先週は更新お休みして、初訪問の土地へ出かけておりました。
トロピカルフルーツツアー、行ってきました☆
旅行のネタは、またおいおい記事にしていきます。写真が多くて、憂鬱・・・。
短めの記事からリハビリを・・。
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台湾には、茶油、そして苦茶油というものがあります。
茶油はお茶(チャノキ。ツバキ科ツバキ属)の実から絞った油。
苦茶油は、油茶の木(ツバキ科ツバキ属)の実から絞った油。
苦茶油は、日本でいうツバキ油(ヤブツバキの実から絞った油)だと思います。(全く同じ木かどうかは分かりませんが)
苦茶油は、オレイン酸などの栄養も豊富だし、胃が荒れているときに小さじ1杯くらい食べるといい、という話もあります。
発火温度がとても高く、揚げ物にも向く、というのも、中華料理にぴったり。
台湾では、とってもいい油、という位置づけだと思います。
最近台湾は油、というか精油マシンブームのようで、農産物直売フェアに行ったら、ごま、苦茶の実、そしてココナツシュレッドを、それぞれ絞って油にして売っていました。
「現搾」といって、絞りたてを売っているのです。
絞る様子を見て買えばいちおう安心ですが、瓶詰で売られているものの中にはいろいろ混ぜた粗悪品もあるようです。買うならば、あまり安いものは避けた方がよさそうです。
台湾で、とあるちゃんとしたブランドのサイトになりすまし、まとめ買い割引!みたいにしたニセモノ販売事件が実際あったようです。
純正商品は、500ml1600元(約6000円)なのに、ニセサイトでは、6本2100元(1本400元未満)だったとか。
簡体字の混ざり具合から、中国の詐欺グループのしわざとみられているようです。
(安いものにうっかり飛びつくのは要注意ですね。自戒)
さて、苦茶油。
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明るい金色で、とろん、と重たい液体です。 絞る前の実の焙煎具合によっても味は違うようですが、香ばしい、というよりは、生木のような植物の香りがします。 名前に「苦」がついていますが、苦くはありません。 椿油と似ているかどうかは・・・分かりません。以前鹿児島で椿油を買ったことがあるのですが(とっても高価)、どんな味だったか忘れてしまいました・・・。 (椿油で揚げた天ぷらは最高、という説もありますが、人によっては苦手、という場合も。うちでも天ぷらをやってみましたが、美味しかったことは覚えているのですが、風味の記憶が朧に・・)
おすすめ料理は、鶏肉を揚げた苦茶油鶏ということなので、作ってみました。
作り方はこちら(Youtube)を参考に。
■苦茶油鶏 ・生姜を繊維に平行にスライスする。結構沢山用意。一袋(親指大2つ分)使ってしまってもよし。 ・鶏肉は、台湾風にするならば、骨付きのぶつ切り ・フライパンに油を1センチくらいの深さに入れ、まず生姜を投入。 しばらく揚げたら、鶏肉も投入。向きをかえながら、完全に火が通り、こんがりするまで揚げる。 ・揚がった鶏肉、ショウガも一緒にお皿にもりつけ、塩コショウで味付け。けっこうしっかり振ったほうがよい。 ・お皿にたまった肉汁+油は、ごはんにかけてもOK
鶏肉は、今回は骨付きのシャモ肉を買ってみました。冷凍だけど・・。 (以前スーパーで骨付きの鶏肉を買ってソテーにしたら、骨から変なにおいが出てきたことがあって、それ以来骨付きはスーパーでは買いたくない・・・) 冷蔵庫で解凍しておき、使う直前に、念のため50度洗いして水気をきっておきました。
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揚げてます。 鶏肉が、丁度並ぶくらいの大きさの鍋を使うのが、使う油の量も節約できていいと思います。 (揚げ油の残りは、野菜炒めなどに使えます)
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こんがり揚がりました。 唐揚げって、事前に粉をまぶしたりするものかと思っていましたが、この素揚げは、手早い! 生姜と苦茶油の風味が調味料、ということになります。
油の状態ではちょっと変わった重めの風味の苦茶油でしたが、ショウガの香りがついたせいかどうか、ふわん、と、とてもいい、かろやかな香りが一口目に漂います。干し草のような香りというか・・・。(食べ進むと、最初に感じた香りは慣れてしまうのか段々分からなくなってきます) いいお肉を使ったせいか、皮や、骨の周囲にも、変な味がひとつもありません。 軍鶏肉を、煮込むのではなく揚げてしまうと、ちょっと固いかなあ、と危惧しましたが、ほどよい歯ごたえで、固いというほどではないです。
生姜は、生のときよりも小さく、薄くなって、チップというほどパリパリではありませんが、お肉の合間に食べるのにちょうどよくなっています。辛みはほとんどなし。美味しいです。
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とても美味しいし、何しろ解凍して揚げるだけ、とものすごく簡単!!!
また作ろうかと思います。