採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

世界で最も高価なコーヒー(コピ・ルアク)

2011-08-31 | +お茶・お酒

ダンナサマのお友達がインドネシアに行かれたとのことで、珍しいものを頂きました。

 

2011/06/06コピ・ルアク Kopi Luwak(コピ・ルアク)。

コピはインドネシア語でコーヒーのこと。
そしてルアクは、丸の中に写真がある動物、マレージャコウネコ。

ほほーう。
噂には聞いたことがありましたが、これが例の・・・
2011/06/06コピ・ルアク 説明書きがありますが、インドネシア語なので読めません・・。

右側の袋に、一人前分の粉に挽いてあるコーヒーが入っています。

 

ジャコウネコのコーヒー、何かの小説に出てきて知りました。
世界で一番高価なコーヒーだとか。

これは、ジャコウネコのフンから取り出されたコーヒー豆なのです。

マレージャコウネコは果肉をエサにするためにコーヒー豆を食べるけれど、種子部分は消化されずに排泄されてしまいます。
これを探し集め、洗浄し乾燥させたあとに焙煎するのです。

希少価値が高く、一説によるとジャコウネコの腸内の消化酵素の働きや腸内細菌による発酵によって、通常のコーヒーにはない独特の複雑な香味を持つと言われているらしいのですが・・・。


■■飲んでみました■■■■■■■■

見かけは普通のコーヒーです。(なので写真はなし)
ドリップしている時の香りは、とりたてて特筆すべきものはない気がしました。

飲んでみると、うーむ、酸味はあまりなく、多少コクがあるかな?
通常のコーヒーとタンニンの質がちょっと違う(少なめ?)ような気もします(焙煎方法などにもよるのかもしれませんが)。
そして、何口目かに、ふっと花のような複雑な香りが口腔をよぎります。

あれ?今の香りは??

と再度味わおうとしてはみるものの、次第に舌が慣れてしまって、段々味が分からなくなってきます・・。
幻の香りを二度は掴めないうちに飲み終わってしまいました。


<感想>
ワインのソムリエのように味覚・嗅覚を鍛えた人ならばともかく、私にはこのコーヒーの価値は分からないかも・・・。
世界中のコーヒーを飲み尽くして、さらに何か物珍しさを求める人には刺激的かもしれません。
でも現代ではこのコーヒーの稀少さも薄れてきているとか・・・。
(お金を出せば世界中で買うことが出来るようになったようです。
 又聞きですがジャコウネコを飼育して人工的に豆を食べさせたりもしているらしい)

(コーヒーが好きな人こそ)いつか飲んでみたい幻の存在にし続けておく方がいいんじゃないかなあ。
手に入らない、でも手に入れたいものがあるって、ある意味、エネルギーのもとになりますよね。



■参考情報
wikipedia コピ・ルアク

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スーパーで蟠桃(ばんとう)

2011-08-30 | +フルーツ

先日近所のスーパーで、珍しいものをみつけました☆

2011/08/28蟠桃 何と蟠桃(ばんとう)が地元スーパーに!

とても大きくて立派!

以前デパ地下で見かけたときは、1個が1パックくらいの値段だったような気がします。
今年は色々と特別だから、こんな田舎のスーパーにまで出回ってくれたのかな。
それにしても嬉しい。
2011/08/28蟠桃 しかも安売りになっていて、こんなお値段。

シールを剥がしてみると、本来は2倍のお値段(398円)。
普通の桃でも1個200円するときがあるし、安売り前でも買いだと思います。

毎日スーパーに行く訳ではないので通常価格の時には出逢えませんでしたが、見付けられて(しかもお安くなってて)ラッキー☆


ひんやり冷やして頂きました。
平たい桃なので、直径の割には食べるところが少ないともいえますが、抜群の美味しさ。
甘酸っぱくて、何かこう、複雑な味わいがあります。
今年は「あれ?」の桃にあたることが多かったせいか、今年一番の桃かもしれません。



そして食べた後、台所を通ると何やらいい匂いが。
ふんかふんか、と源を辿ると・・・。
何と桃を包んでいた白いクッション材からいい香りが立ち上っているのです。

食べたときよりも、クッション材の方がいい香り。
(ダンナサマにも嗅がせてあげました)
ということは、皮に香りがあったのかな。
皮は剥いてしまいましたが、皮ごと食べてみればよかったかも・・。

福島の桃および蟠桃農家さん、いろいろ大変だと思いますが頑張って!
今年はもう終わりかもしれませんが、来年も(このあたりまで)出回りますように。

(来年はまた元のように高嶺の花になってしまったりして)



==================

おまけ。


駄洒落をひとつ。

2011/08/28ゴーヤとゴヤ
何だか分かるかな。

こういう駄洒落を見付けるのは、もちろんダンナサマ。

 

答えは・・・・


「ゴーヤとゴヤ」


お粗末様でした・・・。

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201108台湾:市場(お総菜等)

2011-08-29 | +海外

台湾の市場写真、まだ続きまーす。
今回は、お総菜系。

2011/08/10台北市南門市場 台北市の南門市場。
この市場は東門外市場とは随分と趣が異なっていました。
香腸(ソーセージ)や金華ハムがここの名物とか。
右のお店にぶら下がっているのが香腸。
2011/08/10台北市南門市場 このお店にも香腸各種がぶら下がっています。
黒いのは、イカ墨入り?何だろう。


(台北市の南門市場にて)
2011/08/10台北市南門市場 お総菜屋さんも何軒もありました。

八百屋さんで大きいシシトウ(太い甘長唐辛子)の種をくり抜いている人がいるなー、と思ったら、お総菜屋さんにはそれの肉詰めが。
詰める際には絞り出し袋か何かを使うのだろうか・・・。

(台北市の南門市場にて)
2011/08/10台北市南門市場 てりてりとツヤのある立派な角煮も。

藁で縛るというのはいい考えですよね。煮ている間に分解しちゃったりしますからね・・・。

(台北市の南門市場にて)
2011/08/10台北市南門市場 どのお総菜屋さんにもこの茶色い物体があるけれど、一体何だろう?
2011/08/10台北市南門市場 と思ったら、解説写真が。
蓮根のもち米詰めのようです。

