採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

新富町 ビッケ

2022-08-22 | ■外食

交通会館マルシェを2日連続にしたのは、東京に泊まってちょっと美味しいものでも食べようという下心でした。

おめあては、一昨年に行った、新富町のビッケというお店。
このコロナ禍で、お店閉めてしまったり、もしくは移転してしまったりしていないか心配でした。
(だってグーグルマップでうまいこと出てこないのですもの)
でも、確認してみたところ、元気に営業中。
よかった~。


前回もいろいろ頼みましたが、今回もいっぱい食べるよ~☆


まずはお店の看板商品、ビッケタルト。
玉ねぎと八丁味噌の具の、塩味のものです。
前回、「ちょっとしょっぱいかも?」と頼まなかったのですが、看板商品だしやはり味見してみないと。

ビッケ

結構小さ目サイズです。
頂いてみたところ、皮はサックサク。
そして具は、全然塩辛くない☆
炒めた玉ねぎの甘みと、味噌だと言われないと気付かない程度の旨味。
とっても美味しいです。

玉ねぎの水気がほんとに飛んでいて、パートブリゼが全然湿っぽくありません。
「これは相当煮詰めていますよね?」と効いてみたら、
「ええまあ。5時間煮詰めるんですよ。もういやでいやで(ニッコリ)」
とのこと。
でも、コロナで営業が厳しい時期、これの冷凍通販を始めたのだそうです。
普通に営業できない不安が、これを作って梱包して発送して、という作業でだいぶ紛れたのだとか。

一度味わった人は、ワイン好きなお友達にプレゼントしたくなるだろうなー。
手間のかかった逸品だと思いました。



次は、イワシのマリネ。

ビッケ

ヒコイワシがいいのがなかったそうで、今回はマイワシ。
マイワシはとろっとリッチな味でいいですよね。
下に敷いてあるにんじんとオレンジ、キャラウェイ?フェンネル?のマリネも酸味がちゃんとあって好みでした。

ヒコイワシが入った場合は、捌く作業がまた大変なのだそう。
そちらもまたいつか頂いてみたいものです。


エビとカラスミのサラダ的な。

ビッケ

茹でたエビかな~、と思っていたら、生のエビでした。
カラスミの旨味と塩気がいい感じ。あと、何か香ばしい、食べたことがない旨味があります。
聞いてみたところ、それはエビ油。エビの殻を油で揚げるようにして香味をつけたものだそうです。
えもいわれぬコクと香ばしさがあり、お皿に残った油もパンでぬぐって食べてしまいました。
これは自分では作れないよなー。
はっとする美味しさでした。


お肉もちょっと食べたいよね、ということで、
自家製パテ・ド・カンパーニュ。(これは前回も頼んだ記憶あり)

ビッケ

添えものは、フェンネルのマリネ。
なんかぶあつい切り方で、とっても食べ応えがありました。
レバー(白レバー?)が多めなのかな、リッチな味わい。
どういう配合か聞いてみたかったけれど、このあたりから常連のお客さんがドヤドヤと(といっても2グループだけど)は行ってきて、忙しそうで話しかけづらくて聞きそびれました。


カウンターの上には赤くてカッコいいハムスライサーが。
(うまく写真撮れてなくてすみません)
これがなんと、ハンドルを回して刃を動かす、手動式。

ビッケ

このスライサーが動いているところを見たくて生ハムを頼もうかと思ったほどでしたが、丁度他のグループで注文が出たので観察させてもらいました。
手動スライサーは、刃の回転速度が高速すぎず、ハムに含まれる油脂を溶かしてしまわない、という利点があるのだそうです。その分切れ味も重要で、月一くらいでメンテナンスが来るのだそう。
ちょびっとつまませて頂きましたが、ほんとに極薄に、綺麗にスライスされていました。薄いので、とろけるような味わいでした。


前回、メインコースのお肉料理があるのを知らず、前菜ばっかり頼んでいたのでした。
今回はメインを何かひとつ・・・と思いましたが、このくらいでお腹がだいぶいっぱいに。
他のお客さんもいて忙しそうだし、今回は、あとデザートくらいで切り上げることにしました。

ビッケ

私はヨーグルトジェラート、ダンナサマはエスプレッソ。

ごちそうさまでした。満足☆


このお店は、袋小路の路地のどん詰まりにあります。
シェフによると、もともと倉庫だった建物で、テナント料がかなりお安いのだとか。
「だから、つぶれようがないくらいなんですよ」と。
これはいいことを伺いました。
きっと当分おなじ場所にお店があるはず。
また行きたいな~。



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鳥取 はせ川

2022-03-03 | ■外食

1月中旬の鳥取滞在、2泊目の夕食は、「はせ川」というお店に伺いました。
ここは初めてのところ。
ダンナサマが独身時代7年ほど鳥取に住んでいたのですが、その頃よくお世話になっていた何件ものお店は、もうすべてが閉店。
ダンナサマが定年の年頃なので、当時のお店の大将達も、それより年上ということになります。
リタイヤされて当然といえば当然です。
(とはいえダンナサマはさみしそう)

なじみのお店がないならばこれから作ろう!、という訳で、今回、以前住んでいたマンションのそばのお店をダンナサマがチョイス

鳥取はせ川

「はせ川」というお店。
(記事を書いてる今気づいたのですが、大将は長谷川さんじゃないんだ・・)
独立してお店を出されて24年(うろ覚え25年だったかも)とのこと。

鳥取はせ川

ビルの一階にあります。
開店していない朝の様子なので暗くなっていますが、この廊下を入ってすぐ右側がお店です。

席のみ予約して行ったのですが、予約しといてよかった!
6時の開店と同時に入ったのですが、すぐに続々とお客さんが。
カウンター8席くらいとあと小上がりくらいの小さめのお店のようですが、ほぼ満席になってきました。
コロナの懸念がある時期でしたが、常連さんが多数いる人気店は影響少ないようですね。

