BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

100万の命の上に俺は立っている 第53話『穏やかな走馬灯』感想: というか53話まで読んだ感想だけど、思っていた以上に面白いぞ、これ!

2020-12-09 13:34:59 | 100万の命
53話だけというよりは、53話までの感想ね。

アニメのほうがなんか引っかかったので、原作を読んでみた。

結論としては、かなり面白い。

というか、ユニーク。 他にはない面白さ。

ただ、その面白さが、アニメでやってる序盤くらいだと、ちょっとわかりにくくて、伝わりにくくなってると思う。

一番の問題は、四谷たちがなぜ、あの世界に飛ばされているのか、そのことが序盤だけではヒントがなくて、ただ、なんか無理難題のクエストを消化しているだけのように見えてしまうこと。

そういう意味では、四谷に限らず、新堂や箱崎たちの独白や内面描写がアニメだとうまくできないところがやっぱり痛いかな。

序盤においては、とにかく目の前の状況の戸惑いながらも適用しようという迷いが前面に出てしまうから。

そういう意味では、四谷たちが飛ばされた、3周目とか4周目とか言われている世界の位置づけが最初のうちは皆目見当がつかなすぎ。

一応、ゲーマーの時舘が、この世界はヴァーチャル?って当たりをつけているけれど、実はそれは外れ。

ヴァーチャルではなくリアル、ただし、平行世界の地球ということ。

なので、あの青い肉体のゲーマスがどうやって四谷たちを転送しているのかはわからないけれど、とりあえず、四谷たちの魂だけを転送して、飛ばされた世界の肉体はアバターということになる。

だから、死んでも復活するわけで、そこだけ見ると、ヴァーチャルに見えるけど、ヴァーチャルなのは四谷たちプレイヤーだけで、後の人たちはリアルな存在。

で、そこから、要はあの世界で人を殺せば、本当に殺していることになり、それが四谷たちの葛藤のもとにはなる。

ただ、四谷だけが、どうしてゲーマスはこんなことを自分たちにさせているのか?という気になっているのが、他のプレイヤーたちとの違い。

四谷というキャラがどうにもつかみがたい、もっと言えば嫌い、という声も多いようだけど、

それは仕方ないよね。

彼はもともと人間が嫌いだから、社会そのものをあまりあてにしていない。

その分、社会が、現代日本の民主社会とは異なる状況にある「異世界」の方で、柔軟な思考を取ることができる。

この点は、特に無条件にヒューマニズムの立場を取り続ける箱崎と衝突するところ。

そのかわりに、異世界の女性たちから四谷が惚れられるところでもある。

社会の成立が曖昧なところでは、生き残ることを優先できる個体が、結果として強いオス、ということになるから。

そうなりたいけどなかなかなれないと思っている異世界の女性たちからすれば四谷は、それを実行できてしまうところにフェロモンを感じてしまうわけで。

ただ、その四谷のよさは、地球の日本社会ではなかなか伝わりにくい。

単に四谷が中二病なだけともいえるわけだが、でも、本人にその自覚もあるのが、ちょっとめんどくさいところではある。

「俺ガイル」の八幡が、異世界に飛ばされてプレイヤーをしたらどうなるか?っておもえばいいんじゃないか、って途中で思った。

八幡が、ルルーシュみたいな魔王になったらどうなるか、という発想ね。

要は、四谷の、功利主義的なゲーム脳が、社会の成立が不安定なこの異世界で生き抜くには有効であるということ。

なので、時舘に続いて、鳥居やグレンダがパーティメンバーに加わったことで、その四谷らしさが、それこそ「公平」に明らかにされていく。

要は、アニメでやってる範囲では、四谷以外のプレイヤーが全員女子なのが、わかりにくさを増しているということ。

鳥居という他の男子との対比や、グレンダという大人(の女性)との対比がなされることで、四谷の長所や短所もはっきりしてくるので、わかりやすくなってくる。


と同時に、5周目以降のクエストでは、四谷たちが異世界に飛ばされる理由として、竜や竜術士、その敵対者としての魔法使いの存在も明らかになって、だいぶ見通しがよくなる。

