広大なシェーンブルン宮殿の庭を彷徨い、カフェで
あんなケーキや
こんなケーキをぐっとこらえてようやくランチタイム。
とりあえず市内に戻って探してみようということになったのでした。
今回はダンナサマに任せることに。
ソーセージスタンドや、ケバブ屋、小洒落たワインレストランなど候補をぐるぐるとめぐり続けます。ワインレストランに行くと絶対ワイン1本あけてしまうし、そうすると身動きとれなくなるよなあ、とかダンナサマなりに考えているよう。だったらケバブとかソーセージで軽く済ませる?と聞いても煮え切らない返事。(一体何が欲しいの!)
よく分からないのでおとなしくついて歩きます。
ランチタイムもピークを過ぎ、食べている人たちのテーブルの上を参考にする訳にもいきません・・・。
結局太陽のマークの看板を下げた、看板はイタリアンっぽいレストランに入りました。へちょ、と座り込んでメニューを見るとイタリアンではなかった模様。
ま、いいか。
ビールがすっかりなくなってしまうころに漸く食べ物が運ばれてきました。
ビールは食前酒なので飲み終わる頃を見計らってお料理を運ぶのが親切なのかな?
でも食べている間も何か飲みたいですよね。2杯頼むには多い気がするし、のどは渇いているし、いつも悩んでしまいます。
お料理がもっとさっさと出てくるとよいのだけれど。そういう好みのひとはケバブ屋の方が向いているのかも。
こちらがダンナサマのお皿。
ダンナサマは大概お魚料理を頼むのだけれど、海から遠く離れたこのまちで何故?お魚を食べるなら日本ですよねえ。

お魚ソテーのクリームソース、野菜シュトルーデル添え(名前うろ覚え)
結構な大きさの切り身が2切れ、クリームソース。添えてあるのは薄いパン生地のようなものでおいものような具を包んでオーブンで焼いてあるもの。
じゃがいもと人参の中間くらいでカブの雰囲気もちょっとあって薄い黄色の野菜なのです。これってパースニップかな(見たことも食べたこともないのだけれど)?
それとも、じゃがいもとにんじんとカブを混ぜたものかな?
→melocotonさんが教えて下さいました。ターニップというカブの一種ではないかとのことです。webで写真を検索すると見るからにカブなのですが、こんなデンプンぽい食感を持っているのですね!本物を蒸かして食べてみたいものです。melocotonさん、教えて下さいましてありがとうございます!
お魚もこの野菜巻きもなかなかおいしかったです。私は特に野菜巻きが気に入りました。クリームソースに乗っかってしまって皮が部分的に湿気てしまったのが勿体なかったです。この野菜巻きだけ、もっと沢山食べたかったなあ。
お魚にはパンを添えたいところでした。ダンナサマにパン頼む?と聞いたらいらないとのことで、頼まなかったのですが。
一昨年は何も言わなくてもパンが出てきて、食べた分だけ料金が加算される方式だった気がしますが、今年はパンは全ての店で出てきませんでした。お願いしたひとにだけ出すように法律か何かが変わったのかしら。衛生上の理由?
なんでお魚をたのむのかしら、と思っている当の私もえらそうなこといえません。
頼んだのは「自家製生パスタのサーモン・トマトソース」。
もう一つ候補があったのだけれど、ダンナサマが「自家製生パスタ」(を食べてみたいそうなので、こちらに。
2重3重の意味で楽しみ。
いくつもの疑念が頭をもたげますが、好奇心が勝ってしまったのでした。
疑念:イタリア以外の国でパスタを頼むべからず、という鉄則がありませんでしたっけ?
好奇心:まあオーストリアはニンニクを極度に嫌う北ヨーロッパではないし中央ヨーロッパとはいえイタリアとも地続きだから大丈夫では?
疑念:(どう大丈夫なのさ)
疑念:サーモンとトマトというのは、最適の組み合わせとはいえないような。
好奇心:イタリア風とはいえなくても新たなおいしさの世界に到達しているかも。
疑念:(ウィーン風のおいしさの世界とは一体なに?)
ドキドキ、ハラハラ。
じゃん!

自家製生パスタのサーモン・トマトソース
おー。器がでかし~。そこに満タンに麺が。(よい点)
サーモンの角切りがコロコロ入っています。(よい点。以上でよい点おわり)
ニンニクやオリーブオイルの香りはしません。
生麺のパスタってこんなに消化によさそうな感じのものなのかな。
そして、掘っても掘っても器が深くて底が見えてきません・・・。
乾麺のパスタのアルデンテの方がだいぶ好みではありますが、柔らかい麺でもまあ許せない訳ではありません(味覚の許容量が広くてこういうときは便利だわよ)。
でも一番物足りなかったのが香り。パスタ的な香りが全然なくて、無国籍焼きうどんという雰囲気。茫洋とした味。
「タバスコでも紅ショウガでもラー油でもコーレグスでも何でもいから辛いものもってきて~」と言いたくなってしまいました。
お昼ご飯がこのようなことになると分かっていれば、シェーンブルン宮殿のカフェでケーキ1個食べたのになあ。
でもまあ、ブログのネタになったしいいんだ。うん。(やせ我慢?)
●2007ウィーン旅程へ