冰糖蓮藕という名前で、甘い味付けですが、前菜に使われるもののようです。

(台北市の南門市場にて)
 2011/08/10台北市南門市場 こちらは台南の市場。
丁度中元節の時期のため、お供え用の鶏丸焼きがずらり。
2011/08/10台北市南門市場 これはおそらく普段から山盛り。
鶏の手羽先と足。
台湾ではとてもポピュラーなお総菜です。

ダンナサマはこの足(モミジ)が結構好きみたいですが、私は(別に気持ち悪いとは思わないけれど)首の方が好きな味だな・・。
2011/08/10台北市南門市場 こちらも中元節のお供えに使うと思われる魚唐揚げ。
2011/08/10台北市南門市場 お豆腐もしくはさつまあげでできた、魚・鶏丸焼き・豚バラ肉のお供え3点セット。
2011/08/10台北市南門市場 手前は蒸しパン、中程のは米粉製のお餅的なものかな。
その奥には、蓮根のもち米詰めがありますね。


コレ何?コレは何?と思っても、例え食べるばかりになっているお総菜でも、量などの関係で買ってみられないものがほとんど。
ということは欠乏感は永遠に続くわけで・・・。

市場は何回行ってもワクワクして飽きません。


■参考情報

桂花糖藕 ブログ記事(日本語) 作り方写真あり。
上海では糖桂花というキンモクセイの花のシロップ漬けを使うそうです。この料理は上海料理の前菜として有名なものだそうです。
冰糖蓮藕 中国語(繁)ですが製造過程の写真があります

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ジャガイモと塩辛のおつまみ

2011-08-26 | +パン・麺・穀類

結婚して随分経つ気がしますが、いまだにダンナサマとの食べものの嗜好の違いに驚くことがあります。

ある日。
私が剥いた梨をふたりで食べながら、
「梨ってさー、この芯のところの酸っぱいところが美味しいよね~」
と、ふとダンナサマの方を見ると、なんだか変な食べ方をしています。

端からぱくぱくと食べ進むのではなく、妙な持ち方をして、へぎへぎとこそげとるような囓り方。

Fujika 「え?何してるの?」
ダンナサマ 「だってこの芯のところって酸っぱいじゃん」
Fujika 「えええええ゛。うそー!? この中心部が酸っぱくて美味しいのに~。だから芯を取るときも、種のところだけ、すごーく小さく切り取っていたんだよ。」
ダンナサマ 「・・・・・。どうりで・・・」

あー、びっくりした。
梨の芯が嫌いだなんて、結婚×年目にして初めて知りました。
(もしかして梨の芯が好きなのは少数派なのだろうか?)

もっと早く言ってくれれば、芯のところ大きく切り取ってあげたのに。
そんな×年も我慢し続けなくっても・・・・。

フルーツの中でぶどうが一番好きというのも、ダンナサマが自分から言わないから、結婚1年目は一度も買ってあげなかったし・・・。

ダンナサマへ:
スーパーに一緒に行ったら、色々なものについて積極的に好みをアピールしてね。
「Fujikaちゃ~ん、ここにぶどうがあるよ
では、好きなのかどうか分かりませんからね。


==話はかわって==============


夏野菜、特に山盛りのナスの消費に追われてふと気が付くと、じゃがいものことをすっかり忘れていました。
段ボールのそばを通るたびに、ああ、あるなー、あるなー、とは思っていたものの全然消費していないため一向に減る気配がありません(当たり前だ)。

そうだ、この前買った(あんまり美味しくない)イカ明太があるのだわ。
父がTVで見たお料理のなんちゃって版を作ろう。


■■ジャガイモとイカ塩辛(イカ明太)のおつまみ風
■材料
ジャガイモ  丸ごと蒸しておいたもの。
イカの塩辛(イカ明太)
バター
黒コショウ

■作り方
(1)茹でたジャガイモは、皮を剥いて半割にして、中央を少しくり抜く。
お皿に載せ、電子レンジで温めておく。
(茹でたものがない場合は、皮を剥いてサイの目に切って柔らかくなるまで茹でても短時間で済むので便利。
茹だったら水気を切ってココット型などに入れる)
(2)窪みの中にイカの塩辛少々を入れ、バター少々を乗せる。黒コショウをふる。
(3)オーブントースターで数分、塩辛に火が通るまで焼く。

初めに聞いたときは、ええー!?という驚きのレシピでしたが、以外や以外、何の違和感もなく美味しいのです。

 

2011/08/17ジャガイモと塩辛 塩辛を窪みに入れ、バターを載せたところ。

バターが大量に見えますが、とても小さいじゃがいもなので本当はごく少量です。
1.5cm×1cm×2mmくらい。

 

 

考えてみたら、イカの黒作りをパスタにすることもあるし、ジャガイモと塩辛だってアリですよね。
少量ではありますが、バターが洋風っぽくなる決めてじゃないかなあ。
オリーブオイル、ニンニクオイル、バジルソース、などでもいいかもしれません。


サイの目に切ったジャガイモを茹でて(丸茹でより時間短縮になるし)、生のハーブをまぶしてココットに詰め、塩辛+バター(オイル)、というのも美味しそう。

 

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畑のかぼちゃ

2011-08-25 | +その他

畑の草がすごいことになっています。
いつのまにか腰くらいまで、イネ科の雑草が茂っています。

このままでは肝心な野菜がうずもれてしまうわ・・。
(もう大半そうなってますが)

という訳で、今週は草むしりに励んでみました。
折角発掘してみたものの、野菜達はどうもダメな感じ。

ナスは、旅行中に実を大きくさせすぎたのが祟ったのか、ぱったりと成長を停止しています。葉っぱも落葉しまくりの虫食いだらけ(可哀想・・・)。
ごく近くに里芋を植えてしまったのも間違いだった気がします。
肥料分も里芋に吸い取られているのかも。

トマトは、支柱がこけて、木がばったり倒れて、熟しかけの実が腐っています。
(支柱がとっても苦手・・・)

ズッキーニは、葉っぱはジャマっけなくらい茂っているにも拘わらず、草に埋もれて受粉ができないためか、折角雌花がついてもことごとく腐っています。

草にまぎれながらも、ぼちぼち育っているのがカボチャ。
ツルは草に埋もれてはいても、葉柄が長いのでなんとか草の上に葉っぱをだして光合成しているようです。

去年は種まきしていないのに勝手に生えてきて、沢山の雄花やホクホクの実を何個もつけてくれたのでした。

今年も是非☆、と思って、梅雨くらい(遅いけど)に種まき・育苗して畑のあちこちに苗を植えてみたのでした。
肥料不足かえらく初期の成長が悪かったものの、花がとれる程度には育っていて嬉しいです。


肝心の実は・・・。

去年は無欲だった分、喜びが大きかったのかな。
今年は、あわよくば、と期待した分、少々がっかりな感じです。

でも草むしりをしていると、予期せぬ場所になかなか立派なかぼちゃがあったりして、何だか宝探し気分。
お宝が埋まっているかと思うと、草むしりの励みになります。
やっぱ栽培より、採集が性に合っているなあ・・・。


2011/08/24かぼちゃとズッキーニ 宝探しの成果。
1個食べたので、通算(たったの)3個。
去年は1本からそれくらい採れたような・・・。

一番下は、ズッキーニ。
うっかりおばけにしてしまったついでに、種をとるために完熟させてみたもの。

 

この完熟ズッキーニには、切ってみて2つびっくりが。
今度記事にしますね!

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201108台湾:市場(野菜・なまもの)

2011-08-24 | +海外

台湾の市場の写真を撮ってきたので、ご紹介します。
これまでは、市場に行くとぽーっとなってしまって写真どころではありませんでしたが、何度目かにしてようやく、撮影する余裕が出てきました。
とはいっても撮り忘れたものもまだ沢山あるのですが・・・。

2011/08/09台北市東門外市場 伝統的な市場に行くと、二間くらいの間口のお店が沢山並んでいます。
これは八百屋さん。

(台北市東門外市場にて)
2011/08/09台北市東門外市場 この東門外市場は、屋根付きエリアの先にも更にお店が続いています。
外れの方には、リヤカーに商品を積んで売っているようなお店も多数。

(台北市東門外市場にて)
2011/08/09台北市東門外市場 見かけた野菜をいくつか紹介します。
手前のカゴはヘチマと、多分ユウガオ。

奥のカゴは「芋頭」と呼ばれるもので、タロ芋(里芋)の一種です。
沖縄の田芋に近いかな?親芋を食べる品種です。
加熱すると薄紫色になります。
料理やお菓子など色々に使われる人気食材です。
2011/08/09台北市東門外市場 2011/08/09台北市東門外市場 金針菜と菱角(菱の実)。

金針菜は希に日本でも売られているようですが、菱の実はまずないですよね。

夜市や街角で茹でた菱の実を売っていることがあります。ぽくぽくして栗のような豆のような感じで美味しいです。
2011/08/09台北市東門外市場 長いささげ豆。
濃い緑で細いタイプのものはこのあたりの産直でもありますが、二色で太いものは初めてみました。

左に見える白いものはマコモタケ。
2011/08/09台北市東門外市場 タケノコも売っていました。
「沙拉筍」と書いてあるので、サラダにも出来るのかもしれません。

台湾は、年に何回もタケノコが採れるのではなかったかしらん。
2011/08/09台北市東門外市場 これまた日本ではまず見ない、生の蓮の実。
何に使うんだろう?
左に何やら試食品がありますが、気づかず食べそびれてしまいました。残念。

右手前に見える袋入りのものは、蓮根澱粉。
2011/08/09台北市東門外市場 売り場には、とても手作り感溢れる蓮の実むき機が設置していありました。
車輪の右側に見えるパイプから殻付きの緑の蓮の実を落とし込むと、タイヤの円周上(中央)にとりつけた金具によって蓮の実の殻に綺麗に一周刻み目がつくのです。
この刻み目からぱっかり2つに割って中の白い実を取り出すという訳。
2011/08/10台北の果物屋 市場の一角には大抵、大きめの果物専門店があります。
台湾の人はフルーツが大好きで、日本人よりよく食べるのではないかな。値段もお手頃ですし。

巨大なスイカが山盛り!
(台北市の小さめの市場)
2011/08/09台北市東門外市場 市場内にも小さな果物屋さんが。

パパイヤ、グアバ、梨、りんご、ぶどう、マンゴーメロン、スイカなどが見えます。

2011/08/09台北市東門外市場 単品販売の店(屋台)も。
このお店はレモンとパッションフルーツ専門店。

ああ、レモン5キロとか買って帰れたら・・・。
2011/08/09台北市東門外市場 こちらは龍眼(ロンガン)(桂圓とも)専門店。
龍眼は、ライチとよく似た構造のフルーツです。
茶色いパリパリした皮に、半透明の白くてジューシーなゼリー質の果肉が包まれていて、中心には黒い種が一個あります。

ライチには独特の香りと甘酸っぱい味がありますが、龍眼は酸味は殆どなくて濃厚な甘みがあります。

私はライチの方が好きですが、龍眼の方が好きという人も。果肉を乾燥させたものは漢方食材としても使われます。
2011/08/09台北市東門外市場 白い果肉のパイナップルを見付けました(今回初めて気づいた)。
白くても熟していて、とても甘くて美味しかったです。

台湾のパイナップルは基本的に完熟でとても甘く、舌が痛くなるようなものはありません。
店頭でこうやって剥いてもらって買うのが一般的なようです。
(左にチラリと見えるようにカットして楊枝をつけてもらうことも出来ます)

最近は芯まで食べられる品種ばかりです。

1個90元というのはちょっと高いような気がします。旬だともう少し安くなかったかな?
2011/08/09台北市東門外市場 お肉屋さんは、牛、豚、鶏と別のお店になっています。これは牛肉屋さん(豚肉と鶏肉は撮り忘れました)。

基本的に冷蔵はしない状態で売られています。
朝さばいた新鮮な肉なのだと思います。
匂い等は全然ないです。

かしわ屋さんには生きたニワトリのカゴが置いてあり、その場で絞めて羽を抜いて(なんかそういう機械がある)、捌いて売っています。
何という品種か分かりませんが肉が黒い鶏も見かけます。
特に鶏肉は、新鮮で引き締まっていて美味しそう。日本でこんな鶏が買えたら・・。
2011/08/09台北市東門外市場 こちらは魚屋さん。
魚屋さんには氷があります。

魚屋さんにも種類があるようで、鯉・鮒類の専門店や、貝類メインの店など、得意分野が分かれているようです。

 

 

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201108台湾:中元節

2011-08-23 | +海外

先日台湾に行った折り、店頭の歩道にお供えを出しているところをよく見かけました。
何だろう、と思っていたところ、スーパーのチラシに”中元節”というフレーズを発見。

なるほど、中元節か。

とはいっても何のことかさっぱり分かりません。
とりあえず目に留まったものを写真に撮っておき、帰ってから調べてみました。

資料いくつかを読んで、主観もまじえつつざっくり要約してみると次のようになります。

◎中元節とは・・・
道教の行事と仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)が習合し一体化したもの。

道教では旧暦の7月15日を中元といい、赦罪大帝(地官大帝)(中元公)の誕生日とされている。
なお、旧暦1月15日(賜福大帝/天官大帝の誕生日)を上元、旧暦10月15日(解厄大帝/水官大帝の誕生日)を下元といい、これら3つを総称して三元、この3人の神様を三官という。

赦罪大帝(地官大帝)の仕事は「赦罪」なので、お誕生日の月には死後の世界の門を開いてしまうので、ちゃんとしたお墓がない霊(好兄弟、ハオテンショー)はそのあたりをウロウロしまわることになる。
このさまよえる霊をなだめるため、赦罪大帝(地官大帝)の誕生日の日には供物をささげ、"拝拝(パイパイ)"をして供養する。
台湾では旧暦7月は"好兄弟"=鬼が徘徊している月ということで"鬼月"とも呼ぶ。

盂蘭盆会とは仏教行事のひとつで、安居(あんご)の最後の日(旧暦7月15日)を盂蘭盆とよんで、父母や祖先を供養するというもの。
道教の中元節と盂蘭盆会はたまたま(?)同じ日だったため、両者がひとつとなって盛んな行事となっていった。

詳しいことはよく分からないが、中国と日本のの中元(+盂蘭盆会)はかなり異なると考えてよさそう。日本では「地獄の釜の蓋が開く」という「赦罪」的な言い伝えもあるが、道教的な色合いはかなり薄れ、先祖供養という仏教的な意味合いが強い。
台湾では、みんなが実家に集まってお墓参り(先祖供養)をする日はこの日ではなく、清明節(4月7日頃)とのこと。

-----------

宗教というのは土地によって独自の習合・発展をしていくので、本当はもっと複雑なのかもしれませんが、いまのところこの程度しか分かりませんでした。
現地の人に何をお祭りしているのですか?と聞いてみられればいいのだけどな。
(人によって微妙に違うような気もする)


さて、復習してから写真を見返すと、ちょっと理解が深まるような。

2011/08/12台南の中元節 街角のお供えの一例。
これはビル(大会社)の前だったせいかどうか、大規模な方です。

個人商店の前は、机ひとつ分くらいというのが多いです。
2011/08/12台南の中元節 こちらもりっぱな方。
手前に見える飲み物のカップは7つというのが台南の方の決まりだとか。

左側に縛って積み上げてあるのは、おそらく
神様用のお金の"紙銭"で、燃やします。
これだけ大量の紙を燃やすのは環境上如何なものかという意見もあるようで、最近は小切手方式もあるとかないとか・・・。
2011/08/12台南の中元節 お供えは、お頭つきの魚(揚げ魚)、鶏の丸焼き、豚バラ肉(揚げてある)の3点がセットのようです。

2011/08/12台南の中元節 どうりで市場には、鶏の丸焼きが勢揃い。

2011/08/12台南の中元節 そしてお魚も、尾頭付きで立派なものが。

2011/08/12台南の中元節 ベジタリアン(素食)のお供え3点セットも用意されています。
これはお豆腐製ではないかと。
(もしかするとサツマ揚げ的なものかもしれません)

2011/08/12台南の中元節 こちらはサツマイモの薄切りチップを飴で固めたもの。
通常時もお菓子として売られているものですが、肉・魚・鶏のお供えの形になるのはこういったお祭りの時ならではだと思います

2011/08/12台南の中元節 あんこ入りおまんじゅうでできた、豚肉・魚・鶏のお供え。

2011/08/12台南の中元節 街角ではなにか燃やす儀式をしていました。
みんなが捧げ持っているのは竹ではなくサトウキビ。

奥の路上に見える黄色いものは、神様用のお金の"紙銭"で、後でこの缶で燃やすのだと思います。

街中には紙銭(及びお供え用品)の専門店をよく見かけます。それくらい一般的。

2011/08/12台南の中元節 かなり盛大に燃えてます・・・。

ここでは大きめの缶を使っていますが、街中には焦げ目のある小さめの缶(円筒形の5ガロン缶くらいのサイズ)がよく置いてあります。
台湾では月に2回くらいは何らかの"拝拝"をするようです。

2011/08/12台南の中元節 その奥の通り全体がお供えロード。

右手前にスツールに乗った赤い洗面器とタオルが見えますが、これはお供えにつきもののお道具で、亡霊達"好兄弟"が体を綺麗にするための配慮だそうです。


上のお供えテントは、特にどうってことのない街角にありました。
ぱっと見たところでは寺院なものも見えなかったし。

これが立派なお寺だったら、さぞかし・・・。

という訳で祀典武廟(大関帝廟)に行ってみました。
台湾の関帝廟の総本山で、道教の神様関羽をまつったところです。


お供えはやはりすごいことになっていました。
台南でおそらく一番盛大なのではないかと思います。
(結構なまなましい写真ですので、苦手な方はお気をつけ下さい)