あと、6周目のクエストは、グレンダもいうとおり、完全に現代のメキシコとアメリカの間にある麻薬戦争がネタ元になっているので、単純にクエスト自体も見通しが良くなって面白くなっていく。

まぁ、それだけ、異世界の方も、現代に近づいていっているということだけど。


ということで、全然53話単体の感想になっていないけど、それはまた別の機会に。

ちなみに53話は7周目が始まったしばらくたったところで、今度はブラック企業wがテーマ。

だんだんネタが現代的になってきているのは、やはり笑えるw


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劇場版『SHIROBAKO』感想: さすがにこれは時代の流れを見誤りすぎてはいないか?

2020-12-09 12:58:10 | Weblog
ようやく観れたのだけど、見終わっての第一声は、

5年待たせてこれかよ?

というものだった。

正直、期待外れ。

だって、2時間の枠の中で半分くらいが、経営が傾きかけて多くの社員がすでに去っているムサニに、彼らが戻ってくるまでを描くのに使われているのだもの。

迂遠も迂遠、ただの尺の無駄使い。

もともと登場人物が多い分、一人ひとりはちょっとだけしか取り上げられなくてもまとめるとものすごい時間をとってしまう。

で、残りの1時間くらいを、尻拭いを任された劇場版の作品を、納期、というか上映時期に間に合わせるために突貫工事で制作していくわけだけど、その過程も、ただただかつてのTV版の制作過程を断片的に早回しに進めていくだけのことで、とりたてて感動があるわけでもない。

一応、宮森の高校の仲間たち5人が活躍するものの、それも取ってつけたような役回りだったし。

おまけに、作中劇である「SHIVA」という作品も、いくら何でも昭和すぎるでしょ?というくらいの作品で、これ、没になってムサニを傾かせた企画の焼き直しってことだけど、これじゃあ、だめになるに決まってるんじゃん? って思うしなくて。

作中で、唐突に挟まれる宮森とミムジー&ロロとのシーンもなんか滑ってるし。

あと、今回、宮森の製作パートナーとして登場した宮井というキャラが、CVがあやねるだからか、やたらと目立っていたのも。。。

さすがに、宮森&宮井が討ち入りするシーンはやりすぎで、ドン引きした。


ということで、いいところはなにもない作品だった。

これはダメだよ。

作中でちゃんと言ってるくせに、これ、お客さんのことを完全に置いてけぼりだよ。

TVシリーズから4年後の世界、というから宮森たちの成長とかに期待したのに、単に4年分、責任が増しただけの世界でしかない。

TVシリーズから時間を空けずに制作できてれば、あんな、散り散りになったムサニの関係者を再び集める、なんて迂遠なところに尺を使う必要はなくて、もっとストレートに、新作の製作過程に焦点を当てることができたろうに。

多分、TVシリーズのSHIROBAKOが面白かったのは、アニメの制作過程をきちんと説明しながら、そこにときどき人情ドラマを挟んでいたからだったはずなのに、制作陣は何を勘違いしたか、人情ドラマだけが受けたと思っていたようだな。

多分、新作のSHIROBAKOとして見たかったのは、ムサニがふたたび立ち上がる人情劇なんかじゃなくて、ムサニが新しい制作先と新しい企画を作り上げていくところで苦労しながらもやり遂げるようなものだと思うのだけど。

端的に、配信時代になったアニメの製作について、企画から制作まで描けばよかったのにね。

その場合、お客さんは、日本のファンだけではない、というのも含めて。

そういう、視聴者の側の5年間の変化を完全に見誤って、アニメ制作会社だけの都合で現実を描いたら、全然、今と違っていた、ということでしょ。


ということで、全然ダメ。

ただただアニメ制作会社が地方のシャッター街みたいな時代遅れのさんぶつになった、ってことを制作会社の側から描いただけのものだった。

だから、「監督が本当につくりたいものはなんですか?これで満足ですか?」という問いもちゃんと国外のファンに向けたものを作る過程でなされた葛藤だったらかっこよかったんだけどね。

