採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

自家製バクラバ(鳥の巣)

2019-02-05 | +自家製バクラバ

冷凍庫でパートカダイフ(素麺状の小麦粉生地)がずいぶん長いこと眠っていました。

場所をあけたい。

とりあえず冷凍庫から冷蔵庫へ。


カダイフでナッツを挟んで、後から切り分けるタイプのアラブ菓子(バロリエ)にしようかなとも思いましたが、過去に1度くらいしか作ったことがなく(確かその時は失敗した)、不確定要素が多いです。
このカダイフを買ったときは確か、鳥の巣にしよう、と思ったような。

やっぱり鳥の巣をつくることにします。
全然自信ないけど・・・。
あーん、やっぱ解凍しなけりゃよかったかも~。

 

kunafa-bird's-nest

カダイフは、乾燥が大敵。
以前は全体に溶かしバターをまぶし、霧を吹いたりしながら作業しましたが、今回は蒸し器を使ってみました。
いろいろ試した結果、

・一旦沸騰させて湯気のあがった蒸し器の上段に、オーブンペーパーの上にカダイフをほぐしてのせ、フタをあけて、時々ガスの火をつけて、下から蒸気をあてる。
・ガスの火をつけて蒸気があがったところで、火をとめ、フタをして、蒸気を充満させる。(スチームサウナみたいな感じ)
・カダイフには軽く溶かしバターをふりかけて、なじませる

という方法で時々手当してやると、乾燥しすぎが防げて、カダイフの柔らかさも保ててよかったです。
ガスの火をつけて、フタもしてちゃんと蒸してしまうと、カダイフの合体蒸し煮になってしまってイマイチでした。


 

kunafa-bird's-nest

整形は、すんなりストレートヘアなカダイフならば丸めた後に天板にじかに並べればいいですが、真空パック冷凍カダイフは、くしゃくしゃの天パー状態。型(カップ)を使うのは必須かなと思います。
今回は、この紙カップを使いました。
なるべく小さくて側面がしっかりしているものがいいです。
(前回のアルミカップの方がよかった)

 

kunafa-bird's-nest

カップに適当にカダイフを詰めます。
(ぐしゃぐしゃなので適当にしか詰められない)
カップ満タンに詰めるのはダメで、量は少な目。
出来るだけ中心をくぼませます。

 

kunafa-bird's-nest

中心にナッツを。
ナッツは一旦水に漬けて湿らせ、水滴がないように乾かすのがよさそうです。
(今回はそれを忘れてそのまま)

ナッツは、ほどよい柔らかさのあるカシューナッツがいいかなと思っていましたが、途中で足りなくなってアーモンドも使いました。

 

kunafa-bird's-nest

アーモンドは、形的には鳥の卵っぽくて可愛いです。

 

kunafa-bird's-nest

途中でスライスアーモンドもあったことを思い出してこれも載せてみました。
歯ごたえ的にはカダイフと近くていいと思うのだけれど・・・。
バラバラしていますが、後でシロップをかけることで接着する予定。

こうやってカップに詰め終わった状態で、溶かしバターを小さじ1くらいずつそれぞれのカップにかけていきました。

結局、カダイフ500g(多分)に、バターは230gくらい。
本来ならば澄ましバターを使うようですが、カダイフが乾燥気味なので、沈んでいる水分も一緒に使いました。
(バター1箱を全部溶かしてしまうなんて、ドキドキです)
 

kunafa-bird's-nest

焼き上がり。
焼きあがったらアツアツのうちに、用意して冷ましておいたシロップをぽたぽたとかけます。
(細いノズルが3つついたマヨネーズ用?ボトルを使用)
玉のような雫になる高糖度のシロップをどれだけ使っちゃっていいのかハラハラするところですが(甘すぎにならないか心配)、「こ、こんなもんかな?」と思うよりやや多めがよいです。(私の場合)

 

kunafa-bird's-nest

スライスアーモンドのものには、接着効果も期待して念入りに滴々と垂らしました。

 

kunafa-bird's-nest

オーブンの火のあたり具合により、部分的にナッツが濃いめの色になりました。

今回、カダイフ1袋で天板2枚分になったのですが、天板1枚にびっしり並べるのではなく、バットなどを使って2分割できるようにしておいて、途中で焦げ具合を見て、焼け方が浅い中央部を周辺にするように置き換えるなど、焼き加減を均一にするような工夫をしたほうがよさそう。

 

kunafa-bird's-nest

丁度実家に行く用事があったので、おすそわけ。

 


■メモ
・シロップがしっかり濃かったので、カップと鳥の巣がくっついている場合が多かった。剥がすのがちょっと大変。
 (ただしこれくらい濃いとパリパリのままぜんぜん湿気ない)
・一口で食べないとぽろぽろに崩れてしまうのだけれど、やや大きすぎたか。
・母によると、唾液も足りない高齢者にはもうちょいしっとり感があるといいかなあ、とのこと。
 (でも鳥の巣はパリパリが身上では・・・。)
・甘さは、もうちょい甘くてもよい。
・バターの量はこんなものか? もっと多い方が脂が下にたまって、シロップでカップと鳥の巣がくっつきにくくなるかも?
・次に作る際はこれまでのバクラバ作りのブログ記事を読み返すこと。
☆今度は自作カダイフを作ってみたいなあ・・・。


■参考情報
前回の鳥の巣づくり
この時はカップを使うのに逡巡していましたが、真空パックカダイフの場合はカップ一択!と、今回心が決まりました。
ナッツを湿らせるべき、と前回も思っていたのに、過去記事を読み返さずに作業に着手してしまって今回もまた忘れました・・・。
作り方動画へのリンクなど、この記事にたくさんあります。

シリアで修業された方による鳥の巣の作り方
溶かしバターをなみなみ注いで、揚げるようにして作っています。
これだけふんだんに油脂を使うのはコスト面や残りの油をどうするかという点で悩ましいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自作バクラバ

2018-10-23 | +自家製バクラバ

10月5日、集まりに持参するためにバクラバを作りました。
自作バクラバ、何とかレシピを確立したいと研究中です。
でも、手に入る材料が時によって違うので、なかなか難しいところ。

作る前、前回の試作レポートをしっかり読んでおいたのが功を奏しました。
今回の作り方は次の通り。

■■手作りバクラバ
■材料
フィロペーストリー 冷蔵販売のものをウィーンで購入し冷凍しておいたもの 1パック 15枚入りだったか
生ピスタチオ 250g ざっと水でゆすぎ、必ず包丁で手で刻む(FPは不可。うまく刻めない)+ピーカンナッツ(1本分足りなくなったので)
澄ましバター 125g (たまたまイタリアでクラリファイドバターを買ったのでこれを使用)
米油 30ccくらいかな とかしバターに少し混ぜて使用。あっさりするかなと期待。

シロップ
 水250cc、グラニュー糖250cc、すだち果汁少々(結晶防止のため)を煮たたせ、少々とろっとするまで煮詰める。自然に冷まして蒸発させておく。
 煮詰めた後の分量は300cc。うち、使った分量は約150cc。
 (酸味はないです)

■ポイント
・冷蔵のフィロペーストリーは、冷凍販売のものと違って粉っぽさがない。
 それを冷凍しておくとくっついてしまって大変なのだが、食感はこちらがよい気がする。なので粉っぽさ解決のための卵(バターと混ぜて乳化させて使う)は今回使用しなかった。
  (冷蔵販売のフィロを、できるだけ新鮮なうちに使うと、何もかもがとても簡単な気がする。日本では冷凍しか手に入らないけれど・・・) 
・作業にはかなり広い場所が必要。
・前日までの作業:シロップを作っておく。フィロペーストリーを解凍する。ナッツを刻んでおく(これは当日でも可)。
・ナッツはフィロ1枚あたり20gでよい(もっとあってもよいが)。包丁で刻む。

■作り方
(1)フィロペーストリーを縦長におき、バターを少しずつけちけち塗る。
(2)1枚あたり20gのナッツを全体にぱらぱら散らす。(ナッツは少なめでも、フィロがパリパリならばとても美味しい)
(3)長い串の周りにくるくる巻きつけるようにし、綴じ目を下にして台に置き、両端をぎゅっと押し縮めるようにする。
 バットやトレイなどの型に並べる。トレイには油は塗らなくてもよい。
(4)全部並べ終わったら、2.5cmくらいの長さにカット。(大きいよりは小さ目がよい)
切るときはぎゅうぎゅうの方が切り易いが、焼くときにはそれぞれのロールを離して並べたほうが、まんべなく焼き色がついてよいので、適宜並べなおして隙間をあける。
(5)170度くらいのオーブンで、こんがり焼き色がつくまで焼く。時々向きをかえる。
(6)焼きあがったら、熱々のうちに冷めたシロップをかける。3本ノズルつきケチャップ容器で、3往復くらい。ひるまずしっかりかける。


自作バクラバ

自作バクラバ

焼けました。
なまっちろく見えますが、実際は結構こんがり焼けていたはず。
実は見た目がイマイチなはじっこが、一番パリパリしていけるのです。

 

自作バクラバ

自作バクラバ(白樺山荘にて。けいこさん撮影)

お友達の写真を使わせて頂きます。
ぎっしり並べるとバクラバっぽいです。
とってもパリパリに出来て、フィロの食感のよさがよく出ていると思います。
市販品より油っぽさも甘さも控えめ。




この日は一日中家にいて、他にもお菓子を作りました。

 

トリュノワ

トリュノワ

いつも作っている、栗とチョコレートのお菓子のトリュノワ
チョコレートはイタリアで買ってきたもの(ジャンドゥーヤが有名なLa Suissaの 500gの製菓用チョコレートバー)。

 

かぼちゃプリン

かぼちゃプリン

今年はかぼちゃが豊作でした。
最後の方、だいぶ水っぽくなってしまいましたが、プリンにするにはそういうかぼちゃでも大丈夫。
全部加熱して冷凍し、腐らせず、最後まで片付けました。


 



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手作りアラブ菓子:鳥の巣

2017-02-02 | +自家製バクラバ

 

鳥の巣

アラブ菓子を作ろうと、だいぶ前に冷凍カダイフを買ってありました。
(写真は借り物です) 

鳥の巣

カダイフというのはこういうもの。
極細の素麺状の小麦粉製品です。
英語だとshredded phyllo pastry と呼ばれることもありますが、厳密にはニュアンスが違います。
平らな生地が千切りにされた訳ではなく、穴の開いた容器にゆるい小麦粉生地を入れ、それを巨大な丸い鉄板に垂らし焼きにして作られます(リンクを貼っておきますので、是非動画を見てみて下さい)。生っぽく見えますが、色づかない程度に加熱してあります。

鳥の巣

これは依然頂いたカダイフ。

これまで2回、カダイフのお菓子にチャレンジしたことがありますが、「よし、次もこれで行こう!」と思えるようなものは作れませんでした。

(過去にチャレンジしたのは、カダイフのユフカ巻、そしてバロリエもどき
ほとんど忘れかけていましたが、今、ブログを書くために見返してみると、どちらもかなり残念・・・。特に後者は大失敗。)

お友達のおうちに集まる予定があり、こんな機会でもないとがんばれないかも、と、まずは解凍しておきました。
これを買う際は、「鳥の巣をつくってみよう!」、と思っていた記憶がおぼろげにあります。
(ユフカ巻やバロリエが失敗だったからと思われます。忘れてたけど)

でも、鳥の巣をうまく丸めるの自身がないなあ・・・。
作るのやめようかな・・。
ああ、でも、すっかり解凍してしまったし、はやく作ってしまわないとカビが来てしまう・・・。

憂鬱な気分で、ちょっと別のものを探すために製菓資材コーナーをあさっていたら、なんかよさそうなものをみつけました。 

鳥の巣

小さなアルミのタルト型。ミニタルトでもいいし、小さなケーキもいいな、と思って買うだけ買ったのでした(大昔)。
底面の直径は3.5cmです。

これを使おう! 

鳥の巣

大き目のお盆の上でカダイフをほぐし、左手の親指を使ってなし崩し的に丸めてカップに詰め込みます。そしてくぼみにナッツ。

カダイフ500gで、天板2枚分になりました。カップを使わなければ、1枚半くらいかな。 

鳥の巣

もしゃもしゃと乱れていますが、カップもあるしなんとかなるでしょう・・。

それぞれのカップに溶かしバターを少しずつ注ぎいれます。 

鳥の巣

そしてオーブンへ。
焼きむらが結構できてしまいましたが、バターの量や塗り方によるものと思われます。

あとナッツが焦げ気味。 
どうやらナッツはあらかじめ水につけておくといいみたい。

鳥の巣

焼けたらアツアツのうちに、作って冷ましておいたシロップをそれぞれのカップに少しずつ注いでいきます。
(3つの口があるマヨネーズ用容器が便利でした) 

鳥の巣

出来上がったものは、右のように、割と本場の鳥の巣らしく、ストレートヘアがくるりと丸まっているものもありますが、左のようにくりくり天然パーマなのもあります。

冷凍生地だし、袋から出した時点で最初から縮れている部分(端っことか)があるので、仕方ないかなあ・・・。
冷凍していない新鮮なカダイフで、今度作ってみたいです。 

鳥の巣

くりくり天然パーマでも、いちおうしっかり形は保っています。

今回は、時間もせっぱつまっていたため予習せずいきなり作り始めてしまいました。
後から動画で復習してみると、いろいろ間違っていたみたい。
でも、カダイフを使ったお菓子としては、これまでで一番それらしいものが出来ました。
よし、カダイフはやっぱり、鳥の巣だ。
また練習して、もっとうまく作れるようにしようと思います。

次はこうやって作ろう。

■■鳥の巣
■材料
シロップ (グラニュー糖と水、カサで1:1。煮たてて冷ましておく。)
バラ水もしくはレモンの皮(シロップの香りづけ用) 
カダイフ1袋 500g
溶かしバター 150g~200g
ナッツ 水に浸しておく

(1)ばんじゅうの中でカダイフをほぐし、霧を吹く。(乾燥防止と焼きむらをなくすため、少量の油をまんべんなくまぶすようにしてもいいかも)
切ったりせずに細長い束にほぐして、使わない分には濡れ布巾をかけておく。
(2)ばんじゅうの一角を作業用にあけ、左手親指をお盆につきたてるようにし、その周りにカダイフを巻いていく。右手で巻きつける際、溶かしバターを指先に塗って、カダイフをなでつける。
(3)天板もしくはアルミカップに並べる。
(4)カダイフを全部巻き終わったら、くぼみにナッツを入れる。
(5)軽く霧を吹き、上にラップをかけ、軽い重石をしてしばらくおく。(形がおちつくように)
(6)溶かしバターを刷毛で塗る、もしくは、手袋をした手を油に浸し、なでるようにする・・?。
(7)ほどよい色がつくまで焼く
(8)焼きあがったら、熱いうちにシロップをかける。


■メモ
・アルミカップを使うなら、もう少し小さ目で、リムがないものがあればいいけど。


■参考情報
(1)
カダイフの取り扱い(Youtube動画) 
すぐ使わない分は濡れ布巾に挟んでおくのね・・。 


(2)カダイフの製造(Youtube動画)
カダイフ(クナーフェ)の製造風景 
カダイフ(クナーフェ)の製造風景 
道ばたのカダイフ屋台 道ばたに何軒もクナーファ屋台が! 新型機械のところもあるし、ジョウロの先端みたいな道具を使う老職人も。作るのは簡単だし、店先に山積みになっていますが、どこかに卸すのだろうか?
製菓材料ストリートってことなのかな?

(3)鳥の巣の作り方(Youtube動画)
鳥の巣の作り方(一般家庭。やや大き目)
(クナーファを揃えながら平面に押し付けて整形→天板に並べる→済ましバターをかける→焼く→くぼみに刻みナッツ→シロップかけ)

鳥の巣の作り方(一般家庭。小さ目) 
(クナーファを揃えながら親指を芯にして平面に押し付けて整形→天板に並べる→水につけておいたピスタチオナッツを穴に詰める→上にラップをし、同じ大きさのお盆を乗せて、重石をしてしばらくおく(形をおちつかせる)→済ましバターをかける→焼く→余分なバターを天板を傾けて取り除く→シロップかけ) 

鳥の巣の作り方(ベーカリー。小さ目) 
(クナーファを細長くつながった状態で、親指を芯にして平面に押し付けて整形→適当なところでちぎって、端部を下にする→天板に並べる→ピスタチオナッツを穴に詰める→済ましバターをかける→焼く→シロップかけ→天板を傾け余分のシロップとバターをあふれ出させる)  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バクラバ試作

2016-07-28 | +自家製バクラバ

那須の近くにある「業務用スーパー」にはフィロペーストリーが売っています。
(わが家の近くのにはない)
先日那須に行った折り、ひとつ買ってきました。
暑い日だったこともあり、保冷箱に、保冷剤と一緒に入れておいたのに、帰ったときにはとけとけ。 
再冷凍はあまりよくないので、しばらく冷蔵庫に入れておき、使ってしまうことにしました。

購入の目的は、フィロ1パックを使い切るバクラバレシピの開発。

作業開始後、
「1パックの枚数は随分あるし、全量使い切ってしまって反省点が出た場合、再挑戦するのにはまたフィロを買ってくる必要がある(しかもそれがいつになるか不明)。
ということは、半量ずつ作業すればよかったのでは?」
と思い至りましたが、後にはひけず、作ってしまいました。 
(半分だけ使ったとして、残った分が劣化しないうちに、また着手するやる気が出るか不安だったということもあります)
 

バクラバ

フィロにナッツをばらまき、コロコロと巻いて作る、という方法。
以前年末に実家で作ったときは、フィロを横長において、1枚半1本にしましたが、今回は縦において、1枚で1本にしてみました。
ばらまくナッツの量は、このくらいで、35~40gです。
意外と少ない数字のように見えますが、フィロ1パックは20枚以上あるので、今回は700g以上ナッツを使いました。
(試作にしては贅沢な使い方・・・。しかもピスタチオ・・・。) 

バクラバ

ひとまず全部巻いてしまった後で、型がないことに気づきました。
ブラウニー型とステンレスバットだけでは足りず、パウンド型も動員。

バクラバ

本当はステンレスバットをもう1つ持っていた筈なのですが、台所の片づけをした際に、2枚目をどこか別の場所へしまったようで、見あたりません・・・。(ダメじゃん!)

あ、書いていて今思いだした!
冷蔵庫2号機の中だ。
ピールのシロップが瓶にいくつかあるそれを、バットに載せてまとめて冷蔵しておいたのでした。 

バクラバ

焼いてタッパに移したところ。 

バクラバ

さて出来映えは。左から、
(1)フィロ縦置き1枚、ナッツ35gくらい

(2)フィロ横置き1.5枚、ナッツ35~40gくらい

(3)フィロ縦置き1.4枚(破れたのをつなぎあわせた)、ナッツ30gくらい。ハケで塗ったバターは少なめ(最後の1本で足りなかったため)→これがフィロが一番パリパリになった

ナッツが多ければ多いほど美味しいと思いがちですが、実はそうでもないです。
フィロの層のパリパリ感とナッツのポリポリ感のバランスが重要。
上の写真の(1)(2)(左二つ)は、外側に巻いたフィロが一体化してしまって、パリパリ感にちょっと欠けます。
なのでせっかくナッツがたっぷり使ってあっても、バクラバっぽくないです。

バターに卵を混ぜて使っているのですが(こうするとバターだけよりも粉っぽくなくてパリパリになるというのがこれまでの試作の結論)、その卵の量が多すぎた&塗る量が多すぎたかもしれません。(今回はバター約300gに卵2個使用)
なので、フィロの層と層が癒着してしまった印象です。
次は、ケチケチ塗るのと、卵:バター比を減らす(バターの比率を上げる)といいかもしれません。

シロップもちょっと失敗。
砂糖と水、カサで1:1というのはネットでみた比率なのですが、煮立てた中に、どばっとローズウォーターを加えてしまいました。
(使い切りたかった)
これで砂糖:水比が変わってしまったようです。シロップをかけたら、甘さが足りなくて水っぽく、湿ったバクラバになってしまいました。
シロップの濃度はちゃんと濃くして、甘さに関してはかける量で調節すべきでした。
(再度低温で焼いて、濃いシロップをかけてリカバリーしようかと思っています)

小さい方が食べやすいし美味しいと思うので、今回のようにフィロ1枚で、もっとナッツの量を減らすか、ナッツの量は今回程度でフィロを1枚半にするか迷うところ。
やっぱ1枚半かな。
でも、今回の1個でもやや大きいので、これ以上大きくしたくないなあ。

次はこのレシピでやってみます。

■■バクラバ
■材料
フィロペーストリー 1袋 約22枚入り
米油  適宜
バター 350g 溶かして50g弱は上塗り用によけておく。
    残りのうち、上澄みだけを別容器に移し、米油を足して300gにする。
(半量ならば175g、25gをよけておく)
卵 1個
(半量ならば0.5個)
生ナッツ ひと巻きにつき35gくらい。
   フィロ1.5枚でひと巻きがよさそうなので、35g×14本=約500g  半量ならば250g 
(もしくは、ナッツ20gとフィロ1枚で細いものを作ると、20g×22本=約450g 半量ならば230g)
●シロップ
グラニュー糖 1カップちょい
水+ローズウォーター 1カップ弱
(砂糖の量にびびるが、シロップの濃度はある程度濃い必要があるので分量は守る。
甘さの調節はシロップをかける量で調節する。) 