県外から来た初来店のお客さんだということで、特に注文はしなかったのですが、いろいろとお料理を出して頂けました。
(言ったのは、お造りと、モサエビ、くらい)
ダンナサマによると、鳥取のこなれたお店は、だいたいこんな感じのようです。

鳥取はせ川

前菜盛り合わせ。
手のかかったものが少しずつ何種類も☆
(ダンナサマはこういうのが大好き)
タケノコ木の芽和え、小鉢に入った南蛮漬け、蕗、クワイ薄切りの揚げたもの、空豆、そして右手前に見える、円筒形のものは、「黄身寿司」。
黄身寿司って初めて知ったお料理です。
山芋を蒸したものと卵黄を裏ごして甘酢で味付け、表面はきゅうりとサーモンで手綱状に飾り付けてあります。
仕事が細かい!
とってもお話し上手の大将で、
「黄身寿司は、すっごい手間かかるのでほんまは作りたくないんですよ」と言いつつ、
「お客さんにキレイなもんお出しして喜んでもらいたいですし」と。

どれもとてもいいお味でしたが、南蛮漬けが、ちょうどいい酸味で、酸っぱい味が好きな私にはヒットでした。

鳥取はせ川

お造りは、アオリイカとマグロ。
鳥取はイカが美味しいんだよねーとダンナサマ。

鳥取はせ川

おまけみたいに出して下さったのが、お造りに使ったアオリイカのエンペラやゲソで作ったというキムチ。
お刺身にする部分とはまた違ったコリコリ感がとてもよかったです。

鳥取はせ川

鳥取にきたら是非食べたいと思っているモサエビ。
殻ごと焼いて殻ごと食べるのが一番だと思いますが、この日は殻を剥いた天ぷらで出して下さいました。
殻を剥いてしまうと食感はほわほわ☆
これもまた乙な味です。

鳥取はせ川

ノドグロの焼き物。
三枚おろしになっているので、とっても食べやすく、身のしっとり感を存分に堪能できます。
レンコンは、直径4-5cmの小ささ。お花型にしてあって、さすがプロの仕事・・・。

鳥取はせ川

鱈白子の湯葉包み揚げ。
「中熱いですよ」との注意通り、トロリとして熱々!
わざわざ湯葉で包んで、手間がかかっていますよね。

 

鳥取はせ川

サワラの西京焼き。
ぎんなんは揚げたあと、わざわざ松葉で刺してあります。
市販の西京焼きって、味が濃くなりすぎていて魚の味があまりしない程ですが、これは丁度良い味付けでした。
「デパ地下の西京焼きの名店のを前に買ってみたけど、全然うまくないですわ」と大将。
その批評に納得の味です。

鳥取はせ川

ごはんものということで、熟成ブリのお寿司。
熟成させたブリとのことですが、サックリした歯ごたえもあり、かつ旨みも濃くて、美味でした。

鳥取はせ川

デザートは、鳥取産いちごの「とっておき」。
大将のご親戚がいちご農家とのことで、格安で仕入れられるけれど、普通なら高くて出せない値段、とのこと。
すごく大粒でいちごらしい味がちゃんとして、美味しいいちごでした。
翌日小さな農産物直売所に行ってみましたが、高級いちごはそういうところには出回らないみたい。

お皿の鶴亀もかわいいです☆

お伺いしたのは1月中旬でした。
丁度、阪神大震災(1995.1.17)から27年、というニュースが流れていた頃でした。
この大将、その時、神戸の学校(辻調?)で勉強中だったのだそうです。
若かったということもあり、救援活動もされて、瓦礫の中から亡くなった方を運び出したりも沢山されたそうです。
「早朝のことで、お布団に入ったまま圧死してしまったので、ご遺体はきれいなままでしたね・・・」と。

で、アドバイスも。
「緊急時に持ち出すものは、防災グッズとかじゃなくて、まずは現金!」
ですって。
何か買うにもすぐにお金が必要だし、避難している間に留守宅に空き巣が入ったりもするし、と。
経験者の語ることは感慨深いものがあります。

とてもお話し上手で、ほかにも、ホテルモーリスのこととか、ダンナサマの元上司がお客さんでいらしてたとか、独立される前の「花のれん」のこととかいろいろ伺って、一夜にして鳥取の情報通になってしまった気がします。

こちらのお会計は、前日の「さか田」の半分くらいというお手頃価格。
(カウンターで隣になった方(鳥取の人)も「ええ、そんなお値段でいいんですか」と。)
地元の素材を無駄なく生かして、でも手間暇は惜しまずに、とても有り難いお店だと思いました。
是非またお伺いしたいな~。

お正月にはおせちもやっていらっしゃるそうです。(常連さん専用かなと思いますが)
(で、その分年始はゆっくり休まれるとか)
ここの大将のおせちなら、目にも綺麗で美味しいだろうなーと思いました。
どっかに画像、ないかな。


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鳥取さか田

2022-02-25 | ■外食

1月中旬、用事があって鳥取に行ってきました。
丁度そのころ、日本海側は天候不順で飛行機は欠航続き。
我々の予約した便は、運のいいことに、運行再開した最初の便でした。

鳥取は、特に観光資源はないところですが、飲食店は多くて、高級からお手頃まで、どのお店も美味しいです。
(なんと、ミシュランの星をとった和食のお店もあるのですよ。私は行ったことはないですが)
今回は2泊して、おいしいお店、2件行ってきました。
滅多にない外食なので、記事にしておきたいと思います。

一件目は「さか田」。(高級系)
以前は、うちのマンションの近くにありました。
(前回行ったのは、もうコロナ流行たけなわの2020年3月
久々に予約の連絡を入れてみると、「移転しました」とのこと。
コロナ流行のさなかにそんな経費をかけられるなんて、しっかり繁盛していたということですね。

鳥取さか田

こちらが新しいお店。
伺ったところ、前は細長い敷地でしたが新しいところは面積は同じくらいで形状が正方形なのだとか。
そして、全室個室スタイル。
コロナ対応ばっちりの設計です。
(高級店なので個室スタイルがあうというのもあるかもですが)

