カダイフ(素麺状の生地)とユフカ(大きくて丸い薄焼きパン)を使った手作りアラブ菓子の記事が、しばらく中断しておりました。
アラブ菓子には思い入れが大きすぎて、調べ物をしたりすると、ついつい写真にみとれてしまうのです・・・。
「カダイフ」で検索していたら、ユフカの上にカダイフを広げ、クルクルと丸めたものを海苔巻きを切るようにカットし、円柱状に立てて焼く、というお菓子をみつけました。
カダイフのユフカ巻き、というものだそうです。
原理的にはとても簡単そうなので試してみることにしました。
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半円形に切ったユフカの上にカダイフを広げ、カシューナッツもばらまきます。 巻き終わりには水を塗っておきます。
(写真ではバターを塗ってありますが、これは×)
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丸めたものを天板に立てると、こんな感じ。 半円をロールにしたため、当然のことながら太さが異なる海苔巻きが出来ました。
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オーブンで焼くと、こんな感じ。 外側はパリっとして、中はサクサクで、たまにナッツのコリリとした食感もあり、美味しいです。 シロップの染みこませ具合にもよりますが、カリカリ軽めのお菓子です。
でも。
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左側、ちゃんと生地が閉じられていなくて、ほどけかけています。
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簡単なはずなのに全然成功してないし。
再度挑戦してみます。
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ユフカを四角形にカットしておき、そこにカダイフとナッツを並べます。 なお、この写真では約40cm角のユフカを巻くようになっていますが、これでは太すぎ。 後で半分にユフカを切り、細長いユフカロールを2本作るようにしました。
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今度は太さの揃った細巻きが出来ました。
鳥の巣みたいに、ハラハラとした感じになるかな?と思ったのですが、このユフカはおかず用で結構分厚く、しかも軽い塩味がついているため、結構食感が主張します。フィロペーストリーを使うと、また違った仕上がりになるかもしれません。
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丸いユフカを四角形にカットして出来た端切れは、こんな風に小さくカットして空焼き。 パリッパリですごく美味しいスナックになります。 勿論何かのディップをつけてもいいですが、食感がよいのでこのまま延々と食べ続けてしまいそう。 (ユフカの利用法としては一押しかも!?)
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■■カダイフのユフカ巻き
■材料
ユフカ(というより、パートフィロがいいかも)
カダイフ(もし選べるならば細め)
好みのナッツ
溶かしバター
シロップ (水・砂糖同量、柑橘の皮を煮立たせ、レモン汁等で香り付けしたもの)
■作り方
(1)アラブ菓子はだいたい全て、シロップを予め用意して冷ましておく。
同量の砂糖と水、柑橘の皮を数分煮立て、少し濃度のあるシロップを作る。最後に柑橘の果汁も加えて煮立てる。
(柑橘の皮・果汁の代わりに、ローズウォーターでも)
(2)円形のユフカの場合、四角くカットする。奥行き20cm程度になるように横長に置き、
奥2cmくらいをあけて、短く千切ったカダイフをばらまく。さらにナッツもばらまく。
フィロペーストリー使用の場合は、2枚を重ねて置き、同様にカダイフ・ナッツを散らす。
(3)なるべくきっちり巻いていく。巻き終わりは水を塗ってとめるとよいと思われる。
これを、適当な長さにカットする。
なお、食べるとバラバラとこぼれるお菓子なので、太さ・長さは、一口で口に放り込めるサイズがよいと思われます。
(4)ユフカが厚手な場合、また、バターの量を節約したい場合は、天板にややすき間をあけて並べる。
(隣同士がくっついていると、側面の生地がパリパリになりにくい)
溶かしバターを上からふりかけ、180度のオーブンでこんがり焼く。
(5)焼き上がったら、お菓子が熱いうちに、冷たいシロップを注ぐ。
軽く垂らすだけでもいいし、じゅくじゅくに染みこませて柔らかいお菓子にしてもよい。
甘さ強めだけれどパリパリ感も欲しい場合は、シロップを垂らした染みこませた後に
再度オーブンに入れて乾かし焼きをするとよさそう。
■■参考情報
(1)カダユフのユフカ巻き
Yufkalı Kadayıf Tatlısı
YUFKALI SARMA KADAYIF
Yufkalı Kadayıf Sarma
これらで検索するといろいろ出てきます。
(2)googleの画像検索で 「YUFKA SARMA KADAYIF」 をやってみました。
ものすごく美味しそうなお菓子がずらりと並びます。
(3)今回作ってみるきっかけになった、トルコ在住日本人女性の方の、「カダイフのユフカ巻き」(ブログ記事)
(4)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
くっつけて焼いていますが、外側にフィロ生地を使用し、溶かしバターも沢山使っているせいか、サクサクハラリとした食感に見えます。
(5)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
(最初に宣伝が出ますがしばらく待つと消えます)
これも外側がフィロ生地かも。ひとつずつを離して焼いています。
割と大きめに仕立てているように見えます。
(6)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)
こちらは割とくっつけて焼き、焼き上がりにもたっぷりシロップをかけて、
サクサク感というよりはジュワッとした感じに仕上げています。
(7)「カダイフのユフカ巻き」(トルコ語ですが写真あり)