎の部屋で再び顔を合わせた時に、「ごめんね、一花」と三玖のほうが謝っているところがとても気になる。

これは、多分、林間学校編の最後で、「お好きにどうぞ」と言って、それまで三玖のことを思って踏み込めずにいた一花をフータロー争奪戦に引き込んだことに対する謝罪なんだろうな。

一花を本気にさせて、一花の中に眠っていた嫉妬深さに火をつけたのは、ほかでもない自分だった。つまり、もとはといえば、私がこの事態を引き起こした、という理解が、三玖の側にはある。その意図を一花だけは気付いている。

この点で、後発参入の二乃は、ホント、引っ掻き回し役だよね。

でも、その一方で、彼女が意図せずにも仲介役になっているからこそ、三玖は一花の「自己嫌悪」に気づくことができた。

だって、前回、三玖は、「公平に戦うことがこんなに怖いなんて思わなかった」と言っているし。同じ思いを一花も感じていることに、三玖はきっと、気付いちゃったんだろうなあ。

このあたりは、五つ子設定、というのは、便利だよね。
自分に起こったことは、残りの姉妹4人にも起こり得る、と想像できてしまうわけで。

このあたりの鏡の関係からどう抜け出すか、が三玖にとっては大事なんだろうなぁ。
そういう意味では、この修学旅行編で、三玖が「どう変わるか」というのも鍵なんだろうなぁ。

あれ、でも、だとすると、今度は、三玖が一花になりすます、という逆襲もありえるわけか。

そうすると、今回の最後で、Dコースに顔を出した一花が実は(変装した?髪を切った?)三玖で、Eコースでフータローと会った三玖が一花の変装だった、という可能性もありえるわけか。

だって、三玖も、以前、他の姉妹ともども、完全に五月になりきることができていたから。

というよりも、一花の女優の才能って、もしかしたら、子どもの頃から、五つ子の間で、互いに「なりすまし」ごっこをしてきたから、ということになって、だったら、前回、二乃が三玖に対して「五つ子なんだから、あたしが可愛いなら、あんたも同じように可愛いはずでしょ」といったように、一花にできることは三玖にもできる、ということになりそう。

うわー。

となると、目の前にある五つ子は、この先、常に「誰か他の人」である可能性も出てきたわけだ。

これはもう、設定の大勝利だね!w

次回以降、どうなるんだろう。

そして、ここまで来ると、一花よりもはるかに姉妹のことを思ってフータローに対して禁欲的に振る舞っている四葉のことが気になってしようがない。

眠れる巨人たる四葉の覚醒は、いつ起こるのだろう?
それも、今回の京都編で起こるのだろうか?
楽しみだなぁ。

ところで、そういえば、あのストーカーの写真魔のことはどうなったのだろう?
不問にされているのが、とても気になる。。。


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