ピールのチョコがけ、ここ数年、毎年作っています。
柑橘の皮の甘煮は、一度作るとかなり大量に出来てしまうため、チョコがけピールもやはりそれなりに作っていかないと、消費のバランスがとれません。
今年は連日の干し芋作りで息切れ気味でしたが、気合いを振り絞って作りました。
製作のピークは今年は2回。
1月末頃と、2月初旬のバレンタイン前。
1月末の方は、ダンナサマが台湾出張に行くので、その際にお土産として持っていってもらおうと量産しました。
チョコがけを作るには、その数日前にピールの準備をしておく必要があります。
瓶詰めや袋詰め状態になっているので、それをあけて、必要に応じて水飴などを足して煮直して、干すのです。
幸い、この時期には天気が安定していて助かりました。
数種類のピールを準備し、ほぼ使い切りそうになったら、また数袋干す、という感じで用意していきました。
干した後、表皮のツルツルの部分をゼスターグレーターで削りました。
(ポンデローサレモンはナイフで削った)
表皮を削るとカチっと固い部分がなくなるので食感はよい気がしますが、乾燥によるピールの痩せもあります。
砂糖や水飴をもっとどっさり使うと痩せないのかもしれませんが、あまり濃すぎない味の方が食べる分には美味しいのではないかなあ。早く食べて下さい、とお願いしないといけないです。
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チョコレートは、最近定番のオペラ社のガヤスとカルパノ(どちらも70%)。 小鉢を使って電子レンジで溶かすだけの方式。温度を上げたり下げたりが不要なので、とっても楽です。 コーティング方法は、今年は端っこを手でもって浸けるタイプが多かったです。 こうすると、スピードが全然違います。 はしっこにチラリと見えるピールが色合い上のアクセントではありますが、実はピールが露出していると乾燥しやすいので、日保ち的には全部コーティングしたいところです。 今年はスピード優先にしてしまいました・・・。
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今年思いついた作業上の工夫はこちら。 ボウルに常に温度計を挿しておき、それでかき混ぜたりもするのですが、手で持っていられない場合もあります。 とても長い温度計を立てかけておくのには、堅表紙の厚めの本が便利と昨年発見。 でも本にチョコの滴が点々と・・・・・。 今年は本をビニールにくるめばよいことに気づきました。
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台湾用おみやげは、大きめの箱に詰めました。 干し柿だと18個くらい入る箱。 カバーしているハトロン紙がつんつるてんです。 (今思うと工夫の余地があった)
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中味はこんな感じ。
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2段になっています。
例えば4分割に仕切りをつけ、それぞれに2段に詰める、という方法もあったかもしれません。 仕切りを作っている余裕がなかったのと、この方法の方が沢山詰められそうということでこうなりました。
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なんとか箱なしで済ませられないか・・と頭をひねって、袋詰めを思いつきました。 これならば少量差し上げたい時にも便利です。 袋はパウンドケーキ等を詰めるためのOPP袋(最近は真空パックするのでこの袋が余っていた)。 台紙は段ボールにオーブンペーパーを巻き付けたもの。
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いつものチョコレート用小箱。
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仕切り方を、今年はいくつか試してみました。 こちらは例年通りの4分割。 この方法だと、ピールの太さによってかなり隙間があいてしまいます。
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で、2分割タイプも作ってみました。 こちらの方が沢山詰められます。 あと、仕切りの紙を折る回数が少なくて、作るのが少し楽。 どちらがいいかお友達に伺ったところ、「少量=高級感ナリ」というコメントを頂きました。 うーん。やっぱりそうか。 皆さんはどう思われますか?
フランスのショコラティエのチョコレートボンボン(四角いやつ)で、プラスチックの仕切りもピラピラの紙もなしで箱にギッシリ隙間無く詰まっているのを見たことがあります。 あれが私の好みなんだけど・・・。 でも四角いチョコと違ってピールだと、整然感がないので、やっぱり仕切りがある方がいいかな・・。
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2分割仕切りにすると、ピールの種類が少ないときに助かったりします。
次回は、三等分の三分割を試してみるかな・・・。
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■チョコがけ2016メモ
・大箱に詰めるというのは、大量お土産用にはよかった。
折角なので、フタに模様を印刷するとよいが・・あ、B4サイズはプリンターに入らないのか?
・くるむ紙はつんつるてんでない方がよい。
・ピールは、2月上旬までに、多めに干しておくとよい。
2月下旬は天気が安定しないし、バレンタイン過ぎると力尽き気味で、追加でチョコがけしたくても、ピール準備が滞りがち。
・来年は、製作の刺激にするためにも、デパートとかのチョコレートフェアに一度くらいは行ってみるとよいかも。
でもって、少々奮発して高いものを買ってみたいなあ・・・。
(でも、この時期、材料用チョコを買ったりしてお小遣い使いすぎてるけど)
・チョコレートがたっぷりあるうちに、フォークを使うコーティングをして、後半残り少なくなってきたら、手で持って浸けるコーティングにするとよい。
(チョコが少なくなってくるとフォークを使うのは難しい)
・チョコ一鉢で、段ボール1枚半程度。
・ピールだけでなくガナッシュのチョコがけもやりたいけれど(昨年は作ってみた)、今年は余力がありませんでした。
ポン菓子のチョコがけも、以前作りましたが、今年は材料が手に入りにくくなってしまって断念。
(ポン菓子を作っていたところが、いちご栽培を始めたとかで、ポン菓子生産は縮小してしまったのですって)
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■チョコがけ関連記事
(15)チョコがけ2016(この記事)
過去の記事と見比べると、明らかに今年は疲労感が見られるような・・。
(特に箱づめや名札作りあたりが)
ザツになったね、とか、気づいても言わないでやって下さい。
(14)実家でチョコがけ
2016年の年始、新年会後の余興に(?)弟や姪っ子と一緒にチョコがけをしました。
クッキーも持参。
(13)チョコがけ2015~レモンガナッシュ
ホワイトチョコの始末に困り、作ってみました。
(12)チョコがけ2015~ピール類
弟に頼まれていた分のみ作りました。
(11)チョコがけ2014
電子レンジで徐々に溶かすだけでテンパリングが出来てしまう、とこの年発見しました。
(10)出張チョコがけ~台湾にて
お友達に頼まれて、材料・道具持参で台湾でデモンストレーションしました。
半袖という暑さの中、チョコの温度管理が大変でした。
電子レンジで溶かすだけでささっと作れてしまう予定が、いわゆるテンパリングをするはめに。大汗でした。
(9)チョコがけ2013~(1)ポン菓子
(8)チョコがけ2013~(2)ホワイトチョコレート
(7)チョコがけ2013~(3)ピール類、まとめ
(6)チョコがけ2012~ピール類
(5)チョコがけ2012~マルメロのパート・ド・フリュイ
作って保存しておいたマルメロのコトニャータが、乾燥して固くなってしまい、煮直して作りました。
乾燥もあるけれど、糖分濃度が低いのも固くなる原因。
砂糖の量にたじろいでしまい、いつもなかなかキッチリ入れられずにいます。反省。
(4)チョコがけ2012~市販のお菓子
マシュマロやルマンドにチョコがけしてみました。
(3)チョコがけ2011~ピール類
(2)チョコがけ2011~ドライフルーツのガナッシュ寄せ
ピールの切れ端や余ったチョコ、ココアを使って作りました。
簡単だけれど美味しいです。
(1)チョコがけ2009~ピール類
初挑戦はこの年だったかな。