BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ありふれた職業で世界最強 ウェブ版全部 感想 ネギま!好きは是非読むべしw

2019-11-05 12:40:02 | ありふれ
結局、「ありふれ」、アフターストーリーまで含めて一通り読んだw
まさか、最後(といってもまだ連載中なんだけど)まで読むとは思わなかったけどw
長かったー。
でも、変なそこらへんの物語よりも面白かったかな。

で、いろいろと感想はあるのだけれど、まずは言わなくちゃいけないのは、
この作者、『ネギま!』が大好きだったんだろうなぁ!、ってことw

ある意味で

私家版『ネギま!』、

ないしは、

『ネギま!』アナザーストーリー

といっていい感じ。
本家の続編であるUQHがとても続編とはいえないグダグダなものになりさがってしまっているだけに一層、『ありふれ』のネギま!スピリット(?)が際立ってしまう。

だって、アフターになると、もうネギま!ネタばっかりだもの。
特に、シアね。
彼女のバグキャラ化のネタは、ネギくんの師匠たるジャック・ラカン。
あったよねー、気合い防御w
身体強化マックス!ってそういう方向かよ!、と思わずツッコみたくなるw
ラカンインパクトやエターナル・ラカン・フィーバーwのオマージュもあるしw

で、シアがラカンなんだって目で見ると、キャラだけでなくプロットまで含めてネギま!っぽく見えてくるから不思議w

ハジメこそ、右目の邪眼がぁ。。。、俺の左腕がぁあ。。。(笑)の、完全な厨二設定なわけだけど、天職は錬成師ってところから、ネタ元はハガレンになるわけだけど、全編に亘る彼の「開発力」や「アイデア力」という点では、それこそ、ラカン戦のときに魔法の「開発力」でラカンの身体能力に挑んで勝利したネギくんとダブって見えてくるわけで。

そう思うと、吸血姫のユエって明らかにネギま!のエヴァ、だよね。
明日奈ではなくエヴァがメインヒロインだった『ネギま!』

そういえば、『ネギま!』も終盤、明日奈が囚われの姫になってしまったし。
それに、物語の終盤が、主人公が囚われの姫の吸収に向かう一方で、世界を賭けた総力戦が行われる、という構図も一緒。

ティオは竜人族って設定からしてネギま!の魔族キャラだし。
香織は、夕映&本屋ちゃんかなぁ。
雫は大河内?
リリィや愛子先生もネタ元探せそうだしw

そうそう、アフターを読むと、優花が千雨にしか見えなくなってくるしw
どちらも、主人公の心根をよく知る愛人気質。
主人公に本命があると知りながら、なんだかんだいいながら、そのバックアップを影で行ってしまう子。
UQHで、実はネギくんが選んだ本命が千雨だった、という結末が示されたりすると、あれもしかして優花も・・・?とか、思いたくなってしまうw
ハウリアではないけど、未来に絶対はない!ので。

ってな具合で、『ありふれ』のネギくんオマージュは結構多い。

異世界を亘るゲートの利用なんて、まんま、超鈴音の渡界機だしね。

そもそも、主人公だけでなくクラス全員を異世界に転移させた、という構図からして、ネギま!っぽい。

というのも、アフターになると、このクラス全体の転移、というのが、サブキャラやモブキャラの格上げしたりするためにも実は役立っていたりして。

遠藤=深淵卿の準主人公への格上げや、
本編では、タダのクズキャラだった勇者(笑)=光輝の更生とか、
ネタに困らなくなるし。

というか、この転移されたクラスが「帰還者」というカテゴリーで呼ばれる、というのが、本編とは全く異なる物語のイメージを喚起させるところも上手い。

「帰還者」が一種のコードネームとして、東洋の異能力集団みたいになり、そこからイギリスのなんちゃってMI6や、バチカンのエクソシストが絡んでくる、という展開になるのだからw

とはいえ、帰還後の地球では、もはやハジメ一行は、文字通りの「魔神」一味として君臨することになるので、下々の等身大の事件になんか関わることができない。だって、関わった瞬間、神のような圧倒的力で解決が図られてしまうから。

