BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

バビロン 第7話 『最悪』 感想

2019-11-19 13:44:05 | バビロン
なんかすごいところで終わったね。
なのに、次の第8話が12月30日って、どういうこと?
本当に万策尽きたの?
それとも、原作の購入を誘うジラシ商法?

まぁ、こんなに焦らされたら、原作に手を出しちゃうかも…、なのだが。

でも、これ、野﨑まどが原作なんだよね?
うーん、野﨑まど、って微妙だからなぁ。

以前に『know』を読んだときも思ったけど、野﨑まど作品って、イントロこそ、思いきり現代的、ないしは近未来的な設定で、妙にリアリティ重視の世界を描くのだけど、そう思っているうちに、途中でたいてい2度ほど作風をガラッと転調させるんだよね。

まず、リアルな現代世界に、なにか超常的な不思議な事件が発生して、で、その解決が、文字通り超自然的な方法を疑似科学を纏った形で、もっともらしく図られるタイプの話になりがちだから。

だから、読後感が、なんか狐につままれたみたいな感じで、うーん、求めていた結末はこれじゃないなーって感じが半端ないんだよね。

なんていうか、シリアスからオカルトへの転調が強引、かつ臭すぎる、というか。

だから、この『バビロン』もそんなオチになりそうな気がするんだよなぁ。

まぁ、きっと読んじゃうんだろうけど。

で、あと、今回のエピソードについては、猟奇的殺人の表現にトライした!ってところに注目するバズ?が、制作サイドを含めて流れているけど、でも、そのタブーに挑戦!ってのも、テレビ放送としては、という条件付きのものだよね。

これくらいの猟奇性なら映画では普通に扱われているし、そもそも今回の表現にしても、ずいぶんとオブラートに包まれていたものだったので、これで神回とかいわれてもなぁ、と。

いや、息を呑むシーンはたしかにあったけど。

でも、それにしたった曲世愛の能力?があまりにイレギュラー過ぎてよくわからない。

というか、曲世の能力って、一種の「魅了」で、男性をたぶらかして好きに扱える、というものなんじゃないの? それこそ、九字院がセックスのたとえ、というか、男性の射精の比喩で、その興奮ぶり、ならびに反動としての虚脱感、について語っていたように。そうした人間の本能的部分に直接刺激を与えるなにかを曲世は備えている、ということだよね。

となると、わざわざ正崎の前で、猟奇殺人を実行してみせる必要があるのか?

多分、 野﨑まど的な疑似科学の理屈で行くと、脳科学あたりを引用して、その人間の「情動」を扱う脳の部位を直撃する化学物質とか電気信号とかを発することができる能力を生まれながらにして持つ特異体質の人間が曲世、ということになるのだろうけど。

あとは、その能力が、曲世による教唆の介在をほのめかす自殺や、今回のような曲世による直接的な殺人行為をどう絡んでくるのか。

もともと、正崎善なんて名前の検事という、正義=法の執行官を主人公にしているあたり、その正義の執行を揶揄するのは見えているのだけど。

そういう意味では、今回、曲世が、正崎との対比で「悪」を自称していたのも、なんかちょっと不思議。

本当の悪なら、わざわざ悪を名乗る必要なんてないはずだから。

というわけで、確かに、なんかヤバいことを仕掛けてきたなぁと、という気はする。

にしても、今回のエピソードで、事実上、正崎側のスタッフは皆、曲世に殺害されたことになるので、次回からは、キャストの総入れ替えになるのかな?

野﨑まど的展開だと、このあたりで唐突に自殺法を潰すために他国の勢力が介入する!なんてことがありそうなのだけど。。。

なんか、やっぱり後味が悪いんだよなぁ、野﨑まどって。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする