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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第109話 『最後の祭りが五月の場合①』 感想2 日の出祭3日目の「選択」とは本当は何だったのか?

2019-11-08 17:20:34 | 五等分の花嫁
109話の実父・無堂の登場があまりにも想定外だったので、思わず99話からの日の出祭編を読み直してしまったw

で、それでやっぱり確信をもってきたのだけど、第100話の最後の方にあった、日の出祭3日目の風太郎の内面の言葉と思しき

「この選択は
 あるいはこの選択をすることは
 正しかったのだろうか。
 そんなことを考えるには
 三日間はあまりに短すぎた」

という言葉は、今までてっきり、風太郎が五つ子の誰かを恋人に選ぶことだとばかり思っていたのだけど、これ、実は、盛大なミスリーディングではないのか、という気がしてきた。

で、結論から言うと、これ、風太郎が五つ子に実父・無堂と再会することを五つ子に協議させるか、もしくは、すでに協議はして、では会ってみよう、ということになって、無堂の到着を待っているところじゃないのかな?、ってこと。

『最後の祭りがXXの場合①』の扉で、五つ子が、四葉を除いてある教室に集結している場面が描かれているけど、あの場面は、まさに、無堂との再会に関する議論をしている場面じゃないのかな?

それなら、二乃が教壇に立って、多分位置的にその前の五月が座っている構図。

一花と三玖は、それぞれベランダと廊下で、それぞれ物思いにふけながら、無堂の到着を待っている。
もしくは、二乃と五月の口論に加わるのを避けて、外にいるのかもしれない。

で、じゃあ、なんで二乃と五月か、というと、今までの109話も重ねてきた物語の中で、この二人が最も家族や父や母のことについて執着を持ってきた二人だから。

二乃は、今回の日の出祭のエピソードで、ようやく養父マルオとわかりあえたところだったわけだけど、とにかく、二乃からすれば、母の思い出と父(=養父)とのわだかまりをなくすという意味で、家族を再確認できたばかりだった。

五月については、109話で、突如として実父・無堂から、母の姿を追って教師になろうというのは「呪い」だ、と看破されてしまう。実際、五月の場合は、ずっと自分が「母=零奈」になり代わろう、ということで、今日まで至っているのだから。

その結果、話し方まで母の話し方を真似するのようになったのだから。それゆえ、彼女は常に本心を隠しているキャラになってしまった。

この五月の「母のモノマネ」の呪いは、多分、次回に、何らかの形で風太郎によって「解呪」なり「昇華」なりがされると思うのだけど、ともあれ、五月が、二乃とは違ったベクトルで母や家族のことを考え続けてきたのは変わらない。

で、ここからがポイントなのだけど、そんな二乃や五月の本心を十分なほどよくわかっている風太郎が、実父・無堂の日の出祭への来場を(風太郎父から)知って、何のアクションも起こさないなんてことは、ぜーったいに! ありえない! と思うわけ!

もはや五つ子の誰かを選ぶことなんかよりも、風太郎にとって遥かに優先順位が高い案件だと思うので。

だから、五つ子の四人が教室に集まっているのは、きっと無堂との再会のためなんだよ。

もしかしたら、無堂を連れてくることは五つ子にはだまったまま、教室に集めただけなのかもしれない。

対して、一人だけ校庭にいる四葉は、間違いなく誰かを探しているわけで、それはまずは、風太郎だと思ってしまうところだけど、あの真剣な面持ちをみると、やっぱり無堂関連なんじゃないかな、と思うのね。

で、無堂関連といっているのは、具体的には、風太郎父とマルオ、そして下田さんだっけ?五月の予備校の先生。

といっても、四葉が顔の分かる人ね。
もしかしたら、らいはちゃん、なのかもしれない。

もう一つ、こういうふうに解釈していくと、当然、「よぉ 待たせたな」という第100話の最後のセリフが、どこで誰が発したものなのかも考え直さなきゃいけないと思っている。

このセリフを最初に聞いたときから、なんか風太郎っぽくないなぁ、どちらかというと、風太郎父のセリフだよな―、と思っていたのだけど、多分、本当に風太郎父なんだよ。

じゃあ、何を「待たせた」のかというと、これ、風太郎父がマルオに言っていた、彼らの「同窓会」なんだよ、きっと。

マルオ、風太郎父、下田さん、それに無堂、の4人による同窓会。

その場面に五つ子が立ち会うという形で、無堂との再会が図られるんじゃないかな。

少なくとも109話の五月への応対ぶりをみると、下田さんは「伝説の塾講師」が無堂であることも知っていて、だから、直接的には五月に彼が来ることを教えていなかった。多分、五月を無堂に無造作に会わせるのは避けていたんじゃないかな。

