採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

松華堂(愛知県半田市)の和菓子

2022-11-30 | +お菓子・おやつ

松華堂の和菓子、4月に一度取り寄せたのですが、また買ってしまいました。
いいかも半田」という半田市のショップ応援サイトで、送料無料+割引のキャンペーンがあったのです☆

たまたま実家に行く用事があり、持って行ってみました。

松華堂生菓子

上段左:上用【織部】
山芋の香りが上品なおまんじゅう。確か小豆こし餡。

上段右:時雨【柚子しぐれ】(後述)

下段左:外郎皮【散銀杏】
外郎とのことですが、食べているときはすあまかな?と思っていました。
(のび~る餅ではなくて、ひっぱると簡単に千切れる質感)
(そもそも外郎とすあまってどう違うのか・・)
中には確か白漉し餡。
「ほわー、柔らか~い。」と感動している間に食べ終わってしまいました。

下段中:羽二重餅【落葉】
羽二重大福。
外側のお餅が、驚異的にふわとろです。どうも、卵白を混ぜたお餅のよう。
これに関しては、届き次第すぐに頂くのがおすすめです。
2日くらい経っても美味しいですが(お店的には賞味期限は到着日まで)、最初のふわふわ感がちょっと違ってきます。

下段右:練薯蕷【初冬の糸】
松華堂名物の、小田巻きんとん。
これは、白粒あんです。
山芋の香りが強めで美味しいです。



今回一番驚いたのはこれ。

松華堂生菓子

柚子のかたちのお菓子。
黄色ベースに、やや濃い色の点々が見えて、本当に柚子のようです。

松華堂生菓子

切るとホロリとしていて、中は小豆漉し餡。
この質感は、黄身時雨の一種ですよね。

で、ほろりと落ちた皮のカケラを口に入れたら、ものすごいゆずの香り!
皮に点々とみえるもの、最初はグラニュー糖を混ぜたのかと思っていましたが、もしかして、おろしたゆず皮??
(確信はないのだけれど・・・)

とにかく柚子の香り満点の、格別な黄身時雨でした。
黄身時雨も、奥が深いなー。
別の和菓子屋さんでは「コーヒー黄身時雨」というのがあって、これもまた、何度も食べたい美味しさでした。(季節によって変わるので次いつ出会えるか・・・)


実は実家の両親の評判は、そこそこだったのですが(「鼻が悪いので繊細微妙すぎるものはちょっと・・・」と母)我々は感動しつつ美味しくいただきました。
二回目だし、さほどの感激は期待していなかったのですが、香り・趣向が随分違って、楽しかった☆



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電気オーブン設置

2022-11-29 | +自宅 家具等製作・改良

久々に、大き目プロジェクトです☆

=================

9月のことでしたか、ガスオーブンがいよいよ壊れたので、ガスコンロもろとも外し、新しいコンロをつけてもらいました

 

ガスレンジの下に電気オーブン

取り外すと下はコンクリ。


ガスレンジの下に電気オーブン

新しいコンロは、グリルなしタイプ。
とにかく薄いのを選びました。
薄くしたのは、この下に入れたいものがあったため。

ガスレンジの下に電気オーブン

入れたいのはこのヒト。
電気のビルトインオーブンなのです。

数年前、ガスオーブンの調子が怪しくなったとき、ガスのフリースタンディングレンジ(コンロとオーブン一体型)とかいいよなあ、とアメリカのアマゾンを見たり、機種比較の英語の記事などいくつも熟読してはうっとりしていました。
で、はたと我に返って現実的な(日本の)商品をみたところ、日本のガスオーブンの品ぞろえの悪さに憤慨。
だって、ガス器具2メーカー(ノーリツとリンナイ)それぞれ大小、計4タイプ。つまり私が買いたい大サイズだと日本の全市場に対して2タイプ。
日本の世帯数に比べて少なすぎじゃないかしら??
もっと選ばせてよ~。

あちこち検索しては悶々としていたとき、たまたまメルカリで、オーストラリアからの輸入電気オーブンを発見。
オーストラリア人のご主人がいる家庭で、自分で使うために個人輸入したのだそうですが、発送単位が1個ではなくて複数だったため、使わない分を放出して販売している、というものです。
販売ページには、ル・クルーゼでこんがり焼いたパンの写真も。

電気でもいいなあ☆
ジェイミー・オリバーのオーブンは確か電気だよなー。
ガスオーブンの定価よりはちょっと安いし☆
幅と高さは、現状ガスオーブンとほぼ同じで、いまの場所に入りそう。

ということで、ついポチってしまったのでした。
その後、壊れるかと思ったガスオーブンが予想以上に延命してくれて、家の片隅で、洗濯機の半分の背丈くらいの巨大な家電がじっと出番を待っていたのでした。

ガスレンジの下に電気オーブン

雑誌で仮の高さにしてみて、余り板を置いて、仮設置。
うむ。置く場所を低くすれば、入ることは入る。
でも。

ガスレンジの下に電気オーブン

でもこのにょっきり突き出た金具が、かなり邪魔。
(このガスコンロを選ぶときに図面は見たつもりでしたが、この辺りは不勉強でした)
オーブンを極限まで低くしたとしても、熱くなるかもしれないオーブンとガス管が近いのはなんかちょっとよろしくないような。。。