そこで、魔王の片腕たるコースケ・E・アビスゲート(笑)のように、さりげなく人類最強、のレベルでまずは細かいお話が進んでいき、いざ大団円!というところで、必要ならハジメ・パーティが参戦して圧勝!ということになる。

で、このコースケの地球での役割を異世界トータスで引き受けているのが、いまだに彼の地に残って勇者(笑)の光輝ということになるわけで。

このあたりのキャスティングは上手いよね、ほんとに。

結果として、神をも圧倒する「魔神」たるハジメたちは、要所要所の異世界物語で登場すれば、忘れていた「無双」を示すことができる。

で、どうやら、異世界については、北欧神話の「世界樹」設定が導入されるようで、多分、あるタイミングで、今度は、地球やトータス、あるいは、アフターになってから登場したトータス以外の異世界も含めて、巨大な話になるのかもしれない。

てか、普通に考えて、ラグナロクwなんだろうな、きっとw
総力戦のレベルが更に膨れ上がるということでw
盛大な祭りになるのだろうw


にしても、前にも書いたように、このお話はもう、ホント、「全部盛り」の超・盛り盛り!

前にも書いたように、本編では、宮﨑駿のジブリ風のボーイ・ミーツ・ガールを愚直にやりながら、アフターストーリーでは、押井守の手になる『うる星やつら』のようなドタバタだが、ちょっとほっこりさせられる日常世界を描いていく。

その日常世界のトリックスターがミュウなわけでw
てか、ミュウは下手すると、物語全体のラスボス的なトリックスターになる可能性もあるけれど。
なんたって、彼女の方が、ハジメとシアを引き寄せたという、超「魅了」の力の持ち主であることがほぼ確定してきているからw

だいたい、アフターストーリーは、本編に対する、著者自らの手による、それぞれのキャラ中心の二次創作なので、そういう意味では、キャラをいじるという点では、もう死角なし!って感じの、モリモリの転がし方。

本編がいわゆる「大戦もの」のカテゴリーの「有事の物語」だとすると、アフターストーリーは、戦争後の「日常」を描く「平時の物語」であり、当然、有事と平時では各キャラクターの個性の評価も変わってしまう。

有事においては、最強かつ最凶の吸血姫であるユエも、平時においてはポンコツになってしまう、という感じw

キャラクター一人ひとりについて書いていったら、正直、キリがないのだけど、平時では、ユエと香織がただのケンカ友だちとなって、どちらもダメさや残念さを競うキャラになったり、シアは家事全般が得意なウサミミ殴殺魔として、むしろユエに代わる大黒柱的キャラになったりする。
忍術・八重樫流による雫の微妙なネタキャラ化なんて、本編のときには想像もつかなかったしw
もちろんダークホースは完全にミュウで、むしろラスボス的貫禄すら漂わせてしまうw

こんな具合に、とにかく、何でもありの世界になってしまう。
だけど、面白いのは、その何でもありが、一応、あー、あり得るかも・・・、と思わせてしまうところね。これも、作者の上手いところ。

しかし、ホント、美味しいところの全部盛りの物語ですごいw
多分、ゼロ年代の漫画やアニメの要素はほとんど盛り込まれている。

ということで、とりあえずは本編を畳むアニメ二期の放送がいつになるかは気になるところ。

でも、それ以上に、作者自身「広げた風呂敷を畳む」と宣言しているウェブ連載がどういう形で決着がつくのか、気になるところ。

といっても、アフターの構成をみると、この物語はいつ終わっても、もはや容易にリブートできるから、文字通りの「終わらないコンテント」になりそうだけど。

その意味で「渡界機」設定は万能だよね。

ということで、ネギま!好きは、ありふれ、楽しめるんじゃないかな。

とりあえずは、ウェブ連載の更新を待つことにする。

だって、この間始まった、魔王&勇者編、なんて、どうやらファンタジーではなくSFを地で行く異世界攻略に挑むみたいだしw

ホント、渡界機設定、万能だよなぁ。

しかし、そう思うと、ネギま!って、全部盛りのモリモリものだったんだね。
今更ながら実感w

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