2011/08/12台南の中元節 バラ肉なんかじゃなくって,尾頭付きの豚・・・。

左手前の丸焼きも、ニワトリではなくもっと大きな鵞鳥か何かと思われます。

豚の頭に刺してあるのはおそらくお香で、これが燃えている間は神様や亡霊たちがお食事中、という意味になるとか。
2011/08/12台南の中元節 写真には写りませんが、ものすごーく暑いのです。

色々心配になりますが、おそらくお腹には保冷剤が入っていると思われます。
扇風機を回して冷却&ハエ除けも考えているようです。
2011/08/12台南の中元節 奥にももう3頭。
計6頭の豚がお供えされていました。

テントの外には人だかりが。
2011/08/12台南の中元節 近寄ってみると、祭壇の上ではお坊様(?)がお経(?)を唱え、時折、ばらばらっと飴やお菓子を蒔いていました。
お経は日本のものとは全く違う音程・曲調でした。


台湾人の知人に以前聞いたところによると、神様へのお供えの豚は、とても特別なものだそうです。
子豚の時に、丈夫そうなものを厳選して選抜し、美味しいものをたっぷり食べさせ、限界まで太らせるのだそうです。成長するに従い自分の足では立てないくらい大きくなるので、横倒しに寝かされてエサを与えられるそうです。
ひ弱な子豚だと、ここまで太れずに途中で死んでしまったりするとか・・・。


今回見かけたお供えの豚はそこまで大きな豚ではないように思いますが、それでもずいぶん立派な豚でした。
しかも6頭。

お供えのお下がりは一体どうなるのかとっても気になります・・・・・。



■参考情報
農暦中元節 拝拝  台湾在住経験のある方のブログ記事
Wikipedia 盂蘭盆
Wikipedia お盆
Wikipedia 清明
台南の祀典武廟

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2011イタリア旅行:シチリアのお菓子

2011-08-22 | +海外

週末は待望の雨が降って、一気に涼しくなりましたね。
梅雨が明けて以来、あまりの暑さに心頭滅却しすぎてほとんど記憶喪失状態でしたが、久々に我に返った心地でした。
でも、暑さ疲れで昏々と眠ってしまい、結局意識がなかったのだけれど。

またこれから暑くなるとか。
心の準備をしておかないと・・・・。

=================

6月にイタリアに行ったときのことです。

6/17,お友達のおうちにお招き頂きました。
お友達のご主人さまはシチリア出身とのことで、シチリア菓子を沢山御馳走になりました。

2011/06/17シチリアのお菓子

シチリア菓子といえば、カンノーリ☆
(cannolo (単数形)、 cannoli (複数形))

初めてのカンノーリに大感激です。

香ばしく揚げたやや厚めの小麦粉生地にリコッタクリームを詰めたお菓子です。
クリームは食べる直前に詰めなくてはダメ!とのことです。

2011/06/17シチリアのお菓子

両側からきっちり詰めて出来上がり。
生地はとても香ばしく甘くありません。
クリームはリコッタチーズ製なのでコッテリ感はほとんどなく、甘さはあるもののさっぱりと感じます。
カリカリの皮とソフトなクリームの対比が絶品!!!!

2011/06/17シチリアのお菓子

シチリアといえばもう一つ、カッサータです。
カンノーリの中味と同様のリコッタクリームを糖衣で覆ったものです。
美味しいのですが、糖衣がかなりの分厚さで、とてもとても甘い・・・。

2011/06/17シチリアのお菓子

カンノーリとカッサータは、ミラノのこちらのお店のものです。原材料をシチリアから空輸しているそうで、シチリア出身の人でも納得の品質ということです。
(ホームページアドレスが書いてありますが移転したようです)

2011/06/17シチリアのお菓子Dolci alla mandorla

焼き菓子も☆

アーモンドのお菓子Dolci alla mandorlaで、ほとんどマジパンそのままといえるくらいアーモンド風味濃厚で美味です。

右手前のものはCatanesi という名前。


2011/06/17シチリアのお菓子muccunetti

アルミ箔に包まれたものの断面。
緑色のものはカボチャのコンフィだそうです。

3種類ともかなり甘めですが、元気が出そうな感じ。和菓子に似ているという意見もあるようです。

2011/06/17シチリアのお菓子

このアルミ箔のものはムクネット muccunettu もしくはムクネッティmuccunetti という名前で、修道院で生まれたお菓子だそうです。
(ご主人さま直筆)


お菓子好きには夢のような夕べでした。
思い出すだけでうっとりだな~。

Mさん、Iさん、ありがとうございました!!

いつか本場シチリアに行ってみたいわ、とあこがれが募ります。


■参考情報
La Bottegaccia 
さっぱり分からないイタリア語で手当たり次第ぐぐってみたら,お菓子屋さんのサイトがヒットしました.
似た感じのお菓子の写真がいくつかあります。

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201108台湾:マンゴー

2011-08-18 | +フルーツ

8月第2週は台湾(主に台南)に行ってきました。

初夏~初秋は台湾ではマンゴーのシーズン。
持って帰れない悔しさをバネに、写真を沢山撮ってきました。

台湾のマンゴー生産は、西海岸側の中部から南部で盛んです。台南市はマンゴー産地のど真ん中ともいえる場所。
8月にもなると、そろそろシーズンも終わりかけとはいえ、色々なマンゴーを見ることができました

今回見られたものをご紹介しますね。

2011/08/12愛文芒果 愛文(アーウィン)

1950年代にアメリカから導入された品種ですが、今でも台湾で一番人気で、全生産量の4割を占める程。
アップルマンゴーとも言われるものです。

この写真の愛文はちょっと若めで、表面が粉を吹いたようになっていますが、よく見かけるものは、表面がつやつやして、黄色混じりの鮮やかな赤色のものです。黒いシミのようなものが表面についていることがよくあります(炭疽病)。
形は丸っこいです。

甘酸っぱさがあり、香りが高く、肉質は滑らかでとても美味しいです。

(写真は台南市和緯市場にて)
2011/08/12金煌芒果 金煌

1960年代半ば頃、台湾で独自に開発された品種。
このマンゴーの特徴はなんと言っても大きさ。
ペリカンマンゴーに似た黄色くて細長い形ですが、びっくりするくらい大きいです。

肉質はとても滑らかでとろけるよう。酸味は少なめでとっても甘く美味しいマンゴーです。
香りは愛文よりは少なめ、かな?