作業が見られて楽しいカウンター前席はすでにいっぱいで(ていうか、全部満席)、案内された二人用の部屋は、かなり狭め。
でもまあ目的は食べ物なのでいいのです。


鳥取さか田

一品目は、手作りからすみのせ白粥。
寒い日だったので、お粥でほっこりあたたまりました。
カラスミの塩加減、もっちり具合も丁度よかったです。

鳥取さか田

ふぐ白子(皮と身も少々)と芽ネギ。
添えられていたタレが、記憶が曖昧なのですが、塩だったか醤油だったかのタレ。
私としては、ポン酢がよくて、店員さんが来てくれればポン酢を頼んだのだけど結局来なくて頼めなかったことをよく覚えています。
(このお店は、酸っぱいモノはあまり出てこないタイプなのかも)

鳥取さか田

白味噌のお雑煮。
小さいお餅もちゃんと入っていました。
滅多に味わう機会がないもので、美味しかったです。

鳥取さか田

まぐろとさよりのお造り。
お醤油もしくは塩で。
さよりが特に美味しかったです。
さよりは私としてはポン酢やレモン+柚子胡椒もいいかなーと思いました。
(白身魚は酸味を合わせて頂くのが好みなので・・)

鳥取さか田

紅ずわいガニのコロッケ、かぶのクリームソース添え。
中はカニでぎっしりでした(クリックすると断面の写真が見られます)

今年は鳥取のカニ(ズワイガニ)が不漁でめちゃ高値なのだそうです。
(実際、駅前市場に行ってもカニは全然みかけないくらいでした)
カニが豊作の年ならば、ズワイのコロッケになるのではないかな・・。
(鳥取に7年住んだダンナサマに言わせると、紅ズワイはズワイとはだいぶ味が違うとのこと)

鳥取さか田

もずく酢。
とても細くて繊細なタイプのもずくでした。

鳥取さか田

氷見ぶりと雪下ねぎの煮物(蒸し物)。
本来のコースではここで和牛の何かが出てくると思うのですが、今回は事前にお肉ではなくお魚でとおねがいしてありました。
厚さもあってボリューミーなぶりで美味しかったです。

雪下ネギは、根っこも綺麗にして根ごと煮てあったのですが、芹の根とはずいぶん違ってえらいこと固かったです。
よく噛んでも飲み下すのが大変でした。


鳥取さか田

ごはんものは、ブランド鮭の鮭児の炊き込みご飯。
あと赤だしお味噌汁と香の物。

鮭炊き込みご飯は、黒コショウをちょっと降りたかったけど、店員さんが来ないので頼めませんでした。

おそらく二人前、2合炊いて下さって、食べきれなかった分はおにぎりでお持ち帰りできて、翌日の昼に、ホテルピクニックで頂きました。

鳥取さか田

このお店の定番デザート、もなか。
白あんの上に文旦の皮の甘露煮がのっています。
甘さ控えめの甘露煮で、白あんともなかの皮と、相性がぴったりでした。


鳥取さか田鳥取さか田鳥取さか田鳥取さか田

お酒はこんな感じ。
ダンナサマが「写真撮っておいてね☆」というので撮影しておきました。
私としては、外食でお酒を頼むと更に高くつくので、あんまりお酒は頼みたくないんだけど・・・(少しは頼むけど、なるべく水で間をもたせる作戦)。


ここしばらく悪天候続きで漁もなかったようですし、もともと産地を問わず美味しいものを出す、という方針だと思うので、今回は鳥取の物産はほとんどなかったように思います。

鳥取はいいところなんだけれど、冬、天候不順で魚の水揚げが不安定なのが(集客的には)大変ですよね。
(そもそもフライトが不安定か)
その点でカニは、しばらく生け簀で生かしておけるので鳥取の名産に推しているんだろうけれど、カニって、カニラブの人以外には、コスパが悪すぎる気がします。
鳥取の発展を影ながら願ってるんだけど、なかなか大変そうです。
(行く度に、あちこち寂しい感じになってるのです・・・)



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谷中のすずめ・松茸コース

2021-10-18 | ■外食

以前、谷中の小さな料理屋さんで、松茸コースを頂きました。
あれはいつのことだったか。
調べてみると、2019年の9月でした。
(ブログ記事にしておいてよかった!)

そうだよなー。あのときはコロナ問題はなかったです。

丸2年ほど経って、ダンナサマは久々に松茸を味わいたくなったようです。
予約して行ってきました。
(とても小さなお店なので予約は必須)

今回は開店早々に行くことにして、その少し前に日暮里につくようにして、下町商店街をぶらぶら。
以前も立ち寄ったことのあるお菓子屋さんショコラティエ・ショウゾウ・イナムラが、前面ガラス張りになって、びっくりしました。(多分前は違う感じだった)

何か買うかなーと保冷バッグと保冷剤まで持って行ったのですが、要冷蔵のものはほとんどなし。トルコ雑貨店でナッツやレーズンと、あと一番買ったのは駅ナカのショップだったかも(お菓子を少々。ていうか、わりとどっさり。)


帰りが遅くならないように、さっさとお店に行かなくては!

谷中のすずめ・松茸コース

懐かしの谷中の雀。
(この写真は前回、2年前のもの)

お料理は、基本的に季節のお任せコースのみ。
(ごくヒマな場合は、一品料理もお願いできるようですが)
秋のマツタケはおそらく常連さんみんなが待ち構えていて、一週間前では予約がとれないほどです。


谷中のすずめ・松茸コース

前菜。
・きのこ(クリタケ、マイタケ、シメジ、なめこ)と茗荷のおろし和え
・子持ち昆布の煮つけ
・さばずし
・中辛青とうがらしの炊いたん

谷中のすずめ・松茸コース

松茸といえば、の土瓶蒸し。

土瓶のなかで松茸やハモをぐつぐつ煮てあって、おちょこにスダチを数滴しぼり、そこにお出汁を注いで、お酒を頂くみたいにしてちびちび頂きます。
密閉空間で煮てあるので、お出汁に松茸の風味が封じ込められているのです。
鍋で煮るお吸い物とは、ちょっと違う気がします。

でもって、おつゆがなくなったら中身を。

谷中のすずめ・松茸コース

中身はこちら。
マツタケ、ハモ、三つ葉。

長野方面の情報によると、今年は山のきのこはかなり不作だとか。
マツタケはどうだったのかなあ。
でもまあ、輸入マツタケだろうから安定供給はされているとは思いますが。

谷中のすずめ・松茸コース

お造り。
まぐろ、甘エビ、イワシの酢締め、だったかな。

2階席は3組座れるのですが、窓側の一組は、職場の知り合いと思しき男女。
廊下側一組は、職場のリタイヤOB?2名(男性)と現役と思しき女性の3名。
どちら側も他人同士で、我々だけが夫婦。
つまり我々が一番会話がすくなめ。
時々、右耳をダンボにしたり、左耳をダンボにしたり、ついついおよその会話に聞き耳を立ててしまいました。

お隣といえば、前回(一昨年)は、「今日は何日だっけ?2日?」と私がダンナサマに聞いたら、廊下側の男女の男性の方が即座に「3日ですね」と助け船。
「日付をちゃんと把握してるお仕事なんだろうねー。窓口業務とかかなー」と帰り道ダンナサマと語り合ったのでした。(ていうか、普通把握してるのかな?)


谷中のすずめ・松茸コース

マツタケ入り茶碗蒸し。
自分では最近茶碗蒸しって作らないので、久しぶりです。

茶碗蒸しってメインのおかずにはあまりならない割には、(作り慣れないせいか)繊細な気配りが必要で、しかも食材も大して使う訳ではなく、ちょっと億劫なんですよね。
作るときはまとめて2回分くらい作ればいいのかな?
冷たい茶碗蒸しも美味しいけれど、銀杏は冷えてしまうとちょっと残念だし・・。


谷中のすずめ・松茸コース

揚げ物。
下段は丸茄子の天ぷらで、上段はトウモロコシのかき揚げ。
見た目よりもかなりボリューミー!
茄子はとろとろ、トウモロコシはサクサクでとても美味でした。
本来この天つゆに天ぷらをくずして浸しながら頂くようなのですが、私は天つゆは不要で完全なサクサクを楽しみたい方なので、別のお皿に取り出したかったです。
(別皿がなかったので、小鉢を傾けたりして、なるべくつゆをよけながら頂きました)


これを食べ終わった段階で、二人ともかなりおなかいっぱい。
なんで!?
そんなに沢山食べていないような気がするけど・・?
このあとまだお料理があるのに、ピンチ!


谷中のすずめ・松茸コース

メインともいえる、すき焼き。
あまりの早業で写真をとりそびれましたが、薄切りのマツタケがどっさり入っています。
味は濃いめなので、卵にくぐらせて頂くとちょうどいいです。

「く、苦しい・・」と二人でうめきながらも、残さず頂きました。


谷中のすずめ・松茸コース

これが最後、松茸ごはん。
一膳はおにぎりにしてお持ち帰りにして頂き、この一膳を二人で分けて頂きました。

はるばる東京まで出かけて大変でしたが、松茸三昧、大満足の一夜でした。


一昨年は、70代のマダムが急勾配の階段を昇り下りして配膳して下さいましたが、今年行ってみたら、もう少し若い女性に交代していました。
マダムは1階専属になったのかな。
あの階段は、ほぼハシゴといっていいくらいの急勾配だったので、若い方になってほんとによかったです。

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路地裏のタベルナ ビッケ

2020-07-30 | ■外食

交通会館マルシェが二日連続だったので、その間は東京に泊まることにしました。
泊まったのは日和ホテル銀座
ダンナサマが、駐車場のあるホテルということで、探してくれました。
本来ならそこそこお値段がしそうなホテルですが、この時期、ちょっとディスカウントがあったようです。
(ほんとなら今頃オリンピック客で満室だったでしょうね・・・)


夜ご飯もダンナサマがリサーチ済み(やさしいにゃあ)。
小さなイタリアン食堂です。

タベルナビッケ

路地の突き当りにあるこちらは、「路地裏のタベルナ ビッケ」。
マスターがひとりでやっていらっしゃる小さなお店です。

連休のさなか、あけて下さって助かりました、と言ったら
「ですよねえ。休もうかとも思ったのですが、お客さん、来るかなあと思って・・」
と。

ちょうど入れ替わりに二人組が出たところで、店内は我々ふたりの貸し切り。
こ、これは、食べれるだけ食べなきゃ(ダイエット棚上げの名目が立ったわ)。

メニューには魅力的なものが沢山。
それぞれ小と大があるのですが、小サイズでいろいろな品数を頼むことにしました。

タベルナビッケ

まずはフォアグラと豚肉のテリーヌ。
テリーヌは、塩味もちょうどよく、かなり贅沢にフォアグラが使ってあります。
(あと、すごく厚切り!)
添えられたニンジンサラダは、みかんが入っていて、フォアグラに合う少し甘めの味付け。好み~☆
スパイスが印象的で、アニスですか?と聞いたところ、キャラウェイシードです、と。
ええ~、キャラウェイシード~?間違えてくやしいぞ。


タベルナビッケ

テリーヌには、右のパンが添えられてきました。
で、次に頼んだのは真ん中のお皿、小タコのトマト煮。
パクチーが沢山載っています。
トマト煮は、辛みも効いて、パンチの効いた味。
辛みはいいのですが、塩漬けケイパーが多めに使ってあるのかな、ちょっと塩辛かったです。

タベルナビッケ

自分では作れないもの、ということで、馬肉のタルタル。
パルミジャーノ(ペコリーノ?)チーズやピクルスなどが混ざっていて、初めて食べる複雑な味わい。
こういう赤身のお刺身的なものを目にすると、脳が自動的に醤油味を予想するようで、口に入った時に醤油の味がしなくて驚きます。
でも、とても美味しくてペロリと食べてしまいました。


タベルナビッケ

石鯛の南蛮漬け。
小骨もない大きな石鯛のフィレの南蛮漬けで、とっても食べ応えがありました。
パクチーがこんもりなのもうれしいです。
各種ピクルスと盛り合わせてあって、どれもほどよい酸味で美味しいのですが、アスパラのピクルスが印象深かったです。

以上は、前菜メニューからのお料理。

タベルナビッケ

これはサラダのなかのお料理で、砂肝ときのこのホットサラダ。
砂肝はコンフィにしてあるものなのかな、ゴリゴリじゃなく、くにゅくにゅとソフトな触感で、でも塩辛すぎず美味しかったです。
全体にチーズがまぶしてあって、自分では作らない味わいでした。

メニューの2ページ目にはパスタや主菜の肉料理(豚肉ローストや牛ほほ肉煮込みなど)があったのですが、2ページ目に気づいたのがだいぶ食べてからだったので、2ページ目のお料理までは到達しませんでした。
後からグーグルマップの口コミを読むと、ロースト肉もとても美味しいそう。
また次かな・・・。



2ページ目から頼んだのはデザート。
自家製ジェラートから、ほうじ茶と、ライムヨーグルトを頼みました。

タベルナビッケ

ほうじ茶ジェラート。
右にある小瓶は、グラッパ。
まずそのまま食べてほうじ茶の味を楽しみ、そのあとグラッパをかけると「コーヒーの味になるんですよ」と。

やってみると、ほんとだ! なんかコーヒー味!
グラッパだけ舐めるとグラッパの味なのですが、かけるとコーヒー風味。
不思議・・・。
アルコールのせいで甘さも控えめに感じ、幸せ感倍増です。


奥に見える薄緑色のものがライムヨーグルト。
これもまた、香水みたいな化粧品みたいな(←褒めてますよ)香りが強く、とても好みでした。
試しにこちらにグラッパをかけてみると、グラッパの生臭さが際立ってしまって、あんまり美味しくないの。
ほうじ茶ジェラートとグラッパは、驚きの相性でした。


おなかはちはちになるまで食べて、大満足の夜でした。
ご馳走様でした。


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鳥取さか田

2020-03-16 | ■外食

先日の鳥取で、私は3泊、ダンナサマは2泊。
ひとりだけの食事(夜・朝・昼)は、持って行った塩サバ巻おにぎりとゆで卵、オレンジ、パンを齧ってしのぎました。
(最後の昼食が、ペース配分を間違えてゆで卵2個だけになってしまって激しく空腹。しかもダンナサマは私が頼まないと差し入れはおろか翌朝朝食用すら買わない始末・・)

ダンナサマと一緒の夕食は、折角なので外食しました。
2日目(日曜日)の晩は、マンションのごく近くでふと見つけた素敵な佇まいのお店に行ってみることにしました。
予習すると、完全予約制。(予習してよかった!)
前の日に予約して、伺ってみました。

さか田」という料理屋さんです。
戸をあけてびっくりしましたが、お店は新しく、厨房はぴしっと整頓されています。
シェフのきびきびとした動きが小気味いいです。
私はリフォーム作業を中断してそのまま流れ込んだぼさぼさ状態で申し訳ない。

この日の予約は、我々が最後の一席だったかな、繁盛ぶりに驚きましたが、シェフと常連さんの会話を横で聞いたところ、前の週からひまでひまで、とのこと。送別会やら集まり事がみんな流れ、県外からのお客さん(出張客とか)もなくなり、お客様接待の宴席も流れているようです。
とはいえこの日は満席。カウンターで隣り合った方は、娘さんの就職内定祝いのご家族だったようです。
(座敷2卓は詳細不明)


お料理をご紹介します。
3段階のコース料理があり最低前日までに予約が必要です。
今回は6千円のコース。
とても丁寧な、すばらしいお料理の数々でした。

鳥取さか田

白魚と春野菜、柑橘ジュレがけ。

キャベツ、タラの芽、ゆり根?などさまざまな野菜。花ワサビも入っていて、これが目が覚める風味でした。
ガラスの器も綺麗☆
全員が同じ器という訳ではないようで、カウンター隣席の3名さんは、また違う器でした。
ガラスにあたってよかった☆

鳥取さか田

養殖モロコの揚げ物、玉ねぎピュレソース。

鳥取は、この淡水魚モロコの養殖の先駆けだったそうです。
フキノトウとぜんまい?も添えてありました。

鳥取さか田

はまぐりとあおさのお吸い物。

細長い吸い物椀がカッコいいです。
私はあおさの味が大好きですが、ダンナサマはハマグリを味わうには青さが強すぎじゃないかなあ、と言っていました。

鳥取さか田

ハモみたいに骨切りしたアナゴと、チカメキントキのお造り。
アナゴの皮は、目の前で、熾った炭でじゅぅ~と焼いていました。
お醤油か、塩(わさび塩)で頂きます。
どちらも塩の方が魚の味がよくわかる感じで美味しかったです。
(私は酸っぱくして食べるのが好きなので、スダチがもっと大きいともっと嬉しいかも)

鳥取さか田

イシナギの塩焼き、おろしポン酢。

イシナギというのは初めて聞くお魚でした。大きくなると100キロにもなるようで、釣魚としても人気なのだとか。
英語俗称だとWreckfish。wreck って何かと調べたら難破船だそうです。そういうところに住み着く魚のようです。
上品な白身魚でした。


鳥取さか田

牛肉とわかめのしゃぶしゃぶ風、ごまダレ。

あたたかいお料理。リッチな牛肉に、さらにリッチなゴマダレ。
煮たわかめは、なぜかさっぱり系ではなくこってり系の味わいになるのですね。


鳥取さか田

じゃことウスイエンドウの炊き込みごはん、なめこの赤だし。

うすいエンドウが、ほっくりして、薄い醤油味のごはんとの対比で栗のように甘く感じました。
一人宛て1合なのかな、おかわりも出来て、余った分はおにぎりで持って帰れました。
(肉体労働ですごく空腹で、私はおかわり頂いてしまいました)

鳥取さか田

できたての最中。餡は、さくら白餡とマスカルポーネチーズを混ぜたクリーミーな餡。

和食屋さんって、デザートがさみしいなあ、といつも思うのですが、この最中はクリーム系のリッチさが加わって、幸せな味わいでした。
(西洋料理店だとデザート盛り合わせ、みたいな組み合わせの豪華さがあり、それに比べると控えめではありますが)


ダンナサマはデザートよりお酒かな。
メニューのようなものはなく、適当に出して頂く感じです(ドキドキ)。
次の3種類を頂きました。

鳥取さか田
鳥取さか田
鳥取さか田

お酒は、鳥取のものに限らず、全国のものを取り揃えているようでした。
頂いたのは、賀茂金秀 『SUITOH(すいとう)』(広島)、鏡山(埼玉)、墨廼江(宮城)。
ダンナサマは鳥取に来ると(昔の習慣で?)燗酒が飲みたくなるようで、どれも燗して頂いていました。


シェフのキビキビした作業を見るのも大変に興味深く、カウンター席はとてもよかったです。
出来ればまた伺いたい、素敵なお店でした。

鳥取マンションは、借り手がみつかったので、あと一度、完成検査に行ったら、しばらく行く機会はないかな~・・・。

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那須、Mr.ビーフのネバダ風ハンバーグ

2019-10-07 | ■外食

さて、那須にシャカシメジとマイタケを摘みに行ったときのこと。

普段はわりとノロノロ準備して、3時頃に着くような感じなのですが、今回は、
「お昼どこかに食べに行こうか?」
との父からのお誘い。
連日那須にひとりでいて、スーパーのお惣菜ばかりで栄養が足りていない模様。

那須で外食というのは私は珍しいです。
木工やらペンキ塗りやらの作業にいそしんで、自炊ばかり(夜はお酒飲みたいというのもある)。
一方で弟は、夏休みなどたまに家族でここを使うのですが、リゾートライフを満喫している模様。
あちこちのお店をよく知っています。

その彼のおすすめが、Mr.ビーフのハンバーグ。
「ステーキもあるけどハンバーグが絶品だから、一度食べた方がいいよ」とのこと。

チャンス到来です。 

ネバダ風ハンバーグ

ミスタービーフは、アメリカ的な雑貨を沢山飾ったインテリア。
ロック歌手?プレスリー?など音楽関係のグッズも沢山あります。

2階席もあるようです。

連休時期ではなかったので、混雑もなく、ゆったり座れました。
(混むときは予約した方がいいみたい)

さてハンバーグ☆
メニューをみたら「ネバダ風ハンバーグ」というものがありました。
おそらくこれのことですよね。
3人(父、ダンナサマ、私)とも同じものを頼みました。(ごはんかパンかは選べるようになっています)


結構待って、届きましたよ☆
 

ネバダ風ハンバーグ

アツアツの鉄板でじうじう煮えています。
こうやって見るとそれほど大きくないように見えますが・・・
 

ネバダ風ハンバーグ

ころんと丸い、球体のハンバーグです。


 

ネバダ風ハンバーグ

すっぱり。
中心はうっすらピンクで絶妙の加熱です。

ハンバーグ、ふだんあまり食べないので、味わいの違いなんて分かるかしら、と自信がありませんでしたが、なるほど、なんだか特徴的!
食感が、ぷりんぷりんしているのです。
 
普通のハンバーグって、もっと、ゴロゴロというかザラザラしていると思います。
それが何故かぷりんぷりん。そしてジューシー☆
よく練ってあるのかしら???

牛肉のうま味と、ぷりぷりジューシーな食感で、とても美味しいです。
ソースがドミグラスソースで、酸味系ではなく濃い味なので、ハンバーグとあわせると、全体にやや塩辛く感じました。
パンよりごはんがあうかもしれません。

こぶりに見えるハンバーグでしたが、立体的なため、大満足でした、


数日後にひらめいたのですが、このぷりぷりの食感は、シュウマイに近いかも。
お肉を塩も入れてよく練って、あと少し水分も入っているのかしら・・・。
今度家でもハンバーグを作ってみようかと思っています。
家だったら、ケチャップ+中濃ソースのソースにしてみようかな・・・。
よーく練ったら、ぷりぷりに・・・・なるかな??


お父さんへ:おいしいハンバーグでしたよね。ごちそうさまでした!
弟氏へ:情報ありがとう!



コメント (6)
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「谷中の雀」にて松茸

2019-09-11 | ■外食

日暮里に、ダンナサマお気に入りの和食屋さんがあります。
「谷中の雀」

70代のご夫妻だけでやってらっしゃるお店で、お料理はコース料理のみ。一日1回転だけ。
日本酒もお任せで、1,2合ずつ適宜違うものを出して頂けます(もちろん同じがよければそれでも)。

すごくいいから、いつかFujikaちゃんも一緒に行こうよ、と言われて、何度か電話予約をトライしてみましたが、1週間前くらいでは遅すぎ。もっと前もって計画を立てる必要があり、なかなか行く機会がないままでした。

ところが先日、ダンナサマともうひとりで予約していたところ、 その方が多忙につき来られなくなってしまいました。
予約自体をキャンセルしてしまってもいいけれど、折角とれた予約だから・・・。
で、
「Fujikaちゃん来る?」
とお誘いが。