あの内容では、ただただ、つくり手のエゴの肯定にしか見えなかった。

ということで、宮森、これ、全部、リテイク、作り直せ!というのが正直な感想。

期待していた分、ガッカリ感が半端なかった。

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トニカクカワイイ 第137話 『うおォン、オレの胃袋は溶鉱炉』 感想

2020-12-09 12:21:26 | トニカクカワイイ
にしても、すごいタイトルだなw

あいかわらず、はじめにまずは要がお題を出す落語シリーズw

今回のお題は、「食事に出かける」。

それも「高い」食事に出かけるw

そして、なぜか次回は焼き肉バトルへw

でも、確かに、ナサと司は付き合う過程をすっ飛ばして結婚しちゃったから、要が言うことにもいちいち一理ある。

なので、高級レストランでスマートにデート!なんてイベントをナサくんに求めるわけだが。。。

それって、単に要がやりたいだけなんじゃん?

一方、司は、もはや美味いものとは何か?を多分、千年?の人生の中で極めてしまっているから、型にはこだわらない、ってことのようで、

第一声が、寿司!

いやそれは・・・というナサの戸惑いに、じゃあ、焼き肉!・・・ってさぁw

いやー、焼き肉って必然的にバトルになるからなw

次回のオチが楽しみ!


あ、そうそう、途中、牛丼屋のカウンターに、蛇柱と恋柱が座っているのには笑ったw

作者、結講、鬼滅ネタにひよってるよねw


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炎炎ノ消防隊 第247話 『弐百伍拾年の執念』 感想: ヴァルカン一族とジョヴァンニ一族の因縁に終止符が打たれた!?

2020-12-09 12:11:12 | 炎炎ノ消防隊
ヴァルカンが、蟲の塊となっていたジョヴァンニを撃退して終わり。

蟲だから、リサの力で磁場を操れば行動を狂わせることができるということで。

あとは、いつもどおり、おしゃべりなジョヴァンニがいろいろと白装束がやっていることを勝手に話してくれて終わり。

シンラたち柱は、アドラとこの世界をつなぐ「柱」になっているらしい。

あと、地球は滅んで第2の太陽になるとか。

そうそう、ヴァルカンの先祖とジョヴァンニの先祖は、ともに天照の建築に携わった因縁があるらしい。

ふーん、だよね。

うーん、ホントに何が面白いのか、わからなくなってきた。

てか、つまらないよね? これ。

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彼女、お借りします 第168話 『彼と日常』 感想: とりあえずマミ案件は先延ばしでルカちゃんのターンかぁ。。。

2020-12-09 12:00:37 | かのかり
前回の引きで、和ばあさんとマミが同席している場面が描かれたので、その話が始まるかと思っていたら、夏休み明けの和也の日常回。

和也の友人関係にも多少の動きがあり、実は八重森もインナーに近いところに位置づけられたということで。

これは、要するに、マミも含めて、また和也の大学の同級生のサークルの中で、あれこれ、事件が起こるってことか。

正直、このメンツは、世界が狭くなるので嫌なんだけどな。

ともあれ、マミは裏で暗躍している、ってことね。

で、今回の座組だと、遠からず、八重森がマミと遭遇してまたもや事件になるって展開かな。

で、その仕込みが行われている最中に、一応、和也はルカちゃんと温泉旅行に出かける、と。。。

とはいえ、これはもう「つなぎ」にしか見えなくて、ホント、ルカちゃんは適当に都合よく使われる「中継ぎ」役に堕ちてしまったなぁ。

その上で、今回、メインヒロインの千鶴は登場せずw

なんだなー。

もう、千鶴以外の娘たちはウロウロしなくていいんだけどな。

ここからの話が、明らかに引き伸ばしであることがわかるので、正直退屈。

まぁ、どこかで、和也が、和ばあさんに本当の話をする機会が必要だし、そのことに繋がる事件をマミが用意するってことなんだろうけどさ。

なんか、面倒くさいね。

こんな大学の連中の話はよくて、もっとストレートに、千鶴が女優になる道の方を描いてほしいのだけど。

あと、マジで、マミ、いらないから。

とっととマミの息の根、とめてほしいのだけど。

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