(写真は台南市和緯市場にて)
2011/08/09金煌芒果 こちらも金煌。

実が巨大な分、種も大きいのかと思いきや、ごく薄べったい種で、食べるところがものすごく沢山あります。

とっても立派なマンゴーの割には、値段は比較的安いようです。街中のかき氷屋さんで出されるマンゴー氷によく使われるとか。

(写真は台北市東門外市場にて)
2011/08/12杉林一号芒果 杉林1号。

丸っこく、綺麗な赤と黄色の果皮は愛文によく似ているように見えます。
1991年に偶発実生から育成されたもので、愛文に負けない味とのこと。
早生である愛文より遅い時期(中期)に収穫されるもののようです。

(写真は台南市和緯市場にて)
2011/08/12杉林二号 杉林2というラベルがあるので、杉林2号という品種だと思います。
(でももしかして、杉林1号の2級品という意味だろうか?)

色や形は愛文や杉林1号に似ていますが小粒でした。
買って食べてみましたが、酸味があって、何故かオレンジのような風味がした気がしました。

(写真は台南市和緯市場にて)

2011/08/12聖心芒果 聖心(センセーション)

これも丸っこい形。
ちょっと安いですね。
味はよい品種とのことですが、種が大きめだそうです。

(写真は台南市にて)
2011/08/12凱特芒果 凱特(キーツ)

マンゴーの中で最も晩生の品種とのことで、8月2週の段階で、かなり若い、青いものが店頭に並んでいました。
熟すと黄色くなるようです。

愛文と同時期、1950年代にやはりフロリダから導入された品種です。

まだ青くて食べてみられなかったので、どんな味か不明です・・・。

(写真は台南市和緯市場にて)
2011/08/12紅凱特芒果

紅凱特

凱特マンゴーの色変わりのようで、果皮が赤色のもの。
このお店では、ものすごく巨大なものが売られていました。
特別に栽培された高級品種かと思ったのですが、単価を見ると凱特とさほど変わらないみたい。

いつか食べてみたいなー。

(写真は台南市和緯市場にて)

2011/08/12マンゴー色々 食べ頃のものを選んで、ホテルに買って帰りました。
左から、杉林2号、愛文、金煌。
金煌の長さは20cm以上あるかも。
2011/08/09マンゴーかき氷 ナイフを持参し忘れても、街角でも食べられます。

この時期、街のかき氷屋さんに行くとマンゴーアイス(芒果冰)というものがあります。
かき氷の上にマンゴーのざく切りを乗せ、シロップや練乳をかけたもの。
常温でおいてあるマンゴーをその場で剥いて切ってかき氷に乗せてくれるお店が多いようです(あらかじめ切って冷蔵してあるところもある)。ぬるいマンゴーが食べている間に丁度ひんやり冷えてきて美味しいです。

フルーツ屋さんで買うと未熟だったりはずれを選んでしまう可能性もありますが、こういうところで買えば必ずベストの状態のものが出てくるので、ある意味確実かもしれません。

 

ジュース屋さんにもマンゴージュースというものがありますが、マンゴーアイスの方がおすすめです。
マンゴージュースは攪拌するので何だかとろりとしたネクターのようになるのです。水やシロップも加えるし。
マンゴーアイスなら、マンゴー100%ですからね。

品種による微妙な味の違いはよく分かりませんが、どれをとってもとろけるような食感で、歯にスジが挟まるなんてことはありえません(柔らかいので歯すら不要なくらい)。
金煌などはレモンをかけたくなる位、甘いです。

ウルシ科の植物なので食べ過ぎはよくないらしいですが、うーむ、止まらない美味しさだと思いました。

結構食べてきたけれど、まだ足りない・・・。


今回はみつけられませんでしたが、龍眼の味がする黒香、水蜜桃芒果(桃の味?)、近年で一番美味しいらしい紅龍、期待の新品種金興などなど、興味深い品種が沢山あります。
いつか食べられるといいな・・。




■台湾のマンゴー

いくつかの資料から(主に(2)を参考にさせて頂きました)、品種リストを作ってみました。糖度などの数値は資料によって異なっているので、基本的には(1)を写し、データがない場合は(2)を書き写しました。
台湾におけるマンゴーの歴史は400年ほど前にオランダ人がインドネシアから持ち込んで始まったと言われているそうです。
第二次世界大戦前、日本の三井物産も何種類の品種を東南アジアから持ち込み、戦後はアメリカのフロリダ州や中南米から新品種がもたらされたようです。
最近は台湾で独自に開発された品種が多数発表されているようです。