この空洞を前にして30分くらい長考。


・・・・ガス器具屋さんで「ガスコンロの下に電気オーブンを置きたいんですよね」と聞いたら
「無理です」と即答されて、「そんなはずはない、大きなキャビネットスペースがあればいいだけだから」、と無理に工事してもらったけど、やっぱ厳しいってこと? ガス工事費4万円+ガスオーブン(10万くらい?)+ガスオーブン接続可のガスコンロ(10万くらい?)をまた買って、電気オーブンと薄型コンロはメルカリに・・・・てかさ、オーブンとかコンロを買ったり、お金で解決できるんだったら払うのはヤブさかではないけどさ、ガス工事をまた頼みにいくのはクツジョクじゃ・・・。
折角電気工事屋さんに下見してもらって、ブレーカー的には大丈夫、だったけど、設置ができないことにはなぁ・・・・・・

いろいろなことが頭をよぎりましたが、解決策がひらめきました。

ガスレンジの下に電気オーブン

この右側の物入れ。
もとは調味料入れの引き出しレールだったものを、大型食洗器導入のタイミングで、扉に変更してありました(DIY)。中はオーブン用天板や網など。
この部分とオーブンスペースを入れ替えて、オーブンを壁際に、この扉をその右側におけば、ガスコンロのでっぱりを物入れ内に入れられて、オーブンスペースはゆったり!

よし、壊そう!

ガスレンジの下に電気オーブン

しきり板をソニックツールで切断。


ガスレンジの下に電気オーブン

下側も切断。
あと、底の板も外して、代わりに手持ちであった、大きな白い化粧合板を底面全体に敷きました。
右側は既存の蹴込み部分を支えにし、左側には別の支えを追加。(丁度いい高さの桐箱と、あとプラ束(つか)を1個を買ってきた。今回の工事で買ったモノはこれ700円のみ。)

・底板をつけた後は、切り取った板を利用して、それを左側に固定して物入れとのしきり板に。
・そして扉のとりつけ。
・ガスコンロとオーブンの間の隙間は、以前切ったキッチンの扉材でフィラーをつくって固定。


工程は少な目なのですが、全てについて微妙なサイズ調整があって、めちゃくちゃ大変でした。
中断した状態だと、オーブンが台所を占拠して狭いし・・・・。
パーツのサイズ確認と調整のため、重たいオーブンを、二人で何十回も出し入れしました。

ガスレンジの下に電気オーブン

キッチン天板は、度重なるキャビネット構造の変更のせいか垂れさがりがあって、kこのフィラーは、実は長方形ではなくて台形でした。
四辺の長さを計ってから切り始めてほんとうによかった。

ガスレンジの下に電気オーブン ガスレンジの下に電気オーブン
物入れは無事左側に来て、ガス管のにょっきりとガスコンロ用電池ボックスはここにおさまりました。
(オーブンの手前に物入れですが、特に不便はないです(むしろ便利))

この物入の左側の板は、ガスコンロと食洗器の間に、コンロからの汁ハネ防止のため、仮に差し込んでおいたMDF合板でした(実際汁が飛び散っています・・・)。
この合板は水に濡れるとブワブワになってしまうものなので、ホントに仮のつもりでした。
が、キッチンカウンターが少し垂れさがっているせいか、今回抜こうとしても抜けず。どうやら構造の一環を担ってしまっている模様。まあいいか・・。

下側の白い板とこの合板の間に隙間がありますが、合板を差し込むとき適当だったため、垂直になっていなかったと思われます。
白い板は長方形にカットしたのですが、合板が斜めなので隙間ができました。
(段ボールでも敷こうかな?)

一番奥に、固定用金折れも見えて、手作り感満載ですが、物を入れれば全く見えないのでいいかなと・・・。


ガスレンジの下に電気オーブン

蹴込み板は、また別の薄汚れた化粧合板を丁度いいサイズに切って、黒く塗装。

ガスレンジの下に電気オーブン

大工仕事が終わったタイミングで、電気工事屋さんに来てもらいました。
(今回えらく連絡がチグハグでした。
向こうのパソコンが壊れてうちの電話番号が分からなくなったり、我々がでかけてしまってせっかく頂いた電話をうけられなかったり。でもとてもいい方で、食洗器のときに続いてお願いしたのでした)

・もともとついていたコンセントをちょん切って、別の形状につけなおし
・壁のコンセントも交換
・ブレーカー(オーブン専用ブレーカーがあった)を、200V に変更

という工事をして頂いて、ようやく! 使えるようになりました。
(工事費1万3千円くらい)

ガスレンジの下に電気オーブン

うー、でけた~。
(何度も出し入れしたせいで手あかが・・・ピカピカにしてから写真撮りなおそうかな・・・)
ガスコンロがステンレス調で、電気オーブンもステンレス調、偶然ですが、結果的に見た目はまあまあいいのでは☆


食洗器の設置後のキャビネット調整は、ものすごく集中して1日半くらいで終わりましたが、今回は、もっと単純だったはずなのに、長かった・・・。
(途中で、終わりそうで終わらない状態になんか飽きちゃって、これらに似合うステンレス調レンジフードが欲しいかも☆と物色しはじめちゃったり・・・)
3か月くらいモタモタやっていました。

オーブンがキッチンの一番奥に来たわけですが、もともと横方向から出し入れしていたので、特に違和感や不便はないです。


ガスレンジの下に電気オーブン

新しく追加した蹴込板は、この範囲(モノがおいてある間)。
一応ツマミなどつけてあって、マグネットで固定されていて、取ろうと思えばとれる構造になっています。(中にはガスの元栓)
前のガスオーブンの時代、約20年間一度も元栓をいじらなかったので、この先もいじることはないとは思いますが・・・。