※約半量(12枚=12本又は8本)をバクラバにして、残りをマロンパイにするという手もある。
その場合は餡を用意しておく。 
※広い作業場所を準備しておくこと。

■作り方 
(1)まずシロップをつくる。砂糖と水を煮立て、かなり濃くしてからローズウォーターを加える。
 仕上がりは、サラサラではなく、ややとろっとした状態。 冷ましておく。
(2)ナッツはさっと水でゆすぎ、刻んでおく。フードプロセッサーより包丁が、粉状になりにくくていい。
(3)溶かしバターと卵を混ぜてマヨネーズ状にする。
(4)フィロにバター液をなるべくケチケチ塗る。手前側にナッツをばらまく。(はかりをつかって、最初ゼロにして、-35gになるように、と計りながらやるといいかも)
 バーベキュー用串を使ってコロコロと巻く。
 巻き終わりを下にし、両側からぎゅっと押し縮め、軽くバターを塗った型におく。(塗っていなくても大丈夫な気がする) 
(5)型いっぱいにロールを置いたら、よく切れるナイフで切る。大きいよりは、小さめがよい。
1本を8等分に切ったが、出来れば9等分にする。
ロールはぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、隣のロールとやや隙間をあけるくらいにする。(接しているところはこんがり焼けないため)
(6)表面によけておいた溶かしバターを塗る。(卵入りのバターを塗ると、ザラザラした感じになるので純粋なバターの方がよい)
 (余らせず全部使ってしまう)
(7) 180°くらいのオーブンで表面と底がコンガリするまで焼き、アツアツのうちに冷めたシロップをかける。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バクラバ(ロールタイプ)

2016-01-05 | +自家製バクラバ

年末、実家にフィロペーストリーを持って行きました。
以前作ったサモサかマロンパイを作ろうかな~、と思って。

31日まで何やかにやでバタバタしていて、1日は比較的のんびり。
母に聞いてみると、サモサよりもバクラバがいいとのこと。
あらそうですか。

じゃがいもやマロンペーストは用意していましたが、ナッツは持っていきませんでした。
でも母の在庫のクルミ、アーモンドスライス、ローストピーカンナッツがあったので、それを使って作ることにしました。
菱形にカットするやり方はどうも自信がないです。
あ、そうだ。
以前から気になっていた、クルクルと巻いて作るタイプのバクラバがありました。
細い棒もあるし、このタイプのものを作ってみることにします。

■ロールバクラバ
■材料(18cmx18cmの角形に5本分)
フィロペーストリー  (35cm×25cmくらい?、18枚500g入り) 10枚
刻んだナッツ  400cc分くらい
 (今回は生クルミ、スライスアーモンド、ローストピーカンナッツ。シナモンを混ぜてもいいが忘れた)
溶かしバター  150g分くらい (上澄みのみ使う方がいいかも) 

●シロップ (少し余ったので、150ccずつでもいいかも)
グラニュー糖 200cc 
水 200cc
マイヤーレモンの表皮 8cmくらいのリボン
マイヤーレモン果汁  大さじ1くらい
(ピスタチオの場合はローズウォーターが合うと思います)

(1)まずシロップを作る。
水と砂糖、レモンの皮を火にかけ、沸騰してきたら弱火にして10分くらい煮る。
レモン果汁も、はじめの方の段階で適当に入れる。 
(レモン果汁を入れるのはおそらく結晶防止のため)
冷ましておく。

(2)フィロペーストリーを横長におき、一番上のシートに溶かしバターをハケで塗る。
 ナッツをばらまき、細い棒でくるくると巻き上げる。巻いた物はよけておく。

(3) 次のフィロペーストリーにも溶かしバターを塗り、今度はナッツは播かない。
はしっこに前に巻いた物をおき、くるくると巻いていく。 

(4)作業台の上に、とじ目を下にしておき、両側からぎゅっとシワをよせる。
長さは約半分程度。
これを焼き型に置く。(バターを塗っておくといいかも)

(5)型がいっぱいになるまでこれを繰り返す。
焼いてもダレたりふくらんだりしないので、無理にぎっしりにしなくてもよい。
よく切れるナイフで、適当なサイズに切り目を入れる。

(6)180度(電気オーブン)で35分くらい、コンガリするまで焼く。

(7)概ね焼けてきたら、何個か裏返して裏もコンガリしているかチェック。
よければオーブンから取り出して、切り目を再度カット。
アツアツのうちに、冷めたシロップをかける。 
(色々な動画をみたところ、熱いバクラバに冷めたシロップ、というのがサクサクに仕上がるコツのようです) 
かける量は好みですが、型の底に少量たまるくらいだと、上はサクサク、下はじゅわ、という感じで本格的です。 

折角の初挑戦レシピなので写真を撮りました。 

roll_baklava

フィロペーストリーにナッツをばらまいたところ。
かなりまばらに見えますが、この後半分に圧縮することもあり、これでもまあまあナッツ感はありました。 

roll_baklava

ナッツがゴロゴロしているので巻くと結構な太さになります。
二層目はナッツなしで、バターだけ塗って巻きます。

roll_baklava

これを、左右からぎゅっと押して圧縮。
ナッツがほどよくまばらなので、割と簡単に縮められます。
長さはもとの半分くらい。
(これより短くはしない方がいいかも) 

roll_baklava

うちにあった型が丁度この長さにぴったりでした。
今回は1本を6カットに切ってみました。
表面にも溶かしバターを塗ってあります。

右側が細いのは、ナッツが足りなくなってきたため。

roll_baklava

焼けました。
シロップは、中まで浸透するように切り目部分をめがけてかけてみました。
(多分あまり関係ないと思うけど)

手前の細い方が色づきが悪いのは、おそらく溶かしバターの沈殿部分(油脂でなく水分)を多く塗ってしまったため。

roll_baklava

だいぶ食べ進んだところ。
型の底にシロップがわずかに溜まって照り照りしているのがわかるでしょうか。
こんなにシロップをかけましたが、上半分はサクサクです。
ナッツの旨みもあり、初回にしては成功じゃないかな?
(叔父に大好評でした) 


■今後の課題
・ピスタチオバージョンを作ってみたい。
・もっとナッツぎっしりにできるだろうか。
・ナッツは今回はクルミとアーモンドスライスは乾煎り等はしなかったが、それで問題なかった。
・1個の大きさがやや大きいか。もう少し細くてもいいかも?
 フィロシート2/3にナッツをばらまき、2枚目は1/2枚のみにするか?
・1パック18枚入りだと、1本2枚使用で9本、1.5枚使用だと12本。
出来れば1パック使い切りたいので、丁度よい型があるかな?
・縮めるのは、今回はもとの長さの半分で、味は丁度よいくらい。型のサイズ次第ではもう少し長くてもよいかも。



■参考サイト
Youtube動画 baklava rolls (英語) 
今回はこちらを参考にしました。
この方はカットは焼いた後にしていますが、私は焼く前の段階でカットしました。

Youtube動画 baklava rolls (ロシア語?) 
こちらもほぼ同じ作り方。
やや細いかもしれません。

Youtube動画 ”roll baklava” 検索結果 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自作バクラバ

2013-06-19 | +自家製バクラバ

今朝は大変な強風が吹き荒れていました。
雨も降るようだし、強風で雨が吹き込んだらニンニクが濡れてしまうかも! という訳で、朝からダンナサマとニンニク搬入作業。

これで暴風雨になっても安心! と思っていたら、風は昼くらいには止んでしまいました。
あらま。

風はやんだようだけれど、念のため、昼、茄子やトマトを支柱にくくりつけに行ってみると、トウモロコシが大幅に傾いています。
そうか、被害はこっちだったか・・。

=======


シリア情勢が不穏なこともあり、大好きなシリアのバクラバ屋さん(Semiramis pastries)は現在注文を受け付けていないようです。

美味しいバクラバが手に入らないならば、自分で作る・・・・?

と思いつつ、Youtubeでバクラバの作り方を検索したりして長いこと企画をあたためていました。
でも行動には移さないまま。

ところが先日、白樺山荘でのオフ会の際、わらびさんの指令で、急遽松の実バクラバを試作することに(色々問題アリ)。

更に、フィローペーストリーをおみやげに1パック頂いてしまったので、家でも練習してみることにしました。
まだ反省点が多く、レシピをまとめるところまで行きませんが、写真と、覚え書きをまとめておきます。
 

手作りバクラバ

今回使ったのはこちらのパート・フィロ。
35cm×45cmくらいのものが、18~20枚入りです。 

手作りバクラバ

バクラバといえばピスタチオ。
「ナッツは殻付きの生じゃないと」と越後屋さんに教わったので、左の殻付き生ピスタチオも買ってみました。
(殻剥きはやっぱりかなり面倒でした) 

手作りバクラバ

正方形のブラウニー型で菱形のバクラバ。 

手作りバクラバ

そして今回は別の成形方法も試してみました。正方形にカットして四隅を寄せるものと、海苔巻きのように巻くもの。 

手作りバクラバ

菱形の方。
何故かヒラヒラに乱れてしまいました。 

手作りバクラバ

四角い方は、それっぽい仕上がり。でも折角のグリーンのピスタチオが茶色く焦げ気味。
巻いた方は、見た目はまあまあですが実は・・ 

手作りバクラバ

菱形タイプ。
ナッツは、思ったよりくっついていてくれましたが、上に重ねたフィロがフワフワに剥がれやすくなりました。 

手作りバクラバ

四角いもの。
フィロ12枚重ねですが、やや多すぎたように思います。
また、ナッツは軽く炒ったものを使ったのですが、こういうオープンタイプだと焦げやすいので、生ナッツの方がいいのかも。 

手作りバクラバ

ロールタイプ。
ナッツがばらけずにホールドされていいと思ったのですが、きつく巻いてあるせいか、パリパリに焼けにくく、しにょっとした感じ。
(四角い方とは別に、こちらだけもっと長時間焼けばよかった)。 

 
もう少し上手に出来るようになったら、製造工程の写真もとりたいと思います。
今回は文章のみですみません。

■バクラバ反省点
◎フィロ生地の扱い
・保存が心配だったので持ち帰って再冷凍したが、やはりそれはよくなかった。
生地が乾燥気味になってしまった気がする。
・モタモタ作業している間に、どんどんフィロ生地が乾燥していく。
 濡れ布巾+オーブンペーパーで上下からサンドイッチするようにして、フィロ生地を湿気させながら作業するといいかも。
・バターを塗る前、ごく軽く霧を吹いたらどうだろうか。
 (乳液の前に化粧水を塗るように)バターの使用量が抑えられるかもしれない・・・?
・刷毛は幅広のものがあると便利そうである(白樺荘に幅広刷毛を忘れて来たのが痛恨・・)。
・フィロのサイズはかなり大きいのでまな板の上にはのらない。A3のカッティングボードがよさそう。

◎ナッツ
・菱形タイプの場合、ナッツは均一なサイズに刻むのではなく、ある程度大小があった方が密になるかも。
・レシピ通り、刻んだナッツに、砂糖とローズウォーターを混ぜて、しっとり、ダマっぽくなるように混ぜた。
こうすることでナッツの密着感が増すようだ。(もっと砂糖が多くてもいいか?)
・今回、ナッツをのせた直後、および上のフィロを重ねた後にぎゅうぎゅう押してはみたが、もっと密にしたい。
瓶の底などを使って叩く? 予め型に合わせてナッツのし板状のものを作っておく・・?
・バクラバは、結構長時間焼くことになる。ナッツは、炒らずに、生を使う方がいいのかもしれない・・。
 (特に上が開いているもの)
・表面がツルツルしている松の実は、例え砂糖とバラ水を混ぜても密着しにくいかもしれない。
 ピスタチオやくるみ、カシューナッツの方がよさそう。

◎フィロ生地を重ねる枚数
・四角タイプは、今回12枚だったが多い気がする。10枚程度でどうか。
・ロールタイプも、今回6枚重ねを横長に2つに折って、そこにナッツを並べて巻いた。つまり12枚重ね。
 これも多すぎたような気がする。次は10枚でやってみよう。
・菱形タイプは、やっているうちに何枚重ねたか分からなくなってしまった。次は数えること。

◎成形方法・切り方
・菱形タイプは、引き続き練習してみようとは思うが、ゴールは遠そうだ・・・。
・菱形タイプは、もう半分のサイズになるように、軽く切り目を入れておいたらどうだろうか。
 切れ目が食い込むことでばらけるのを防げるかも?
・四角タイプは、割と作りやすいということが分かった。
 次の次くらいにはうまくいきそうかも☆ がんばる。
・ロールタイプはやめて、次は馬蹄形に型で抜くやりかたにしてみる予定。

◎焼き方・シロップ
・焼く際は、成形方法ごとに焼け具合が違うため、トレイを分けておくといい。
・サックリ焼き上がったものに液体を注ぐ、ということに慣れず、つい控えめにしてしまうが、もっとたっぷりかけるべし。


シロップが余っているので再度作りたいと思っているところです。 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手作りアラブ菓子:バロリエ(白)

2012-05-16 | +自家製バクラバ

お友達に頂いたクナーファ(カダイフ)という素麺状の生地で、ナッツを挟むタイプのアラブ菓子を作ってみました。
パウンドさん、ありがとうございます!

ballorieh というお菓子です。
正式な読み方は分からないので、バロリエとここでは呼びます。
バロリエには白と茶色の2タイプあり、白は、焦げ目がつかないように焼いて、ローズウォーターのシロップで仕上げてあります。
茶色はコンガリ茶色くなるまで焼き上げて、ローズ系ではないシロップを染みこませてあります。

調べてみても、白い方のバロリエのレシピはなかなかヒットしません。
茶色い方のものはあるのだけれど・・・。

という訳で、出来上がりから作り方を想像して、適当に作ってみることにしました。

で。
結論からいうと、んーーーーー、あんまり成功じゃなかったのです。
後から調べたことも含めて、次はこうしてみよう、というレシピを書いてみます。

■■バロリエ ballorieh (白)
■材料・道具
クナーファ
ピスタチオナッツ 軽く焼いて粗く刻む
グラニュー糖(ナッツカップ1に対して10ccくらい。少量)
澄ましバター
ローズウォーター風味シロップ(水と砂糖同量、ローズウォーター適量)
液体の漏らないタイプの型(ガラスやステンレスではなく熱伝導のよいアルミ等がよさそう)

■作り方
(1)シロップを作っておく。砂糖と水、カサで同量を火にかけ、数分間沸騰させる。ここにローズウォーターを入れ、(消毒のため)一煮立ちさせて火を止め、冷ましておく。
(今回は、水を減らしてその分ローズウォーターを足し、最初から火にかけてしまいました。多少火にかけても香りは飛ばず大丈夫でした)

