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お友達から頂いた、沖縄の謝花きっぱん店の、きっぱん(橘餅)と、冬瓜漬(とうがんづけ)です。(楽子さん、ありがとうございました!) (きっぱんの記事はこちら)
冬瓜漬けは、透明な袋に包まれた、四角くて茶色いもの。
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切ってみるとこんな感じです。 とても味が濃い(甘い)ので、そのままかぶりつくのではなく、スライスして頂くとよいようです。
一切れ食べてみると、外側がグラニュー糖でしっかりコートされており、中からは大変甘い蜜がじゅわ~と染み出してきます。 ジャリジャリ感とジューシーさのコンビネーションが大変特徴的だと思いました。
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きっぱんに比べると激甘です。
なのでこれは、アラブ人やインド・ネパール人に食べさせてみたい!!
甘いもの大好きな彼らだったら、絶対、大喜びしそうです。
(これに類するお菓子が既にあるかもしれない)
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冬瓜の砂糖漬けについて調べてみると、きっぱんと違って、今でも多くの国や地域(今回調べた限りでは主に中国文化圏)で作られ、多様な利用のされ方をしていることが分かりました。
中国では冬瓜の砂糖漬けのことを「糖冬瓜」と呼ぶようです。
調べた限りでは、白砂糖を使って薄いグリーンに煮上げ、表面には軽く砂糖をまぶすか乾かすことによって薄く結晶させ、白っぽく霜がおりたように仕上げることが多いようです。
糖冬瓜は、お正月の砂糖菓子詰め合わせの一つになったりもする、おめでたい品物のようです。
砂糖を大量に使う保存食なので、なるほど、の位置づけです。
そのままちびちびつまむほか、八宝芋泥というサトイモのお菓子の飾りに使ったり、刻んで月餅やパイ菓子(香港の老婆餅)の餡にも。
糖冬瓜を煮出して使うこともあり、漢方薬や、糖水(具入りの甘い飲み物)の甘み付けになります。
(冬瓜自体は、「涼」(体の熱をとる)性質)
糖冬瓜製造過程で生じるシロップも、水で割って飲み物にします。
台湾ではむしろシロップ(やシロップを煮詰めて再結晶させたもの。「冬瓜糖」又は「冬瓜露」)がメインで、飲み物に使うことが多いようです。
ブロック状の冬瓜エキス入り砂糖(冬瓜糖)を煮溶かして作った飲み物は、冬瓜茶といいます。
(「茶」とありますが、お茶っ葉は使っていない)
台湾では缶入りの状態でコンビニでも売られているくらい一般的なものです。
(冬瓜の成分により、体を冷まし水分代謝をよくする効果が期待されているのだと思う)
(日本人が「茶」と書いてあるのを見て買ってみたら、甘い飲み物でびっくり!、というパターンがよくあります)
■冬瓜の加工と利用法
冬瓜+砂糖
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(煮る)
↓
→冬瓜部分を干す → 「糖冬瓜」
↓
シロップ「冬瓜露」 ・・・・>水で割って飲み物に「冬瓜茶/冬瓜露」
↓
(煮詰める)
↓
ブロック状の砂糖「冬瓜糖/冬瓜露」 ・・・・>煮溶かして飲み物に「冬瓜茶/冬瓜露」
■■糖冬瓜の利用法等参考情報
○糖冬瓜レシピ(中国語簡)
材料:冬瓜1.5~1.6kg 砂糖850g 灰80-100g
作り方:
冬瓜を3cm角、長さ13cmの拍子木切りにする。
灰を水500gに溶いてアルカリ液を作り、そこに8~10時間浸しておく。
取り出して洗い、真水に浸け、2時間おきに水を換えることを5回繰り返して白くなるまで晒す。
冬瓜を約1時間茹でて水を切る。
鍋に冬瓜と砂糖のうち400gを、交互に6~7層になるように重ねる。これを48時間おく。
鍋を煮立て、10分後に残りの砂糖のうち130gを投入。アクをとり、たまに鍋をゆすりながら1時間煮詰める。
残りの砂糖120gを使い、同様に煮詰める。