新しい電気オーブンは、いまのところ快調。
(買ったあと長期間放置していたから、使えないことも少し覚悟していました。コンセント形状が特殊なので通電テストも出来ないままだったし・・・・)

220Vのところ、200Vで使っているので、実際の温度が設定ダイヤルと違うかもしれません。
まだテケトーでいいものしか焼いていませんが(おかき、グラタン)、細かな温度調整は、これから試行錯誤中していきます(オーブン温度計を買おうかしら)。

これまでは加熱モードは考えるまでもなくひとつでしたが、この機械はいろいろあって選べます。
英語のマニュアルを読んでいるときは、めんどくさくなって「うー、あたらしい機械なんて買うべきじゃなかったか」と思ったりもしましたが(老化ですね)、使ってみると楽しいです。

一番感じたのは、たとえファンモードにしても、ガスオーブンより音が静か。

今度の週末は、久々にダッチベイビーでも焼こうかな☆

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那須の蜂谷柿

2022-11-28 | +干し柿・干し芋・栗

今年はMy柿は摘みませんでした。
ラズベリーを毎日のように摘んだり、那須に行ったりしていて、ある日ふと見上げたら、一個も木になかったのです。
最初から不作の年だったのか、にっくきカラスに持っていかれたのかは不明・・・。

でもまあ、佐渡の柿が豊作で、いっぱい分けて頂けたから、いいかな。
カラスは許さないけど、自分は許そう・・。
(My柿がないので、今年は巻き柿もほぼナシの予想。八珍柿でも作れることは作れるけど・・・)


その代わりというか、那須で買ってきた柿も少し干しています。

蜂谷柿というラベルがついていたもの。

那須蜂谷柿

割と大き目、10個で700円でした。


この柿、ちょっと変なのです。

那須蜂谷柿

いくつかの柿にとても大きな溝が。
こういうのは売る中に混ぜないでほしいなあ、と思ったのですが、別ルートから、
「今年は東北あたりで柿の形が変なのが多いみたいですよ」
という情報が。

参考情報:「変形した柿が大量発生」TBSNewsDig
那須もその傾向が強かったのかな??
この程度をハネたら、売る分が随分減ってしまうくらいだったのかしら。

こういう溝のある柿は、ピーラーで剥いたあと、包丁で、溝の底まで綺麗に剥くようにしてみました。


11月10日頃剥いたので、そろそろいい感じに小さくなってきました。

那須蜂谷柿

干しあがってしまうと、溝はあまり気にならないかな?どうかな?


那須蜂谷柿

こちらは溝の皮がついたまま。
柿が完熟気味で、溝をえぐるように剥いてしまうとカビてしまいそうだったため。
食べるときにとるか、もしくはそのまま食べちゃってもいいかも。


 

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シャーナーメあらすじ:3.ファリドゥンと三人の息子達

2022-11-22 | +シャー・ナーメあらすじ(挿絵付き)

====================
3.ファリドゥンと三人の息子達
====================

■登場人物
ファリドゥン:ザハクを倒してイラン王になった。在位500年。
ファラナク:ファリドゥンの母。
サルヴ:ヤマン(イエメン)の王
サルム:ファリドゥンの長男。母はイラン王女シャーナーズ。 Salm
トゥール:ファリドゥンの次男。母はイラン王女シャーナーズ。
イラジ:ファリドゥンの三男。母はイラン王女アルナヴァズ。 Iraj

■概要
ザハクを倒してイラン王になったファリドゥン。
母親からも沢山の財産を贈られます(ザハクからの逃亡生活で、夫も殺されてしまってたはずなのですが、どこに財宝を隠しておいたのでしょう・・・)。
ファリドゥンは、ザハクの後宮に囚われていたイラン王女シャーナーズとアルナヴァズと結婚し、三人の息子たちにも恵まれます。(が、後に・・・。)
この章はではまだ問題は起こらず、三人息子のお嫁さん探しと、息子たちの性格の違いを描いています。

この部分に関する絵は5枚。やはり見開きごとに一枚(右側ページ)、絵があるような豪華な構成です。
クライマックスはやはり龍の場面かな。
ストーリー的な意味はないですが、豪華な品々を羅列した宝物の描写(ファラナクが息子に贈る場面と、ヤマン王がもてなす場面)が、イスラム文学ぽくて好きです。
例える言葉も、「キジのように飾り立てた兵士」など、あまり聞いたことのない比喩があったりして面白いです。

■ものがたり

ファリドゥンがザハクを倒して戴冠したという知らせが、母ファラナクのもとに届きました。
彼女は沐浴し、神の前でひれ伏して、この最も幸福な運命の転機に感謝しました。そしてはじめの一週間、街に貧乏人がいなくなるまで施しに費やし、別の一週間はすべての貴族を饗応し、沢山の草花で庭のように家を飾り、そこで客人をもてなしました。
彼女は隠された宝物庫の扉を開けて、イラン王族として持っていた全ての宝を息子に贈ることにしました。
豪華な錦織の衣服や王家に伝わる宝石、金細工の頭飾りをつけたアラビア馬、鎧、兜、鏑矢、剣、王冠、ベルトを惜しげもなく取り出し、ラクダに乗せ、賛美の声を上げながら息子のもとへと送り出しました。


f38v
●馬の行列




祝いの日には、天使ソルシュが宝石をばらまいてファリドゥンの戴冠を祝福しました。

f38v
●宝石を蒔くソルシュ

 

f38v
●ファリドゥンの戴冠


彼は正義を貫いて政を行い、人類は再び神に立ち返り、世界は楽園となりました。

やがてファリドゥンは三人の立派な息子に恵まれました。
総領と中の息子はシャーナーズの子で、末息子はアルナヴァズの子です。
三人とも糸杉のようにすらりと背が高く、象のように素早く力強く、春のような頬をした息子たちです。ファリドゥンは、彼らを愛するがゆえに、名前をつけて運命を誘惑することを拒み、息子達には名前がないままでした。

息子達が青年になったとき、ファリドゥンは彼らにふさわしい妻を求めました。
王の相談役である有能なジャンダルを呼び出し、そして言いました。
「世界中を回って、私の息子たちにふさわしい高貴な血統の、同じ父と母から生まれた3人の乙女を見つけ出してくれ。」


ジャンダルは、ヤマンのサルヴ王に、真珠のように美しい三人娘がいることを調べだし、使者としてサルヴ王のものを訪ねました。
彼は雉が薔薇に向かって歩くように堂々と王座に近づき、恭しく地面に口づけしてからファリドゥン王の意向を伝えました。

f40v
●サルヴ王とジャンダル




話を聞いたサルヴ王は、水から摘みとられた睡蓮のようにたちまちうちしおれました。
(もしこれらの月が私から奪われ、私が寝椅子の周りで娘達を見ないならば、私の昼は夜に変わってしまう)
彼は大臣たちに相談し、ひとつの試験を考えることにしました。

そしてジャンダルを呼び、次のように答えました。
「娘達と別れることに比べれば、私の両目、そしてヤマンの王座を差し出す方が遙かに耐えられるほどです。
しかしファリドゥン王の願いであれば私はそれに従うしかありません。
娘達と別れる前に、王子達とお目にかかりたい。立派な王子達に直接娘達を託すことができれば、私の日々の暗闇は明るくなることでしょう。」

ジャンダルは、一旦国に帰りました。
王子達が出立するときに、ファリドゥン王は助言を与えました。
「ヤマン王はもてなしの席に王女達を連れて来させるだろうが、年齢の逆順に並ばせるはずだ」と。

ジャンダルと王子達は、ヤマンで豪華な歓迎を受けました。
道中には雉の羽毛のように着飾った衛兵が並び、楽団が演奏し、サフランと麝香を混ぜた宝石が振りまかれ、馬のたてがみは麝香とワインを塗りつけられ、足先には金貨がばらまかれました。
宮殿は楽園のように飾り付けられました。レンガは金と銀で覆われ、壁にかけられたのは、ルーム(広義のローマ。「西方」)の豪華なつづれ織りでした。

王子達はヤマン王に拝謁しました。

f40v
●王子達

そしてヤマン王の娘が次々に宴の席に入ってきました。
王は、どの娘が年上で、どの娘が真ん中、どの娘が年下か王子達に訪ねました。
王子達はファリドゥンの助言の通り、先頭が末娘、真ん中が中の娘、一番後ろが年上の娘と答え、ヤマン王はたくらみが破れたことを知りました。
そして年上の王子の横に年上の娘、中の王子の横に中の娘、末の王子の横に末の娘が座り、互いに頬を赤らめて語り合いました。

f41v
●王子と王女


三組は婚約し、ともに国に帰ることになりました。

道中で出会ったのが、1匹の龍です。これはファリドゥンが変身したものでした。
龍は砂埃をまき散らし、咆哮して息子達に襲いかかりました。

f41v
●龍

長男は恐怖のあまり後退し背中を見せ、「分別のある人間は龍と戦わない」と言い放ちました。

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●長男


次男は弓を引いて威嚇し、「荒ぶる獅子と戦っても、騎兵と戦っても大差はない」と言い放ちました。

f41v
●次男


次に対峙した末の息子は、「失せろ」と叫びました。
「お前たちはただのワニだ、獅子に気をつけろ。ファリドゥンのことを聞いたことがあるなら、私たちと戦う勇気はないだろう。私たちは彼の息子で、それぞれが彼のような戦士なのだから」。

f41v
●三男


ファリドゥンは人間の姿に戻り、宮殿で息子たちを迎え、ついに名前を授けました。
長男は思慮深く安全な場所を探したので、サルム。
二番目は、その勇気が炎よりも熱いので、トゥル。
そして、中庸の道を選んだ末っ子には、イライと名づけました。






■シャー・タフマスプ本の細密画

サムネイル ページ番号 画のタイトル※ タイトル和訳 所蔵館と請求番号 画像リンク先 備考
f038v 38 VERSO  The court of Faridun  ファリドゥンの宮廷  MSS 1030, folio 38  
  39 VERSO  Faridun’s envoy to King Sarv: the first interview  ファリドゥンのヤマンのサルヴ王への使節:最初の拝謁(ジャンダル) Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran 非公開  
f039v 40 VERSO  Faridun’s envoy to King Sarv: the second interview  ファリドゥンのヤマンのサルヴ王への使節:2回目の拝謁(ファリドゥンの息子たち) Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran  
f040v 41 VERSO  Faridun s sons with the daughters of King Sarv  ヤマンのサルヴ王の娘たちとファリドゥンの息子たち  Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran  
f041v 42 VERSO  Faridun tests his sons  ファリドゥン、息子たちを試す  Aga Khan Museum, AKM903 / 本※のp121

※画のタイトルは”A King's Book of Kings: The Shah-nameh of Shah Tahmasp" (Stuart Cary Welch) による
※画像リンク先は、基本的には所蔵館サイト。より高画質のものが別にあるばあいはそれも併記した