(2)ピスタチオは殻無し生の場合は色がつかない程度に乾煎りし、手で粗く刻み、グラニュー糖とまぜておく。この砂糖は、おそらくピスタチオを接着する役割となるはず。
(より接着しやすそうな水飴でもいいかも?)
今回は、塩不使用の殻付きローストを買ったので、殻を割ってから刻みました。
ピスタチオの薄皮は基本的には剥かなくてよいが、ローストナッツを使った場合でパキパキ簡単に皮がとれるようであれば、その部分は取り除く。
刻むのにはフードプロセッサーを使いたくなるところですが、このお菓子の良さは、モザイクのようなピスタチオの断面だと思うので、粉状の部分が出来てしまうフードプロセッサーよりは、手で粗く刻む方がよいように思います。

(3)クナーファを大きなボウルに入れ、ほぐしておく。長すぎるようなら手で千切る。
(鳥の巣には長いままのクナーファが必要で、作る際に千切りカスが出来ます。工場ではおそらく、鳥の巣を作った残りのクナーファでこれを作るのだと思われます。)
これに、澄ましバター少量をまぶす。
バター少量をまぶすことで、焼いている間、小麦粉生地がパリッと乾燥してくるのではないかと思います。
今回は、焦げるかも、とクナーファにはバターをまぶさず、焼く前に軽く垂らしたくらいでした。
そのせいかどうか、小麦粉部分が半煮えな感じになりました。

(4)型の底に澄ましバターを塗り、(3)のクナーファを均等に敷き詰める。
その上にナッツをたっぷり均等に敷き、上にもクナーファを敷き詰める。
その上からラップをかぶせ、一回り小さいバットなどをのせて、体重をかけてぎゅっとおしつける。
上にのせたバット・ラップは外しておく。
今回は下にクナーファを敷いたあとまず押しつけ、ナッツと上のクナーファを載せて更に押しつけました。
そうすると、下の層がおしつけ過ぎ・・・。あと、ナッツとクナーファの接着もいまひとつでした。
ふんわりしたクナーファとナッツをからまりあわせて、最後に押しつけるのがよさそうです。

(5)オーブンを160度くらいにしておき、型を入れて、様子をみながら、焦げない程度に焼く。
今回、ステンレスの型(卵豆腐の型)を使ったため、下側が半煮えっぽくなりました。
アルミ製の型であれば、上も下も熱が伝わるのでは、と思っているところ。
場合によっては、途中で別の天板に裏返して、裏返して焼くという手もあるか・・・?
(プロは絶対そんなことはしてないだろうけれど)

(6)色が付かないため、焼けたかどうかのチェックが難しいが、焼けたようだったらオーブンから取り出す。
熱々のうちに、シロップをたっぷりめにかける。
このお菓子は、サクサク感というよりは、しっとり系なので。
あと、シロップが少ないとクナーファの層とナッツの層の接着しにくいかも。

(7)型に入れたまま冷まし、型に入れたままカットする。
型に入れたまま切ることで、比較的綺麗に切れるようです。
ナイフで端から半ばくらいまで切り目を入れていく。型を反対向きにして、同様に端から半ばまでカットしていく。
長方形、もしくは正方形にカットし、型から取り出して、出来上がり。


写真がね・・・、何しろ失敗だったものであまりないのです。

クナーファのアラブ菓子

型に下の層のクナーファを敷き詰めたところ。

クナーファのアラブ菓子

で、下の層のクナーファを押しつけて平らにしたところ。
押しつけるのは、上の層のクナーファを敷いてから、がよいと思われます。


切ったらですね、なんだか全ての層がバラバラになってしまって、ショックのあまり写真を撮るのを忘れました。
という訳で、これまで買った、美しい本場モノのballoriehの写真をご覧下さいませ。
こんなのが、作れるようになりたいな・・。
一度で成功しなくても仕方ないですよね。
何度か練習すれば、いずれきっと・・・・・。

Balloriehバロリエ(シリア産)

シリア産
ダマスカスの名店、Semiramis Pastriesのもの。美味!

Balloriehバロリエ(シリア産)

シリア産
ウィーンで購入してきてもらった、Rashadというブランドのもの。

Balloriehバロリエ(レバノン産)

レバノン産
Al Bohsaliというお店のもの。
対応がよくていいお店なのですが、このバロリエは、ちょっと私の好みとは違いました・・・。
激甘で、ローズの香りではなく、酸味のある風味付けをしていました。 
甘すぎて困ったため、いくつかはクッキーに混ぜ込んでしまいました。 

Balloriehバロリエ(レバノン産)

レバノン産
Rafaat Hallab & Sonsというお店のもの。
レバノンは、クナーファがまっすぐな傾向があるかも。
あと、大きさはシリアより大きめで、ナッツはやや細かめです。

 

 

■■参考情報
●balloriehについて
・google画像検索の「ballorieh」 白タイプと茶色タイプが出てきます。

●これまで食べたアラブ菓子(バクラバ)
シリア産 Rashad(2011ウィーンで購入してきてもらった)
レバノン産  Al Bohsali(2011ネットで購入)
シリア産 Rashad(2007ウィーンで購入)
シリア産 Semiramis(2009ネットで購入)
レバノン産 Rafaat Hallab & Sons(2008ネットで購入)
日本産トルコ風 エリート・バクラバ (2010頂き物) シガー状
日本産トルコ風 エリート・バクラバ (2011頂き物) 糸状生地のもの
チュニジア産 MASMOUDI(2010ネットで購入)

●アラブ食材やお菓子のお店(買ったことがないところ)
Fadie Foods   の お菓子のページ
一度メールしてみましたが、なしのつぶて・・・。 

SADDIK
ダマスカスのシリアにあるお店のようです。
HPは動画があったりフレームがあったり表示が遅かったり・・・。 
でも美味しそうです。シリアからは日本側に輸入規制があるようなのだけれど、買えないかなあ・・。 

ビースイーツ
日本にあるトルコ系のバクラバ屋さん。狛江市にあるようです。
基本的にはネット売りのみのようで(未確認)、アマゾンに出店しています。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手作りアラブ菓子:カダユフのユフカ巻き

2012-05-15 | +自家製バクラバ

カダイフ(素麺状の生地)とユフカ(大きくて丸い薄焼きパン)を使った手作りアラブ菓子の記事が、しばらく中断しておりました。
アラブ菓子には思い入れが大きすぎて、調べ物をしたりすると、ついつい写真にみとれてしまうのです・・・。


「カダイフ」で検索していたら、ユフカの上にカダイフを広げ、クルクルと丸めたものを海苔巻きを切るようにカットし、円柱状に立てて焼く、というお菓子をみつけました。
カダイフのユフカ巻き、というものだそうです。

原理的にはとても簡単そうなので試してみることにしました。
 

カダイフのユフカ巻き

半円形に切ったユフカの上にカダイフを広げ、カシューナッツもばらまきます。
巻き終わりには水を塗っておきます。

(写真ではバターを塗ってありますが、これは×) 

カダイフのユフカ巻き

丸めたものを天板に立てると、こんな感じ。
半円をロールにしたため、当然のことながら太さが異なる海苔巻きが出来ました。

カダイフのユフカ巻き

オーブンで焼くと、こんな感じ。
外側はパリっとして、中はサクサクで、たまにナッツのコリリとした食感もあり、美味しいです。
シロップの染みこませ具合にもよりますが、カリカリ軽めのお菓子です。 

でも。 

カダイフのユフカ巻き

左側、ちゃんと生地が閉じられていなくて、ほどけかけています。


簡単なはずなのに全然成功してないし。

再度挑戦してみます。

カダイフのユフカ巻き

ユフカを四角形にカットしておき、そこにカダイフとナッツを並べます。
なお、この写真では約40cm角のユフカを巻くようになっていますが、これでは太すぎ。
後で半分にユフカを切り、細長いユフカロールを2本作るようにしました。

カダイフのユフカ巻き

今度は太さの揃った細巻きが出来ました。

鳥の巣みたいに、ハラハラとした感じになるかな?と思ったのですが、このユフカはおかず用で結構分厚く、しかも軽い塩味がついているため、結構食感が主張します。フィロペーストリーを使うと、また違った仕上がりになるかもしれません。

ユフカチップ

丸いユフカを四角形にカットして出来た端切れは、こんな風に小さくカットして空焼き。
パリッパリですごく美味しいスナックになります。
勿論何かのディップをつけてもいいですが、食感がよいのでこのまま延々と食べ続けてしまいそう。
(ユフカの利用法としては一押しかも!?)