名称 原産 データ 特色
愛文、蘋果檨
Irwin
アーウィン
アープルマンゴー
アメリカ‧フロリタ州原産 果重320-500g 
糖度12-15Brix
酸度0.21%
糖酸比 57
種子(果重比)7.3%
1953年にアメリカから導入されて、現在台湾マンゴー生産の40%を占める主力品種。
本品種の特徴は、卵形で、果皮は鮮紅色、果肉は橙黄色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、甘酸っぱく、見た目も良く美味しく、台湾と日本で一番人気の高い品種である。台湾南部以外、沖縄島全域、九州の宮崎県も広く栽培されている。
土芒果、土檨
台湾在来種
  果重120~160g
糖度14.9Brix
酸度0.23%
糖酸比64
種子大(果重比23%)
在来種は全生産量の35%を占める。
本品種は元来小粒だが、品種改良されて220g程度のものもある。
卵形で、果皮は緑色、果肉は橙色で繊維が多く種も大きいが、糖度は15度以上、酸度が少なく独特の風味が強く根強い人気がある。 ジュース、漬物でも人気ある。
シーズンの早い時期に出回る。
病害虫に強く豊産で旱魃にも強い。(試食記事
金煌
キンコウ
高雄県六亀郷(町)の黄金煌氏が1960年代半ばごろからキーツとホワイトを交配し、育成した新品種である 果重600g~2kg
糖度12-17Brix
酸度0.24%
糖酸比73
種子7%
全生産量の16%を占める。
一番の特徴は大きさともいえる。重さが1kgを超えるものがざらにあり、大きなものでは2kg以上にもなる。
完熟すると傷みやすいので7-8割の熟度で収穫される。
味は酸味はやや少ないが糖度が愛文より高く、糖酸比が高い(甘さが強い)。果皮のすぐ下の果肉は繊維が多いが、それ以外の果肉は繊維が少なく滑らかな食感である。 マンゴーかき氷の一番良い材料である。
凱特、九月檨
Keitt
キーツマンゴー
アメリカ‧フロリタ州原産 果重750g
糖度13-18Brix
酸度0.26%
糖酸比57

1953年に愛文とともにアメリカから導入された品種。
全生産量の5%程度。
沖縄マンゴーの元主力品種でもある。
果実は卵型で大きめ。果皮の鮮やかさに欠けるため、アーウィンと比べると見劣りする様だが、味はコクがあり、栽培も比較的容易で、収穫適期も2週間程度あるので計画的に収穫できる。
収穫期が近くなると、果皮が薄緑色になり、果実の肩周辺に赤色がわずかにのる。熟すと緑色は黄色くなる。
果肉は黄色く、ジューシーで、香りも良い。アーウィンと比べるとタンソ病に強いイメージを受ける。
台湾のマンゴーではもっとも晩生の品種で収穫時期は8月以降(9~10月まで遅らせることも出来る)のため、台風の防風対策が必要。
金煌の花粉親。

紅凱特 凱特の変異株とみられる  

凱特とほとんど同じ特徴を持つが、表皮が凱特より紅い。
そのため紅凱特もしくは紅特と呼ばれる。
食味も凱特とほぼ同じ。

玉文 1995年、台南県玉井鄉(町)の郭文忠氏は金煌と愛文を交配して育成した新品種 果重:500g-2kg 
糖度:14度
果実は卵型で果実重は500~2,000gと大きい。 果皮はピンク色、果肉は橙黄色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、糖度は14度前後、と見た目も良く、美味しく、人気の高い品種の一つである。愛文と比べるとタンソ病に強い。
玉文6号 1999年、台南県玉井郷の郭文忠氏が玉文とアーウィンを交配して育成した新品種 果重650-1,000g
種子比6%
糖度15.1Brix
酸度0.16%
果実は長い卵型で果実は大きい。 果皮は赤紫色、果肉は橙黄色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、風味がよく香気も濃厚で人気の高い品種のひとつである。
杉林一号 1991年,高雄県杉林郷(町)の林慶瑩氏が自家のマンゴ園の樹下の偶発実生中から選抜した新品種 果重約650g
糖度16-18Brix
酸度0.18%
糖酸比 90
果皮は赤色~黄色い、果肉は橙色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、美味しく、香りも良い、アーウィンに負けない品種である。
果皮は薄いが、比較的硬めで、輸送性も良い。
収穫期は7-8月(中生)で、愛文と凱特の中間。
隔年結果の傾向があるので栽培管理が必要。
台農1号 1985年農業試験所鳳山熱帯園芸試験支所で育成した品種 果重:180-200g
糖度:16.2-22
酸度:0.18
果皮は桃色~黄色く、果肉は橙黄色。
形は丸っこく、愛文に似ている。
糖度は16.2~22度、種が薄い。味が濃厚で、水分は他の品種と比べると少ない。タンソ病に強い。しかし栽培量が少ない
台農2号 1985年農業試験所鳳山熱帯園芸試験支所で育成した品種 果重:350~410g
糖度:17.7
酸度:0.18
果実は台農1号とは全く違う形で、先端が細く尖った長卵型。
果実重は350~410g。 果皮は桃色~黄色い(やや緑色)、果肉は橙黄色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、糖度は17.7度、と見た目も良く、美味しく、香りも良い、人気の高い品種の一つである。しかし栽培量が少ない
紅龍 1976年高雄県六亀郷(町)の荖濃地方の農民が自家のマンゴー園で発見した品種 果量:467g
糖度:17.3度
酸度:0.13度
果皮は桃色~黄色で、細長い形。果肉は橙黄色で繊維がほとんどなく、肉質は細かく多汁、糖度は17.7度、と見た目も良く、美味しく、香りも非常に良い。
糖度が高いが、全然しつこくない、近年一番美味しい品種と言われる。(試食記事
黒香 インドネシア原産 果重460g
種子比9.1%
糖度15.6
酸度0.18
糖酸比87
1920年代日本人がインドネシアから持ち込んだ品種の一つ。しかし当時台湾の気候風土に合わず、2年に1度程度しか収穫出来なかったため とても割りの合うものではなかった。 その後長年の品種改良を重ね、ついに現在の黒香にになった。 
糖度が20~23度という資料もあり、糖度が非常に高く繊維は少なく味がよい。
最大の特徴は、龍眼にも似た味がすること。
丸っこい形で、果皮は熟しても緑色、果肉は橙色。
主な産地は、台南県の官田、南化一帯。
7月中~下旬以後の、中晩生品種。
香蕉檨、竹葉檨
ホワイト
White
インドネシア原産 果重300g 1916年三井物産がインドネシアから持ち込んだ品種である。
果実はペリカンマンゴーより更に細長く、熟すと果皮は黄色くなる。金煌の種子親(種子親は懐特との説もあり)。
果実重は300g。 栽培量が少ない
聖心
センセーション
Sensation
アメリカ‧フロリダ州マイアミ原産   果実はやや丸味を帯びた卵形で、アーウィンなどと比べると果実が小さく、多産性である。
果皮はピンク色程度に色のりする。 果皮が薄く剥きにくいことと、果実が小さい割に種子が大きいため食べるところが少ない。 果肉の繊維質が少なく、果肉は黄色。(試食記事
農民党、四季芒 嘉義県番路郷(町)農民党の党主席の張銘顕氏が1980年代ごろから台湾在来マンゴーとホワイト3種類のマンゴーを交配して、育成した新品種 果重420g
種子比8%
糖度13.8Brix
酸度0.24%
糖酸比58
比較的細長い形。
果汁が多く耐病性がある。
生育旺盛で徒長し易い。
季節にかかわりなく花を咲かせる傾向がある。
単為結果したものにも50~100g程度の果実がなり、比較的甘い。
農民党フルモーサ1号   果重:150g
糖度:16~20度
農民党の超小型タイプ
(Fujika追記:農民党の単為結果したもののことかもしれない)
金興 南化郷の農家、候金興市が愛文を母に凱特を父に育成した新品種。   果実は大きく1.2kg以上にもなる。
果皮は紅く綺麗で、果肉はきめこまかく多汁、病気にも強いく収穫後の保存性もよい優良品種で、台湾マンゴーの期待の星ともいえる。
台南区農業改良場の奨励品種で、2006年頃から市場に出回る予定となっている。
収穫期は7月初旬から8月中旬。

その他品種:南多邁、北寮1号、文心(試食記事)、金蜜(試食記事)、蜜檨、海頓、懐特、菲律賓(フィリピン?)、玉林、玉文二号、玉文五号、玉文十八号、肯特


■参考資料
(1)芒果品種紹介(PDF)(中国語繁 写真多数)
(2)台湾フルーツ図鑑:マンゴー(日本語 写真多数)
(3)台湾のライターの方のブログの「台湾水果」カテゴリ(中国語繁) 金興の情報はここから
(4)台湾行政院農業委員会による品種紹介のページ 芒果家族 (中国語繁)

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かぼちゃの花のドルマ

2011-08-17 | +ふたりの日

昨年、ズッキーニの花はカボチャの花と(食べる分には)ほとんど一緒ということに気づき、今年は主に花を目当てにかぼちゃの種を蒔いたのでした。

(例え実がならなくても悔しくなんかないもん!)

今年のズッキーニは葉っぱばかりが茂って花も実もあまりありませんが、かぼちゃは沢山雄花をつけてくれます。

本当は早朝に摘むのがよいのでしょうが、昼くらいでもまだなんとか使えそうなものが残っています。、
今年も時折摘んではドルマを作っています。


■■かぼちゃの花 (ズッキーニの花) のドルマ
■材料
◎詰め物として(野菜のドルマと同じ)
タマネギ
ニンニク
茹でた麦粒
レモンの皮微塵切り(あれば)
塩レモン(あれば)
松の実
湯むきトマト 種のところ以外を微塵切り
ベランダのハーブ類たくさん(パセリ、ディル、バジル、芳香性バジルなど) 微塵切り
塩コショウ
◎煮るときに
レモン汁
スープのもと
オリーブオイル
■作り方
(1)かぼちゃの雄花は出来れば午前中、多めに摘んでくる。摘んだらすぐに冷蔵庫へ。
(2)タマネギ・ニンニクを軽く炒め(チンでもいいかも)、その他材料とあわせて具を準備する。
(3)水道の水を出しながら花の中に水を溜めるようにして洗う。
ここで、魚の骨抜きのようなものを花の中に差し込んで、雄しべを切り取る。
花の中には芋虫がいるので気をつける
(4)しおれてつぼんだ花がせっかくカップ状に開いたので、洗い終わったタイミングで具を詰めてしまう。
(水気を切ってからの方が本当はいいのだとは思いますが)
(5)花弁を適当に折りたたみ、口をとじる。
(6)最後に折り返した花弁が下になるように浅い鍋に並べる。すき間があかずきっちりに並ぶように鍋の大きさを調節する。
(7)水位が五分目くらいになるように、水、レモン汁、オリーブオイル、塩コショウを入れ、落としぶたをして煮る。


去年も記事にした気がしますが、今年は写真を多めに撮ってみました。

2011/08/15かぼちゃの花ドルマ しおれ気味の花に水を溜めながら、雄蕊をさぐりながらカットしているところ。
こうやって水を溜めると、多少しおれた花でも作業しやすいです。
2011/08/15かぼちゃの花ドルマ 洗ったついでに引き続き中に具を詰めてしまいます。
少しずつ、お箸などで中に押し込むように詰めて行きます。最後、ふんわり盛った分をきっちり詰めて、余裕をもって花弁をたたみこみます。
2011/08/15かぼちゃの花ドルマ 鍋に並べたところ。

実はこの後この鍋では大きすぎることが分かり、別の鍋に並べ直しました。
2011/08/03かぼちゃの花ドルマ こんな感じできっちりすき間無く並べます。
煮えると花びらは半透明になります。
実は花びら自体は特に何の味もしない気がするけれど、一番似ているのはレタスかな・・・。

雄しべをとって具を詰めて、と結構手間がかかりますが、酸味があってあっさりしているし、小ぶりでつまみ易いので、すぐになくなってしまいます(この写真程度でふたり×2食分くらい)。

2011/08/15かぼちゃの花ドルマ 余った花びらをガクから外して切り開き、細長く切った鶏ササミをくるりと巻いて焼いてみました。
これが予想外に美味しいです。
薄くぷちんとはじける皮につつまれて、ササミは普通に焼くよりジューシーな気がします。皮とジューシーなお肉の組み合わせが、ソーセージのよう!?

今回は焼きましたが、煮る際にスペーサーとして一緒にこれを煮てもいいかも
2011/08/03ドルマディナー 野菜と花のドルマ盛り合わせ。

(左のものは、ジャガイモのニョッキを目指したのですが何だか違うものができた。)

 

 

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