火曜日だけど・・。でも折角なので出かけることにしました。


お店に入る前、日暮里商店街をちょっと歩いてみましたが、6時過ぎだともうほとんど閉店。
かろうじて、トルコ料理屋さんで、ちょこっとお菓子などお買いものしました。

さてさて、お店へ。
とっても古い飲み屋横丁みたいなところにお店はあります。

「谷中の雀」松茸コース

素敵なひょうたん型の提灯。
左側に見える暖簾は、1階客席への入り口。我々は2階席で、右側のトイレとの間の細い通路を通って奥まで。
そして扉をあけると2階への階段が。

 

「谷中の雀」松茸コース

この階段が、昔のつくりなのでとっても急です。この写真で分かるかな。
角度、45度以上ありそうかも。
手すりをにぎりしめて進む感じ。
(70代のお店のご主人とマダムはこの急階段を、両手にお盆やらお鍋やら持って何度も往復する訳ですが、「慣れてるから平気よ」とのこと)

2階は6席。
長いテーブルに3組隣り合って、相席みたいな感じで座ります。
(昔は違うアレンジのときもあったようですが)
我々は最後に入店したようで、奥の方はほぼ食べ終わり、手前の方は、前菜を頂いている最中。
さて、我々もごはん☆
 

「谷中の雀」松茸コース

最初のお料理は、胡麻豆腐、焼き茄子、ミョウガ。
とっても上品な味わい。
がんばって自分でも真似できるかな?

 

「谷中の雀」松茸コース

右から、押し寿司、桃に(おそらく)白みそと豆腐のクリームをかけたもの、うなぎの皮(かな?)。
桃のクリームがごく薄い味付けで、絶品でした。

このあたりで、(会話もあまりなく)わっしわっしと食べ進んだ我々は、手前のカップルに追いついてきました。

 

「谷中の雀」松茸コース

こ、これは。土瓶蒸し!
人生で数えるほどしか食べたことがありません。
土瓶のおつゆを杯に注ぎ、そこにすだちを絞ります。
(マダムから説明があり、土瓶の中に絞ってしまうと味が変わってしまうとのこと)

えもいわれぬ上品な味。

 

「谷中の雀」松茸コース

土瓶の中身は、もちろんアレです。松茸! そしてハモ。

Duckbillさんが「土瓶蒸しは、やはりどうしてもこの器(土瓶)でないとこの味にならない」とおっしゃっていましたが、なんとなく分かるような気がしてきました。
鍋ではなく、この蓋付きの器で加熱することで、小さな空間に香りが閉じ込められて、風味が強くなるのです。
小さな杯でまずおつゆを。この少量だからこそ、気合を入れて味わうようになります。
最後に具を。土瓶からつまみ出して頂くのも、プロセスが多くて、趣があります。

これが、お吸い物みたいにお椀に全部入っていたら、ぐびぐび、ぱく、で終わってしまいます。
分量的には少な目のお料理を、手間のかかる工程にして体験を長引かせることでより味わい深くする、大人向けの技ですよね。

 

「谷中の雀」松茸コース

お刺身。まぐろ、タコ、白身魚。
タコにはうっすら酸味が、そして白身魚には軽い塩味がつけてありました。
まぐろは大トロと中トロでしょうか。小さく見えますが、どれもやや厚切りで満足感がありました。


 

「谷中の雀」松茸コース

アツアツ茶わん蒸し。
おお、ここにも松茸が!
このあたりで、今日はもしや松茸コース?と判明してきました。
ダンナサマは特に何のお料理かは気にせずに予約したようですが、お隣のカップルは、「うちらは狙ってきましたよ」とのこと。
Fujika:「9月になったばかりでもう松茸とは・・・。9月の、ふつかだっけ?」
隣の男性:「いや、3日ですね」
(おお、すごい。ぱりっとしたストライプのスーツだし、やっぱ日付を何度も書き込むようなお仕事かしら。ていうか、今日が何日か言えないのは私だけ?)

 

「谷中の雀」松茸コース

信州の丸ナスと鴨のあんかけ。
鴨には片栗粉をはたいてから加熱してあり、鴨の風味が閉じ込められて濃いです。

ご主人は長野の方だとか。
お隣の方が、小諸でいいお蕎麦屋ってありますかね、みたいなお話をされていました。
 

「谷中の雀」松茸コース

かなり満腹感があるこの段階で、なんとすき焼きが!
しかも松茸入り!!
(松茸をどっさりばさっと載せたのですがが、すぐにご主人みずから混ぜて下さって、写真はとりそびれ)
世の中にこんな料理があったとは。
牛肉だけで御馳走なのに、松茸まで・・・。
ちょっと濃いめの味付けでしたが、卵にくぐらせて頂くと、ちょうどよい感じでした。


このあと〆には松茸ごはん。
(これまで注意して写真を撮ったのに、最後のひと品撮り忘れました・・・)

松茸って、すだちの皮のような香りがします。
それを生かした、薄味の仕立て方。
美味しかった!
おなかいっぱいになりました。




松茸ごはんは、上手に味付けして炊く自信がない場合は、生マツタケごはんもおすすめです。
ごく薄く生マツタケをスライスして、それを炊きたてごはんと重ねるようにして蒸らし、生醤油+すだち少々をお好みで。
以前白樺荘で教わったレシピです。
生かす機会はまだないのですけれど・・・。
 


ふだんは軍鶏鍋がメイン。
冬にはふぐやあんこうもあるそうです。
是非ともまた来たいけれど、ちょっと遠いのよね・・・。
(先に帰られたほうの二人は、帰り際に来月の予約を入れていました。きっとお近くにお住まいなのだわ。いいなあ・・・)


ダンナサマは(もちろん美味しいのもあるけれど)、メニューを読んだりしなくていい「お任せ」で、しかもひと品ずつが少な目というところが大変お気に入りのよう。
うちの近所にもおいしい和食屋さんがあるのだけれど、そこのコースはダンナサマにはやや多いみたい。
多い分私が食べてあげるから、今度は近場のその店に行こうかと計画しているところです。