■■カダイフのユフカ巻き
■材料
ユフカ(というより、パートフィロがいいかも)
カダイフ(もし選べるならば細め)
好みのナッツ
溶かしバター
シロップ (水・砂糖同量、柑橘の皮を煮立たせ、レモン汁等で香り付けしたもの)

■作り方
(1)アラブ菓子はだいたい全て、シロップを予め用意して冷ましておく。
同量の砂糖と水、柑橘の皮を数分煮立て、少し濃度のあるシロップを作る。最後に柑橘の果汁も加えて煮立てる。
(柑橘の皮・果汁の代わりに、ローズウォーターでも)
(2)円形のユフカの場合、四角くカットする。奥行き20cm程度になるように横長に置き、
奥2cmくらいをあけて、短く千切ったカダイフをばらまく。さらにナッツもばらまく。
フィロペーストリー使用の場合は、2枚を重ねて置き、同様にカダイフ・ナッツを散らす。
(3)なるべくきっちり巻いていく。巻き終わりは水を塗ってとめるとよいと思われる。
これを、適当な長さにカットする。
なお、食べるとバラバラとこぼれるお菓子なので、太さ・長さは、一口で口に放り込めるサイズがよいと思われます。
(4)ユフカが厚手な場合、また、バターの量を節約したい場合は、天板にややすき間をあけて並べる。
(隣同士がくっついていると、側面の生地がパリパリになりにくい)
溶かしバターを上からふりかけ、180度のオーブンでこんがり焼く。
(5)焼き上がったら、お菓子が熱いうちに、冷たいシロップを注ぐ。
軽く垂らすだけでもいいし、じゅくじゅくに染みこませて柔らかいお菓子にしてもよい。
甘さ強めだけれどパリパリ感も欲しい場合は、シロップを垂らした染みこませた後に
再度オーブンに入れて乾かし焼きをするとよさそう。 




■■参考情報
(1)カダユフのユフカ巻き  
Yufkalı Kadayıf Tatlısı
YUFKALI SARMA KADAYIF
Yufkalı Kadayıf Sarma

    これらで検索するといろいろ出てきます。

(2)googleの画像検索で 「YUFKA SARMA KADAYIF」 をやってみました。
ものすごく美味しそうなお菓子がずらりと並びます。

(3)今回作ってみるきっかけになった、トルコ在住日本人女性の方の、「カダイフのユフカ巻き」(ブログ記事)

(4)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
くっつけて焼いていますが、外側にフィロ生地を使用し、溶かしバターも沢山使っているせいか、サクサクハラリとした食感に見えます。 

(5)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
(最初に宣伝が出ますがしばらく待つと消えます)
これも外側がフィロ生地かも。ひとつずつを離して焼いています。
割と大きめに仕立てているように見えます。 

(6)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
こちらは割とくっつけて焼き、焼き上がりにもたっぷりシロップをかけて、
サクサク感というよりはジュワッとした感じに仕上げています。

(7)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボレッキ風巻きパイ

2012-04-04 | +自家製バクラバ

ユフカを使って、塩味系のものを作ってみることにしました。

ボレッキ

イメージしているのは、こんな感じです。
生地に具を乗せて、くるくるロール状にして焼いてあるような感じです。
(2005/4/27ウィーンナッシュマルクトにて) 


型に詰めて焼くボレッキも、白いチーズを使うのが定番のようです。
スーパーに行ってカッテージチーズを探してみると、なんだかえらく小さいパックで、しかも高い・・・。
奮発してディルを買うことにしたので、チーズをさらに1パック追加するのは何だか贅沢しすぎなような。

悩んだ末、カッテージチーズ1パックとあと水増し用にとあるものを買って帰りました。


■■ユフカのロールパイ(ボレッキもどき)
■今回の材料
ユフカ 1枚
粒状カッテージチーズ 小さい方の1パック
厚揚げの皮をそぎ落とした中味(もしくは水切りした豆腐) 粗くくずす
カラシナのトウや葉を茹でたもの
ディル パセリ
オリーブオイル
卵(塗る用)

■作り方
(1)カッテージチーズ、和製チーズ(くずした豆腐のことね)、ハーブ、塩胡椒を混ぜておく。
(2)円形のユフカを半分に切り、円弧の側を手前にして配置する。
乾きすぎていたり、湿りすぎていたりすると破れやすいので、霧を吹いたり、具の水分の量に気をつけるようにする。
(3)まず全体にオリーブオイルを塗り、更に具をぱらぱらと広げておく。
一番奥側(直線のところ)数センチは、あまり具を置かないようにする。
(4)手前、つまり円弧の側からくるくると巻いていき、ゆるくカーブするように曲げて、とじ目を下にして天板に置く。
(5)表面に溶き卵を塗り、オーブンでしばらく焼く。

 

ボレッキ風

出来ました!
奮発してディルを買ったので、いい香り。
カッテージチーズに豆腐を混ぜたら、豆腐もチーズっぽく感じられるのでは、と期待しましたが、やはり豆腐部分は豆腐の風味がしっかりしました。 


ユフカはそうそう手に入るものではありませんが、春巻きの皮で代用してもいいかも。
揚げない分、春巻きよりもローカロリーかもしれません。
カッテージチーズを手作りすれば、コストダウンも出来ます。
(ユフカを作るという手もある。検索すると結構沢山手作りユフカのレシピが出てきます)
また今度作ろう☆


■参考情報
(1)ユフカのロールパイレシピ 
(トルコ在住の方のブログ)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手作りアラブ菓子:ナイチンゲールの巣(Esh al bulbul)

2012-04-03 | +自家製バクラバ

しばらく間が空いてしまいましたが、お友達から頂いたカダイフとユフカで作ったものを、記事にして行きたいと思います。
アラブ菓子については、思い入れが強すぎてうまく文章がまとまらないので、いっそ、ささっとまとめることにしよう・・・。

なお、カテゴリに「■アラブ菓子・中近東食材」というものを新設しました。
これまで買ったアラブ菓子や中近東食材、そして試行錯誤中ではありますが手作りのアラブ菓子もここに入れていきたいと思います。


