だいぶ前(2016年9月)、ふとしたはずみでヤフオクで椅子を落札してしまいました。
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なんとなく形が気に行ったのです。 我が家に既にあった一人掛けソファ(拾ったもの。ボロボロ)を処分して、こちらに交換しようかと思ったのでした。
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届いてみたら、ちょっとそのままでは座れない状態でした。 本体価格3000円ですから、こういうこともありましょう。(送料は思ったより高かったですが・・・) 直すのも面白そうと思いつつ、鳥取リフォームなどで忙しくしていて、1年以上経過。 ようやく修理にとりかかりました。
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まずは裏張りの布を外し、びろん、と伸びきったゴムバンドを撤去。 タッカーの針も根気強く外していきます。
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ゴムの上には赤い合皮が張ってあったようですが、これもボロボロ。外します。
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中に入っていたウレタンを取り外しました。 後端でつないであり、床に近い側は台形の補強?がつけてあります。 ふにゃふにゃなので、もうちょっとしっかりしたものを詰め直そうと思います。
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ウレタンを取り外したところ。椅子の内側ってこんな風になってるんだ・・。
外したゴムバンドの代わりに、ウェビングテープ(webbing tape ウェービングテープと書かれることが多いけれど、英語だとwebなのでウェーブではなくてウェブですよねきっと)を貼り直すのが普通だと思うのですが、この向き(裏側)でテープをタッカーで固定するのは難しそう。 どうしたものか・・。 ダイニングチェアなどは、板の上にウレタンをのせているだけなので、テープではなくて板にしてみようかな。 ウレタンも交換してみよう。
とりあえず、外したウレタンを持って、ホームセンターへGO!
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これが椅子の座面のサンプル。(ホームセンターにて撮影) 座面って、板、固いチップウレタン、やわらかいウレタンという構造になっています。
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座布団コーナーには、こんな感じでカットされたウレタンが沢山。 低反発(しにょっと凹みっぱなしになる感じのもの)、高反発、などなど。
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この中で、ポリエステル固綿というものがしっかりした固さがあって、よさそうでした。 安いし。
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座布団コーナーとはまた別の場所に、大きなサイズのウレタン売り場が。 自分でカットして使えるのはいいのですが、意外と高価。それにキッチンのスポンジよりも柔らかいくらいのふわふわ感でちょっと物足りないです。結局こちらは買いませんでした。
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固めのチップウレタン(アンダーカーペット)の分厚い方を、多めに買ってみました。
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こうやってカットされたものも売っているのですが、今回はサイズがこれらよりも大きかったため、こちらは使えませんでした。(取り外したウレタンの現物を持って行ってよかった。見比べれば大きさが合わないのは歴然)
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座面クッションの中には、ポリエステル固綿を入れました。 固綿全体をくるむ薄い綿、クッションを入れやすくするための木綿布の内カバーは、前のものを流用。
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明るい黄色のものは強反発ウレタン。へなへなでなく、比較的弾力があるスポンジです。 使えないかと一応買ってきたのですが、もとのウレタンよりサイズが小さいため、やはりあまりよくないので、使わないことにしました。(小さいと分かっていて一応買ってみた)
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伸びてしまったゴムバンドの代わりに、こんな感じで板をとりつけました。 材料はうちにあった桐スノコ、および廃材。 中身は、様子をみながら適当に詰めてみます。 一度目はぽんぽんに詰めすぎて失敗。 二回目も仮に詰めてみたつもりが、割といい感じなのでとりあえずこのままいくことにします(なので写真がない)。 固いウレタンが下側というセオリーとはちょっと違って、チップウレタンで、ポリエステル固綿をカバーするような感じになっています。
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次は革の修理。かなり白くすり切れています。 これに関してはプロにお願いすることにします。
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ひじ置きのところもこんな感じに白っぽくなっていましたが、幸い破れているところはまだありません。 修理をお願いしたのは、以前革の大きなバッグを直していただいたところ。 すりきれたところがなくなるだけで、ものすごく印象が変わるのです。
さて、しばらくお預けして、帰ってきましたよ! ↓
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お~、黒々~。2つ上の写真と見比べてみて下さい。
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全体的に黒々としました。 革にシワはあるけれど、ずいぶん印象が変わったのではないでしょうか。
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これで一応使えるようになったのですが、実はちょっと微調整が必要なところが。 この写真を見ると、座面とひじ置きの高さの差があまりないのが分かるでしょうか。
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こちらの写真は座面クッションを外してみたところ。 座面とひじ置きの比高差は、これくらいの方が座りやすいのです。 もともとはゴムバンドで、座ると多少沈むような構造だったのが、板にしてしまって沈まなくなったせいかも。 あと、中にも詰め物を詰めすぎている可能性もあります。
「直そうか」とダンナサマに言ったら、「しばらくこれでいいんじゃない?」ですって。
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座面に、こんな風に薄い座布団を敷いて座ると丁度いいとのこと。
まあ、しばらく使ってみて、そのうちまた調整すればいいかな。
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この椅子は、もともとは日本鋼管株式会社の備品だったみたいですが(シールが貼ってあった)、ブランド等が分かるタグはついていませんでした。
ネットサーフィンをしていたら、ノルウェイのBruksboブルクスボ社の “Minerva”シリーズ(Torbjørn Afdalデザイン)のラウンジチェアに似ているようです。
スウェーデンのBröderna Anderssons社のソファにも似てます。
でも、うちにあるのは、ひじ掛けの木部はローズウッドではなさそう。
コピーか何かかしら。
まあ、1960年代のデザインとはいえそうです。
これとおそろいの3人がけのソファもいいなあ、と、ぽーっとなってしまいますが、幅が200cmもあります。
(たとえ買うことが出来るとしても)我が家には大きすぎだよなあ・・・。ちぇー。