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金婚式

2016-05-17 | ■外食

4/18は両親の結婚記念日でした。
母が数えたところ、なんと今年で結婚50周年。金婚式です。

せっかくなので家族でお祝いを、ということで、母が会食を企画してくれました(スポンサー)。
両親、弟一家(3人)、私一家(2人)、合計7人の集いです。
(お母さんへ:ご馳走様でした) 

金婚式



お店はこちら。
藤が丘の、トラットリアチンチンというお店。
(「乾杯!」という意味の名前です)
カジュアルなイタリアンレストランです。

家から弟が車で2往復してみんなを運んでくれました。 (帰りも。弟は下戸なのでいつも助かっています)

金婚式



個室があるところ、ということで、弟がこのお店を探してくれました。
2階のこの部屋です。
(ダンナサマ、写真ありがとう。お店の外観写真はいつも忘れてしまいます)

お料理は、通常メニューにあるのよりだいぶ高級なコースでお願いしました。

金婚式



トマトとチーズのミニピザ。 

金婚式



前菜盛り合わせ。 

金婚式



パンとオリーブオイル(+パルミジャーノ)。 

金婚式



お魚は、真鯛のグルノーブル風。
レモンやケイパー風味のソースがとても美味しかったです。 
パンでぴかぴかに拭って頂きました。 

金婚式



お肉は常陸牛。
とても美味しいお肉でした。 

金婚式



事前にお願いして、パスタは一番最後にしてもらいました。
(私の個人的意見ですが、イタリア料理で唯一困るのが、パスタがメインの前に出てきてしまうこと。お酒も飲んでツマミをこれからいっぱい食べようというときに、麺類を出されるとすっかり満腹してしまいます)

トマトソースのスパゲッティ。

金婚式

もしよかったらパスタをもう1品どうですか?と聞いて頂きました。
他のみんなは概ね満腹でしたが、弟はまだまだイケルようで、「さっぱり系?」と聞かれたところを「いや、むしろコッテリ系で」とリクエスト。
カルボナーラが出てきました。
コッテリし過ぎない、とても食べやすいカルボナーラで、父も一口以上食べて、気に入ったようでした。

金婚式



デザート。
ガトーショコラとアイスクリーム、いちご、さくらんぼ。
両親の分にはお祝いのメッセージを入れてもらいました。

金婚式



結婚50周年の両親。
(お母さんへ:顔を消したし、載せていいですよね?)
この母のドレスは、私がウィーンで買った布を使って、インドネシアのドレスを参考に母が自分で縫ったもの。難航した作品だったとのこと。
なかなか素敵に仕上がっていますよね。
 

金婚式



余興(?)に、結婚式当時の記念写真や、結婚式のときの父の友人からの祝辞を見せてもらいました。
父と同期入社の同僚達の中には、もう亡くなってしまった方もいます。
元気で金婚式を迎えられるのはまさに有り難いことです。 

このペンダントは、母から姪っ子へのプレゼント。本物のゴールドです。
私と弟の奥さんは、スカーフを貰ってしまいました。(写真のちほど)


調べてみると、金婚式の次は、55年のエメラルド婚式ですって。
(金よりエメラルドの方が格が上なのね)

5年も待たずに、ちょびっと前倒しでまた何かやってもいいですよね。
(もしかして3年後は、母の喜寿と父の傘寿のダブルお祝いかな?)
今度は私と弟が御馳走しますよ。 

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上野で焼肉

2015-09-14 | ■外食

藝大祭を見たあとのことです。

 

東京国立博物館

芸大生のお神輿作品を見て満足しかけていましたが、本来の目的地はこちら。

東京国立博物館

「クレオパトラとエジプトの王妃展」を見てきました。
この日はものすごい暑さで、芸大祭の屋台を見て歩くのもクラクラする程。
美術館の中で涼めてよかったです。

正門を入ると本館で、案内も何もなしで全然別の展示をやっていて迷いましたが、この企画展は平成館というところでやっていました。
(ほかにも「アレ?」と言っているカップルがいた) 

東京国立博物館

いろいろな美術館から作品を借りてきて、かなり大規模な展覧会でした。
王妃ティイは、可愛い・・。頬がふっくらして10代かなあ。

エジプトものは例えばウィーンの美術史美術館や大英博物館などにもありますが、そういうところに行くと、色合いも地味な(大体石製だし)古代の部屋はとばしがち。
でも繁栄していた時代を彷彿とさせ、こうやってじっくり見るのもいいものでした。 

東京国立博物館

ミュージアムショップは、外国人を連れてきたら喜ぶかも、という日本的な素敵なものが沢山。
カメコレクターとしてはこのペンダントが気になりましたが、ガラスのカメはもう持っているので、ぐっとこらえました。

東京国立博物館東京国立博物館東京国立博物館

今後は、ブルガリ展。
これは行きたいなあ・・。ダンナサマはつきあってくれなさそうだ。(業務連絡:お母さんへ、一緒に行きませんか)

その次のアジア関連品の展示も面白そう。
松濤美術館の『スサノヲの到来』というのも興味深いです。 

東京国立博物館

さて、よるは久々にダンナサマと外食。
この夏はダンナサマが出張勝ちだったため、畑の収穫を、必死でひとりで消費していました。なので「お金払ってまで野菜食べたくないんだよね」 という肉食系な気分。

ダンナサマが食べログで調べてくれて、「五臓六腑」というモツ・焼肉屋さんに行きました。 

東京国立博物館

特選(肉)刺身盛り合わせ。
久しぶりのニク~。

竹筒の中は、白センマイ。 

東京国立博物館

こちらは焼き物。
 

東京国立博物館

炭火でじゅうじゅう焼いて頂きました。
センマイを焼いたのは初めてだったのですが、面白い食感で気に入りました。

この後の追加オーダーも、肉(モツ)。
箸休めにキャベツも頼みましたが、お肉三昧の夜でした。
うまかった☆ 


今週はまたダンナサマが出張です。
ユウガオ豆カレーとか、冷凍してある野菜料理を消費する日々となります。 

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