ずいぶんとコメントのお返事が遅れていてすみません。しばしお待ち下さいませ。

============-

カダイフ(素麺状の小麦粉生地)が手には入ったら、まずやってみたかったものは、鳥の巣。
グーグルやユーチューブで作り方を検索したのですが、あまりよいサイトがありません。
かすかな手がかりは、バクラバも作っているミラノのパン屋さんが、「鳥の巣は作れないよ」といいながら手真似をした動作のみ。
左手の指に、何かを巻き付ける仕草をしたのです。

なるほど、そうやって「巣」を作るのね。

とりあえず、やってみます。

 

アラブ菓子OshElBulbul

素麺状の生地を適量右手でとり、左手の指に巻き付けて丸めます。
人差し指、中指、親指などいろいろ試しました。
また生地の分量も様々にして、高さが高いもの、低いもの色々やってみました。

アラブ菓子OshElBulbul

天板に並べて、澄ましバターをふりかけます。

ところどころナッツ入りのものがあるのは、ナッツをどの時点で入れるのか不明で、入れておくとどうなるのか実験してみたもの。 (焦げるので最初から入れておくのはよくないという結論)

アラブ菓子OshElBulbul

実家の電気オーブンで焼きます。
すると、高さが低いものから焦げてきました。

アラブ菓子OshElBulbul

多少の焦げムラは気にせず、全体がコンガリするまで焼きました。
ナッツをシロップにくぐらせてを穴に詰め、更にあと少々オーブンで焼きました。

アラブ菓子OshElBulbul

一個ずつ切り離して出来上がり。

全然自信がなくて適当に作っていましたが、何だか、本物に似てるのでは!!!


食べてみると、サクサクカリカリで、まさに鳥の巣!
初めてにしては、かなりよく出来ました。これで、もう外国から取り寄せなくていいかも?
もっと上達したら、アラブ菓子屋さんになれるかも☆
なんて妄想が広がります。


作り方と今後の課題を整理しておきます。その後レシピサイトも見付けたのですが、まだ不明な点は沢山あります。

■■アラブ菓子 ナイチンゲールの巣 Esh al bulbul
■材料・道具
クナーファ
澄ましバター
好みのナッツ(ピスタチオ、松の実、カシューナッツなど)  乾煎りしておく
シロップ 砂糖と水 同重量、風味付けとしてローズウォーター もしくは柑橘の皮、果汁 
霧吹き(水を入れておく)
丁度指がはまる程度の丸形(あれば)

■作り方
(1)まずシロップを作る。
同重量の砂糖と水に、ローズウォーター適量を混ぜ、数分煮立ててさましておく。
今回はローズウォーターをつかったが、代わりに柑橘の皮と果汁で風味付けしてもよい。
(2)クナーファを適宜ほぐす。乾燥して折れやすくなっているようであれば、霧吹きで水分を補給し、湿らせる。
(3)適量のクナーファを右手にとり、左手の指に巻き付けるようにして、「巣」をかたちづくる。
指1本だと穴がとても小さくなるので、何か筒状のもの(クッキーの丸形など)を指に嵌めるとよいかも。
(人差し指と中指2本を芯にしてみたが、抜きとりにくい)
これを、相互があまり密着させないように天板に並べていく。
隣同士がくっついていると、側面が焼けにくく、また絡まり合ってあとでバラすのが大変です。
(4)澄ましバターを、クナーファ全体に垂らしかけ、オーブン170~180度程度でこんがりしてくるまで焼く。
(5)乾煎りしたナッツをシロップ適量の中に浸しておく。
鳥の巣を一旦オーブンから出し、巣の中に、ナッツを一つずつ詰めていく(かなり辛気くさい作業)。
全部詰め終わったら、再度オーブンに戻し、シロップが乾くまで焼く。
この仕上げ焼きで、ナッツと巣が密着する効果があるような気がする。
サクサクに仕上げたい場合はこれで出来上がり。
(6)もし、じゅわっとシロップが染み出すようにしたければ、巣を大きめに作っておき、出来上がりにシロップを染みこませるといいかも。(よく分からないけれど)

■今後の課題
・巣の穴が小さくて、ナッツを詰めるのが大変だった。
カシューナッツ2個、ピスタチオ3個くらいは入れられるような穴がよい。細い丸形を探してみるべし。
・もうすこしコンガリ焼いてもよかった。焼きが甘いと、焼き上がりはサクサクなのだが、湿気やすいという問題がある。
・ナッツは数種類同時に作ると、出来上がりが色とりどりで綺麗。次回も色々用意するとよい。



これまで買ってきた 鳥の巣/Osh El Bulbul/bird’s nest の写真を、サイズが小ぶりな順に並べてみます。

サイズにかかわらず、今回のようにオーブンで焼くタイプと、多めの油で揚げる(もしくは大量の油を天板に注いで焼く?)タイプがあると思われます。
オーブン焼きタイプは食感がサクサクハラハラと、とても軽めです。 

シリア産 Semiramis。
どこよりも背が低く作ってあり、ピスタチオは3個。焼き色も浅め(今回私が作ったものに近い)
甘さとても控えめで、クナフェがと~ってもサクサクで、止まりません。

今回作ってみて思いましたが、背を低く、小さく作る方が難しいです。 一体どうやって成形しているのか想像もつきません。

シリア産GRESAM。
ウィーンで購入したもの。
サクサクで、背も低いタイプです。 
Semiramisよりも焼き色強め。 

シリア産 Rashad。
友人に頼んでウィーンで買ってきてもらったもの。 
濃いめの焼き色で、とてもサクサクしています。
やや背が高め。 
レバノン産 Al Bohsali。
ネットで購入し取り寄せたもの。
焼き色は薄いが、Bormaブルマの外側のようにしっかり固めで、サクサクというよりはバリバリ。油で揚げてあるのかも。

下半分には蜜がしっかり沁みて上は蜜が少なめで,ナッツは上側にだけあります.

2008/01/23レバノン産RafaatHallab&Sons

レバノン産Rafaat Hallab & Sons。
クナフェの盛り上げ方がこちらが高く、焼き色も強く、シロップも多めに染みこませてあります。
ピスタチオの数も多いです。

固めの歯ごたえだったので、おそらく揚げてあるのだと思います。 

ウィーンのナッシュマルクトでダンナサマが買ってきてくれたもの。ショーケースから1個ずつ買ったため産地は不明。

かなり大きくて、極細のクナーファをたっぷり使ってあります。おそらくオーブン焼きタイプ。上はパリパリしていますが、下の方はじゅわっとシロップが染み出してきます。


■参考情報
(1)トルコのオリーブオイル ドアル
日本国内で作られたカダイフ(クナーファ) 500g 1650円。
今回はこれを使いました。

(2)冷凍カダイフ(楽天 世界の食品市場ニッショク)
500g 840円

(3)冷凍カダイフ(楽天 イーワールドマーケット)
フランス産 500g 1400円

(4)ナイチンゲールの巣のレシピ  (英語。写真あり)

(5)YouTubeナイチンゲールの巣を作っているところ
 (アラビア語? 前半は違うもの。3分くらいから) 
 エジプト?のシェフ osama氏による料理番組のようです。 
 油で揚げてあります。 

(6)YouTubeナイチンゲールの巣を作っているところ
親指をテーブルに突き立てるようにし、その周りにクナーファを巻いています。
ナッツを詰めてからオーブンで焼くようです。

(7)YouTubeナイチンゲールの巣を作っているところ
料理番組。円筒形の木べらの柄にぐるぐる巻き付け、ぎゅうぎゅう握ってかなりしっかり固定しています。
その後は油で揚げています。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする