しばらく前に、こねないパン no kned breadというものを知りました。
2006年頃にニューヨークタイムズで紹介されて、かなりブームになったのだそう。
Youtubeの動画を見てみると、ほんとにこねてないです。
嘘みたいです。
レシピは、ネットを見ればあちこちにありますが、次のような感じ。
■こねないパン基本レシピ
小麦粉 400g
塩 8g
イースト 1g
水 300g
(1)粉、水、イーストを混ぜて、12~18時間おく。大きなあわが全体にぷくぷくして、壁面をひっぱると繊維状の組織が見える程度まで。
(2)打ち粉をした台にのせ、三つ折りを2回し、綴じ目を下にして布巾で包んで、1~2時間、二次発酵。
(3)二次発酵終了の30分前に、オーブンにダッチオーブン(ル・クルーゼ)もしくは土鍋等をフタ・本体ともに入れて加熱する。
(4)指でぷすりとつついて穴が残るくらいの柔らかさ、もしくは2倍に膨らんだら二次発酵終了。
鍋の中に綴じ目が上になるように(つまり二次発酵時とはさかさまになるように)入れて、フタをしてオーブンへ。
(5)30分焼いたらふたをとり、更に15分程度焼く。
パンのことは詳しくないのですが、この製法のポイントは
・イースト少な目、加水多め、長時間発酵
・密閉性の高い鍋の中で焼くことで、オーブンに蒸気を入れるのと同じ効果が得られる
・焼くとき、生地を畳んだ綴じ目を上にして、それをクープのかわりに
ということでしょうか。
動画を見ると本当に簡単そう。私でも作れそうじゃない?
とても気になったので、本も買ってみました。
"My Bread" 著者は Jim Lahey ジム・レイヒー氏。 |
おおお?どうお? |
冷めたところで切ってみました。 |
こねないパンの本は、日本語でもいくつか出ているようです。
『世界一やさしいパン作りの本―粉をこねずにパンが焼ける!』(大原照子)
『「ストウブ」で、パン: こねずに、さっと混ぜるだけ!成形いらずでもっちり美味しい、高加水パン』(堀田誠)
『ボウルひとつで こねずにできる本格パン』(藤田千秋)
『おいしい。まぁるい鍋パン』(小黒きみえ)
『無水鍋で焼くおいしいパン』(萩山和也)
『「バーミキュラ」でパンを焼く』(高橋雅子)
大原照子さんの本は、だいぶ前、一度図書館で借りたことがありました。
アメリカの新聞記事のレシピをもとに・・と書かれていた(気がする)ので、ニューヨークタイムズのジム・レイヒー氏のレシピがもとになっているのかもしれません。
ただ、出来上がりのパンは、オリジナルの本の表紙の本のようなパン・ド・カンパーニュ的なものではない感じ。
なのであまりそそられず、この本を見て作ってみようという気持ちにはなれませんでした。
ストウブの方は、表紙映像を見る限り、リーンなパンも多そう。
図書館にないか探してみたいです。
一次発酵を終えたぷくぷく状態の生地は、冷蔵庫で保存できるという話もあります。
(ジェフ・ハーツバーグ医師が本にしているとのこと(2007年版、2013年版、amazonのレビューは合計2700件越え!
こちらの本を買うべきだったかも!とりあえずハーツバーグ氏のwebサイトを読んでみます。
動画はこちら。)
他にも、
・二次発酵の途中で、(打ち粉あまりなしで)何度か折りたたむと、高さが出る
・綴じ目を上にして入れた後、更に、ハサミで切ってクープを入れる
などの説が。もともとが簡単なレシピなので、みんないろいろアレンジしているようです。
今回のがビギナーズラックだった可能性もありますが、でもまた作ろう!
(だって粉を2キロも買ってしまったのですもの)