■細密画解説(本や所蔵美術館の解説より適宜抜粋)
●38 VERSO  The court of Faridun  ファリドゥンの宮廷
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。 
豪華な戴冠の祝いの様子です。
所蔵のハリリコレクションでは「母ファラナクがファリドゥンに贈り物をする」というタイトルになっています。
空の天使ソルシュが浅いお皿にのせてばらまいているのは宝石的なものかなと思いますが、字面では綺麗ですが、実際には、砂粒や小石サイズのものをまいたら快適ではないような気も。

f41v

馬の首の下に、ふんわりした長い房のようなものをつけています。
これはタッセルネックストラップ(頸総くびふさ)というもので、西アジア独特の馬具(装飾)で、ヨーロッパにはないものだそうです(参考サイト)。
馬の首を少し下げさせ、騎射をしやすくする機能も考えられるようですが、次第に装飾的な目的が主となっていくようです。要するにおめかしするときの飾り(男性のネクタイみたいな感じかな?)。
Zara先生の動画によると、画家はスルタン・ムハンマドとカディミ。


●39 VERSO  Faridun’s envoy to King Sarv: the first interview  ファリドゥンのヤマンのサルヴ王への使節:最初の拝謁(ジャンダル)
イランの近代美術館所蔵のようですが、画像はみつけられませんでした。
Zara先生の動画によると、画家はスルタン・ムハンマドとカディミ。カディミはフサフサした口ひげ・顎髭が特徴で、「髭の画家」とも。

●40 VERSO  Faridun’s envoy to King Sarv: the second interview  ファリドゥンのヤマンのサルヴ王への使節:2回目の拝謁(ファリドゥンの息子たち)
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。
息子達は、ひげがあるのが長男でしょうが、次男三男はどちらがどちらでしょう。
庭にはカンゾウ(キスゲ?)やアヤメなど、比較的リアルな花もあります。
背の高い木で、葉っぱの茂み部分から花が4本ぴょーんと伸びているのは、マンガみたいですが、きっと何かこれに近い植物があるのでしょうね・・?
Zara先生の動画によると、画家はスルタン・ムハンマドと若手カシム・アリ。

●41 VERSO  Faridun s sons with the daughters of King Sarv  ヤマンのサルヴ王の娘たちとファリドゥンの息子たち 
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。
娘達と王子達が仲良く交互に並んでいて、微笑ましい場面です。
ただし、原文には、並んで座ったという表現はなくて、王女は順番のテストが終わったら部屋を出て行ったようでした。今回の文章では、挿絵優先にして、王女と王子が語り合ったことにしてしまいました。
現代のマンガや挿絵ならば、それぞれの王子たちの服は、40v、41v、42vの三枚の絵で、ある程度同じにする(もしくはテーマカラーを決める)ような気がしますが、バラバラです。なので誰が誰か分かりにくいですが、違っている方がリアルといえばリアルだし美しいものを見る楽しみは多いのかもしれません。
Zara先生の動画によると、画家は、スルタン・ムハンマドと若手カシム・アリ。

●42 VERSO  Faridun tests his sons  ファリドゥン、息子たちを試す 
この絵は、アカ・ミラクの細密画の中で最も美しいものの一つである。
作風は大英博物館所蔵の1539-43年のカムセ細密画と似ているため、1530年代末に描かれたものと思われる。有機的でしなやかな構図、形を隠したガラス質の岩、人物や動物の具体的な描写など、細部の表現もアカ・ミラクの作品であることを裏付けている。

アカ・ミラクのドラゴンはサファヴィー朝美術の中で最も生き生きとしており、彼の熊は最も楽しいものの一つである。"

"アカ ミラークの作とされるこの絵は、絵空間の巧みさを示している[1]。
左側の龍の弧は、馬に乗った 3 人の人物の配置によって相殺され、中央下部から右上へと鑑賞者を導きます。このようにして、鑑賞者は、絵の前景にあるライダーとドラゴンの最初の出会いに焦点を当てるだけでなく、他の 2 人のライダーの反応も探ります。それらの違いは非常に明白です。
ファリダンの息子たちの顔には、年齢と性格が反映されています。サームのあごひげは年月を経て相対的に成熟したことを示し、眉を上げて飛び出る目はドラゴンを見て大きな不安を表しています。薄い口ひげをたくわえたトゥールは前かがみになり、剣を振り回して獣を見つめています。イラジのひげのない顔は彼の若さを示していますが、彼の伸ばした手、直立した姿勢、穏やかな顔は、彼の勇敢でありながら落ち着いた性格の概念を強調しています. 各人物と彼の馬は、岩とカスケードの渓流に囲まれた淡いラベンダー ブルーの地面にシルエットが描かれています。ドラゴンが滑空する色とりどりの突き出た岩と、馬のひづめの下の乾燥した芝生とのコントラストは、飼いならされた馬とそれに乗る男性に対するドラゴンの野生の獰猛さを反映しています。AKM165 )、ここの岩自体は隠されたグロテスクな顔と本物の動物 (アイベックス、ユキヒョウ、クマ、ヤマウズラ、そして前景ではウサギ) であふれています。アカ ミラークは、スルタン ムハンマドの作品の要素を、ヘラートの巨匠ビフザドとその信奉者から集められた調和のとれた構成と合成しているようです。

イスファハーン出身のサイイド(預言者ムハンマドの子孫)の家族の子孫であるアカ・ミラクは、「比類のない画家であり、非常に頭が良く、彼の芸術に夢中になり、生き生きとしており、(シャーの) 親密な人物であり、賢者であった」 おそらく彼は、彼の才能を認められ、最終的に彼を王立図書館の主な資料提供者という重要なポストに任命したシャー・タフマスプと年齢が近かった."

〇Fujikaメモ:
この絵は、ホートンがバラして売却後、おそらく誰かの手を経たあと、コレクターでもあるウェルチ博士によって買い取られたようです。(相当苦労した模様)
そして2008年にウェルチ博士が亡くなったあとに、彼のコレクションがサザビーズにかけられて、この作品は予想額の2倍以上、なんと1200万ドルで落札されました(18億円くらい?)。これはイスラム美術の新記録だったとか(参考情報)。
(METに寄贈したりはしなかったのね・・・)
落札直後は落札者の名前は明らかにならないようですが、結果的にカナダのアカ・カーンコレクションで公開されることになり、研究者やファンは胸をなで下ろしたでしょうね。
(競ったのは、アカ・カーンとMETかしら)

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ぶどう 紅環(べにたまき)

2022-11-21 | +フルーツ

最近ぶどうも品種が多くなりましたよね。
柑橘並といえるかも。

ぶどうなどは基本的にどれを食べてもその特徴ごとに美味しいのですが、店頭にて、多数の選択肢をつきつけられると、たじたじとたじろいでしまいます(贅沢な悩み)。

覚えていて、また買おうかなと思っているものは少ないです。
●黒系
・巨峰・・やっぱり美味しい。お値段もお手頃です。
・ブラックビート・・黒ブドウで、美味。一度食べて美味しくてそれ以来ファンです。
(黒ぶどうは、ほかに長野パープルや藤稔などなど、どれも美味しいですよね)
●それ以外
サニードルチェ・・サクサクの食感。ものにもよるが酸味もあってとても好み。
クイーンニーナ・・果肉はさっくり固め。甘くて複雑な、ぶどうらしからぬ香り。例えは悪いですが、人工的なミックスフルーツ風味のような。個性が強いので、年数回は買ってしまいます。

そろそろぶどうシーズンも終わりですが、先日また一種類、買ってみました。
「紅環 べにたまき」というもの。

ぶどう紅環

・色が綺麗
・皮ごと食べられる
・肉質はしまっていてプリっとしている

とのこと。

典雅な名前にも惹かれ、つい買ってしまいました。

ぶどう紅環

色合いは、緑ベースに、薄赤を掃いたかんじ。
説明にもありましたが、つい見とれる風情。
墳墓から発掘された古色のついた玉(ぎょく)のよう。


食べてみると、果肉はとてもジューシー。
説明には締まった果肉でプリッとしているとありましたが、もう少し柔らかめで、雫が滴りそうなほどでした。(熟し度合いなどによるのかも)
とはいえ質感にコシがあって、コンニャクゼリーのような歯ごたえがありました。

皮は薄めでなんとか食べてしまえる程度。もしくは、噛んで最後口に残った分を吐き出すのもありかなと(ダンナサマはそうしていました)。
皮は噛んでいくとほんのり酸味があるので、私は美味しくて食べてしまいましたが。

極めて個性的かといわれるとよく分かりませんが、名前、見た目、食感が、私には印象深かったです。
古代の翡翠のようなきれいな「紅環」、来シーズンももう一度食べてみたいです。

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干し柿2022:大玉きました

2022-11-16 | +干し柿・干し芋・栗

柿剥き祭り茨城支部、ひとりでてんてこ舞っております。
(柿剥きはいいんだけど、ごはん作るのが面倒なのよね・・・。)

今年は佐渡の柿が豊作だそう。
で、もいでももいでも減らない、という天国なのか地獄なのか分からない状況だとか。
で、木の上には大玉の柿も沢山。

普段は矢田農園さんでは使わないという小玉柿を分けて頂いているのですが、今年、大玉もうちにやってきました。
2Lサイズ。

八珍柿

どいん。
いつもの柿と比べると、びっくりするくらい大きいです。
ふたまわりくらい?

八珍柿

厚み方向も、もちろんボリューミー。

この大きさは、もはやプリンセスじゃな~い。(干しあがったサイズがとってもかわいいので、プリンセス八珍、と勝手に呼んでいるのです)

このむっちり感。ゴージャスディーヴァ的な。
もしくは、横綱八珍関??

それにしてもボリューミー、と重さをはかってみたら、大玉1個で約300g。
小玉は約150gなので、なんと2倍の重さがありました。
そっか、相似形だった場合、直径で1.2倍で体積は2倍か・・・。

八珍柿

いつもは、最下段のように、小玉を6個並べて吊るしているのですが、大玉ちゃんは5個並べると丁度いいくらい。
大玉5個は、小玉10個分の重さということになります。
確かに吊るしてるハンガーが、なんかしなっています。

八珍柿

この2Lサイズ、矢田農園さんのクリップ(写真左)ではうまく吊るせないのだそうです。
うちのクリップは右側。より原始的な構造が幸いしてか、なんとか吊るせました。


八珍柿

ガシガシ剥きまくって、カートは2台ともいっぱい。

八珍柿

こちらの物干しにまで、あふれてきましたが、まだ剥いてないのがあるのでした・・。
(だって豊作っていうし、勿体ないので、3+3+2=8箱も買っちゃったのですもの。うち大玉2箱。大玉は1箱あたりの個数が少ないので、一昨年くらいの小玉7箱と、実質同じくらいかな?)



