3月3日のことですが、父に誘われて能鑑賞に行ってきました。
場所は千駄ヶ谷の国立能楽堂。 |
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席は、舞台の出っ張ったところに向かって左側の最前列。ものすごくいい席でした。 |
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演目は「望月」。 |
能は、小中学校の頃に、学校でちらっとビデオか何かで見たような気がします。
当時は何がなんだかさっぱり分からなくてまったく興味も持たなかったけれど、大人になってみると、それなりにいいものだなあ、と思いました。
あらすじと、あと詞書(セリフ)を予習しておいたので、当日セリフを完全に聞き取ることはできなくても、ほとんど問題なしでした。
バレエやオペラ、インドネシアのラーマヤナも、セリフはない/分からないでも、様式、舞踊、衣装などを総合した雰囲気で楽しめますが、それと同じです。
衣装だけでも見ごたえがあります。
日本の過去の、いつかの時代のある階級が、実際に着用していたはずの服だと思うのですが、どういう経緯でこんな構造になっているのか、また着用方法などまったく分かりません(今でも見る着物や袴とはまた全然違うのです)。でも謎なりに、とっても綺麗なのです。
復讐を遂げるシーンでは、仇役はそそそっと舞台から退き、仇の笠を本人に見立ててそれを刺す(ふりをする)というものでした。いまどきの映画ではどんな殺人シーンでもリアルに描いてしまいますが、昔は舞台上で人を斬りつける(ふりをする)のも、はばかられたのかしら? だったら敵討ちのストーリーでないほうが・・?
いろいろ不思議で、日本の古典芸能ではありますが、外国のものを見ているような新鮮な気分でした。
メインの「望月」の前に、謡+舞と、狂言もありました。 |
実は千駄ヶ谷の近くにはいとこが住んでいます。
なので能鑑賞前に彼を呼び出して、3人でぶらぶら散歩してランチをしました。
オリンピックに向けて国立競技場、絶賛工事中。千駄ヶ谷駅はごく小さな駅なので、このお客さんを全部処理出来るのか不思議になります。 |
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鳩ノ森神社という神社がありました。 |
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ランチはいとこが探してくれて、HATONOMORI(食べログにリンク)へ。とてもしゃれた感じの、スパイス料理のお店です。 |
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カレーもあって迷いましたが、サバサンドを頼んでみました。パクチーや何かスパイシーなソースなども挟んであり、とっても美味。 |
お父さんへ:美味しいランチと、能のすごくいい席をありがとうございました。
能は、予想よりずっと面白かったです。よかったらまたお願いします。
いとこ君へ:突然休日に誘って、すてきなお店に連れて行って下さってありがとうございました。また能鑑賞がある場合は、もしかしてまた声をおかけするかもしれません。またよろしくお願いします。