更に残りの砂糖120gを使い煮詰め、シロップを冷水に落としたときに玉になるようになったら、冬瓜を鍋から取り出してシロップを切り、最後に残った砂糖80gをまぶして、白く霜がおりたように仕上げる。
○そのまま
・砂糖菓子として
チャイニーズキャンディボックスの例(英語)
クワイ、ココナツ、冬瓜、生姜、バンレイシ、サツマイモ、蓮の実のセットです。
どこの国で買ったものかは不明ですが、バンレイシが含まれているところをみると、東南アジア圏かなあ。
ほかにも輪切り人参(赤くて丸くてめでたい)やレンコン(何かの理由でめでたい)も砂糖菓子にするようです。
・八宝芋泥
八寶芋泥作り方(写真あり、中国語繁)
八寶芋泥作り方(写真あり、中国語簡)
八寶芋泥 (日本語)
○つぶす
・月餅の餡
冬瓜砂糖漬けを月餅の餡にしている例(日本語ブログ)
・老婆餅の餡
香港老婆餅(冬瓜を餡にしたお菓子)(日本語)
○煮出す
漢方薬
漢方薬に使われている例(日本語)
糖水
糖水の例(日本語)
干し百合根、クコの実、紅棗、干桂圓(ドライ龍眼果肉)、干蜜棗、糖冬瓜入り。のどによいとか。
シンガポールにおける糖水(?)の一種(日本語)
大麦、パンダンリーフ、糖冬瓜を煮出した飲み物。パンダンリーフが加わって台湾などとは違うローカル色が出ています。
○シロップ・煮詰めた砂糖を飲み物に利用
台湾(台南)の冬瓜糖の名店「両角銀」 (日本語ブログ)
台湾(台南)の冬瓜糖の名店「兩角銀」(中国語繁)
冬瓜茶について(日本語)
冬瓜糖と冬瓜茶(日本語)
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先日、ふと思い立ってロッククライミングの体験コースに行ってみました。
インストラクターの指導つきで1時間ほど、4mの壁を自力で、15mの壁をロープ等つけて登ってみるというもの。
クライミングは、ささっと木に登れるようになるためにも、ずっと前からやってみたかったのです。
4mの壁は、易しい方から80度、90度、100度と3種類の角度を体験しました。
100度の壁は手でがんばってしがみついていないと当然落ちそうになります。
しかも、持ち手のでっぱりは、ツルリと丸くつかみどころがないものもあり、結構意地悪な設計。
低く見える壁でも、かなりみっちり楽しめます。
低い壁は、ボルダリングといって、短距離走的な位置づけだとか。
ちなみに、クライミングジムは予想外の大混雑なのだけれど、大抵の人はボルダリング(4mの壁)の120度(すんごいオーバーハング壁)に群がっています。
(登るのは1人ずつ。なので順番待ち)
15mの壁は、見上げるような高さ。
とはいえ、持ち手のところは比較的つかみやすい形状。
簡単なコースであれば、ワシ・ワシ、と比較的スムースに登れます。
(ふと下をみるとドキドキするけれど)
しかし、4分の3くらい登ると、筋肉疲労のせいか、段々と、「前にも後ろにも進めませーん」という気分に。
見えている持ち手に手を伸ばすも届かず、じたばた。
「いま右足が乗っている場所に、左足で立つといいですよ~」とインストラクターが叫んでくれてます。
(んなこといっても、こんなちっこい出っ張りの上で足を載せ替えるなんて!?)
じたばた、じたばた。
という感じでなんとか体験コースをやりとげました。
慣れてくると足を乗せる場所をうまく考えて、しなやかな体重移動で登れるようになるのだと思いますが、何しろ初心者、進む方向しか見えていないし、一度狙った持ち手をつかんだら、その手の力で体を引き揚げようとしてしまいます。
腕立て伏せに近い疲労感(腕立ては突き放すけれど、クライミングは引き寄せるので、ちょっと違うかな)。
よく分からないけれど、滅多に使わない筋肉を使ったような印象。
でも、楽しかった!
(また来週行こうかなと。水曜はちょっと安いし)
で、翌朝。
起きてみると、二の腕の背面側から肩胛骨周辺にかけて、みしみしとした筋肉痛!!!
(いやー、こんなところに筋肉ってあったんだなあ。)
更に翌朝。
今度は前腕部と掌が・・・・・。
床からちょっとしたものを持ち上げるのでも、「うがががが」と声が漏れます。
んー。イタ気持ちいい。