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ラズベリー2022:甘くなってきた

2022-11-15 | +ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、桑、ぐみ、ユスラウメ)

ラズベリー、まだコツコツ採れています。

冬になって、甘さが増してきたような☆

というか、昨冬は、
「暗い色になるまで樹上完熟させてしまうと味が薄い」という問題があり、
少し早めに収穫して、冷蔵庫で追熟させると丁度良くなったのでした。

で、今年もそのつもりで、これまで結構早採り傾向で、とても酸っぱかったのでした。
すっぱいならば、もう少し完熟させればいいのでは、と最近ようやく思い至りました。

おおむね完熟で摘むようにしたせいか、もしくは晩秋の寒さで熟すのに時間がかかり、かつ酸が抜けやすくなったせいかはよく分かりませんが、そのまま食べても十分甘く美味しい味になってきました。
(前は蜂蜜必須でした)

以前は毎日摘む必要がありましたが、最近はゆっくり熟すので、二日に一度でもよいくらい。
(でもつい毎日見に行ってしまうのですが)

ラズベリー

この写真の色より、もうちょい濃い赤になってから摘みます。

完熟ラズベリーは、酸味ももちろんあって、全体に、複雑で濃い、美味しい味☆
去年より美味しいような気がします。
大粒は滅多にないのですが、小粒でも、その分いっぱい食べればいいよね。


という訳で、買ってきたケーキにトッピング☆

ラズベリー

回転ずしに「こぼれイクラ」とかありますが、「こぼれラズベリー」状態。

このくらいの赤黒い色になると、濃厚な旨味で美味しいです。
スーパーのお安いケーキなのですが(柿作業中で手作りケーキの時間がなく・・・)、ぐっと高級感が増します。



 

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那須にて焚火

2022-11-14 | +実家・那須

文化の日の週末、2泊3日で那須に行ってきました。
今回は、両親も。

目的は、屋根工事が終わったのでオーナーに完成を見てもらう、ということと、あと焚火(勿論産直ショッピングも)。


8月に、弟が桜の枝を剪定してくれて、枝が山のようになっていました。

那須の庭

秋になってこの緑の葉っぱは全て黒く枯れたのですが、山の高さはあまりかわらず。
ツンツンしてるし、結構邪魔です。

これを燃やして、ついでに何か焼こう☆

母も焚火好きなので、朝から燃やし始めました。
焚火といっても、裸火はちょっと怖いし、ものを焼くのも不便なので、次のようなしつらえに。

那須にて焚火

燃やす場所はU字溝。
ずっと前、父から鮎を沢山送ってもらったとき、ベランダでこれを使って焼いたのです。
U字溝の横には、マイタケ原木作りに使った缶と、弟が玉切りしておいてくれた丸太。
こうやって高さを稼ぎ、そこに網を渡してあります。

那須にて焚火

上からの図。
編は、長方形の網を2枚、串2本を使って繋いで、細長い形状にして、支えの間を渡しました。
あと重要なのがレンガ。
網って軽くて不安定なのでこれで押さえてあると安心です。

裸火の焚火の上に鉄パイプ三本でヤグラをつくり、肉をつるす、という手もあるようですが、鉄パイプもないし、今回はこれで。

U字溝が、鮎仕様で小さ目で、焚火というには迫力と爽快感が足りませんでしたが、安全なことは安全でした。

網の上で焼いたのは、ハーブ(ドライローズマリーパウダー)とニンニクペーストに漬けこんでおいた豚肩ロース。

那須にて焚火

もひとつ、お役立ちだったのがこちら。
もとは鉄製の照明のカサでした。
(電球部分は鳥取に置いてきた・・)
光を通さないカサって、明るさが足りず好きではないので、この傘は焚火台とかにならないかなーと那須においてあったのです。

これが、熾置き場にぴったり。
U字溝で小枝をじゃんじゃん燃やしていくと、結構沢山熾き(炭)がたまってきます。
それを太枝で掻きだし、スコップにのせて、こちらへ。
たっぷりたまった中に、アルミ箔に包んだサツマイモとサトイモを入れておくと、美味しい焼き芋のできあがり☆

那須にて焚火

これは里いも。
いい具合にとろとろの焼きサトイモになりました。
写真撮りそびれましたが、サツマイモもこげずにうまく焼きあがりました。
ホクホク☆
(どちらも新聞紙に包む必要はなし。一個だけ包んでみたけれど、結果的になくてよい感じ)


熾って、見た目炎はなくて黒くて、火ではないみたいですが、結構火力があります。
(私はアウトドアレジャーに全然慣れていないのでこういう発言になるのです)

那須にて焚火

シイタケもすぐに焼きあがりました。
ヒダの方に、バター少々とお醤油を垂らしたらとっても美味でした。

後から思ったのだけど、かきもちを持っていけばよかった!!!
焚火はわりと長時間、つい燃やし続けてしまうので、ひまつぶしというか片手間に、何か焼いておいていいものがあれば焼いておくといいですね・・・。



焼きあがったお肉はこんな感じ。

那須にて焚火

外側は、桜のスモーク?煤?で飴色を通り越して黒いですが、焦げた味はしないです。
色は、直火焼き特有の、赤い色。
そして肉質は、なぜかハムみたいに、ぷりんぷりんした感じ。
前日から塩漬けしてあったせいか、遠火で長時間焼いたせいか・・・?