もしかしたら、下田さんが塾講師になった背後には、無堂が口を利いた、なんてこともあったのかもね。

逆に、風太郎父は下田さんとは日頃から連絡をとっていて、彼女ルートで無堂が来ることを知り、マルオに「同窓会、やろうぜ!」と持ちかけたことになる。

風太郎の様子だと、もともと風太郎父は日の出祭の初日には来る予定ではなかったにもかかわらず現れていたのは、下田情報で無堂が初日に来ると知っていたからかもしれないね。

まぁ、この流れだと、風太郎父は、何もかも知りながら、五つ子と風太郎の関係をずっと見ていた、というか、見守ってきていた、ことになって、ラスボス感が半端なくなるわけど。

てか、もしかすると、6年前に風太郎が京都で出会った子のことも写真を見て、あ、零奈先生のお嬢さんの一人だ、って気づいていたのかもしれない。

そうなると、むしろ、気になってくるのは、未だでてこない風太郎母の話だけどね。

でも、風太郎と五つ子が同い年なのだから、すでに五つ子が誕生した時点で、何らかの情報を風太郎父が掴んでいた可能性はあるよね。だいたい、マルオが思い切りコミットしているのだし。

ということで、日の出祭の目玉は、ずっと風太郎が五つ子の誰を選ぶのかにあると思っていたのだけど、それは実は盛大なミスリーディングで、話の根幹は、五つ子の家族の問題、とりわけ無堂の登場と、風太郎父たちによる「同窓会」の開催にあった、ということになりそう。

あ、そうだね、やっぱり、彼らの同窓会に、風太郎と五つ子が立ち会うってのがポイントなんだろうな。

あとは、突然の竹林の登場にも、場合によると無堂が一枚かんでいるのかもしれないなー、なんて思ったり。風太郎父かもしれないけれどw

ともあれ、ここまで書いた、ある意味どうしようもないほどの妄想wは、どう考えても無堂の登場というイベントは、次回の1回で片付くようなものではないと思っているから。

というか、五月にせよ、多分、その五月の支えとなるであろう風太郎が、無堂の存在を他の五つ子に秘匿し続けるとは思えないから。

加えて、風太郎の情報源が、そもそも彼の父親であるということ。

あの真っ直ぐでお節介な風太郎父子が(ついでにらいはも)、マルオを含めて五つ子の家族問題をそのまま放置しておくとは思えないんだよね。

・・・ってここまで書いてきて、あ、そうか!と気づいたことだけど、わかった、風太郎はきっと、無堂と五つ子の家族の問題を、行きがかり上、竹林に相談することになったんじゃないかな。

だとすれば、竹林が100話の、さっきの「よぉ 待たせたな」というシーンの直前で、「頑張りなよ、風太郎」というのも理解できる。

この「頑張りなよ」というのは、五つ子の家族を取り戻すことに頑張りなよ!、ってことなんだよ、きっと。

幼馴染の竹林からすれば、そんなお節介で熱血な、ある意味でヤンキーな風太郎こそが、彼女が小学生の時に手を焼いた風太郎の姿であり、そこにこそ、彼の本質があるということなんだと思う。

てかさ、さすがに五つ子の家族のことについては風太郎も、当事者である一花、二乃、三玖、四葉、五月に相談することはできないでしょ。

で、竹林は、絶対、四葉が倒れた後、風太郎に連絡したはずだから。

その時に、風太郎は、竹林に相談しているんだろうね。

となると、日の出祭2日目の、四葉が倒れる前に、無堂と五月の揉め事?に風太郎は介入していることになるのか。

そうなると、2日目の、五月がプラカードをもちながら二乃とクラスの売店の呼び込みをしている場面(これも100話。うわぁ、100話、重要な仕込みばっかりじゃんw)の時点で、すでに無堂との問題は解決されていて、ということは、五月は風太郎とのキスを終えていたことになるw

なんと、五月、五つ子の中で、一番先に風太郎とキスしていたことになるのかw

でもそれなら、二乃とのやりとりで「あんたが風太郎に選ばれる可能性がある」と指摘されてモジモジしたり、風太郎を従えてきた竹林に対して「風太郎との関係の深さでは負けない」と宣言してみせたのも理解できる、かな。

うーん、さすがは記念すべき第100話、全部、すでに書き込まれているではないか!
びっくりw

ともあれ、五月は、実父・無堂との再会事件をきっかけに、風太郎の存在の大きさを、竹林に喧嘩を売るくらい「深い」ものとして納得した、ということだな。

うーむ。

次回が楽しみだな。

てか、日の出祭エピソード、全編がもう叙述トリックだらけで、これは何のマンガか、と思ってしまうくらいw

ラブコメと思って読んでたら、家族愛を巡る一大騒動でした!というのがどうやらオチになるみたいw

ともあれ、風太郎父の暗躍に、次回、期待だな、やっぱり!

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