漬け込む際、こんなもんかな?の後に匙1杯塩を追加したのがよくて、塩味も丁度いい加減でした。
(昼食は焼き芋だったので、これは夕食)

ハムみたいなので、冷めてもおいしいし、日持ちもする感じです。
そうと知っていれば、もう1本くらい準備して、まとめて焼いておいてもよかったかも・・・。


ダンナサマが鉈を振るって「枝」だったものを伐り分て、燃やしやすいようにしてくれたので、夕方には細かい枝はすっかり片付いて、庭が再び広くなりました。

那須にて焚火

葉っぱは、夏の草刈りの山に盛り上げてあります。




今回はおまけに望外のマイタケも。

那須にて焚火

保護色ですが、分かるでしょうか。
(1週間前に見に来るべきだったか・・・)

那須にて焚火

やや育ちすぎで表面は少し硬くなっている部分もありましたが、腐って崩れていたりはせず、虫もいなくてなんか使えそう。

母が早速掃除してくれて、晩のマイタケご飯になりました。
歯ごたえがしっかり固めで色が濃く出る感じでしたが、マイタケのいい香りは健在で、美味しいマイタケごはんになりました☆



業務連絡:お父さんとお母さんへ
なかなか充実した滞在でしたよね。
よかったらまた一緒に行きましょう。

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栗加工:2022

2022-11-09 | +干し柿・干し芋・栗

今年は栗が、大きくて立派でした。

栗

My栗スポットは、犬の散歩とか、いろいろな人が通るので、みんな狙っているとは思いますが、それでも、私もそこそこの量、拾うことができました。


拾ってからは、ビニールに入れてチルドルームに保管していましたが、10月末頃、ようやく加工しました。
剥いてみて思ったのですが、今年は品質も上々。
・虫やカビ的なものがごく少ない
・鬼皮を剥いて、そのあと渋皮のままさっと茹でてから渋皮を剥くのですが、
 皮を剥いた瞬間、黄色い☆ (写真撮りそびれました・・・)
 そして、なんだか固めのような。
 水っぽい栗だと柔らかくて剥きやすいですが、デンプンがぎっちり詰まって、固く、剥きにくい栗でした。


虫が少ないので渋皮煮に出来るレベルの傷のない栗が大半だったのですが、渋皮煮は去年の在庫がまだあったので、栗ご飯、そして栗ペースト(2回)、一部を中津川風栗きんとんにしました。
例年より澱粉ぎっちり、ぽっくぽくの栗ペーストになりました。

今年ちょっと試してみたのは、剥いた栗を丸のまま、少しだけ50度洗いするというもの。
その程度では風味は抜けたりせず、色が少し黄色っぽく鮮やかに仕上がるように思いました。

栗

栗ペーストを冷凍するときだけは、ペーストをアルミ箔で包んでから真空パックしています。
匂い移りしにくい袋ですが、更に万全を期して。

栗ペーストがあると、栗きんとん、トリュノワ、モンブラン、が簡単に出来ます。
(焼き菓子で、栗ペーストを利活用できるもの、ないかな・・・)

栗ペーストを委託して母に栗どら焼きを作ってもらったりも。
市販のあんことこの栗ペーストを2層にすると、とても豪華などら焼きになるのです。
今思ったのだけど、丁度どら焼きサイズに栗ペーストを円盤状に作っておいて冷凍するとよかったかも。
四角形は、冷凍庫に収納するのは便利ですが、どら焼きに挟むのには丸くなっているとより便利ですよね。

 

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干し柿はじまり☆

2022-11-08 | +干し柿・干し芋・栗

ベランダが、オレンジ色になってきましたよ☆


玄関先には生の柿。

干し柿

佐渡の矢田農園さんの、スペシャルおいしい八珍柿です。
(矢田さん、ありがとうございます!)

柿自体とは関係ないのですが、今年は久しぶりに、梱包が、柿の箱。
(ここ2年ほど、お米の箱でした)
柿の箱は、とても分厚い段ボールで、毎年いろいろなことに重宝しているのです。
ここ2年、大事に再利用して使ってきましたがそれでも尽きてきたので、結構嬉しい・・。

柿が届いたら、剥き始める前に、まず分割と選別。
やや小さい箱やカゴに移しながら、早めに剥いた方がよいものを選り分けます。
保管するものは、2~3層程度の積み方がいいです。

一気に全部剥いてしまうならばいいのですが、数日かけてコツコツ作業する場合は、最初に選り分けておくと、一個も熟柿にさせてしまわずに、剥いていくことができます。
結果的に時間の節約になる感じ。

干し柿

初日のベランダは、こんな感じ。
ハンガー10本分、剥きました。

ベランダも玄関も、柿に備えて、10月終盤にしっかり水洗いしておきました。
一年でいまが一番きれいな状態です。

干し柿

干し始めは、あかるいオレンジ色で、綺麗~。
干しあがってくると、夕日みたいな色で、それもまた綺麗~。


昨年剥き始めたのは10月中だったかしら?
今年は、なんだか体にちょっと時差がある感じで、もう11月上旬も終わりかけなんて信じられないです。やや暖かいからかしらん。

次のも近々送って頂いて、じゃんじゃん剥いていきたいです。


=====

今年は大豊作のようで、渋抜き柿も沢山あるようです。
10kgの箱買いだと、豊作割引があるみたい。
矢田さんの渋抜き柿、とっても美味しいので、お友達3~4人と共同購入するかたちで、如何でしょうか?
とってもおすすめです☆
矢田さんのこちらのサイトをご覧くださいませ


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